こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

音楽好きがNEWSの新アルバム「音楽」を聴いてみた

 

 音楽ってとても好きなんだけど、新時代の流行歌をしっかりチェックするとなると、それはそれで疲れる。

 そんな時には、程よくお耳に心地よくかつポップに新時代の音楽を届けてくるアイドルソングスを聞くべし。アイドルはいかに疲れさせず「楽しい」を提供するかが勝負となるさじ加減の重要なお仕事である。

 昔からそれがよく出来ているのがジャニーズである。ジャニーズはいつだってこちらを疲れさすことのない楽しい音楽を届けてくれる。

 そんなわけで、気軽に新時代音楽をチェックができることから、私はジャニーズソングを重宝している。

 ありがとう、時代のエースとなるジャニドル達。

 

 では最近聴いたジャニーズソングを振り返ろう。

 

三人体制のNEWSで出す初めてのアルバム「音楽」

 この8月の後半はNEWSを聴く。

 

 NEWSが三人になってから早いもので2年くらいになるのか。コロナが流行り始めて、「これから地球の未来はどうなってしまうのだ」と皆が狼狽えていたあのくらいの時期に一人消えて今の3人になったのだったかな。9人もいたのにこんな事になろうとは、旗揚げ時に一体誰が予想できたことだろう。後輩で同じく9人チームのSnowManは、なるたけ長く最初からの形をキープしていって欲しい。

 

 そんなめぐり合わせの物語を思い出しつつも、3人体制でやってきたこの2年間の集大成となる素敵な1枚を手に取った。まっすーが聴いてくれっていうなら聴かない選択肢を捨てるしかないじゃないか。

 で、これがだいぶ良かった。

 

 タイトルは硬派にも漢字で「音楽」。これはタイトルからして玄人思考なマジな感じの作りになっている気がする。英語のミュージックではなく、和の心得を押し出す「音楽」なのが良い。新たなる決意を感じる。

 

 収録曲の多くはシングル曲になっている。なにせこの2年間で結構出したものな。と思ったが、半年にシングル1枚くらいを出して2年でシングルは4枚出したのみ。なんだかもっとたくさん出していた感じもするが、そうでもなく普通のスパンでのリリースだった。

 よくよく思い出すと、トリプルやダブルのA面シングルが多く、シングルは4枚でもシングル曲自体はもっとあったんだな。それにNEWSは、カップリングの新曲もシングル発表時には多めに入れてくれるので、なんだかんだと短い期間の割にはたくさん新曲を聴かせてくれたんだよな。ありがたい。

 

 今回のアルバムには入ってないけど、三人時代のカップリング曲なら「Champagne Gold」が好きでたくさん聴いていた。しかもこの曲は、アレンジを変えてシングル2作連続でカップリング収録されていた猛者ソングでもあった。「音楽」に入れても良かったかもしれない。

 

 そして聴いた最新アルバム。これが3人での新スタートの世界観かぁ。

 先に出した「N」から始まって「S」で終わる4部作アルバムからも取り入れていたコンセプトアルバムスタイルで今回も攻める。

 CD1枚を通して一つの物語が楽しめる。NEWSって4人時代からおしゃれさんな仕掛けをしてくるよな。こうして世界観を絞ってくれると、より没入感があって聞きやすく楽しくなる。

 絵本を読んでいる感じの語りからスタート。松たか子が美声で「音楽」にまつわる物語を読み上げてくれる。

 

 最近のNEWSのアルバムといえば、多めに喋っているのが特徴。この仕組みは個人的には好きで絶対に悪くない。でもね、ちょっと困るのが、家族の前とかで聴くと「急に喋ってんじゃん!びっくり~!」的な反応をされてこっちがびっくりすることがある。

 そんなことから、読み手には悪いが、おしゃべり部分カットエディションとかを配信で出してくれたらそれはそれで需要がある気もする。

 

 開幕一発目を飾るのは「TRIAD」という曲。

 4人時代にも「QUARTETTO」という数をテーマにしたアルバムと同タイル楽曲を作って来たが、今回もチーム人数の「3」に拘り、この数字を新章の旗揚げに持ってきた。これは決意の現れだな~。他には「3銃士」という曲も収録されているし。

 過去の振り返りは無しで、今の人数の「3」をバンと全面に出した決意の一曲だ。格好良い。

 うむ、彼らの活動の歩みを知っていれば、一曲目から感じ入る内容だとしっかり分かる。

 

 新曲の「ポリリズム」という曲。これにも3の数字を感じる。女子3人のスーパーチーム「Perfume」が同タイトル曲を先にヒットさせたことからそうなってしまう。ジャニーズの男番Perfumeだな。

 こちらのポリリズムも心地よいリズムでスッと耳に入ってきて覚えやすい。

 

 クラシックの名曲カノンを取り入れた新曲の「カノン」も良い。その昔同じ名前のすごいゲームを遊んでいたという全然関係のない思い出が蘇る。

 

「KMK the boys rock you all!」という曲も気になる。どこがって頭の3文字。これはもしかして小山、増田、加藤(小山、加藤は場所を入れて変えても可)の頭文字から来ているのか。そうっぽい。そうならこれは3人時代を彩る魂の曲になる。

 

 合唱コンクールで歌っていそうな曲の「走れメロスのように」は、なんと武田鉄矢が作詞している。珍しい組み合わせ。そういえばまっすーとシゲは、金八時代に武田鉄矢の生徒として世話になっている。

 武田鉄矢は中学の国語教師役で金八に登場していたから、もしかするとドラマ内でも「走れメロス」を子供に教えていたのもかもしれない。古い世界のことだから詳しくは知らんけど。

 メロスは魂を賭して走ることで妹の晴れ舞台を祝い、友との約束を貫いた。嘘の無い熱い人間として子供らのお手本になる人物だった。それを大人なNEWSが今一度歌って教えてくれた。別に汚れてはいないけど、それでも余計に心が洗われる良き一曲だった。

 

 全体的にとても聞きやすく、新しい一歩を刻むにふさわしい思い出の1枚になった。 

 既出のシングル曲も、こうして一纏めにしたのを改めて聴くとどれも粒揃いで楽しい。シングルだと「ビューティフル」が一番好き。心が浄化される。

 

 こうして収録曲を振り返ると「ヒロイズム」の名前がまぁ多いこと。ヒロイズムプロデュース無くしてNEWS音楽の大成は無かったとも言えよう。彼の曲はどれも好き。

 

 数が減ってもしっかり良き音楽を届け、きっちりオリコン1位を取るだけの人気をキープし、実力はずっと磨いてきた。彼らのその実績は高く評価したい。

 これからもまっすーの美声を聞きたい。シゲの野太く力強い声ももちろん良い。

 

 なんだかんだあったけど、まっすーは平成時代が産んだ傑作ジャニーズアイドルだと思っている(マジで)。

 

 そんなわけで、最新のNEWSの熱き歌が胸に刺さったという話を終わろう。

 

 

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