こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

超能力3人娘の学園もの「ザ・学園超女隊」

「ザ・学園超女隊」は、 1991年6月27日に発売したOVA

 

 多分VHSだけの販売で、LD販売はなかったっぽい。後にDVD、BDにもなっていないので、見たい人にとってはなかなか見れない貴重な一作になったのかもしれない。といっても見たい人がそんなにたくさんいるとは思えないけど。

 

 そんな本作のVHSが、この度我が父の部屋から発見された。先日、汚れきった父の部屋の掃除を手伝い、部屋を掘り起こすと、このようなお宝ビデオが出て来たのだ。

 しかし知らんな~。これだけあれこれと時代を問わずアニメを見てきた私だが、このアニメについては全く、これっぽっちたりとも知らない。

 

 父に話を聞き、他でもちょっと調べてみたところ、どうやら大昔のラノベが原作のアニメらしい。いつの世でも、あくまでライトに小説やアニメを楽しみたい人間はいるってものだ。昭和時代にもいたそんなヤツらに向けて発信された作品が本作「ザ・学園超女隊」なのだ。温故知新ってやつで、知らん時代の知らんアニメを見て色々と勉強になったぜ。

 

 2022年の今の地球に、本作を覚えている人間は一体何人生き残っているのだろう。そんな事を思いながら視聴したぜ。

 

ザ・学園超女隊 (集英社文庫―コバルトシリーズ)

 

 見てみると、内容はさておき、VHSって思ったよりも画質が荒い。そして音質も同じことが言える。時代だな~。

 

 タイトルに「超女」とある通り、少女のもっとすごいバージョンである超女を扱った学園ものとなっている。

 主役は由美、おケイ、舞の三人娘。それぞれが完成度として半端な超能力を持っている。程よく半端な仕上がりが逆に愛しくなる要素だったと思う。

 各員が半端ながらも使える能力を駆使して、学園に潜む悪者をとっちめるというお話を約45分で描いたOVAだった。

 

 由美、おケイの能力は戦闘向けとして弱く、ボス討伐は怪力担当の舞がいないと無理だったろうなと思える。テレポート、テレパシー、空中浮遊、幽白の霊丸ぽい技などの能力がある中、舞の能力が怪力という一番物理的である点は印象に残る。

 

 冒頭シーンは、超能力ヒロイン達が怪獣と戦う夢の話から始まる。怪獣が出るのかとちょっとワクワクしたものだが、本編を見ると、学園に暗躍する小悪党討伐くらいの規模が狭めの事件で終わっている。

 

 OVAでは、声が富沢美智恵の見るからに悪者ヒロインな女ボスが悪さする。それを超女隊の3人が倒すという内容が描かれる。保育士の役を続けて今年30年目となる富沢美智恵が、女学生を演じているのはレア。若き日の彼女の芝居が見れるのはありがたい。

 

 敵側の男キャラとして、仁村 尋というこの世界でのイケメンが出てくる。この時代ならではのチャラチャラしたロン毛男で、昨今の学園モノならこの感じのイケメンはいないだろうなって思えた。悪そうな顔してるんだよな。演じたのが今は亡き辻谷耕史だった。声が懐かしい。

 

 OVAなので、ちょっとおまけくらいのセクシーポイントもあり。

 パンチラがあったり、超能力バトルの中でヒロインの服が裂けて柔肌が覗くという事態も描かれる。怪力を用いた舞のバトルシーンは、ギャルが行うにしてはやや過激なものだった。

 

 これ1話きりでアニメは終わりになっているが、結構好きな感じで楽しかった。メインの超能力女子3人の仲良しでユニークな絡みが良かったので、もっと他にも見たいと思った。

 今の時代でも、こんな感じの話だったらチビに受けそう。超能力ヒロインとか、いつの世のオタクにもある程度は受ける要素だよな。

 

 そんなこんなで、古のラノベアニメの勉強になった。

 ちなみに、現在の2022年第1クールにラノベアニメが集中しているが、それぞれ結構酷い事になっていると思う。

 ラノベにも支えられて今があるアニメ界でもある。ラノベの方にも今後は頑張ってもらおう。

 

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