こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(1月~3月)その1

 遂に始まったと思った2022年第1クールもマジで一瞬で終わった。色々楽しすぎて記憶の整理が追いつかん。だからそこの所をしっかり整理整頓して気持ち良く新年度に突っ込もう!

 

 さて、今期もあいも変わらず怒涛の勢いで新作アニメが湧き出て来たわけだが、毎度のごとく各作品の作風は様々、そして本と絵の質の落差がすごい。本当に色んな物が出てくる。

 

 人気作の続編は割と安心して見れた。中でも鬼滅の刃の作画はすごい頑張っているな。これを最上位として比べたら絵がヘタっている作品がたくさんだな。

 本当に作品によって持っている金、時間、人間の数が違うんだな。そしてやっつけ仕事抜きで作品に臨む作り手の魂の入れようにも各現場で開きがあるようだ。そんな都合が見えて来る。

 

 ぼや~と全体を見ると異世界ファンタジーものが多い。

 前期はロボものが幅を利かせて異世界ものは結構鳴りを潜めていたのに、年明けからは元気にではないものの数だけは増やして来たな。

 

 いつかそんな世界が現実としてやって来るかもしれないし、こっちからお呼ばれして行く日が来るかもしれない。それを前提に置いての教養としてとりあえず全部見たが、話も絵も似たようなヤツばっかりだな。

 それにしてもいつまでコレで食っていけると思っているのだろうか。ていうか私以外にどんなヤツがこんなのを見ているのだろうか。

 もうこのジャンルは限界じゃないか。天井が見えてゴッツンコしてる。

 今期の異世界枠は総ころりんだったな。

 元々は好きだったジャンルだけど、似たような物の乱発で食傷気味かも。それぞれ違う人間の頭から出て来たと思えんくらい同じような話が多いのが不思議。

 

 そこへ来ると頑張って新しい事に挑戦するオリジナル枠の存在は良し。どうぞオリジナルで頑張ってくれ。

 これまでたくさん見過ぎたことから、もはや既視感だらけで新作を純粋に楽しめなくなっているようだ。年明け早々にもそんな事を思ってしまった。

 でも見るんだよ。止めてはいけない。

 

 アニメ的事件で大きく印象に残るのは、3月中盤に起きた東映アニメーション謎の不正アクセス事件。

 どこかのマナー無きネット民のために、愛すべき週末のアニメ4作品がしばらく休止になった。思った以上に酷い事件だった。困るな~、週末暇かよ! 

 

 そんなこんなで色んな事を思ってしまう2022年第1クールアニメを振り返ろう。

 

 

王様ランキング

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 結局王様ランキングって何だったんだ?

 もっと序列がどうのこうのみたいなランキングバトルになると思ったらそういうものでもなかった。

 

 後半クールはミラジョの陰謀が表立って動き出して国が揺れる。陰謀の裏でも表でも話が動くので物語を追いかけるのに忙しいぜ。

 

 印象的なのはデスパーさんのどうしようもなく詐欺師っぽいところ。面白いおっさんだったな。序盤の言動にはたっぷりの怪しさがあったが、ちゃんとすごい人で良い人だった。櫻井孝宏の妙なテンションのおっさんの芝居がハマっていた。

  

 そして前半クールからこの人に注目していたという存在が、もはやアニメ界の国民的継母のヒリングママ。まさかの戦場でめっちゃ頑張っていた。意外。

 ヒリングの名の通り能力は回復術。一回の発動ですごいパワーを消耗するから能力を使っては回復しての繰り返しで皆のピンチを支えていた。

 戦場に出ている時の表情から一杯一杯の状況だということ見て取れるのでヒヤヒヤした。良いママだから殺されないでくれと願っての視聴だったぜ。最終回まで息子に対して良き母の矜持を見せていたな。

 これを見て我が母のことも思い出した。母の日には裏面にザラザラの砂糖がついたカステラでも食わせてやろうと思う。

 

 肝心な主役のボッジもしっかり活躍した。めっちゃ強くなったな。序盤はパンイチの王子だったのに立派になったものだ。

 巨人の親父とのスーパーバトルのシーンは迫力があってワクワクした。巨人とやり合うってのがロマンだよな。

 

 ダイダがまさかミランジョを嫁にするラストが待っていたとはコレも意外。

 あとは全体的に王族の周りを囲む渋いおっさん戦士達の戦いも熱い。暑苦しいけど格好良いおっさん戦士達が見れたのは作品の良さ。

 

 最後はボッジとカゲが再開出来て良かったな。友情で締める綺麗なエンドだった。

 

プラチナエンド

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 斜視の博士が出て来てなんかベラベラ言う内に話が結構動いて行く。

 自殺の是非を問う「バビロン」を思い出す暗いテーマ性が後半クールには濃く見えた。

 手毬とかいう大西沙織ボイスの結構ヤバげなお姉さんも後半から追加されて事態を盛り上げていく。

 

 事態は危機的なものとなってお話は暗い。神や天使がどうのこうのっていう中2臭さをちょっぴり感じつつも、所々に聴けば考えさせられるくらいの突っ込んだ思想も見えてくる。それなりに見所と面白みがあり、そして世界がどうなるのかというスリルがある作品だった。

 

 しかし、全ての決着として迎えたエンドは果たしてプラチナの名にふさわしきものだったのだろうか。これは個人レベルでの判断が難しい。

 とりあえず神の意志の下に命の全消しが始まった。イデオンダンバインがそうだったように、やはり太古の時代から皆殺しは締めの美学なのかもしれない。

 皆いつかは死ぬけどそれが今だっただけ、という3割くらいは納得出来るけど、その今が来るのが早すぎて納得出来ぬが7割の解釈をして消える準備をする架橋くん。お前それでええんかいと思ってしまう。もはや宗教的マインドで向き合わないとすっきりさっぱり納得出来ないオチだった。まぁ広げた風呂敷をスムーズに畳む方法としてはコレが1位だとは思う。

 

 咲ちゃんは可愛かった。ちょっと気になったのはちょいちょい作画が変っていうか、女子キャラがさっきは可愛かったけど、今見たらちょっとブスになっているというくらいの崩れがあったようにも思える。

 

 マジでアホみたいに関係ないけど、見終わった時には嵐の二宮くんが出ていた「プラチナデータ」という映画を思い出した。

 

半妖の夜叉姫 弐の章

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 もろはと犬夜叉、かごめ夫婦が出会う所にほろりと来たな。あの暴れたガキだった犬夜叉がパパの顔を見せるという、当初ならまず予想出来なかった変化、というか成長が見れたことに感動。かごめの「おすわり!」については、ちょっと言われたいくらいに思っている。

 

 田所あずさが「犬夜叉」ファンだと言っていたので、その犬夜叉の娘役をしてやっと出会えて良かったねって思えた。中の人事情でも楽しめた。

 

 殺生丸、りん、娘達も合流できて良かったな。時を駆けて結ばる家族愛にほっこり。娘ならとわよりせつな派だな。

 殺生丸がツンとデレを行ったり来たりしつつも親父の顔を見せる変化に驚く。ただのガキにしか思えなかったりんも立派にママをやっていて感動。りんの中の人の能登麻美子も成長してママ役やりがち女優になったものな。

 

 麒麟丸と絶対に関係性があるであろう希林先生の謎がここに来てやっと解けた。ちょっと妙なクセのあるキャラだったな。

 

 最終回は新旧キャラ総出の平和なオチで良かった。 

 あとはSixTONESのOP曲が格好良すぎ。

 

遊☆戯☆王SEVENS

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 2年間の放送に遂に終止符が打たれた。世がコロナで騒ぎ始めるようになった2年前の春からスタートし、序盤はコロナのせいで休止期間もあった。そんな中よくぞここまで頑張った。ありがとうを言いたい。

 休日の朝にマッチする程よくおバカ楽しいテンションが好きだった。これに関してはカードゲームの事は結構どうでも良くて、楽しいキャラ達が楽しくやり取りするのを見るのが好きだった。あとロミンちゃんが可愛いすぎ。ミミ、タイガー姐さん、アサナらヒロインズも可愛くて良かったな。

 出落ち感のすごいバカギャグ勢キャラもいれば、ちゃんと魅力のあるレギュラーメンバーがガッチリフロントを固める良さもあった。なんだかんだ良い作品だった。

 最終回はそんなあれこれの個性を持つ全キャラが総出のお祭り騒ぎだったな。懐かしい面々もいて嬉しい。

 

 後半はロボに乗って宇宙で戦うまさかのとんでも展開になっていた。謎なまでの強運を掴んだ事で全然負けなかったルークを最終回で遂に下したユウガの青春の決着が最後の見所になっていたな。

 

 最終回後半で描かれる二年後の皆の姿も元気なものでよかった。ポニテでセーラー服のロミンちゃんカワエエ~!

 生徒会選挙で落選してアサナに会長の座を持っていかれたガクトの変化は意外で笑えた。

 ユウガが宇宙から帰還したところで爽やかに締める良い最終回だった。

 

 何気に番組後半の小島よしおのミニコーナーやラップをやるCMとかも結構好きだった。小島よしおのイメージアップにもなった作品だった。よしおも頑張れ!

 

 

86-エイティシックス- 第2クール(延長戦)

86―エイティシックス― 8(完全生産限定版) [Blu-ray]

 クオリティを人質に取って放送を引き伸ばしたラスト2話分が遂にこの3月に解禁となった。待たせやがって。

 

 ちゃんと作ってきただけに絵は綺麗。

 対面はせずとも、なんだかんだを切り抜けて来た仲間関係にあったシン達とレーナが遂に出会うところには当然「おお~!」ってなるわな。

 今まで声のやり取りだけしていた女軍人に会ったらめっちゃ美しかったって事になったら男の方はさぞビックリするだろう。クールぶっていてもシンはきっとレーナの可愛さにビビっている(はず)。

 

 あれだけ厳しい戦争を切り抜けた最後には希望の未来を感じる爽やかエンドが見れて良かった。なんかちょっと感動したよな。

 去年のワンダーエッグみたく、たっぷり間を溜めてからの「は?」なオチではなくて安心した。

 

 本編ではガッチリ軍服で固めていたレーナの美しい水着姿が楽しめるすごいフィギュアが出るとかいう話を耳にした。それはちょっと欲しいかも。

 

 

ミュークルドリーミーみっくす

『ミュークルドリーミー みっくす! 』 Blu-ray Dream.02

 まじか~。ミュークル終わってもうた~。なんでや!終わる理由が無くない?

 当たり前のように3年目もあると思っていたのに2年目でまさか終わるとは……。

 

 日曜日の朝飯には絶対に遅いし、昼飯にはまだちょっと早いという微妙な時間帯に楽しめるイチオシの一作だったのにな。

 これも遊戯王セブンスと同じくらいの時期に始まったネタ要素多めな朝のお楽しみ枠だった。コロナで放送がストップした苦しい時期も乗り越えてノリに乗ってきた楽しい作品だったのにな。混迷のコロナ時代の初期から今日まで我が人生を盛り上げてくれた良きコンテンツだった。ありがとう。ゆめちゃんマジカワエエ!まいらちゃんもマイラブやで!

 

 見ている側として、ここがくっつくのが作品のゴールラインと思える要素が、ゆめちゃんと朝陽くんの関係性。二期も中盤に入ったくらいから幼馴染の二人が徐々に心の距離を縮めていくのが見え、それにキュンキュンしていた。大変甘酸っぱい。ここ最近はこいつらの甘酸っぱいやり取りにキュンキュンさせられて週末が楽しかった。

 ゆめちゃんは当然可愛いが、奥手な朝陽くんが頑張るのにもやや萌える。応援したくなる二人だった。

 

 二人の事に気づいた周りの連中の見守り方が優しい。めっちゃくっつけたがるガツガツテンションではなく、それとなくアシストする感じが見えた。空気の読めるお友達で羨ましい。

 最終的には全キャラ公認カップルみたくなっている二人の存在が尊かった。やっぱり幼馴染ラブに勝るものは少ない。なのでだいたの場合は優勝。

 

 アニメキャラとの別れが寂しいのは当然。そしてそれはいちなる姉さん達にも同じ事が言える。最初こそ「実写女はいいわ!」と思っていたのに、こうも定期的に会うことになると、実写パートの二人に対してもさすがに愛着が湧いてくる。実写勢の彼女らも番組を支えた功労者。まいらちゃんに一番ありがとうだが、いちなるもマジおつかれ!

 

 ありがとうミュークル。20年代に入って初っ端に引いた当たりカードだったぜ。20年代が終わって2030年代に入った時にも今作との出会いをきっと思い出すだろう。

 ミュークル無き残りの人生もしっかりミュークルクルクルだ。その内BDを抑えて再視聴しよう。

 

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