こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

「全ウルトラマン大投票」とても面白かった

 昨晩、NHKにて派手に開催された「全ウルトラマン大投票」がとても楽しかった。

 こんなに大開票が楽しみな投票もない。

 

 まず特撮というのがこの地球の素晴らしい発明の一つだと思う。私は青春を賭して色んな特撮番組を楽しんできた。貴重な青春の時間割りの多くを特撮番組に割いた事に後悔は全く無い。実に良き時間だった。

 その特撮という枠の中でも太い柱がウルトラマンである。初代マンが1966年にスタートしたと番組で紹介があった。マジで古すぎだろう。作った大人達の生き残りももう少ないだろう。先人達が作った栄光の歴史に感謝である。特撮は、中でもウルトラマンは最高だ。

 と、脱帽気分でしっかり開票番組を視聴した。ありがたいテーマを扱ったNHKにもありがとうを言おう。

 

 やはり今回も番組ナビゲートは筋肉ダルマミュージシャンの西川貴教。楽しいお兄さんである。

 ゲストに風見慎吾がいるじゃないか。「僕笑っちゃいます」「涙のtake a chance」は、親からたくさん聴かされたスキスキソングである。

 リアル社会に巣食うマザコンの怪物 冬彦さんで有名な佐野史郎ウルトラマンファンとして熱いトークかましてくれた。

 特撮と共に我々のテリトリーである声優界からは、潘めぐみ関智一が参戦。潘めぐみウルトラマンよりもプリキュアの人なイメージが強い。

 こんな具合でゲスト陣もなかなか楽しい。

 

 肝心の大開票を見ると、まずますのラインナップになっていた。

 初期から最新のものまでかなりまばらにランクインしていた。それだけウルトラマンは広い年代を取り込んだすごいコンテンツなのだと分かる。

 

 人気キャラで上位に名前が上がったゾフィーとゼロは、自分が主役のテレビシリーズをこなしたキャラではなく、ウルトラの歴史の要所要所で顔を出す特異な存在だったと気づく。他の者よりしっかりと目に焼き付けるターンが少ない割には、記憶にも記録にも残っている。実は傑作キャラだったのか。

 

 ごっこ遊びをするならゾフィーをやりたがる子供が多かったという過去データは本当ぽい。ウチのお兄ちゃんもゾフィーが良いって言ってた。良いと言う割には、少し前に「そういやゾフィーってどこで出て何をやったんだっけ?」とも言ってた。存在感はあるけど実際に活躍したターンが少ない戦士だった。

 ゾフィーの首周りにはポツポツがあるのが印象的。彼は6兄弟の長男で一番思春期だから、その時代の証であるニキビが一番できやすいポジにもあるとも言える(と勝手に考えている)。それを表したポツポツなのかなと一人納得している。

 

 ゼロはとにかく宮野真守の声が良かった。彼のヒット作の一つだよな。主に劇場版が仕事場のゼロがあそこまで一般層に馴染んでいるとは思わなかった。

 

 私が一番ハマって見たのはセブン。当然上位に食い込んでいた。一位でもよかったな。

 ゲスト達も言っていたが、セブンには子供の頃だとしっかり気づけない隠れたメッセージ性がある。ゆえに大きくなって見返す度に発見がある。

 作品はフィルムの中で歳を取らないが、こちらはそうはいかない。よっぽど怠けていない限り、人ってのは時計の針が進む度に少しずつ成長していくもの。そうして成長の中で見識と理解力を身に着けてセブンを再履修すると、チビの頃には見えなかった作品のメッセージ性に気づいてしまうのだ。これが面白い。真の名作には、見る度に何かを発掘させてくれるお得要素が含まれている。

 

 セブン枠で紹介されたメトロン星人は想い出深い。今だったらどこにあるのだろうと想えるようなレトロなアパートをねぐらにしていた。

 このメトロン回がきっかけで、私はタバコを一生吸わない道を歩むことになった。吸わないなら健康的だし、なにより金の出費がなくて済むのが良い。そんなわけでメトロンのタバコ事件は怖かったけど、人生には良い影響となった。特撮は教育番組でもある事を覚えておこう。

 

 ティガが堂々の一位だった。ウルトラ新時代の流れを作った平成時代のテレビシリーズ一発目ということで、ウルトラ史における大きな記念碑となった。

 先発のヒストリアの方では出演者の長野くんの顔が伏せられていたが、今回はしっかり長野くんのお姿を拝見出来た。ヒストリアの方は不自然すぎた。あんなことをしたら事情を知らない人は犯罪でもして捕まった俳優が変身してたの?って思うだろうが。

 ウルトラ光の系譜のみでなく、アイドル帝国ジャニーズの系譜から見ても時代を牽引した大人物が長野様だ。V6なら問答無用で長野推しである。そんな長野くんがVTRで出演してくれてありがたい。絶対にティガの時より綺麗になっている。

 ティガ関連の曲の「TAKE ME HIGHER」「LIGHT IN YOUR HEART」を視聴しながら今コレを書いている。

 

 申し訳ないけど、当時は忙しくてチェックしていなかったZもスタジオに来てくれた。見ていないウルトラマンだけど、Zってめっちゃ格好良いやん。見た目が超好き。お腹の所がガンダムエクシアっぽい。お腹らへんにガンダム感のある秀逸デザインだったな。Zもいつか見ようと思う。

 Zと一緒に来たゼロに喧嘩を売っている関智一の好プレーは、録画してもう一度見る価値があるものだった。

 

 Zに限らず、ズラリと紹介された他のウルトラマンを見ても「やっぱりウルトラマンってイケメン。そして綺麗」と思った。

 そうなのだ。宇宙規模のイケメンズがウルトラマンファミリーなのだ。たまに女子もいたけどね。

 タロウとかもだいぶ美形で良い。だからタロウって女性票が多かったのかな。

 ウルトラマンの歴史を総ざらいすることは、イケメンズの歴史を辿ることにもなる。そのため目の保養にもなった。どうせ目にするならキレイなものの方が良いに決まっている。光の国には綺麗なイケメンがわんさかいるのだ。

 

 ランキングを見て思うが、最近のでは結構好きだったタイガがない。そしてG、パワードの海外勢はどうした?それからゼアスも。

 Gなんてコンパチヒーローシリーズでは大将ポジだったじゃないか。グレイトバトルもGがいてこそ盛り上がったシリーズだろうに。というレトロゲーマニアの視点からだとウルトラマンGはかなり強い。

 

 メカランキングも楽しかった。ポインターは絶対に良い。あんなに銀まみれのカラーリングもそうはない。確かポインターが走っている時に「ワンツースリーフォーセブン~♪」ていうおしゃれ格好良いアカペラソングが流れていた。あれもハマる良さがあって好きだった。

 

 ウルトラマンの伝説のネタのカレースプーン変身のシーンもあって良かった。チビの頃に見て笑ったもんな。スプーンをもったハヤタ隊員のフィギュアも出たくらいだからな。ネタとして優秀。

 ハヤタ隊員役の黒部進氏は、後に「仮面ライダーブラック」でゴルゴムの悪者構成員を演じていた。あれってチビの頃だとちょっとショックだったんだよな。ハヤタが悪者になってんじゃねえかって思ったものだ。

 

 放送が2時間もあったのに秒で終わった感じだった。ウルトラの長い歴史の中だと2時間なんてほぼ0だからな。

 なんだかすごくワクワクした2時間だった。私の中のヒーロ熱が暴れている。

 

 次は何の大投票をするのだろうか。個人的に良いなと思うのが、特撮関連ならメタルヒーローシリーズをやってほしい。微妙にマイナーなところがオタク的に良い。アニメなら今年10周年だし、最近BDを見返したってことでアイカツシリーズをやって欲しい。アイカツで投票をやってくれたなら、現在化石になったアイカツおじさんも元気に復活すると思う。

 

 というわけでウルトラマンはナイスだし、NHKの楽しい番組作りもグッジョブ。これに懲りずまた投票企画をやってくれ。

 

 

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