こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(4月~6月)その3

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です Blu-ray BOX 上巻

 

 そりゃそうだろう。乙女ゲーのモブなんて最も市民権を取るのがムズいポジだろうさ。そんなわけで、あれほど色んなゲームを遊んで来た私が唯一やって来なかったジャンルの乙女ゲーをテーマにした作品。

 今回の乙女ゲー転生枠は女子が行くのではなく、なんと男子が行くことになっている。これは新しい出オチ要素。

 ギャルゲーの逆で男が多い世界に男が行くとか大丈夫なのかと一話目の先行きは不穏すぎた。イケメンズはもちろん出てくるのが、ヒロインがゼロな訳でもないのでなんとか安心出来た。

 あとは乙女ゲーだけどロボバトル要素があるのも注目点。マジで転生ものは手を変え品を変えで無限に手数があるな。

 

 主人公はかなりのモブ男ルックスだな。そんな彼の清々しい程に外道なやり口が目立つ作品だった。絶対に友達になりたくないタイプのヤツではあったが、ウジウジする男子は目も当てられないので、同じ根暗なモブならこのくらい思い切りの良い方がまし。

 

 主人公以外の他のキャラはほぼ美男美女設定で固めているのだが、キャラ画が気になる。作画の良い、悪いの話ではなく、そもそものキャラ絵があまり上手くなく、特に女子キャラが可愛くない。

 ヒロインキャラやマリエにぞっこんなおバカな騎士達含め声優は謎に豪華。そこはポイントが高い。

 

 声があやねるなのにマリエがクソ女過ぎる。これにゾッコンなイケメン軍団はおバカだな~。マリエにゾッコンのおバカな王子様に振られるアンジェリカが可哀想。絶対にアンジェリカの方が良いに決まっているだろう。

 

 モブに優しい世界なんてそうそうない。そんな厳しい世界で我々は生きている。

 

ブラック★★ロックシューター DAWN FALL

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 いつのヤツやねん。今となっては懐かしの歌のタイトル、そして10年くらい前に世界観が全然違う別のアニメをやっていたよな。まさか令和時代になってリブートしようとはな。とりあえず見てみよう。

 

 荒廃しまくってほとんど終わったような世界を舞台に、銃でめっちゃドンパチする内容だった。こんなに暗くシリアスな世界観だったのか。

 

 可愛いバトルヒロインが活躍する中、旅の一行にゴツイおっさん兵士がいるのは目立つ。敵軍から娘を奪還するというおっさんの戦いには結構熱いものがあった。渋みのあるおっさんの存在は、決して邪魔なものではなかった。

 

 やばいのはスマイリーという名前なのに笑える要素ゼロのガチヤバな人形みたいなヤツ。夜な夜な女子を犯すという危険極まりない化け物だった。こいつを見た時には恐怖系Vチューバーのンヌグムみたいだと思った。渋みのある杉田智和ボイスがやけに映える。

 

 最終回で派手なバトルの終幕を迎えた時には、たくさん聴いた初音ミクの「ブラックロックシューター」が流れる。なんだかしんみりしちゃった。

 

ヒーラー・ガール

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 今期のヒーラー枠は、本作の他に面倒臭いヒーラー女が出て来るヤツがあった。どちらに軍配が上がったとは言わない。どちらもテイストは異なるものの、それなりに楽しめた。こちらに出てくるヒーラー達は面倒臭くもウザくもない良い子ちゃんばかり。

 時代は癒やしを求めている。そんなわけでヒーラー女子はどんどん増えて良し。

 

 Anison Daysで森口博子のバックコーラスについていた4人衆「ヒーラーガールズ」総出の番組だ。ほぼユニット名のままのアニメタイトルで、歌でも芝居でもメインを張っている。これって何気にすごいのではないか。次世代スフィア枠なのかな。

 メンバーの礒部花凜のことは、最近見るようになったアミュボチャンネルがきっかけでちょっと気になっていた。そんな彼女にも注目して見てみた。

 

  別に異世界ファンタジーではなく、現代日本なのにヒーラーというファンタジックなジョブの少女達が普通にいる。そこがちょっと不思議。

 異世界でなく日本で戦えと昨今思いがちな私からすると、日本でやる分には良いではないかと興味が持てた。

 そんな彼女達のヒーラー修行の物語とほんわかな日常が楽しめる。女子達は可愛いし歌って何か楽しいので好きなやつだった。セリフまで歌にしてしまうユニーク展開が見えたのも印象的。ディズニーとか見た後なら我々もそうなりがち。

 

 テーマは歌と癒やしの合せ技。ヒーラーは歌う事で人体の治癒力を高める。これを応用した音声医療という実際にあるのか無いのかは知らないけど、字面的に違和感がないのであって不思議ない医療技術が発展した世界観が見える。なんか凄いな。

 医者がメスを取る。その横で少女達が歌うという連携が見られる。歌姫が医療でも戦える時代とか素敵。

 

 ヒーラー達の戦闘服となるユニフォームについては、作中でも一般人からダサいとか変とか指摘を受けている。私としてもそこはちょっとだけそうかもしれないと想う。変な服が記憶に残る。

 

 少女たちの格好良く美しい師匠の烏丸理彩が光っていた。師匠が1番好きだった。てかスフィアメンバー高垣彩陽が演じている。師匠もしっかり歌っていたけど、やっぱり歌うめぇな。

 

 玲美の家のメイドさんを演じている花守ゆみりは今期のもう一つのヒーラー枠でもメイドさんをやっていたな。それにかぐや様でも使用人って事で似たポジだったし。そんな気づきもあった。

 

勇者、辞めます

勇者、辞めます DVD BOX 下巻

 

 ああ、そんなの辞めちまえと言えちゃうアニメ。

 ありがたい勇者だって廃業すれば次の仕事探しに忙しい。そんな都合が分かる。大昔にやっていた「勇しぶ」の導入を思い出した。

 そんな勇者の次の勤め先がまさかの魔王軍だったのは驚き。かつて戦った可愛いロリの魔王、その傘下にある愉快な四天王達との会社員生活がスタートする。

 これは異世界勇者と会社員要素が合わさったナンセンスなものだった。最近はたまにこの手のジャンルが上がってくるな。ファンタジーに政治やお仕事を絡めると融和性がいまいちでダマになって浮かんできがち。というのが個人の見解。

 

 お仕事には成功への分析が大事、ホウレンソウに喋る力、逆に傾聴の姿勢も必要という事も言っている。大方を習得済みの私としては学びの少ない内容だった。

 そんな積極臭い内容を、小僧の見た目の勇者が魔王軍メンバーに話して聞かせるのは違和感があるというか、うるさいわと思った。でも後半を見ればそれも納得。なんだか積極臭くなるのもその通りで、彼は何千年と生きた猛者でしっかり皆の先輩だった。もっと言えば人型兵器で人間でもなかった。

 過酷な運命の末、かつて自分を崇めてくれた人間の民にも恐怖され拒絶されてしまう勇者の悲哀の物語も見えた。人間達も酷くないか?

 勇者を引退した年寄の身から、次代を作る魔王軍メンバーを教えて鍛えるみたいな人材育成アニメだったな。

 

 内容はそんな感じで意外と渋めだったが、全体の絵はいい感じだし、ロリの魔王エキドナ、巨乳な部下のシュティーナらヒロインは可愛かった。それに声優も良かった。

 シュティーナを演じた伊藤静ツンデレ萌え声が聴けるのはありがたい。

 魔王と四天王の内の3人までが女子で、あと一人はゴリゴリのマッチョおじさんだった。女性のバランスの良い現場なのは良い。

 

 最後は2期への匂いなどまるで無しのすっきりした落とし方で良かった。

 

トモダチゲーム

トモダチゲーム Blu-ray vol.3

 

 来たな、たまにある暗い闇ゲームの話。

 トモダチという括りで人生をかけた怖いゲームに参加することになる。最終回まで見終えた最初の感想が、友達なんて面倒だから持つものではないなぁ~だった私は良い根性をしているのかもしれない。でも。友一の戦いの最後には、友達を大切にする清さも見えたから友達を悪く言うアニメではない。

 

  知らない間に知らない所に集められ、モニタ越しに闇のマスコットのアナウンスを受けてゲームを開始する。この導入は昔ヒットした映画の「SAW」ぽい。あれも怖かったもんな。

 各ステージ毎に顔を出す不気味なマスコットのマナブくんだが、それぞれのお声は素敵。いずれも有名声優が担当している。

 

 主人公達が取り組むゲームは何れも精神的にしんどい。後半に行く程身体的にもしんどかった。ルール提案者は性格が悪いとしか想えない。全部エグいんだけど。

 秘密を暴露しまくりのスゴロクは、参加するならマジでキツイけど、ショーとして見る分には楽しいエンターテインメントだった。

 主人公達5人の中にいる裏切り者は誰かを探り合うことで、仲良しグループの関係性に徐々に亀裂が入っていくスリルが楽しめた。このスリルの要素は怖いけど決して嫌いな物ではない。

 

 前半のヒールさにはかなりムカついた天智が後半には男のくせにヒロイン化していたのが気になる。天智が友一にキッスするという衝撃のBLシーンまで用意してきたのはネタだったな。

 

 ゲームを見守る女性の運営スタッフのコンビは美しい。

 友一の言動を見ては人心のあり方はこうだという格言を残す月野がいて、無邪気に楽しむマリアがいる。この凸凹ヒロインは良かった。酷い話だがヒロインは可愛い。

 中盤からはマリアも一般人の振りをしてゲームに参加し、ハニートラップ要員になっていた。マリアの活躍シーンは良い。性格に難あり、というか闇を抱える女をやらせたら一級品の上田麗奈の芝居も良かった。ヒロインはマリアが1番良かったな。

 

 最後は普通に途中でバッサリだったな。

 四部が捕まって花澤香菜ボイスの新しいマナブが裁判を行うという謎シーンで終わった。四部はどうなるのだろう。

 布石はしっかり打ったわけだが、雰囲気的に2期が来ない感じもするな。あるなら見よう。

 

RPG不動産

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 前期から連投で今期もきらら枠があることに助かる。

 ちっこくて可愛い女子達が登場して癒やされた。

 

 きらら枠然としたとにかく可愛くほんのりなユリ要素に加え、ファンタジックな世界を舞台に主人公達が不動産屋として働くお仕事要素も掛け合わせた意欲作になっている。

 

 そういえば去年はドラゴンが家を買う不動産ファンタジーものがあったな。コレもファンタジー世界で家を売る不動産関係作品。そしてヒロインのファーはドラゴンヒロインだった。

 

 こうして見ると、都合や性格の異なる実に様々な人物が家を求めて事務所に来るのだなと分かる。不動産を売るこういった事務所なら、日々色んな人間に会って刺激的なのかもしれない。

 主人公達の務める事務所にも毎度色んなヤツらがやってきて楽しい。

 

 メインヒロインの内 、風色琴音だけは日本人みたいな漢字の名前で後はファンタジー世界の外人ってかんじの名前になっているのが特徴的。琴音は優秀なロリ巨乳だった。

 ずっと平和な感じで行きがちなきらら枠としては珍しく危機的な状況もありで、琴音は一度しっかり死んで最終回でカムバックする。結構仕事も冒険もしてる作品だったのかもしれない。

 

 琴音とファーが仲良くお泊りして一緒に寝る組み合わせ、そしてラキラとルフリアの安定感ある組み合わせの良きカップリングが楽しめた。

 

 というわけで私は不動産屋で働く女子を応援します。

 

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