こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

現代のネズミ小僧「MOUSE」

「MOUSE」は、2003年1月から3月まで放送された全12話のテレビアニメ。

 この時期には今ほど多くはなかったショートの15分枠アニメである。

 

 ここ最近は古のアニメ発掘を楽しんでいる。たくさん見てきたつもりだが、それでも探せばまだまだ出てくる全然知らないアニメ。日本はマジでアニメ大国だな。数が凄いや。古いアニメあさりも面白いものだ。

 約20年前の作品で、原作はあの有名なあかほりさとる。こんな作品も手掛けていたのかと勉強になった。

 

 作品ジャンルとしては、泥棒アクション+無駄にまで行き過ぎたお色気という具合になっている。

 

 主人公の無音宙太は、普段は冴えない学校非常勤教師をしている。そんな彼の裏の顔が、世間を騒がせる大怪盗「マウス」だった。冴えない教師と冴え冴えの大怪盗の二面性を持つ主人公として描かれる。

 

 怪盗の主人公を演じるのは山口勝平。山口氏といえば、名探偵コナンでも怪盗キッドという、マウスよりも世間様に向けて知名度の高い怪盗を演じている。怪盗といえばの声優だな。

 

 怪盗マウスが大いなるお宝を奪う毎度の展開が面白みとなっている。怪盗キッドが好きなヤツなら、こちらもそこそこ楽しめると想う。熱血刑事が追っかけてくるけど、これをマウスがひらりとかわす点もキッドっぽい。

 

 怪盗要素と合わせてプッシュする要素が過度なお色気。怪盗には美女三人の助っ人がいる。合わせて4人チームで泥棒稼業を成すのだ。スリーマンセルの女子チームはキャッツアイっぽい。

 現代でやるネズミ小僧+キャッツアイという要素で売る作品だった。 

 

 このヒロイン3人はいずれも強めのお色気要員であり、オタク的にはこちらがお楽しみ要素となるのだろう。

 ヒロインの内、桃園 メイ、栗林 弥生は爆乳。柿生 葉月はボーイッシュでやや小ぶり。お姉さん系、メガネ、元気印なボーイッシュと、オタク受けしそうな属性で固めてきている。声優もそれぞれ良かったな。

 

 3人がご主人様である宙太の事が好き過ぎるのも印象的。

 4人揃って同じ学校の教師をしていて、女子3人は宙太の先輩にあたる。学校では後輩の宙太の事を強めに注意する先輩面を見せるが、家では宙太にデレデレ。お家の内外で態度変わりすぎプレイだな。

 ヒロインズが隙あらば発情してくるのは草。一見清潔感のある女子達だが、裏では盛りすぎだろうがとツッコミも入れたくなる。

 

 ヒロイン三人はキャラ性のバランスが良くて結構好きだった。

 客員が如何に宙太ラブなのかを掘り下げるお当番回エピソードの出来も結構楽しめた。

 

 当初は男嫌いで、宙太の事も例外ではなく拒絶していた弥生が、順調に宙太に沼って行くエピソードが結構強烈。普通にお年頃な盛り具合とも言えれば、それを通り越して変態臭いとも取れる弥生の心の変遷には注目出来る。このエピソードはお色気要素とやや変態要素もありでウケる。

 弥生を演じた福井裕佳梨のなんともポワポワした声が何か良い。結構珍しい声だよな。

 

 葉月が迷い込んだおかしな精神世界のエピソードはカオスだった。こういう電脳世界でおバカっぽい事をやるノリは嫌いではない。

 中原麻衣が男子みたいなノリのヒロインをやるのが珍しくて印象的だった。好きな声優なんだよな。

 

 メイの家庭の幼少期からの教育は異常だろう。こんな家庭ありえない。ハーレム要素に持っていくための取ってつけたような設定だった。

 一番落ち着いた大人のお姉様な見た目で、声も井上喜久子姉さんだから更にそんな感じに見える。でも宙太様好き好きモードが発動したらどこでも発情して襲ってくる。屋外プレイを仕掛ける暴れたヒロイン性も見せたスケベキャラだった。

 

 こんな感じで節々に見えるスケベ要素が一番記憶に残る。

 

 宙太は学校の教え子からも言い寄られるモテモテ男子だから、家でも学校でも女子の扱いが大変。たっぷりなハーレム要素があった。

 

 後半では敵にも強いバトルヒロインが出てきて、アクション展開を盛り上げた。バトルも結構見所。

 

 リスクの高い怪盗行為をなぜやるのかという一味の行動理念を追う展開がある。そこで出た答えが「ロマンのため」というなんだかんだあって正解なものだったのは印象的。まぁ怪盗の行動理念なんて得てしてそんな物だ。泥棒は良くないが、ロマンに生きるのは素敵。

 

 OP、EDセットで主題歌を担当するのは、モモーイこと桃井はるこ。どちらもご機嫌なナンバーだった。声に特徴があるよな~。

 そんな彼女が最終回ではメイドさん役で本編にも登場。これが中の人の事もいじったネタキャラ演出だった。

 DVD映像特典として、伝説のモモーイライブ映像が収録されている。こちらもマウスの標的になってもおかしくないかなりのお宝映像だ。なので真面目に視聴した。

 

 というわけでサクッと楽しめるスケベ度高めな泥棒アニメだった。性描写の遠回りが少なめなので、今なら放送しづらい表現もありだったかもしれない。そこら辺を今ほど気にせず流す古の雰囲気も見て取れた。一昔前のアニメも悪くはないものだ。

 

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