こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(4月~6月)その5

 

ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~

「ヒロインたるもの! ~嫌われヒロインと内緒のお仕事~」Blu-ray Vol.3 完全生産限定版[Blu-Ray]

 なんだかタイトルが格好良い。「嫌われヒロイン」なんて表記されているが、主役ヒロインのひよりを嫌ったのは千鶴だけ。ひよりはちゃんと良い子だった。

 

 ヒロインたるもの者皆磨けば輝く魅力を放つ事が出来る。LIP×LIPの二人と関係する中でひよりはそんな教えを受ける。芋臭い田舎娘の彼女が今をときめくアイドル達と関わる中で、光るヒロイン性を開花させる希望たっぷりな物語だった。こういうの結構好きって思える話だった。

 世の女子達よ、諦めるのはまだ早い。ヒロインになれる可能性はきっとあるから希望を持て。そんな良いことを言っている。

 

 最新のアニメヒロインにあるまじきもっさり感が目立つひよりのビジュは印象に残る。無造作なボサッとしたヘアーに太い眉とか今どき珍しい。でも可愛いし一人称が「うち」って何か良いよね。

 

 アイドル達がどちらもツンデレで、喧嘩ばかりだけどコレは普通に互いに好き合っているだろう。そして普段の当たりは強いくせして、いつだってひよりを気遣う優しい男でもある。そんな3人の関係性にほっこりする。

 

 後半の千鶴の暴走展開の中で、推しに接する正しい距離感はこうあるべきというマナーが語られていた。

 推しのプライベートに介入する行為は推しへの迷惑なのでNG。そんな推しのプライベートにガッツリ突っ込んでいるひよりの事はしっかり攻撃した千鶴のダークサイドが見える展開は意外だった。

 千鶴のダークサイドが解禁された後はひよりと取っ組み合の喧嘩になり、ひよりは鼻血を吹くほどの気持ち良い顔面パンチを食らう。結構過激だな。ここら変の流れが結構楽しかった。

 

 普段はクール、メイドカフェバイト時には萌え萌え、闇ヒロイン解放時にはとても怖い。そんな3つの顔を持つ千鶴をそれぞれしっかり演じ分けた早見沙織の芝居がとても良かった。このキャラもなんだかんだで好きだった。

 キラキラのアイドルのステージの下には、暗い闇を抱えた人間も少なからずいたりするというリアルな都合を語っていた。

 

かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-

かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック- 1(完全生産限定版) [Blu-ray]

 

 遂にやってきた。面倒臭さがとても楽しい恋愛もの第3段である。

 今期だと本作と理系が恋するヤツは、視聴者に恋のアンサーが見え見えな上で展開する茶番劇枠だった。どちらも落ちが読めるのに楽しく見てしまう愛しき作風だった。あの七面倒臭さも楽しんでこそ真に恋愛マスターである。

 

 3期一発目はどんな切り口で始まるのだろうと期待して見たところ、伊井野ミコのASMR好きを暴露するまさかのネタでスタートした。あれって本当にお耳のマジックで、癒やされて脳が心地良くなる。そしてよく眠れるんだよね。

 イヤホン越しに梅原裕一郎斉藤壮馬にたっぷり癒やしをもらって人生を頑張る伊井野ミコの秘密が知れて良かった。確かにこの二人はたっぷり良い声をしている。助けられている世の女子もわんさかといるだろう。イケメンの声は人類を救う。伊井野もその一人だったとはな。梅原、斎藤コンビ、恐ろしいぜ。

 

 石上の印象が尻上がりに良くなっていく。石上がつばめ先輩にアタックする恋物語も楽しめた。白銀もかぐさ様もなんだかんだで石上を気にかけて可愛がっているよな。

 藤原とかが特にそうだけど、ファンタジックな面々も目立つ中、石上が1番学校にいそうで好感が持てる。序盤ではモブ臭いと思っていたけど、結構練られた良いキャラだったよな。

 つばめ先輩とどうなるの?となったところで、最終回では伊井野との関係性も掘り下げられることになる。やっぱり石上には伊井野ミコだろう。つばめ先輩は高嶺の花すぎだろうと想う。

 石上が渡したキャンプファイヤーの映像を見て、成功して良かったと満面の笑みで喜ぶ伊井野ミコが可愛すぎた。富田美憂の萌え声も大変良かった。

 

 早坂の攻め込み具合もすごい。というか暴走に近いかもしれない。この女、会長に迫り過ぎだろうとドキドキ&ハラハラして見ていた。

 二人のカラオケデート回は楽しかった。あれは使用人として主への反逆行為だろう。虚無女と思いきや表情豊かな一面もありでハマるヒロインだった。

 第一のヒロインはかぐや様だが、藤原、伊井野、早坂ら脇の連中も強いから侮れない。ヒロインに全く退屈しない良き作品だった。

 

 白銀のファッションセンスは中2で止まっている。それが分かる箸休めエピソードには笑う。

 ウエストポーチを本当にウエストに巻くと妹からそうじゃないだろうと叱られるのは理不尽ではないか。昨今はウエストポーチなのに肩にかけるのが常識になっているらしい。

 そもそもウエストポーチを使ったことがない私は、名前通り腰につけて何が悪いのと不思議に思った。危ないぜ、知らずに腰に巻いたらダサいやつと思われるところだった。このアニメを見ないと知ることのなかったファッション知識が学べて良かった。あと白銀妹も可愛い。

 

 通常ダイヤルで十分楽しい作品だが、長く尺を割いた後半の文化祭エピソードは特に良かった。主役の二人の恋物語に一旦の決着をつける最大の見所はもちろんのことだが、そこを中心に展開する周囲の人物の物語を群像劇として見せた点も味があって楽しめた。

 看板に偽り無しでしっかりとウルトラロマンティックしているラスト展開が見れた。最終回のキュンキュンは、それまでのシリーズと付き合ってきて良かったと思える最高のものだった。

 ここへ来て魂から「告らせたい」の想いを溢れさせるかぐや様が本気で可愛い。そして会長も本気で男前じゃないか。

 たくさんのハートのバルーンが舞う中での運命のキッスにはさすがにやられる。双眼鏡で覗き見して実際にやられてしまった女子生徒もいたくらいだし。

 アニメでもしっかり「恋降る月夜に君想ふ」していてキンプリの声も聴こえてくるというもの(これは幻聴ではない)。

 白銀の海外留学はまさかの展開だったし、かぐやにも一緒に来いと言うのはこれまた無茶だなと思った。かぐや様も無茶な事を言うと返すが、ラブの思いからあっさり了承してしまう。この後はどうなるのだろう。ダブル留学エンドとは読めない未来だった。

 

 ラストシーンでは騒がしいいつもの生徒会室の風景が映る。その中で二人は皆に見えないように手を繋いでいる。これは憎い演出で落としたな。キュンキュンして元気になれる良き最終回だった。

 結局どちらも言葉としては告っていないが、好きの言葉なんて安く思えるくらい互いが熱い想いを行動で示した事に意義があった。ラブは口よりハートで語るが華ということだったのだろう。大変キュンキュンしたぜ。

 

 役者と作り手にしっかり愛された良いチームで望む良い作品だったと3シリーズを振り返って評価出来る。最近では包み隠しが少ないことから素人目にも明らかにやっつけ仕事だとバレてしまう困った作品も多数ある。そんな中、このようにちゃんとした作品だってあると知らしめる働きが見えた事が嬉しい。

 

 で、終わったと思ったらまだ続きを作るという。これで終わっても十分キレイな青春の思い出になったけどまだあるのか。あるなら見るから皆頑張れ。

 

恋は世界征服のあとで

恋は世界征服のあとで Blu-ray BOX 上巻

 

 そりゃそうだ。世界征服をきっちり終えないとろくに恋も出来ない。ヒロインのデス美的にはそんな都合がある。そして恋の相手役の不動くんは敵対組織のエースだからな。難しくも楽しい恋物語にキュンキュンした。

 

 戦隊ヒーローの赤と敵対組織の女幹部との間に芽生える恋をテーマにしている。ロミジュリ的なこの要素は遥か古から世の中に受ける。私も好き。

 ヤッターマンを見て、ドロンジョって敵だけど良いよな。付き合ったら面倒くさそうだけどそこが面白くて良さそう。と思ったことのある者は山ほどいたことだろう。その願いを叶えたような物語だった。ヒロインデス美の格好にドロンジョ感がある。エロカワだった。

 

 本作のお楽しみ要素はとにかく可愛いデス美の存在にある。めっちゃ可愛いやん。あの落書きみたいな親からよくこんなのが生まれたな。長谷川育美の透明感ある声も良いな。

 すごい可愛くて中身も女子なのに、同僚からすごいビビられているのがちょっと可哀想だけど面白い。

 

 敵組織には「~王女」を集めた王女シリーズという美しき部門が儲けられている。死神王女としてデス美もそこに属している。この「~王女」を集めた感じがまるで美少女で作るデルザー軍団みたいでウケる。女子率の高い会社で羨ましい。

 

 メインヒロインを徹底的に可愛く見せるための手法として、相手役の男にモブ感を持たせるというものがある。本作もそれに当てはまる作りで不動が落書き臭い。良いヤツで好きだけど顔がワンパンマンみたいな男だな。

 同僚のピンク、黄色も可愛いヒロインなのに、そこを飛び越えてハードルの高い敵幹部との恋路を選ぶとは、不動のガッツも凄い。そして良い趣味をしている。

 

 皆がガチバトルしている中、こっそり抜け出して二人で逢瀬を重ねているのを見ると、仲間がマジで頑張っている傍で何やってんねんとツッコミたくもなる。だがその時間が愛しい。

 

 最終回では、不動が橋本環奈の擬人化みたいなモデル女とケーキ入刀の仕事をすることにヤキモチを焼くデス美の乙女心が描かれる。結構独占欲があるっぽい感じも悪くない。なんだかんだの末に二人が共闘するラストバトル展開も良かった。これは良い最終回だった。

 

 OPもEDも曲が良かった。OPはオーイシマサヨシ田村ゆかりがコンビで歌っている。何がどうなってこの二人が手を組んだのだろう。本当にドッカーンな現象。一度だけ田村ゆかりパートがごっそり安元洋貴にすり替わった謎回が見られた。あの時にはゆかりんを返してと思った。

 

デート・ア・ライブIV

デート・ア・ライブⅣ Blu-ray BOX 下巻

 

 これも謎に長く続き、あしかけ10年くらいになるシリーズになったな。今回のOPを担当した富田美憂なんて一作目の時にはまだ業界にいなかったわけで。そう考えるとすごい。

 地球存亡をかけてとんでもない女達とデートしてデレさせるという出オチみたいな基本設定の物語に、よくぞここまでの膨らみを持たせたものだ。

 

 エピソード毎に新ヒロインを投下して使い捨てになりはしないのかと不安。ヒロインは増えすぎてこんなにいたのかとなる。

 今回は生天目仁美が演じる本条二亜が追加された。好きな声優なので助かる。

 

 ヒロインなら琴里、狂三が好き。後半は狂三が帰って来て一悶着起きるのが楽しかった。狂三役の真田アサミが好きなんだよな。

 

 普通に戦いの途中で終わってしまっているので、これはまだ続くわな。

 村雨先生にそんな秘密があったとは意外!となるラストだった。なんとなくで見ているシリーズだが、こうなったら最後まで付き合おう。5期製作、頑張れ。

 

八十亀ちゃんかんさつにっき 4さつめ

 地元の事を元気に推したり貶したりする地域密着型アニメ第4段。

 これはもう流れで見るのみ。チビで元気な八十亀ちゃんは可愛い。

 それにしても、こうも地元に一生懸命になれるものなんだな。郷土愛がまるでない私は地元を良く言う、悪く言われて怒るの習慣がまるでないのでちょっと分からない気持ちの話。

 4では半端なのでもう5期もやればいいと想う。

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