こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

美少女と魔法と歌が織りなす素敵世界「ラピスリライツ」

「ラピスリライツ」は、2020年7月から9月にかけて放送された全12話のテレビアニメ。

 

 魔法学校に通う可愛い女子達が、歌に魔力を込めて全力パフォーマンスすることで世界を平和に導く。そんなラブ&ピースな萌え萌えアイドルの活躍を描いた素敵世界である。そしてこれから終わる世界でもある。

 

 このアニメはジャスト2年前の放送時にリアタイしていた。

 登場ヒロインズが大変可愛く話も楽しい。そして歌も良かったことから当時の「我が今期のお気に入り枠」にノミネートされた。そんな栄誉がある作品。

 

 それにしても、ちょっと前のことに思えるようで、とっくに過ぎ去った懐かしい世界にも思える。そんなよく分からない期間が「2年」ってやつだな。

 思い返すと、当時は本格的にコロナ騒ぎが起き始めた時期だった。この時には、本来夏に放送するはずの物がコロナ延期で次のシーズンに回ったり、放送中の物がお休みになったりした。当初だと想像もつかないアニメ的打撃を受けて、一週間の中で暇な時間が増えた時期だった。

 一週間にやる分があのくらい少ないなら、それはそれで他に時間が回せるし、目の疲れも軽減されて良いとも思えた。まぁいずれにせよ幸せな悩みかな。

 

 この年には本作以外にも「推し武道」「バンドリ3期」「アサルトリリィ」「D4DJ」「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」など可愛い子ちゃんがわんさか出てくる楽しいアニメが多くあり、それらに意外にもハマって楽しかったと記憶している。

 コロナ上陸元年の忌まわしき暦の幕開けとなった一方で、趣味の世界では確実に楽しんだ一年でもあった。

 病気に負けずに命を楽しむ。これが生命の向かう道であり性でもある。そんな気付きが得られた良き一年でもあった2020年を盛り上げた一作が「ラピスリライツ」だ。

 

 そんな良い作品ならBDが出ればまた見たい。2期もやって欲しい。そう願っていたのだが、先週出たニュースでスマホゲームのサービス終わることが明らかになった。

 スマホゲームは一切やっていないのだが、終わるなら寂しい。これでプロジェクトも終わりっぽいな。アニメが終わった後はスマホがメインの戦場になるだろうから、そこが終わるならもう本格的に終わりなのだろう。

 調べるとアニメが2020年の夏だったのに、スマホゲームは2021年の末からスタートだったという。アニメからそんなに時間が経ってのリリースだったのか。

 コロナだから中の人も一緒になっての本格的な売り出しが出来なかったという不運もあったのかもしれない。アニメを見るにキャラも世界観も良く、声優達も美声で上手いと思う。コンテンツの実力としては大きく不足は無かったと思うのだが、もう終わるのか。なんだか勿体ないぜ。

 

 そうか終わるのかぁ~。となれば、では今一度懐かしんでアニメを見よう。という流れになるのが人間の心理として当然。というわけで、この土日にBDを一気に視聴した。

 

私たちのSTARTRAIL

 

 相変わらず素晴らしいじゃないか。なんでコレ終わるんだ?

 

 久しぶりに見て気づくが、内容はさておき外面を彩る第一印象となる作画がすごく良い。

 どういうことなのだろうか。2年前の古い世界なのに、今放送している夏アニメよりも綺麗。というかこの夏の作画崩壊率はいい加減にしろってくらい高いので改めていい加減にしろと言いたい。そもそも基本のキャラデザが悪い、お金が足りていないという番組が多い。

 ラピスリライツは当時だと恵まれた状態でスタートしているのではないか。作中の音楽ライブシーンも数個作っているし。結構力が入っていた割には上まで昇り切らなかったのだな。残念だ。

 

 これが一番の良き要素だが、出てくる女達がパーフェクトに可愛い。

 いきなり6ユニット20人のヒロインが爆弾投下されるので、覚えるのに疲れるなぁと思いながらも、放送終了時には結構覚えてしまっていたと思い出す。とにかくキャラが多いので華やかさは抜群。 

 

 たくさんいるけど全部可愛いし、アニメが12話しかない割にはそれぞれの魅力を最大限伝えていたと思う。キャラの個性分けを上手いことやっているし、それぞれ面白みのある良きヒロイン性を持っていたと思う。

 

 現役の魔女アイドル達がこれだけいる中、作中ではすでに解散したRayというスーパーユニットも登場する。ここに現在はやさぐれアイドルをやっているアンジェリカが実は在籍していたという設定は、アンジェリカのキャラを美味しくする要素で良かった。

 現役アイドル達を演じるのは当時の新人声優達。そしてRayのメンバーを演じる声優を見れば、花澤香菜南條愛乃上坂すみれ佐倉綾音とやり手のお歴々が並んでいる。これはすげぇ。

 あやねるの演じたユズリハがユリ気の強いおもしろヒロインだった。

 Rayも笑える曲者揃いの伝説のアイドルチームだったので、OVAとかでここオンリーの掘り下げをやっても良かったな。

 

 第一のヒロインのティアラが魔法学校に入学する所から物語はスタートする。

 学校ではグループを組んで授業を受けて学業を修めることになる。ティアラが所属した先は落ちこぼれ4人のグループで、早くも退学の危機に陥る。なかなかスリルあるスタートで良い。

 

 一番出番が回ってくるのはLiGHTsの5人で、見事に5色のヘアカラーに分かれた女ゴレンジャーだった。この5人でかなり映える。5人の仲良しさを見て癒される良きものだった。

 

 佐伯伊織、出てたのか~。今ではウマ娘で有名な人。彼女が演じたアシュレイが格好良い女子で好きだった。

 一番面白いのはラビィだった。おバカな感じでチビの顔つきなのにおっぱいがあるというミスマッチが一周して良いキャラだった。チアリーダーみたいにロゼを応援して強化魔法をかける所がめっちゃ可愛かった。素数を知らないという無知さも披露していた。ジョジョプッチ神父に学ぶべき勇気のナンバーである。

 おバカ枠はラビィだけど思ったらリネットもかなりネタ枠ヒロインでウケる。ユリ煩悩持ちなオタク気質女でこれも良かった。

 

 アシュレイとラビィが喧嘩しては仲良しな所も見せる点に、良きユリ具合が見えて良かった。この二人が一番オススメコンビ。

 ティアラとロゼッタも幼なじみのライクがどうせラブになりそうなカップル感があって良い。

 

 キャラアニメとして優秀であり、キャラ単体でも良いが、各員の組み合わせも楽しい。 

 IV KLOREの4人の何だか噛み合っていない関係性がユニークで良い。ここの4人も個性が被らない面白みがあった。4人とも亜人枠で実は人間ではない点もここだけの魅力。ロボ女に幽霊娘まで集めている。

 多分一番ユリっ気があるのがガーネット。ガーネットがエミリアににじり寄るユリ景色が良い。ここもベストカップル。

 エミリア様は見る度にハマる良きヒロインだった。

 

「この花は乙女」の3人は姉妹ヒロインで、ここも仲良しなのに萌えるし癒える。姉妹ヒロインが好きなのでここには注目。

 長女のツバキの変態具合が良く、二人の妹の下着を盗むくらいのシスコンなのがユニーク。

 次女のナデシコはロックに目覚めて和ロックの音楽性で攻めてくる。なにかあればロックの精神を口にするネタキャラで可愛かった。

 おかしな姉に突っ込むチビのカエデのポジションも良い。

 

 シュガーポケッツのラトゥーラは健全な黒ギャルで好きだった。

 コミュ症のメアリーベリーは喋る電子ボードで会話を行う。この放送後には、ニジガクで電子ボードを顔にはめて歌うアイドルが出て来た。この時代には電子ボードヒロインの系譜があったのだなと確認出来た。

 

 学校の魔法授業はこんなのという事が分かる演出が印象的。魔力を飛ばしての射撃訓練や、魔法で飛ばす円盤の乗り物の操作授業とかが面白かった。

 

 キャラのコミカルさを上手く見せるため、要所要所でおふざけ要素を入れるのが上手い作品だと思う。 

 特に笑えるネタ枠だったのが第3話で描かれる魔法ドッジボール大会。この回だけでも見る価値があった。一応学校の授業だが、なんでもありで笑える。 

 リネットが魔法詠唱を長々としている内に狙い撃ちされるシーンに吹いた。どこかのファンタジーアニメでも言及されていることだが、詠唱が長いのは魔法使いとしてネック。

 

 5話の魔法ボードゲームも面白い。サディスティックキャンディーの二人は遊んでばかりのシーンが多かったな。魔法アイドルらしからぬアウトロー感があるこの二人もキャラが立っていて良かった。

 そんな二人と行うボードゲームの罰ゲームで、ロゼッタが10年前のロリの姿になるシーンは可愛かった。

 

 

 そんなこんなで学校生活を楽しんだ結果、ティアラ達5人は落第で退学処分になる。厳しい。

 落第になった理由は、空を駆けながらの移動ライブ中に、届けを出していない区画にもちょっとだけ出てライブしちゃったことだった。そんなケチな了見で首にするなよ。

 

 マクロス的な要素もありで、実は歌の魔力は武力にもなる。

 こんなにほんわかしたファンタジー世界だと意外だが、学校の外には魔獣がうろついているという設定になっている。魔獣がいかにもな化け物ではなく、ファンタジー性を感じるキモ可愛い出来だったのも印象的。

 後半では魔獣が人間の街に攻め込んでくるスリル展開もあり。奴らの襲撃に対抗し、皆でお歌のライブをして魔力を高める演出が見られた。最終回は全ユニットが怒涛のライブを連発して楽しかった。

 

 OP、EDそれぞれの主題歌は当時からフルでチェックしていた。OP曲は未だに聴いていたりする。

 


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 複数あった挿入歌の内、LiGHTsの持ち曲「700,000,000,000,000,000,000,000の空で」が特に印象的で好みだった。ゼロが一杯で日本の単位だと「7000垓」らしい。

 全く知らん世界の空での事を歌っている。初めて曲名を見た時にはバグなのか?と思った人も多いハズ。

 


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 キャラに萌えるし魔法世界は楽しく、音楽も良かった。総合的に素敵な世界だった。

 というわけでこれから終わって行く素敵な世界の復習完了。

 

 この思い出を連れて今後のアニメ世界を楽しく渡り歩いていこう。

 始まりがあれば終わりもある。そしてそのサイクルの傍観者も必ずいる。それが私。

 我々はこのような歴史をあといくつ目に焼き付けていくことになるのだろう。悲しい事かもしれないが、これを越えて行くのもまた人生の醍醐味である。

 なんだかんだで楽しい我がアニメライフに今後も永劫幸あれ。

 

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