こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(4月~6月)その8

ビルディバイド -#FFFFFF-

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 なんだこの寝落ちからの入力ミスみたいなタイトルは。

 ちょっと前にやっていた例のカードゲームアニメの後半クール開始である。

 

 一期で一段落つけたその後の世界を覗いてみると、えらく荒廃している。北斗の拳みたく世紀末感が漂っていたな。

 一期は割と現実的な普通の街並みが見えたのに、こちらでは暗いしなんか怖い事になっている。

 

 前回のツイン主役だった照人、桜良は例の騒ぎを受けて行方不明となり、二人が不在のまま物語が進む。そして今回は照人の妹のキッカ、弟子の棟梨ひよりがツインヒロインのツイン主役で頑張る。前作主役の二人は後半まで出て来ない。

 こんなバトンタッチ劇が見れるとは思わなかった。二部からはえらく方向性を変えて来たな。

 

 闇落ちから救われてこちらサイドに帰ってきたキッカと棟梨さんの女子同士の心の交流を描く展開は良かった。

 二期でとにかく気になるのは、棟梨さんが成長していること。棟梨の名前通りソレがない事が特徴のネタヒロインの彼女も確実に成長している。序盤から何か「うん?」となる違和感があったが、キッカとお風呂に入るシーンで無いはずのソレがしっかりあるではないかとなった。棟梨なしさんはもはや質量の関係から「むねなし」さんではなくなった。嬉しい成長である反面、ある意味アイデンティティの崩壊ともなる要素だった。

 

 そんなわけで棟梨さんをすごく推せる展開が楽しめた第二部だった。

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

 遊戯王もこんなにカオスな世界観になろうとはな。宇宙人に怪奇現象までなんでもアリなユニークカードアニメになっていた。

 チュパカブラや河童のキャラなど、相変わらず悪ふざから生まれたようなネタキャラがぞくぞくだな。犬の宇宙人のヤツとかふざけすぎだろ。

 

 この春心に刻まれた最新の「傷」がロミンちゃんを失ったことだった。新しいヒロインの遊歩も悪くはないけど、ややアバンギャルドな見た目であることから、スマートに格好良い美少女だったロミンちゃんとは別物だ。やっぱりロミンが良かった。考えればセブンスってロミンが良いだけの(四捨五入を使えばの話)アニメだったよな。

 そんな訳で、舞い散る桜が見える頃には「ロミンちゃんを返して」と言うヤツが地球に幾人といたことだろう。私もその一人だ。ていうか遊飛に遊歩て将棋みたいな名前だな。

 

 気になるのは、名前は違うけど前作に出ていたあの人と顔も声も一緒な連中がいること。先週はアサナぽいけど肌色が黒くない可愛いやつが出てきたな。アサナ好きだったから似た成分があって良かったぜ。

 これって前作とどうリンクしているのだろうか。そこら辺が気になる。ロミンそっくり女も帰ってくると良い。

 

 そこまで盛り上がる感じもなく、前作の予約録画データが残っているままに惰性で見ているシリーズ。まぁ夏からも見るかな。

 

薔薇王の葬列

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 後半クールも暗い。難しい戦争の都合があり、そんな中リチャードの女の部分が暴れ出すことでドロドロ系にもなっていった。ドラマ性はあるが小難しく重い。

 

 後半から存在感を出したのは、バッキンガムとジェーン。

 プリンセスメーカーなら遊んだ事があるが、バッキンガムは私としては聞き慣れないキングメーカーとしてリチャードの傍に控えることになる。リチャードの事をずっと気にしているケイツビーがいて、そこにバッキンガムが後から突っ込んで来る。主と深い仲になるバッキンガムを横目に、ケイツビーの感情もさすがにちょっとは荒れる。この人間模様が何か良い。

 バッキンガムとリチャードがあのように精神的に深く結びつきを持つようになるとはな。最初はバッキンガムって嫌味なインテリメガネのイメージだったが、後になるとそうでもなくなる。

 逃げるチャンスがあったのにどういう形でもリチャードの傍にいることを選んだバッキンガムの最後が切ない。最後に一目で良いからリチャードに会いたかったバッキンガムの願いは、リチャードが処刑人だったことで叶う。これはなんて残酷な運命だろうか。ハッピーエンドではないが、男と女のラブが織りなす深いラブが見えた。

 バッキンガムを演じた杉田智和の渋い声が良かった。

 

 戦争にはやはり暗躍する女の影あり。前半だとエリザベスがそうだったが、お次はジェーンという見るからに妖艶な女が登場。王を含め国ごとの陥落を呼び込むこの手の女の策略は怖い。無駄にエロくて良い味を出していたので好きなキャラだった。国を統べる者は、性に翻弄されない鋼の意志を持っていないと駄目なんだなと学べた。

 

 後半はリチャードの精神的な藻掻きばかりで見ていて心が痛む。バッキンガムを手に掛けるしかなかった事を越えて臨む最後の戦いでは、仲間から裏切りにあって酷い目に合っていた。

 最後は意味深な精神の世界でのエンド。リチャードは死んだのか、ギリギリでカムバックが間に合ったのか分からない感じで終わった。

 

 シェイクスピア自体を好ん読んでいたのでこういうのは嫌いではないが、物語は暗いし、人間の闇が見える事では怖い一作でもあった。全体的にそれなりに見応えはあって楽しめた。主演の斎賀みつきはじめ声優が良かった。

 

境界戦機 第二部

 そういやこれ二部構成だったな。去年に一部が終わってその後特に気になりもしないので二部が来るのを忘れていた。一部からの付き合いなのでとりあえず見てやることにする。

 

 これは侵略された日本を取り返すための政治的駆け引きあり、戦争に関わる様々な人物の思惑もありつつ展開するロボバトルアニメである。そのため、内容としては小難しくなること必須の作品でもある。なので、ながら見をせず腰を据えてしっかり見ないとしっかり理解が追いつかない。そこでながら見をしてしまった私には、しっかり分かっていない箇所もある。

 そんな感じで見ていくと、大きく盛り上がった、面白かったということもなく、割りと空気で終わっていったような気がする。

 とりあえず現実の日本がこれと比べればめっちゃ平和な事がありがたい。今ある幸せを噛み締めようと思えた。

 

 ラストバトルでのアモウとブラッドの問答にはちょっと過激な政治的思想も見えた。まぁそれもちょっとは分かる。

  ガンダムとかでも、ラストバトルでキャラが政治的思想を言い合うのってありがちだよな。

 

 キャラ絵が上手でなく、イケメンも美女も無しで華が無いと思えた。市ノ瀬加那の声は大変可愛かったが、ヒロインのシオンはそんなに魅力的ではない。

 ロボットにおいても、主人公機体はともかく敵側のは格好良くない。敵機には、ひょろっとして顔が親指みたいな変なのもいたな。声優は有名所も参加で結構良かった。

 

あたしゃ川尻こだまだよ

 だから誰だよと言い続けてもう半年になる。なんとなく見ているが、結局コイツ誰なんだ。その謎は解けず、別に解かれる日を望みもしない。そんな虚無アニメ。

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第2期

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 待っていた。この春始まった二期は輪をかけて「ヒトリダケナンテエラベナイヨー」状態な楽しい出来だった。

 初めてキービジュを見た時には、数が増えて狭いし誰やねん、そんなに増やして大丈夫かと不安の声も漏らしたが、見れば無問題ラだった。

 

 なんで終わったんだろう。始まれば終わりもあると分かった上でも「なぜ?」と儚んでしまう。それくらいに今期で1番楽しい作品となった。

 物事の始まりに付随して終わりはある。それを今一度分からせてくれる素敵なアイドルアニメだった。ありがとう。

 

 追加の3人のエピソード、既存9人の中から3ユニットが生まれるエピソードが楽しめ、各員の楽曲も楽しめた。追加の3人は蛇足に終わらず、蛇が空飛ぶ龍にもなれる強いカスタム要素となった。

 アイドルのメンバーが12人。それに侑ちゃんを合わせて13人もいるのに、それぞれが被ることなく確立された個性と可愛さを持っているのがすごい。クラスに女子が10人いたら6人位は一緒で違いがよく分からん状態になりがちなものを、ここではしっかり区別出来ている。ラブライブシリーズはキャラの作りが上手く、愛もあって良い。話のことは置いておいて、キャラが可愛くてそれぞれ魅力的なだけでとりあえず視覚的に楽しめる。

 

 とにかく素晴らしいのは全話どこを見ても可愛いこと。ブスの概念が死んだユートピアだった。可愛いで言うと、ヒロイン13人大集結でお届けした10話のかすみんツアー回が特に素晴らしい。これが可愛いで殴るという現象なのかと思えるくらいに可愛かった。この回では、布団ゴロゴロをしてぶつかって抱き合う彼方ちゃん、エマちゃんコンビのワンシーンにめっちゃ萌えた。

 それからかすみんはやはり可愛すぎる。表情豊かで中身はファンタスティック、それでいて言動に共感と好感が持てる。声もすごく良い。相良茉優も推してしまう。なんだかんだでかすみんがこの軍団の核なんだよな。ランジュのお願いで撮ったかすみんセンターの全員集合写真をポスターにして部屋に飾りたい。

 

 どれかが空気になることなく、ちゃんと箱で推してくる愛ある作りが良かった。ゲームや中の人のネタまで取り入れたマニアックかつ細かい作りになっているのも評価出来る。とにかく色々と芸が細かい。

 

 アイドル達のみならず、今回は副会長はじめモブライブも楽しい。虹はモブまでレベルが高い。なんかヨハネみたいなモブも急に出てきたよな。

 あとは愛さん、かすみんのロリ時代が分かるロリライブも捗る。ガキの頃のかすみんの不機嫌ショットはウケる。逆にアダルトなアイドル達のママを推すママライブも捗る。

 しずくちゃんの充実した百合妄想でユリライブも捗った。あゆぴょんとせつ菜で美女と野獣みたいな事をやらしている世界の話だった。しかも役を入れ替えてどっちでもイケるようにしていたし。しずくちゃんの頭の中が分かる良き回。この回では一期で実現しないまま終わった「侑しず」のカップリングも解禁されて色々と楽しかった。

 

 前期からものすごく評判の良かったしずくちゃんのにゃんにゃん&怒って頬プクのアゲイン、加えてわんわんも追加されが事にも助かる。かすみんのゴーゴーの返しも元気で可愛い。定期考査で11、22、55のそれぞれ情けない数字を私は出したことがない。

 

 毎度のエピソードの締め方が奇跡的に綺麗なため、本当の最終回以外の放送回の終わりでも「良い最終回だった」の感想があちこちで飛び散らかっていたとか。たしかに良い最終回の連続で本当の最終回まで繋いだ秀作だった。ていうかED曲「夢が僕らの太陽さ」のフィナーレ感が凄いから、とりあえずアレを流せば最終回の雰囲気になってしまう。

 そして迎えた本当の最終回も見る分にカロリーがすごい。中の人で行った1stライブをアニメに逆輸入してお届けする楽しいラストだった。この他にも過去楽曲や実写ライブの演出をアニメに逆輸入した展開が見えてほんと芸が細かいと想う。

 最後は怒涛のライブ展開で楽しかった。「開花宣言」「MELODY」「オードリー」あたりはハマり曲だったのでアニメで聴けて嬉しい。

 リナちゃんがボード無しでステージに立っている!最終回で1番驚いたのはリナリーの覚醒だった。

 

 楽しかったので言いたいことはたくさんあるが、短めにしておこう。

 良いキャラがこれだけ揃って終わるのも勿体ないな。ライブと円盤の金を集めて3期か劇場版をやって欲しい。いくら続きがあっても無問題ラで付き合ってやろうと想う。

 このあとは次代のスーパースターの第2の物語が始まるのか。今年はラブライブな一年で助かる。

 

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