こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

探偵社が舞台の少女マンガ「乙姫CONNECTION」

「乙姫CONNECTION」は、1991年に発売したOVA。全1話、約50分のアニメ。

 

 調べてみると原作は少女マンガらしい。今日まで全然知らなかった。タイトルがいいなと思って視聴。

 

乙姫CONNECTION [VHS]

 

 乙姫探偵社で働く人々を描く内容になっている。少女マンガで探偵ものとは結構珍しいのではないだろうか。

 

 まずはヒロインの奥田友貴がいて、そのサイドには平野道雄、木崎渚のイケメンな所員がいる。メインの登場人物はここらへん。

 二人のイケメンのどちらが良いのか。そこのところを乙女ハートで楽しむ作品なのだと思う。なにせ一話のみなのでそこをしっかり楽しむ尺はないのだけどね。

 

 道雄は元警察だけど今は探偵社にいる。その謎に迫る内容となり、道雄メインの物語になっている。

 道雄を狙ってヤクザがやってきて物騒な事件へと発展していく。

 序盤では、探偵の仕事の基礎といえばやっぱりコレといえる猫探しをしていたのに、いつしか大物ヤクザも出てくる事件に飲まれていく。探偵の仕事も規模が広い。やっぱりどこの探偵も猫探しから始めるんだ。なんだかんだあって最後には猫探しミッションも成功させるほっこり感があった。

 

 50分ですったもんだの事件がしっかり解決で作品としては見やすい。

 元警察の道雄とヤクザのエースが友人関係にあったという禁断性ある友情物語にもぐっと来るものがあって良かった。こういう裏社会に見る真の友情ってええやん。

 

 長いことやっているコナンの歴史のどこかにありそうなシナリオではあったな。ちょっとコナン感もあったかもしれない。

 

 声優には歴戦の勇士と呼べる面々が揃っていた。声優が良いアニメだったな。

 メインヒロインは横山智佐。元気で可愛いお声だな。90年代にしっかり有名になった役者の一人だな。

 道雄を井上和彦、渚は松本保典、いずれも男前ボイスの役者が演じている。松本保典は最近だとのび太パパという落ち着いたおっさん役でお茶の間に定着しているが、若手の頃は完全にイケメン役で売っていたからな。彼が若いイケメンをするのもやはり良い。

 道雄役の井上和彦は若い頃から今日までずっと落ち着いたイケメンの声だな。最新の作品でなら「本好きの下剋上」3期でもイケメン男子役で出ている。声が衰えないなぁ。

 

 探偵社のやり手女社長は「キャプテン翼」の岬くん役で有名な山田栄子が演じていた。少年の役のイメージがありすぎる人だけど、おちついたセクシー系のお姉さんの役もしっかり演じれるんだな。やっぱ役者はすごいって思った。このお声も懐かしい。

 

 実はめっちゃ強かった道雄行きつけのバーのマスターは速水奨が演じている。この人はどういう経歴持ちなのだろうか。マスターと思ったらヤクザも黙らすくらいやり手らしい。

 

 道雄の事を兄の仇と勘違いして狙ってくる若いヤクザ役が辻谷耕史だったのも印象的。お亡くなりになった方なのでもう新作では声が聴けない。こうして思いついたように古い作品を見て久しぶりに声が聴けると懐かしくなってテンションが上がる。いい声してるんだよな。

 

 あと気になる要素といえば、多分不必要なくらいに流れる挿入歌。これはどういう経緯でこのアーティストが選ばれたのか。

 キャラクター達の物語が開始する前の冒頭にライブハウスでの演奏シーンがある。この段階でも必要以上に曲を長く聞かせるな~と思ってしまった。これは当時売り出したいアーティスト達を集めてアニメで紹介したのかな。

 有名所だとバービーボーイズ、Xの曲まで流れる。Xの中では一番聴いたってくらい好きな「ENDLESS RAIN」が挿入歌で流れるのだが、こんな所で使われていたとは今まで知らなかった。これはXファンにもあまり知られていないのではなかろうか。しかしENDLESS RAINはマジに心に滲みる神曲だな。名バラードに酔いしれた。

 

 そんなこんなで懐かしのお声と楽曲が楽しめるお得な一作だった。さっくり楽しめて良い。

 

 

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