こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

SixTONESセカンドアルバムの「CITY」がすごい

 皆が休みたくて仕方ない年明けからさっそく忙しくも楽しくなる贈り物がぶっこまれた。それがストの放つ二枚目のアルバム「CITY」だった。

 どうしても人体の諸々の機能をオフにしがちな年明けから目も覚めるご機嫌ミュージックを奏でやがる。これはありがたい。

 

 昨年の年明けにもファーストアルバムを出し、正月からこちらを覚醒させてくれた。それが二年連続でだいたい同じ時期にまたアルバムをぶっこんでくるとは、つくづくありがたい軍団だ。それにしてもファーストアルバムからきっちり一年が過ぎたのか。早いなぁ~。

 

 年の始まりだろうが世界の終末だろうが、「俺らの歌を聴いてくれ」とストが叫ぶなら聴くしかない。それがジェスことジェシー推しで令和時代を生きると決めた者の炎のさだめなのである。

 で、当然聴くわな。するとこれが、どうせそうだろうとは想ったけどめっちゃ良い出来だった。これは個人的見解だとファースト越えのもっと強いセカンドになっている。

 

 新人としてポンッと出てきたからには3年目が勝負どころ。業界ではそんなことが言わているとかいないとか聞く。とにかくやり始めた仕事の最初3年くらいはマジに踏ん張りどころなのだ。デビュー3年目のストは何か違う。

 

 タイトルにある通り、今回のアルバムは時に心地よく、時にやかましくも賑やかな街の音をテーマにしたコンセプトアルバムになっている。こじんまりとしたタウンではなく、もっと規模をデカくしたビッグシティの一日の呼吸が感じられる。そんな素敵におしゃれな一枚になっている。重ねて言うが、めっちゃおしゃれなアルバムになっている。

 

 住んでみて分かるが、街ってのは呼吸をするナマモノでもある。人間同様、朝から晩に渡るまで生活リズムが異なるもので色々な顔がある。その事情を、CDに込められた音とジェスのボーカルできっちり表現した一枚が今回のアルバムなのだ。

 

 今回のCDを手に取るにあたって最初の躓きは、やはり待っていた複数形態売り。

 どうせそうだろうとは想ったが、それぞれに入っている曲が違っているので、全部聴きたいなら全部買うしかない。バカでも分かる厳しいお金の壁が待っている。

 そして今回は更に混乱を深める追加要素がある。入っている曲が違えば、被っている曲も形態によっ収録順が違う。複雑だ。

「これは、参ったぜ……」の言葉が口をついて出るではないか。

 

 だがしかし、バカみたくシャッフルしたわけではなく、それにはちゃんと意味がある。街はナマモノ、時間帯によって顔を変える。その都合から、時間帯によってブロックを分け、曲もそれぞれそこにマッチしたものを当てはめている。形態によってスタートする時間帯が朝だったり晩だったりで異なるのだ。

 あくまでコンセプトに合わせた上での意味と意義を持つシャッフルをやりたがる精神にはユニーク性がある。やることがシャレオツな軍団なんだよなコイツら。

 

 そして私は初回版Bを購入。なんか色々順番も曲も違うけど、とにかくジェスの歌を多く聞ける慎太郎とのユニット曲が入っているこいつに決めるか~となって決定。

 お目当てのジェス慎コンビで披露する「LOUDER」がめっちゃ格好良い。PVを見ると、ジャニ感はゼロのマジでストリートで暴れているパフォーマー軍団って感じの圧がある。曲も90年代の洋楽みたいなおしゃれ格好良さがあって好きになる。

 それにしてもジェスはバケモンみたいにすごい良いスタイルをしているなぁ。あれで全身を大きく使って踊られると、近くで見たら迫力がすごくて怖いんじゃないかな。めっちゃカッケェー。その横にいても空気にならないパワフルさを見せる慎太郎も良い。これは良い組み合わせ。

 この形態を選んで買ってきて良かったぜ。

 

 あとは高知くん、ほっくんで歌う「真っ赤な嘘」という曲なのだが、不思議と懐かしく心地良いリズムで、一回聴いて一番すっと覚えちゃうものだった。この曲もなんだか面白くて好き。

 

 初回Bだと景気よく一発目を飾るのが「Fast Lane」。アルバムの中で一番好きな曲かもしれない。めっちゃ格好良い。

 深夜から走り始めてそろそろ朝日が見えるよ、ってくらいのタイミングで高速道路をぶち走っているイメージが生まれる。そんな愛しい疾走感を感じる。これは「NAVIGATOR」以来のストのドライビングソングになったな。まぁ全部個人的な見解なんだけども。

 

 先行してテレビでも披露したアルバムリード曲「Rosy」もお気に入り。

 最初に聴いた時には「速い!」「ムズいだろうが!」と想うばかりの曲だったが、それがストの正解。聞くほどにハマるな。

 年明け早々に面倒な法事に呼ばれて坊主のお経を聴かされたのだが、なんかアレっぽいな。めちゃめちゃテンポの速いお経って感じのするおしゃれ曲だった。

 

 シングルを聴いているからそのカップリングはもちろん、なんならシングルも無しの新曲オンリーのアルバムでかかってこい!て想うくらい新曲をバンバン詰めたアルバムがウェルカムなのだが、今回はカップリング曲も入っている。シングル「マスカラ」のカップリングだった「フィギュア」もこのCDで聴ける。

 いつもの私なら「シングルで十分聴いたからココで聴く分にはもういいわ」とブーイングを飛ばすところなのだが、今回に限っては「フィギュア」の登場ウェルカムである。

 このコンセプトでこの曲順で入れる分には大変マッチする一曲だといえよう。「フィギュア」に見る都会性があるのだ。マスカラよりもこっちのが好きで去年の夏にはめっちゃ聴いていた。

 

 街には特有の喧騒があり、日中は当然賑やか、時には行きすぎてうるさい。だがそんな街も、深夜の一時や朝日に包まれる時間帯には静かで心地良い。まるで呼吸をするように時間帯によって随分と雰囲気が異なる。

 そんな感じで楽曲には静かで心地良いものもあれば、ちょっとうるさいものもある。そんな色んな要素全部ひっくるめて「CITY」なのだ。それぞれ豊かな個性を持つ楽曲が楽しめた。

 

 おしゃれな都会の音をアーティスティックに奏でるストは、もはや一流パフォーマンス軍団過ぎてすごい。ストの音楽性は玄人過ぎる。もうジャニーズっていうか、ただのアイドルの域を出ていて強い。もちろん従来ならではのジャニーズ感も好きだが、こうも尖りすぎて突き抜けてもはや形状が掴めないストの持つグループ性、音楽性は稀有なものだな。

 アイドルってことで食わず嫌いすると勿体ない。実に良いアルバムだった。ジェスのセクシーな歌声が映えるのはおしゃれな街に限る。

 

 こんなすごいアルバムを出したすぐ後にも次のシングル「共鳴」が来るからな。あちらも格好良さが突き抜けていて良い。今年も早々ストに沼って楽しい。

 

 2022年も世界に響け6つの音色。

 

 

CITY (初回盤B) (CD+Blu-ray) (特典なし) CITY (初回盤A) (CD+Blu-ray) (特典なし)

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 お分かりだろうか。ジャケの種類によってジェスの頭の横の刈り上げ部分が見えたり隠れたりするのが楽しめるのだ。

 個人的には、去年の夏くらいに高知くんが見せてくれた角刈りもお気に入り。

 

 

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