こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(4月~6月)その11

 

じゃんたま PONG☆

じゃんたま PONG☆通常版(タンニャオ版)[Blu-ray]

 チビキャラが麻雀をするベリーショートアニメ。

 麻雀のルールを学ぼうと思いつつも面倒でいつまでも覚えていない。それにちょっと反省しながら全く分からない麻雀がテーマのアニメを見た。

 内田真礼がチビの麻雀打ちを可愛く演じたのを見ただけで何か得した感があって良かった。美少女もいれば犬も麻雀打ってるし。そんな楽しく緩いアニメだった。

 

 

Netflix

 ここからはNetflix枠を振り返ろう。

 4月から配信された3作品を見たが、どれも完成度が高くハイカロリーで熱い。ネトフリの今が熱いということが分かる。どれも有料にするだけの価値はあった。

 

BASTARD!! -暗黒の破壊神-

 いつの漫画をアニメ化してるんだよ。まず最初にそれを思う。

 今も昔も古本屋で良く見ることから、それなりに歴史のある作品だとは知っていた。我が家には、何かのタイミングで買い物に紛れ込んだコレのスーファミ、PSのゲームソフトがある。ちなみにあるだけでどちらもやった事がない。

 古いゲーム機で対応ソフトが出ていたあたり、軽く20年は昔のものか~とかなんとか思い出を振り返りつつ配信前の役者達顔出し番組を見たら、原作漫画は80年代後半から連載していたと紹介されていた。そんなに古いのかよ。で、まだ完結してないのかよ。

 この作品だが、名前は知っているしゲームも所有しているのに、内容はまるで知らなかった。満を持しての最新技術でのアニメ化というので興味も出る。というわけで視聴。

 

 こんな作風だったのか。これは現在腐る程ある異世界なろう系のノリのヤツだな。主人公はめっちゃ強くて女にモッテモテハーレム状態。このステータスは、いわゆる「俺つぇ~」という名の今となっては弱ったコンテンツに類するものだ。

 最近こそ多すぎて飽きた俺つえ~主人公のなろうのノリだが、この作品はその手の始祖だけあってパワーが半減したパクリ作品とは異なる魅力がある。コテコテにこの路線を突っ切るハイカロリー展開は爽快感があって気持ち良い。

 結果、すごい好きな作品だった。意外にもハマったぜ。ヨーコ可愛い。

 

 ダーク・シュナイダーは、とことこんまでに最強でモテモテの道を行く実に豪快な主人公として描かれている。主役だけど基本の言動と叫びセリフには悪人感が出ている。演じた谷山紀章の甲高い叫びの芝居がマッチしていてい良い。

 最強の四天王もぶっ飛ばすし、近づく女は敵でもメロメロにさせて落とす。この生き様は爽快。でもヨーコさんには頭が上がらず、ヨーコが相手となれば少年の顔を見せる可愛さがある。ダーシュとヨーコのやり取りは、犬夜叉がかごめに「おすわり!」を食らう関係性に似ている。

 

 ファンタジーバトルにお色気、そしてギャグ要素も目立つ。

 国の人間達が何かあれば割りとあっさりダーク・シュナイダーに頼り過ぎな点はツッコミ要素。ガヤのおっさん達の言動が微妙に間抜けウザい点も笑える。

 国がどうにかなるかっていう普通に危険な局面でも微妙に緊張感に欠ける間抜けな展開が見えるのも面白い。

 

 アクション描写は迫力満点で良し。そしてヒロインも魅力的で良い。出てくる麗しい女どもは皆ダーク・シュナイダーとイチャつくことになる。そのためセクシーシーンも連発されるわけである。これは楽しい。

 まずルーシェ少年の体からダーク・シュナイダーを解放する儀式が、汚れなき処女の接吻という取ってつけたようなスケベ設定からしてバカげている。がしかし、そこが良いのだ。

 

 処女を愛でるのがダーク・シュナイダーの生きる道なので、登場する女子たちはどこまでも清廉潔白なのだ。スケベ漫画だけどそこは純としていて良い。ダーク・シュナイダーレベルになると匂いで処女、非処女の判別が出来るという。変態ソムリエだな。

 

 ヒロイン役で作品に出る以上、処女のセクシーな芝居力が求められる。というわけで出演する女性陣の芝居にも注目だ。

 当初としては珍しいボクっ娘ヒロインのヨーコがめっちゃ可愛い。制作陣は、ヨーコがスライム責めにあってひん剥かれる伝説のシーンにものすごく力を入れたという。あのシーンは完成度が高くて良かった。これを若手の楠木ともりが演じたのがとても印象的。ニジガクにハマってから推すようになった声優なんだよな。

 

 色んな萌えヒロインがいて良い。

 お姫様だけどエロシーンに積極的に絡むシーラ姫は良かった。姫様だけど鎧を着て敵陣地に攻めこむ姿は萌えだった。東山奈央の声はエロい。

 ベッドシーンに突入したシーン・ハリとの一番は、地上波で流すのに厄介であろう場面となった。シーンを演じた小澤亜李の処女臭い演技は完成度が高かった。

 セクシーボイスに定評がある伊藤静がカイ、日笠陽子がネイを演じた。二人共声が良い。

 

 男キャラを演じる役者も有名人が揃っていて良かった。よくぞこの布陣が完成したなと言えるレベルの顔ぶれ。

 ダイ=アモン役の子安武人の芝居が凄い。真面目にふざけた芝居で強烈だったな。鬼道三人衆がシーン、カイと美女が続いて最後がブスなおっさんのダイ=アモンな点には笑える。愛せるクソキャラだったな。

 おっさんだけどガラも好きだった。この感じで忍者なのか。こいつはベルセルクにいても違和感のないキャラだった。

 

 ラストはダーク・シュナイダーの心臓を取り出したところで終わり。まだ表立った動きの無い四天王メンバーがいたりと気になる要素は残っている。続きはそのうち配信とのことなので楽しみに見よう。またヨーコに会いたい。

 

TIGER & BUNNY2

 あれから約10年、かくして快進撃のストーリーが再び始まるのである(一部ニュアンスをOP歌詞から抜粋)。

 

 1と2の間には類似アニメのヒロアカを楽しんだし、あとは絵が一緒で内容もちょっと似ている「ダグ&キリル」なんてのもあったな。10年間色々あったが、またタイガーやバーナビーに会えて嬉しい。2をやってくれてありがとう、そしてありがとう。

 

 当初としては異例の設定だった企業広告を背負って戦う勇敢なヒーロー達の物語も開幕から10年が来たのか~。色々と感慨深い。

 そして今回も企業案件は生きている。一期とはヒーロー達のスポンサーが変わっている。ブルーローズが一期ではペプシを飲んでいたけど、今回はクーリッシュになっていた。そういえばクーリッシュって良く見るけど食べたことない。OPでクーリッシュをぐいっと行くブルーローズが可愛い。

 キッドの頭部にじゃがりこの広告が見えるのは、危険なお仕事中にもおいしそうで何だか変な感じがする。

 

 2の方もかなり楽しく、ワクワクして最初から最後まで見ることが出来た。面白かったのに、ネトフリだから見れない人が多いらしく、周囲で話題になっていなかった。一期はBS11とかで見た記憶がある。地上波でもやれば良いのに。広く世間に受けると思う。

 

 今回からはタイバニの二人のみでなく、他のヒーローもタッグを組んで活動するバディシステムが業界全体に敷かれるようになった。そしてアニス姉さんが謎太りしている点も変更点。

 

 それまでのシリーズでは見られなかった意外な二人が相棒として濃く絡む日常が見える点が面白い。

 そしてなによりも新鮮なのは、テレビシリーズ一期にはいなかった新顔ヒーローが追加されたこと。

 ヒーイズトーマス 、Mr. ブラック、マジカルキャットの新人が入り、劇場版キャラのゴールデンライアンもすっかりレギュラーとして仲間入りしている。

 

 キャットがかなりコテコテの魔女っ子のデザインで可愛い。キッドと組んだらロリのチビ二人組で画として映える。

 こんなに可愛くて萌え萌えだけど、困ったお母さんの存在やまだ子供の身で現場に立っている苦悩から精神的に追い詰められて能力が使えなくなるピンチシナリオも用意されていた。最終回でスランプを脱して高圧水流をぶっ放したところは良かった。今回シリーズで一番応援してしまうヒーローだった。

 演じた楠木ともりは、10年前の一作目をやっていた頃にはまだ業界にいなかっただろう。時が経ったよな。彼女はバスタードに続いて春のネトフリアニメで活躍していたんだな。

 

 ヒーイズトーマス 、Mr. ブラックのコンビは全コンビ中一番仲が悪かった。どっちの名前もとりあえずの間に合わせ用の仮タイトルみたい。それを本決め締切に間に合わなかったからそのまま上に持っていったみたいな感じにも思える。実際にヒーロー達もこの名前は無いだろうと会社に文句を言っていた。

 特にヒーイズトーマスには笑った。人の名前というか「こういうヤツがいますよ~」という案内になっているし。

 名前はちょっとアレだけど白と黒のスーツが並ぶと格好良い。デザインは良い。ウイングマンみたい。

 

 気づく人は気づいてツッコミを入れたかもしれないが、地元でアマのヒーローをやっていた時代のMr. ブラックのスーツがモロにシャリバンだった。オフ時のブラックが伊賀電に見えてこないこともない。

 

 タイバニの二人はもちろん、他のヒーローもバディになって以前より仲良しになっているのが分かるのも良い。

 タイバニの二人がいつか二人で飲もうと約束するが、なんだかんだあって最終回まで待ってもそれは叶わない。病院送りになった事からタイガーが「点滴で乾杯」と言ったのはユニークなオチで良かった。

 

 序盤回で折紙がバイソンの筋トレ時の雄叫びがちょっとうるさいとクレームを言うのが、何気に伏線になっているのがウケる。

 ブルーローズとタイガーがコンビを組もうとしているとライアンが勘違いするエピソードは、取っ掛かり、過程、オチのどこを見ても間抜けで笑える回だった。この勘違いを加速させる要因になったのがバイソンの筋トレの掛け声のうるささだった。別に意味が無いといえば無いコメディ設定だけど、何気に上手い演出だった。

 

 笑える所はしっかり笑える。そしてスリルとバイオレンスの要素から緊張感もしっかり出している。

 毎話ちょっとずつヒーロー達の街に近づいて来るムガン、フガンのヒーロー狩りコンビの存在感がすごい。単純に強く、ちょっと頭がイッちゃているところが不気味。宮野真守が高い声で狂ったヤツの芝居をするのがかなり怖い。キモかったけど無邪気で憎みきれないヤツらでもあった。

 12人ヒーローを相手に二人で大立ち回りしたこの二人はやばかった。こちらも相当追い込まれてどうなるのかとドキドキした。ここで後輩を逃がして鍛える機会を作ったバイソンは男前だった。 

 タイバニの二人と新人3人でチームを組んで戦う最終回のバトルの迫力と緊張感は半端なかった。ここは新顔三人を立てる形で、タイバニが良い先輩としてリードしていた。最後の一撃は一応トーマスの手柄になるんだよな。

 キモかったけどムガン、フガンのお陰でバトル展開がすごく面白くてなって良かった。

 

 事件が一段落ついたけど、脱走犯がヤバい薬を持ち逃げしているという問題が残っている。こちらの問題の決着は年内にもう一度来る配信で分かる。まさか年内に後半パートも配信とは、仕事がスムーズだな。早く見たい。

 ルナティックはどこへ行った?という話題が作中でちょいちょい出ていた。パート2では彼の行方についてもっと触れて欲しい。

 今度こそタイバニの二人が点滴ではなく、ちゃんとした酒を一緒に飲みに行くベストなオチが見たいぜ。

 

 良かった。個人の感覚では既存の要素に衰えはなく、新キャラも好きになれる良き出来だった。無理にリブートして過去の栄光に泥を塗る新作も昨今では多い中、タイバニはまだイケる。とっても元気だ。キャットの可愛いさをもっと味わいたいのでもっと続いてくれ。

 

ULTRAMAN シーズン2

 このシリーズも意外と長く間を溜めて前作から約3年ぶりの新作スタートにとなった。

 みっちり凝縮した6話だけの放送だったが、熱くてすごく面白かった。

 

 バトルアクションがすごい!それに尽きる。

 こういうまともな出来の3Dアクションは、地上波の方ではまだお預け状態にある。現在巷ではエクス、テスラ、錆色アーマの駄目3D御三家がデカい顔をしている。あれらに慣れた後にこちらを見ると、3D技術といってもピンキリだなぁ~と実感出来る。まぁ駄目な三作もそれなりに愛せたけども。

 

 今回からはタロウが追加される。シーズン2はタロウが主役のターンだったな。

 ウルトラダイナマイトの要素を最初からぶっ放し、東光太郎が燃え上がった熱をスーツに閉じ込める強引な形で最初の変身となった。タロウ変身時に通気孔から炎が飛び出て蝶の羽みたくなる演出がマジで格好良い。 

 光太郎が上着の下に着込んでいる服がZATの隊員服デザインになっているのはジワる。

 

 ウルトラ6兄弟集結の興奮と感動をアニメでもというのがシーズンの2の狙いだった。タロウ加入で5人いるけど、長男のゾフィはどんすんのさと思って見ていたら、なんとハヤタ父がゾフィのスーツを装着する。その前には老体に鞭打ってプロトスーツでも出勤した。アニメとはいえ歴戦の勇姿ハヤタ・シンが再び前線に立つのは興奮。それも実写版だとかつて自分を迎えに来たゾフィになるとか、これは熱いぜ。

 

 OPアニメで変身前後含めた6人が一堂に会するカットはマジ格好良い。私は手に汗握って実写を楽しんで来た人間だが、アニメでもイケるんだな。アニメでもウルトラマンは格好良い。それからジャックはほぼアイアンマンみたくなっているな。

 

 声はおっさんでスタイルは良い謎のメイド軍団を従えた異星人のプリンス マーヤが可愛かった。

 ギャルギャルしく異星人のメスを演じたのが我らがあやねること佐倉綾音だったのは嬉しい。あやねるがウルトラの歴史に一枚噛む事になろうとはな。これは誇らしい。

 今回は最初から最後までシンジロウのガールフレンドが敵に捕まっていたので、スリルあるバトル展開に華を添えたのはダークヒロインのマーヤだった。死んでしまって残念だけど好きなキャラだったな。

 マーヤがセブンに出て来たナースを従えていたのも嬉しい要素だった。ナースは格好良い。

 

 後半に登場した移動要塞ロボットは、どうやらキングジョーフィーチャーぽい。合体式だったし、腹あたりのデザインがキングジョーだな。サイコガンダムみたいに火力の高い技をバンバンぶっ放して暴れまわっていた。あのロボットが登場した緊張感は良しだった。

 

 諏訪部ボイスの強い異星人も不気味だけど格好良かった。敵にはツインブレードを使うダースモールみたいなヤツもいた。

 ラストはハヤタ親子にベムラーも追加のトリプル光線でオチだった。あれは迫力があって格好良かった。

 

 来年にファイナル・シーズンが来るという。楽しみだ。タロウの次のレオは来ないのかな。ウルトラ6人集での戦いがもっと見たい。

 

スプリガン

 バスタードもそうだけど、また古い漫画をリブートさせたな。しかもネトフリで。

 令和になってもまた見れたスプリガンは、1話約50分の全6話で展開。

 

 平成時代には劇場版として1エピソード分を映像化した。そちらは結構前に見たけど、濃く覚えているのはとにかくハイスピードバトルがすごかったということ。今回もそこは健在でバトル描写がとても楽しい。劇場版で描いたエピソードは第二話に打ち込むことになり、これにて無事令和版リメイクが完成した。

 

 オーパーツを巡ってのミッションのため、主人公はまともに学生をする間も無く国境を越えてあっちにこっちにの本当に忙しい青春を送っている。前作以上に学生をやっている描写があり、そういえばこいつまだガキだったのかと思い出す。

 

 毎度別場での勤務の異なるエピソードが展開し、一話ごとに新鮮な楽しみがあった。主人公をサポートする側、敵に回る側で毎度異なるゲストキャラも登場する。各員を有名声優が演じたのも良かった。

 1話で登場した優の幼なじみの学者ヒロイン、最後に登場した先生ヒロインが良かった。

 好評につき2度登場した染井芳乃はチビヒロインで可愛かった。本名なのかどうか知らないが、なんだかお水の道を行く女の源氏名みたいだな。男子役をこなす事も多い伊瀬茉莉也のチビ女声は萌えだった。

 

 これを見れば、行き過ぎた文明は人類には合わないので、背伸びせずに程々に生きていこうくらいの感想がぼんやりと浮かんだ。

 

 平成版だと主人公の御神苗優は森久保祥太郎が演じていたが、今回は小林千晃に交代した。しかし気になるのは、初代を演じた森久保祥太郎が最終回のラストで別キャラ役で登場したこと。そのキャラの活躍は無しで終わっていた。これは次回シーズンもある感じがする。やるならまた見てやろうじゃあないか。

 

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