こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

友達って暖かい「アイカツフレンズ!」

アイカツフレンズ!」は、2018年4月から2019年9月にかけて放送された全76話のテレビアニメ。

 

 初代、スターズの本放送時には、色々あって一時離脱してしまった私だが、フレンズの本放送は手抜かりなく全話リアタイで見た。一番見ていたし、最近の作品なので懐かしさは薄い。がしかし、ここ最近で初代とスターズのBDを視聴した流れからやはりこちらも見たくなった。というわけでそんなに懐かしくもないこのタイミングでしっかり再視聴する。

 

 まずは1~50話までの第一期を見た感想とかその他関係のない事も書き殴っていく。

 

TVアニメ/データカードダス『アイカツフレンズ! 』ベストアルバム Best Friends

 

 今回のアイカツはソロでなく二人組ユニット、通称フレンズで成り上がっていくのが基本スタイルとなる。二人一組のセットで推せるアイドル達の青春を楽しめるぜ。

 

 久しぶりに見てまず最初に思うのがみおちゃんカワエエ~。平成時代も大詰めに迫ったタイミングで私の人生に登場したイカすヒロイン、それが湊みおちゃんだった。恋した我が青春のヒロインとして、みおちゃんの存在はいつまでも輝いている。

 

 そんな可愛い湊みおちゃんがフレンズとして選んだのは、喫茶店の娘の友希あいねちゃん。あいねちゃんもめっちゃ可愛い。それからあいねちゃんの兄弟、めっちゃ多いな。兄、姉、弟、妹が全部いる5人兄弟の真ん中娘。兄弟の全パターンを一回の人生でコンプ出来るとかお得だな~。

 この二人がフレンズ「ピュアパレット」を結成して熱いアイカツ道を歩む。今回はツインヒロインによるツイン主役体制で物語が展開する。

 

 タイトルに「フレンズ」とある通り、アイカツの魅力と共に友達っていいなという要素を強めにプッシュしたハートフルな内容になっている。コレを見た誰もが最後にはきっと心に宿すであろう想い、それが友達っていいなってものだと思う。私もそう思った。アイカツも友達も、青春を輝かせる人生の良きお供になるのだ。

 

 あいねちゃんが宿すパワーを「ともだちから」と呼ぶ。ここだけのオリジナルパワーワードを産みやがったな。

 基本的に人たらしですぐに仲間を増やしがちな彼女の使うともだちからはすごい。

 アイカツを始めて友達の輪を広げ、やがては友達100万人を目指す。それがあいねちゃんの野望。一年生になったら友達100人出来るかなの歌でさえ「そんなにたくさんいらんやろ」と思えてしまうのに、もっと多い100万となると「絶対にそんなにいらんやろ」ってなる私は孤独を愛する時の旅人。

 そんなわけで、デカい野望を抱きながら明るく前向きにアイカツを行うあいねちゃんのキャラ性は面白い。ゆえに応援したくもなる。

 

 あいね、みおのコンビの絵面だが、マジで最強に清潔感があるな。絶対に臭くない、めっちゃ良い匂いがしそう。なによりも可愛くて見栄えが良すぎる。これまでのシリーズでも二人組はあったが、歴代でもかなり強い二人だな。特にみおちゃんはイケメンで美しい。激推しなんだけど。

 

 今回の主な舞台となるのは、アイドル学校のスターハーモニー学園。

 物語スタート時から既にみおちゃんは同世代の中で頭2つくらい抜けたやり手アイドルの地位にいる。アイドル学科のエースの彼女が「ビビッと来た!」という理屈を押し込めたフィーリングオンリーで普通科女子のあいねちゃんを引っぱって来た導入には、大いなるシンデレラストーリーの始まりを見た。

 

 まじで経験値ゼロから挑むあいねちゃんとプロのみおちゃんの、レベルで言うと凸凹コンビが誕生する。これで大丈夫かよ?と心配になるのは当然の事。

 そこの差を埋めて二人が一緒に輝くため、時には悩んで苦しんでを経てフレンズとして成り上がって行くのが作品の良さ。

 

 あいねちゃんには圧倒的に経験値がない。アイドル歴と実力でずっと前を行く相棒と肩を並べてフレンズを行う事にプレッシャーを感じるのは当然なのだ。まずはみおちゃんに追いついて実力的にも肩を並べたいと願って頑張るあいねちゃんをの姿は清い。めっちゃいい子で好感度高いんだよな。

 

 アイドルとしてずっと先輩のみおちゃん側には、フレンズをやる上での余裕がたっぷりあるのかと言うと決してそうではない。

 アイドルとしては一流のみおちゃんだが、仕事ばかりやってきた事から友人付き合いには不慣れ。そんなみおちゃんには、友人との適したお近づきの術がいまいち分からない。あいねちゃんともっと仲を深め、絆も強固にしたいのに、どうしたものかと悩んでしまうみおちゃんの言動はまるで恋に悩む青少年のよう。こんなに格好良いのに、意外と奥手なところに萌える。

 

 みおちゃんがあいねちゃんの事が好きすぎるのが良い。

 意外と図太くて逞しいあいねちゃんがいて、そこの真意が読み取れずオロオロするみおちゃんがいる。なんだかあいねちゃんに翻弄されるみおちゃんの恋的構図が見えるのも楽しく萌える。思った以上にユリ脳を活性化させるシステムが見える。

 

 みおからあいねへフレンズの申し入れをするテンションがまるで愛の告白だった。この手の事には運命的シチュの演出が大事と考えるみおちゃんは、意外とミーハー思考で面白い。

 あいねの事も好きで、あいねの家にいるペンギンにもときめくみおちゃんがとにかく可愛いのだ。ペンギンがあんなに普通にそこらへんをふらついているのなんてエヴァンゲリオン以来のことではないか。

 

 アイカツらしくやっぱり崖登りをしたり、互いを見つめ直すためにフレンズの活動休止を経たりと、なんだかんだを越えて最後はダイヤモンドフレンズの座にたどり着くピュアパレットの物語が楽しめた。めっちゃ萌える。ピュアパレットの活動休止期間はかなり短い。

 

 放送一年目でピュアパレットがラブミーティアに追いつき、大会で勝ってしまうの点にはスピード出世が過ぎると思ったが、それくらいこの二人は奇跡のコンビだったということで納得するしかない。

 一期終盤で、あいねちゃんがみおちゃんに「私をアイドルにしてくれてありがとう」と言うところでキュンとくるし、それに答えるみおちゃんの「私をフレンズにしてくれてありがとう」でちょっと泣いた。フレンズの良き完成形がここにある。

 

 アイカツフレンズからは、それまでのように演劇と歌唱で人間を分けず、全て声優が担当する形を取るようになった。これが個人的には良かった。歌える声優の歌唱はお耳に心地よい。初代、スターズの楽曲ももちろん良かったが、フレンズの楽曲はそれまでよりも柔らかい雰囲気で、よりポップさがあって聴きやすい。全体的にフレンズ楽曲が好きだった。単純に声優好きってのもあるけども。

 

 あいねちゃんを演じた松永あかねは、これが声優として初仕事だったという。その点は役とマッチしている。そんなワケでリアルにお芝居も歌唱もいい感じにフレッシュ。

 対して相棒を演じた木戸衣吹は、この段階で演劇も歌唱も慣らした経験を持つ先輩だったので、中の人を見てもピュアパレットと同じような関係性が見える。ていうか木戸衣吹は実際に山崎エリイと「every♥ing!」というフレンズを組んでいたし。

 

 あいねちゃんの決して下手ではないけど、しっかり歌い慣れている感も少ない歌唱は独自性ある魅力になっていた。コレはコレで良い。対してみおちゃんはしっかり上手い。このメリハリがピュアパレットの強み。二人で歌うOP曲はめっちゃ可愛い。

 

 みおちゃんの持ち曲「マカロン音頭」「6cm上の景色」はめっちゃ良い。

「マカロン音頭」初視聴時には可愛すぎて思わず恋したものだ。これを聴いてからは店に行ってマカロン買ったし。

「マカロンもちろん進化論」の歌詞には、何がもちろんなの?と突っ込んでしまう。

 アイカツ界の紅白歌合戦ではまさか「マカロン音頭」の方を持ち曲にしてくるとは想わなかった。

 それから、みおちゃんのマカロンのCMは面白い。男子キャラに出演を頼んで撮ったマカロンCMは演出として絶対良いし、あとは笑えて良かった。

 

 ライバルであり仲間でも他のアイドル達ももちろん良い。このコンテンツの最大の価値は可愛いアイドルを愛でることにある。愛でて問題ない可愛いアイドルは他にもいる。

 日向エマ、蝶乃舞花の「ハニーキャッツ」は、エマちゃんの明るく可愛いギャル感と舞花ちゃんのセクシー感がいい具合にマッチしたベストコンビ。ピュアパレットも良かったが、こちらも負けず劣らず、むしろ場合によっては勝っているくらいに良い。

 エマちゃんの方がガキっぽく見えるけど実は一つ上のお姉さんで、お姉さんに見える舞花ちゃんの方が年齢的には妹というパッと見た感じでは分からない意外な年の差設定が良い。年齢差はあってもコンビ愛はしっかりすっかり深まっている良いチームである点も良く、そこに萌え。

 

 みおちゃんが良いけど、次点で舞花ちゃんが推せる。可愛いしエロくて格好良い。コレは絶対にモテると思う。あとはピンク髪ヒロインだととりあえず目が行くよな。衣装もセクシーで格好良い感じで好き。

 舞花ちゃんが鳥人間コンテストに挑戦するエピソードは本放送時チェック時から何故かずっと覚えている。

 

 蝶乃舞花を元子役の美山加恋が演じていたと知った当時は驚いた。声の芝居も歌も上手い。歌まで上手いのにビックリした。持ち曲の「Girls be ambitious!」はめっちゃ格好良い曲で好きになる。

 いつぞやのドラマではSMAPの草彅くんと親子役として共演を果たし、作中では夜中にリコーダーを吹いて草彅くんに怒られるガキの役をやっていたのが懐かしい。あそこから数えて何年と経って実に立派になったと思う。出役の有名人が中の人として出てくる事で印象的なシリーズだったな。

 

 エマちゃんもコレは絶対に良い。

 初代プリキュアみたくラクロス部に入っていて、ラクロスとアイドルの二刀流で忙しくも楽しい青春を謳歌している。アクテイブなお姉さんで良し。

 運動神経は抜群に良いらしく、始球式を行う仕事では171キロの球を投げていた。伊良部よりも速いやんか。コレは笑った。

 

 初めて髪型を見た時には、中二病凸守早苗みたいだなと思ったものだが、中身はあちらと比べてうんとまとも。お姉さんに任せなさい!をやりたがる点ではごちうさの保登姉妹の事も思い出す。

 クラスの端っこにいるオタクにもきっと優しいであろう明るいギャル感が良い。多分ギャルのフロンティアで流行っているのであろう「了解」を縮めまくった言葉の「りょ!」はココで始めて聞いたぜ。勉強になる。

 エマちゃんの持ち曲「おけまる」もギャル用語らしいが使い所が謎。この曲も明るくポップでハマる。

 ハニーキャッツはソロでもユニットでも曲が良かった。ライブ中には炎や光や蝶が出てなんかすごかった。今回シリーズはライブシーンの演出も楽しい。

 

 遅れて登場するフレンズの「リフレクトムーン」にも注目。そっくりさんの双子姉妹チームである。これがアイカツ界の立花兄弟か。そんなわけでアイカツスカイラブハリケーンが楽しめる。

 旧シリーズのユリカ様が闇の住人たるヴァンパイアをモチーフしたコンセプトアイドルだったのに対し、こちらは光の住人の月の民の設定でアイドル活動をしている。初っ端から月出身者の売り込みをしてくるので、またネタ枠ヒロインが来たな~と思ったものだ。

 

 姉の方はマイペース過ぎて歌番組の収録中に普通に寝こけている。それは駄目でしょとツッコミをいれたくなる。ちょっと駄目っぽいお姉さんをしっかり者の妹がアシストすることでいい感じのパワーバランスが取れたユニットになっている。

 

 しかしどうしても気になるのは、双子姉妹の名前が、白百合かぐや、さくやであること。アイカツファンの間で密かに楽しまれているユリカツというものがあるらしい。ユリかつ勢なら強めに反応するフレンズがココだったのではなかろうか。

 白きユリを連想するというか、響きとしてはまんまの名前になっているので、公式による公認ユリカツ推進枠がこいつらなのか?という多分あらぬ誤解で物を見てしまう。そんな私は純粋なアイカツユーザーとしては落第者なのかもしれない。とにかく白百合姉妹もなかなか良きアイドルでイケる。

 

 主人公たち新世代が邁進する中、一足先にトップに君臨しているのが「ラブミーティア」。良い名前だな。格好良い。

 アイカツを極めたラブミーティアがアイドル活動のゾーンに入った状態を「ラブミーゾーン」と呼ぶ。強者のみが展開出来る超次元の景色がそこにあるらしいが、そんなぐごい物にしては名前の響きが何かユニーク。耳に残るワードだよな。

 

 みおちゃんがディープすぎるラブミーティアオタクである事が分かる点は面白い。推しアイドルの事となるとはしゃぐみおちゃんが可愛い。

 

 メンバーのミライを大橋彩香、カレンを田所あずさが演じている。今回もソレイユの中の人3人が参戦。諸星すみれバーチャルアイドルのココ役で参戦している。シリーズ毎にこの三人は、それまでと全然かぶらない芝居を見せてくれるのが良い。それにしても、遂にアイカツバーチャルアイドル時代になったんだな。

 

 ライブシーンもそのまま声優が担当するようになったことから、歌姫声優の大橋彩香田所あずさの歌声が遂にアイカツで聴けるようになった。ここに一つ感動。

 かつてホリプロオーディションの最終選考で競った二人がユニットで歌っているという中の人事情を見てもラブミーティアのパフォーマンスにはありがたみがある。

 前期、後期ED曲はラブミーティアが担当していて、どちらも声が綺麗で格好良い曲。

 

 

 そんなこんなで、信じ合う最強の二人が友情を結んで突き進むアイカツ道にはとんでもない美があった。

 友達って暖かいし、アイドルは熱い。いずれにせよ懐をホットにしてくれる一番のポジテイブ要素を合わせた素敵な作品、「それがアイカツフレンズ!」だった。

 

 これからは二期の視聴もヒィアウィーゴー!

 

 

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