こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(7月~9月)その5

 割りと大きめの台風が日本に攻め込んで来たが、なんとか死なずにアニメを見てこんなところに感想を書けているという幸せを感じている今日この頃である。

 ホント、屋根と床と壁があるところでアニメが見れる生活環境って幸せの極みっす。

 

 そんな幸福のコンテンツをいくつか見た感想を殴り書いていくぜ。

 

 

RWBY 氷雪帝国

RWBY 氷雪帝国Blu-ray BOX (特装限定版)

 なんか結構前からBDが出ているヤツだな。気にはなっていたがこれまでノータッチだった。そんな以前からある作品が今度はテレビで放送となった。じゃあ見るしかないじゃないか。

 

 ヒロイン達のキャラデザは良い感じ。可愛い子ちゃん達が格好良い武器を持って行うスピード感あるバトルも良い。声優達も人気者が揃っている。

 こんな感じで良いことだらけのスタートを切ったのに、途中で徐々に調子が落ちることになる。厄介なのがサブタイトルの「氷雪帝国」の要素。これがダメ。

 

 サブタイトルが示すのは、ワイスの夢世界で展開する厄介な事件のことらしい。これがマジでいつまで同じ事やってんだってなる残念でややイラつきもする要素になっていた。まぁ同じ事といっても毎度違う画と内容をお届けしてはいるのだけど。でも不思議な事に感覚としてはエンドレスエイト状態であり、結局のところ同じ物を見せられて新鮮味が少なくてつまんない。

 このエピソードはさすがに引っ張りすぎ。あまりにも急ピッチでかっ飛ばしてせっかく作ったエピソードを軽く扱うのは良くない。かといってダラダラし過ぎはテンポとしてダレる。ここのところの時間配分は、物語を見せる上で本当に大事だなと学びになった。素材は良いのに勿体ない。

 それにしてもワイスは面倒臭い女だな。それをしっかり演じきった日笠陽子は本当に偉い。良い役者だ。

 

 最終回ラストでは、食堂の食材を乱暴に扱ってのフードバトルが展開する。楽しい青春の一幕として良い感じに落としたつもりなのだろうけど、食材をあんな風に扱ってはいけない。こういう事をするなら例え嘘でも「後でスタッフが美味しくいただきました」とか表記しておかねば。育ちが良いだけに、例えアニメだとしてもラストの食材の扱いについては気になってしまった。

 

ユーレイデコ

【Amazon.co.jp限定】ユーレイデコ Blu-ray BOX(特装限定版)(場面写使用 A4クリアファイル付)

 

 これはなんというか、玄人向けなラブいアニメだったのだと思う。雰囲気としては嫌いではない。 

 

 絵柄の癖が大変強く、これでは萌えない。ユニークな絵柄で色合いも鮮やかなことから、いかにもアニメって感じはする。でもキャラクターは可愛くないかも。

 

 現実と仮想空間が限りなくイコールになるくらいお近づきになった近未来SF物話が展開する。話の核は、怪人ゼロが起こすゼロ現象の解明を行うこと。謎の人物、謎の現象、初手から色々と情報が込み入って中身が難しい。

 

 キャラ名にハック、ベリー、フィン、用語としてマーク・トウェイン、インジャクションジョーが登場する。これらは全部トムソーヤ用語だな。川辺に住んでいる野生児ハックルベリー・フィン、作者名のマーク・トウェイン、そして恐ろしい大男キャラにインジャンジョーがいた。

 トムソーヤはアニメ、本、スクエアの出したファミコンソフトと揃って履修済みだ。義務教育時代には、連年読書感想文の題材として用いらせてもらった。トムソーヤには全てが詰まっている。なので、どの学年で題材に用いても問題ないのだ。実にありがたい作品である。

 そんなわけで懐かしさに浸れる要素もあり(私だけかもしれない)。トムソーヤよ、ありがとう。

 

 ながら見をしていると「正直分からん」となる箇所もありだが、とりあえず言いたい事はなんとなく掴めた。

 いくら情報で溢れ返る便利な社会になっても、最後に己の中に真実として取り込む情報は、己の目で見た物が全てである。楽に情報を得られるようになったとはいえ、どれを真実とするのかの取捨選択は慎重に行うべき。どこまで行っても情報理解の最後の一手だけは各員がアナログで行うしかないのだ。

 そんな感じの良い事を言っていた。メッセージ性としてはとても素敵な作品だったぜ。

 

東京ミュウミュウ にゅ~♡

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 今年二十歳を迎えた戦隊系萌えアニメの金字塔がこの夏再び地球にご奉仕をぶちかます。現在プリキュアでウハウハ言っている連中は、そこよりもちょっとだけ先輩の彼女らに尊敬と感謝を。

 

 今一度作品テーマを認識すると、20年の内に地球の環境汚染は一体どう変わったのだろうかと考えてしまう。そして作品モチーフになったレッドデータアニマル達は現在どれだけ生き残っているのだろうか。

 地球の未来について、ご奉仕する気はないが、これ以上壊さないようにしようくらいは思えた。根が真面目なものだから、シンプルに萌えを味わうだけに終わらず、このようにあれこれを考えてしまう。そんな私を愛しちゃう。

 

 というかこのプロジェクトって去年の結構早い内からも動いていたけど放送まで結構待ったな。

 新作を見るにあたって、少し前には旧作を見て予習と復習を終えた。旧作復習ついでに、家の倉庫にあったゲームボーイアドバンスミュウミュウも遊んでみたのだが、これがなかなかにどうしようもないゲームだった。めっちゃピースの少ないパズルをはめ込むゲームで普通につまらんかった。ゲーム業界にはあまりご奉仕してくれなかった模様。

 

 作画崩壊率が割りと高かった前作と比べてこちらは格段に絵が良い。まぁ20年のアニメの進化の歴史は伊達じゃないわな。

 キャラの髪型が一部変更していたりするけど、あとはあの可愛いミュウミュウだ。すごく萌える良い出来だと思う。

 

 声優は総入れ替えでメインヒロイン5人は新人を起用。それ以外は手慣れた軍勢でズラリと固めている。いちごちゃんの学校のモブ同級生まで名のある声優を起用している。なにげにマシャが石原夏織なんだよな。

 新人達は新人なりに結構頑張っているようだ。前作でメイン5人を演じた声優達は確かに強かったので、そこと比較されるのは避けて通れない道だろう。その関係でいろいろあるだろうけど、私は頑張れと応援するぜ。

 

 あれから20年待ってもまだレタスって人名は世間に根付いていないよな。

 やっぱり青山くんよりも白金の方が良いよな。

 

 もっと長くやるのかと思ったら1クールで終わった。

 青山くんの秘密のこと、これからヤンデレ化が加速するキッシュの活躍など、本来の楽しい要素に入っていく前の作品ナビゲートくらいの段階で終わっていたな。

 続きはやるっぽいので、その時には視聴数稼ぎのご奉仕をしよう。

 

金装のヴェルメイユ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~

金装のヴェルメイユ ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

 

 これまたタイトルがイタタタタッ!サブタイいらんだろうに。

 新手のなろう系っぽいが、内容に新鮮味はそんなに無しで総評を出せば「まぁまぁしょうもない」ってところかな。

 

 魔法学校で使い魔を召喚しようというところから始まる。召喚する対象は、小さいものならカブトムシとかも可で、マジに何でもアリらしい。そこでモブみたいな主人公が召喚したのがデカいおばさん。 

 カブトムシとかを出すヤツがいる中、世にも珍しい人型の使い魔を出したというのが出オチなのである。

 

 チビな少年と大女の姉ショタファンタジーで攻めるのだが、致命的欠陥が出オチにして全ての要素にもなるヒロインが可愛くないこと。ガタイが良すぎるし、おっぱいがおばけで中身を見ても品がない。内外共に品のないスケベヒロインなのでこれはウケが悪い。

 お堅いばかりのお嬢様がてっぺんを取る時代は確かに終わったが、かといってヴェルメイさんのようなお姉様がポップなスタンダードのポジを取る時代にはまだ早いというか、その時代の到来はない。

 

 せっかく内田真礼がメインヒロインなのに、このキャラなのは気の毒と勝手に思いはするが、役者は本を貰えば何だろうが誇りをを持って力の限り演じきる魂の業務なので、こちらが何を思うも大きなお世話であるとは理解している。私は役者の悪口は一切言わない。

 

 そんなヴェルメイさんも、過去編では気の毒なロリとして描かれる。ロリメイさんの方が可愛かった。

 そこを越えた最終回では、魔力供給や性欲からではなく、愛オンリーでアルトとヴェルメイさんが結ばっていく。この点は美しかった。

 

 主人公とメインヒロイン二人の関係性よりも、DVを交えつつ男女関係を深めて行った先輩キャラコンビの物語の方が楽しめた。女の方のクリス先輩の方が良かったな。

 

 幼なじみヒロインのリディアも頭がちょっと残念系のヒロインであまり可愛くなかった。OP曲を格好良く歌った石原夏織演じるメイドヒロインが一番可愛かった。

 疾走感があって格好良い曲なのに、OPアニメのサビ部分ではメインキャラの決め顔を順に見せるだけという疾走感を全く生かさない演出が見られた。ここはちょっと間抜けで印象的。魔術バトル物だからサビではバトルアクションを見せてくれたらいいのにね。まぁ手抜き工事で行くと覚悟を持って決めた結果なのだろう。

 石原夏織は今期だとコレと「異世界薬局」のニ作でOP曲を担当している。これはすごい。シンガーとしても推しているので単純に嬉しい。二曲とも良かったけど、主題歌を担当したそれぞれのコンテンツが弱いだろ~とは思ってしまう。

 

邪神ちゃんドロップキックX

【Amazon.co.jp限定】邪神ちゃんドロップキックX Blu-ray 全巻購入セット(アクリルスタンド付)

 お~また来たぞ。顔が可愛いだけのバカ悪魔の青春。コレ、しょうもないけどクセになる面白さがあって好きなんだよな。悪魔勢、天使勢、人間達含めたヒロインが皆可愛くて癒やされる。後半にちょっとだけ登場したヴァンパイアヒロインも可愛かった。

 

 今回の新作はクラウドファンディングで資金集めを行って完成したという。望みもしないのに勝手に生まれるクソアニメがわんさかある中、新作を望むお客さんの声をしっかり汲み取って作るアニメもある。新作邪神ちゃんの誕生までの物語はとても素敵な物じゃあないか。というわけで、皆に愛されたロクでもない悪魔の楽しい夏、無事解禁である。

 

 相変わらず邪神ちゃんがバカみたいな事ばかりして、都度ユリネにぶっ飛ばされる。そんな安定のファンタジーDVがもはや形式美といえる愉快な作品。

 本当に顔が良いだけでロクでもない悪魔だな~。邪神ちゃんが借金作りすぎ。北海道から九州まで借金取りから逃げまくる旅を続けていた。あちこち広くをカバーする旅アニメ枠になっていた。

 訪れた先のご当地ネタを盛り込んだ上で展開するドタバタコメディが楽しめた。地域密着型の良いアニメではないか。

 

 天使勢がユニークでかなり好き。ピノポポロンが可愛い。どっちもどこぞのスイーツみたいな名前。

 メンタルが弱く、被害妄想もすごいピノがやばそうな薬を飲み、注射もしているのがネタ過ぎる。勘違いからリエール様を潰そうとするのも笑えた。すごく可愛いのに結構壊れているピノが好き。

 

 可愛いヒロインだらけなので、それだけ出していれば十分なところを、モブも活躍して更に盛り上げていた。トータルすると結構な数のモブがいたな。何気に有名声優が声を当てていたりもする。

 OPも含め毎度どこかに登場する初音ミクの存在が良い。ミクとコラボが出来るなんて、邪神ちゃんも出世したな。そういえば鈴木愛奈ラブライブでもミクとコラボしていたし。

 素晴らしき電子のスーパー歌姫に人生の一部たるお声を提供した藤田咲も今や偉大なる日本人だな。ミクが可愛いのも見所と評価ポイント。

 

 ミクを含めて可愛いものなら何でも家に持ち帰るヤバい警察のお姉さんが今回も大変面白かった。

 

 今回初めて気づいたけどメデューサって久保田未夢がやっていたのか。他のアニメに出ている時と声が違いすぎて全然気づかなかった。この人ってもしかしてすごいんじゃないのか。

 

 最終回では取ってつけたような鬼の水着サービスシーンを用意していた。ありがたかった。そしてラストオチでは、これまた取ってつけたかのようなタイトル回収のドロップキックを使わせる強引な流れを敷いていた。

 このように安定してずっとふざけるという点に、尊敬と美を感じる良きコンテンツだった。笑えて目の保養になる良き時間をありがとう。

 また続編があると嬉しい。

 

 

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