初代「アイカツ!」のラストシーズンとなる第4部を視聴した。
第153話から最終話となる第178話までが第4部。2015年10月から2016年3月までの間に放送された。
このシリーズで作品ラストOP曲となった「START DASH SENSATION」がめっちゃ良い。ここで物語は終わるけど、それもまた次のスタート。そんな希望を感じさせる素敵な曲。毎話OPが楽しみだったぜ。
OPアニメには、あかり達の世代のアイドル達はもちろんのこと、いちご達の時代のアイドルにドリアカ勢、みくるちゃんまでが出てくる。これまで作品を盛り上げたアイドルヒロインてんこ盛りで見せる最後のお祭り企画感があって良い。やっぱりアイカツのアイドルは最高。
OP映像からも集大成を見せてやる感が出ている。
3年半続いたシリーズの追い込みということでかなり盛り上がる展開が見られた。
物語前半ではワゴンで巡るルミナスの全国ツアー、後半はあかり達が挑む胸アツなスターライトクイーンカップ戦が描かれる。
あかりがスターライトクイーンの座を勝ち取るまでが描かれる。その過程で、過去シリーズキャラを全部出す展開は熱かった。
ドリアカ勢が久しぶりに出てきて嬉しい。ドリアカのお祭りのドリアカーニバルってめっちゃ楽しそう。ラララ~ってなりそうだぜ。そこでセイラの妹のノエルがドリアカに編入していることが分かる。セイラが好きだけど、ノエルもすごい!めっちゃ可愛くなっている。
一緒にアイドルの追っかけをしてアイドル新聞を作っていた仲のノエルがこうなったからには、らいちくんは何を想うのだろう。アイドルオタ活仲間がマジのアイドルになったのだから、二人の関係性も変わりそう。
ガーデニングの世界大会で優勝して再びステージに帰って来たみくるちゃんの活躍も嬉しい。すげぇな、ガーデニングの才能もとんでもない。
前回のトライスターに続いて、今回はWMも復活する。美月、みくるが久しぶりに共演してミラクルを見せてくれる展開も熱い。
ドレスブランドが同じということから、ひなきとみくるちゃんの絡みが描かれたのも印象的だった。同門の姉弟子の立場にあるみくるちゃんが、ひなきを教え導く展開が良かった。
過去キャラをバンバン出す中でまだ注目出来るのが、この最終局面でまだ追加アイドルを発掘したこと。
ルミナス全国ツアーで北海道に行った時には、大地のの、白樺リサの北海道の才能を掘り起こしてスターライト学園に導くことになる。この二人もなまら可愛いなぁ。
広大な北海道の大地でじゃがいもの収穫をしていた二人が、じゃがいもをマイクに持ち替えてアイドル業界に入ってくる上京ストーリーが見られた。みくるちゃんもそうだったけど、土いじりをしている人間の中にとんでもないアイドルの才能が埋まっていたものだな。
北海道勢の選ぶブランドは新勢力のドーリーデビル。エロ格好良くてココの服は好きだな。
編入して間もない二人が、スターライトクイーンの座をかけたバトルで結構良いところまで行ったのはすごい。十分に健闘している。美月の持ち曲をカバーして挑んだリサっぺのステージは格好良かった。
OP曲も良いが、ED曲の「lucky train! 」も楽しく可愛く格好良い秀逸な楽曲になっている。めっちゃ好き。これを本編でののりさコンビが披露する回があった。この二人で見せる「lucky train! 」もすごく良い。パフォーマンス中のリサっぺは絶妙にエロい。
のの役は小岩井ことりだった。にゃんぱす~のあの人もアイカツに出ていたのか。初めて知ったぜ。
リサ役の福沙奈恵の名前はエンドロールで何回も見たことがある。メインキャラを演じるのはココが初だけど、これまでモブで何度も出ている人だった。やっとメインのキャラを演じられて良かったな。
ルミナスが大阪巡業に行った時にはお笑いアイドルの堂島ニーナが登場する。お笑いをやるアイドルとはまた面白キャラで攻めてくるな。お笑い用にとってつけたようなエセ関西弁を使うが、本当は標準語を喋る。にしても間に合わせの関西弁すぎて酷い。大阪を知らないスターライト学園の人間にさえインチキ関西弁だとすぐにバレている。
お笑いは計算、アイドルのステージはそんなの抜きにガチ。二足の草鞋それぞれをスタイル分けして挑むアイドル性はちょっと格好良い。
ネタキャラかと思ったら新顔ブランド「メチャパニック」の衣装をまとってちゃんとステージでショーをする。3D実装のキャラとは想わなかった。
巡業で出会った外部勢が元気にライブするのに何故ゆうちゃんは今回も歌わない、踊らないとつい思ってしまう。そんなゆうちゃんにも、ライブは無しだがお当番回が回ってくる。
スターライトに留学生としてみやび、ここねを呼んだ換わりに遠くへ飛んでもらったゆうちゃんは、本編を退場したその期間を上手いこと使って仕事を掴んでいた。同級生よりも学外をぶらつくことになるアイドルだからこそ収まることが出来た旅ドルの地位を掴んでいることが今回分かった。これはゆうちゃんの救済処置だよな。
なんだかんだであかりにとっては学校で仲良しになった最初のアイドルで仲間ということから、ゆうちゃんのポジションもいくらかは優遇されて良かった。声が結城友奈だから勇者業でも行ってて出てこないのかと思ったぜ。
スターライトクイーンカップに臨む少し前のエピソードに、凛とまどかのデート回がある。有名人の二人がお忍びでこっそり街に出て、まどかの誕生日を祝う友情のエピソードだった。このデートがとにかく可愛い。
性格、アイドル性がまるで違う二人だけど、とても仲良しなので、デートを見るのが尊い。凛が可愛いけど男前なのに萌える。ののリサコンビも良かったが、こちらの二人のコンビも好き。
スターライトクイーンの座をかけて現役の学生アイドル達がガチでやりあう後半展開は楽しかった。
あかジェネではコンビ、トリオで組んで戦うのが目立ったが、ここは最初から最後まで全員が己1人のみで戦う。3日に渡っての大アイドルバトルが展開した。この熱い3日間を描くエピソードでは、ヒロイン達の熱いライブが連続するのでとにかく興奮した。
一人ずつ順番にパフォーマンス披露し、最後の一人が終わるまで都度暫定1位が決まる。暫定1位の座を奪うべく次のヤツが迫ってくることにかなり緊張すると想う。どうせ負けるならさっさと負ける方が心労が少なくて良い。これは緊張するだろうな~と思って見入ってしまった。
ここでの珠璃、凛のパフォーマンスがめっちゃ格好良かった。ずっと1位で珠璃に逃げ続けて欲しかったとも想うし、ひなきがそのまま上がる未来もアリだなとか思って皆を勝たせたくなる。
ここでスミレのアピールを失敗させる流れは残酷。見ていて「え!」ってなった。
一発勝負の厳しさを描くリアル性の追求っていうことならアリだが、これは残酷で可愛そう。
アピールが成功していれば1位はスミレだったかもしれない。スミレ推しには厳しい最後だったかもしれない。ここに挑む前には、スターライトクイーンにかけるスミレなりの熱い想いの掘り下げもあっただけに残念だ。しかしめっちゃ可愛かった。
そして、我らが主人公のあかりが見事一位をもぎ取る。ソロで歌う「START DASH SENSATION」は素敵すぎた。
どん底からよくぞここまで這い上がったと想う。優勝の授賞式でいちごちゃんがティアラをつけてくれる展開には泣く。いちごちゃんが引っ張り上げたかつての劣等生のあかりがいて、そのあかりが憧れの先輩に勝利に讃えてもらう。この大成としか言えない構造には泣く。
あかりちゃんは間違いなく推せるアイドル。
あかりの勝利は嬉しくグッと高まるものがあったが、スミレの事を想うとやりきれない。この次の年には過去の失敗をバネにスミレが1位をもぎ取る未来になって欲しい。
あかりがスターライトクイーンになってからは、さくら荘から「あかりちゃんち」に施設名が変わった。かつてはパレス、御殿なんて仰々しいネーミングあったのに、どんどん一般人でも親しみやすい名前にグレードダウンしているな。女王専用寮の名前が代々変わる仕組みがユニークだった。
ちょっと気になるのが、第4部であかりちゃんと瀬名さんがグッとお近づきになっていること。これってあかり推しには複雑ではないだろうか。推しに男の影が!ってなるとソワソワするだろう。そんなソワソワも娯楽に変えて二人の関係を見守るのもあかジェネのお楽しみ要素である。
最初はいちごちゃんに服を着て欲しいと頑張っていた瀬名さんだが、頑張るあかりちゃんを見ることで、いつしかあかりがバエるための服作りを頑張るようになる。職人としては間違いなくあかりちゃんを意識している。ここからそれを越えた怪しい気持ちになって行きそう。
そしてあかりちゃんの方でも、頑張る瀬名さんに惹かれているような気がする。病気を押してでも頑張る瀬名が見せた職人の顔に、ちょっとうっとりしているあかりちゃんの表情がまた色っぽくもある。
あかりちゃんはどんどんキレイになるから、職人として側で見るだけでも瀬名さんはそこに気づくだろう。これが女としても魅力たっぷりになっていけば、ちょっと未来が分からん。
直ちに男女関係として次のステージに上がれそうな臭いがするこの二人の関係性が見えるのも良かった。
しかし、時代の覇者であるスターライトクイーンだからな。それと付き合ったりしたら世の紳士諸君にターミネイトされるかもしれない。二人の関係について考えると心が穏やかじゃない。
最終回でソレイユ、ルミナスがコラボして「カレンダーガール」をやったのにも泣ける。ここまで視聴すれば、なんてことない毎日がやがては特別になるという時のからくりもよく分かって来るというもの。
2012年の放送初期にもカレンダーガールをやったことがあるが、あの時と比べてライブ映像が進化しすぎだな。昔やった時にはCGがなんかしょぼかったし。
結局アイカツは物理が物を言う。最終回もラストが迫った時、その概念が分かるいちごとあかりの最終対決が描かれる。
最終回にして木を切り、崖を登ってマラソンを続けるシーンを見ることが出来た。アイカツするなら、二人のルーツでもあるこれらをやらないと始まらない。最後までガッツが物を言うアイドル事情を教えてくれたのはナイス。
いちごからあかりへとバトンを繋いで、最後には二人が同じ場所に並んで強いアイドルになって行く。そんな二人の主人公のサクセスが見れて良かったぜ。アイドルがアイドルを呼び込んで業界は常に栄えて行く、これぞまさにシャイニングライン。
そんなこんなで、初代アイカツを丸っと半月くらいかけて見たけど、これが大変楽しかった。
頑張る女子をスマートに描く爽やかな作風は、いつの世の女児~大きな友達が見ても心地良いものだと想う。
長尺な物語だが、最初1クール見たくらいからは沼ってしまい、そこから先が何話あっても視聴継続が苦痛なことはなかった。ただ楽しく、めっちゃ可愛い。
ファッション好きな質ではなかったはずだが、多く登場するブランドのドレスを見るのも楽しかった。まじでキラキラッで美しいドレスは視覚的エンターテイメント。
最近ならウマ娘のアイドル達の衣装も全部キレイで良いな~って思って眺めているが、アイカツの衣装もめっちゃ良い。やっぱりアイドルは衣装も大事だよな。
推しブランド、推しコーデを考えながら見る分にも楽しめた。マジでどのドレスもセンスが良かったな。たまにエロいのもあるから良いよな。
思った以上に楽しかったので、次のシリーズも見たいかなって想う。
ざっくり総括すると、改めてアイドルって楽しい、面白い、そして待ったなしに可愛い分かる。私はアイドルが好きなのだと思えた。
全てのアイドル好きとアイドル活動を行う戦士達に向けて発信出来る優良コンテンツ、それが「アイカツ!」だった。
アイドルは世界を救う!
ありがとうアイカツ。またアニメやってよ。
スポンサードリンク
>