こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(10月~12月)その5

 

 

転生したら剣でした

転生したら剣でした Blu-ray Vol.3 [Blu-Ray]

 これまでにも転生したらスライムでした、蜘蛛でしたの流れがあったが、お次は剣でしたが来たか。

 今回のは種族違いの生物とかではなく、剣というアイテムに転生しているから変わり種。

 

 もはや行ければ何でも良しで、人間というガワには拘らなくなったのが昨今の転生もの事情。

 

 三木眞一郎のイケボの大剣がいて、それを操る猫耳少女のフランがいる。剣が多くを知る師匠で、フランは指示に従って戦う。二人揃ってめっちゃ強くなって戦績を上げていく。

 フランのキャラ設定には、昨今流行の奴隷ヒロインの要素がありだった。初期は奴隷少女で、それを師匠が解放してコンビ結成となる。

 

 ラッキースケベの連続で主人公が不自然にモテるいつもの異世界ハーレム要素とはちょっと違い、師匠とフランの関係は師弟であり、親子のようでもある。メイン二人の関係性にほっこりするものがあって良い。

 

 師匠が異世界に持ち込んだカレーという素晴らしき発明をフランが大変気に入っている。フランがカレーを食うシーンではカレーが綺麗に描かれていて腹が減る。

 おっさんの剣、可愛い猫耳ヒロイン、そしてカレー。ざっくり振り返るならこれらのキーワードで十分に足るものであり、その他にこれといって面白い点はなし。

 

 最終回で、フランからママ呼びされるというアマンダの念願が叶ったところは、ちょっと良い話でぐっと来たぜ。

 

 同じ日に「陰の実力者」という隠れるべくして陰に隠された困った転生ものが放送していた。どちらも主人公が車に轢かれて死んで転生という導入が敷かれていた。

 この手の業界には、ざっくりとした範囲で共同財産の概念があり、これまたざっくりとした設定の類似点、パクリがあってもそこは持ちつ持たれつの関係にあるらしい。なので、こういう事があってもスルーするしかない。

 

 この手の作品はもはや「出オチ」に賭けるのが全てだから、出て落ちたのを1クールサイクルで送って行くのがベスト。と思ったら、最終回で2期制作決定告知があった。

 もう作らんでもええでしょとは思うけど、フランは可愛いので、やるなら見てやろう。

 

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 昨今流行りのDIY女子をテーマにした日常アニメ。可愛いヒロイン達がトンテンカンと何かを作る学園ライフが楽しめた。

 

 主人公の名前は結愛(ゆあ)せるふ。まるでDIYの申し子のような名前。選ばれるべくしてこの作品の主人公になったのだな。

 

 技術革新目覚ましい現代社会において、効率の悪い手作りで行くDIYなどカビの生えた考えだ。というぷりんちゃんの意見は間違ってはいない。

 生産性の話をすればダメダメだが、自分で作るという快感と感動を味わうなら、やはりDIYこそが至高。しかもそれを可愛いギャルズで取り組むなら尚の事良し。この私も棚とかを自分で組んだりするので、DIYは楽しくで心地よいということを知っている。結果、良い事を言っているアニメだ。

 

 ラチェットを常備してサクッとチャリの調整を行ってしまうくれい部長はイケてるなぁ。どこの世界にラチェットレンチを持ち歩く女子学生がいるっていうのだ。工具をスムーズに扱う女子は格好良いと思う。あやねるがイケボで演じているのも良かった。

 

 ぷりんの家にいるロボが、主様であるぷりんをやたらと風呂に入れたがるシーンが連発するのには笑う。紳士な感じの語りをしているが、スケベなプログラムが仕込まれているようだ。あのロボは良いキャラをしていた。まぁぷりんちゃんを風呂にぶち込みたいという気持ちは分からなくもない。

 

 ぷりんの絵に描いたようなツンデレ感も良い。せるふ、ぷりんの幼馴染カップルは良かったぞ。

 ぷりんのキャラ性は、水星の魔女の主人公カップルでいうならミオリネに当たる方だろう。それをスレッタ役の市ノ瀬加那が演じてるのが印象的。本作と水星の魔女とでは、カップルの属性として逆の役をやっているんだな。市ノ瀬加那のツンツン系芝居はグッドだ。

 

 DIY部の大仕事となったラストミッションはツリーハウス作りだった。学生であれをやるのはすごい。

 チビの頃に、トムソーヤの悪友のハックがツリーハウスに住んでいるのを見て「いいなぁ~」と思った事は今でも覚えている。ツリーハウスには地上人の夢が詰まっている。地上と空との中間らへんの暮らしにロマンがあるよな。

 

ヒューマンバグ大学 -不死学部不幸学科-

誰も教えてくれないダークな世界を覗く ヒューマンバグ大学 佐竹博文の壮絶な人生編

 人間とは、ファミコン並にバグの多い不完全を極めた生き物である。常々そんなことを思っていた私としては、このタイトルはズバリな事を言っていると拍手。

 

 冴えない主人公青年の佐竹はとにかく悪運が強くて丈夫。何回死んでもおかしくない場面に遭遇しておきながら、結果として一回も死なずに最終回まで完走した。

 

 毎度佐竹がとんでもない珍事件に巻き込まれてサクセスする面白いアニメだった。普通のクソアニメとかに飽きたという人が見ると意外な刺激があって楽しめると思う。

「鷹の爪」のアニメみたいな感じで、アニメ感が弱い紙芝居ちっくな作画だった。

 

 随所に珍事件、珍現象のうんちくが散りばめられていて勉強にもなる。

 海でキラキラするアクセサリーをつけているとダツが襲いかかってくる、集団ち◯こ喪失幻覚など、面白いうんちくが知れた。こういうテイストで来るのは学びになって良い。

 最終回のコーンスターチは弾丸の威力を弱めるクッションになるという知識は、今後の人生で何かの役立つ気がしないが、とにかくコーンスターチを含んで作った美味しいシュークリームが食いたい。

 

 一話目から拘置所に住まう死刑囚のあるあるネタがぶっこまれていた。一生娑婆で清く正しくやってきた私には、未踏であって当然の塀の中の話が知れる機会となった。実在する場所ではあるが、私の性分から言えばあそこはファンタジー世界だ。知らない世界を知れるとちょっと楽しい。

 死刑前の飯のメニューの決め方など、ダークな業界あるあるが知れた。

 

 人が人に課す最後の罰が死刑であり、それが執行されたら全てが終わる。当たり前のことだから、誰もその先の世界を見ようとはしない。しかしこのアニメの導入部分がそこにある。死刑執行をしっかり受け終えてなお佐竹は生きている。死刑を執行したのだから、後はどうしようもないわな。というわけで、死刑の後も生きていろいろやるお話が始まる。

 死刑の先にまだ未来があるというのはアイデアものだな。「死」と聞けば終わりを意味するから、そこで思考停止するのが普通だもの。それなのに、逆にそこを出発にしたのは面白い。

 

 法律という煩わしい壁を飛び越えて悪者をサクッと殺ってしまう拷問ソムリエ、世界中の珍味をハンティングする変人の鬼頭丈二ら個性的なキャラにも光るものがあった。佐竹のファンの変なジジイの博士もユニーク。

 千恵に酷いことをしたサディストストーカーは許せん。あいつが始末された最終回はスカッとした。

 

 マジで色々あった末の最後に、佐竹と千恵がイチャイチャしているのを見れてほっこりした。

 

 テロップを見ると、原作に「YOUTUBE」とある。あのコンテンツ内にこんな作品があったのか。知らなかった。

 あそこがネタ元になったアニメってVチューバーだらけでやった「バーチャルさん」のアニメ以来のことではなかろうか。知らんけど。

 

不徳のギルド

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 日々徳を積んでここまでやってきた私の人生には皆無の概念「不徳」を冠するアニメがスタートした。自己の人生と激しく相反するその概念に引かれて視聴した。

 

 こいつが困ったことにナイスな清々しいスケベ枠だった。でもそれで良い。

 前期の異世界迷宮でハーレムするヤツには、ガチ路線のドスケベで引いてしまったが、これくらいギャグで濁してくれるとポップに味わえる。ていうか漏れなくセクシー要員に徹してくれるヒロイン達がすんごい可愛いので助かる。

 

 アホみたいに強引にスケベを絡めたファンタジー作品であり、主人公キクルくんがギルドで受けたクエストに行くと、同行した女子メンバーは皆裸にされてエッチすぎる目に合う。モンスターがスケベすぎる世界なんだよな。ナイスアホスケベ要素があって良い。

 

 チート能力者ではなく、しっかり傷も置いながら苦労の末に強くなったキクルの達人ぶりには説得性がある。キクルはイケメンで面倒見も良く、程よくスケベ。そんなわけで好感が持てる主人公だった。でも声がスマホ太郎だから意味なく要注意体勢に入ってしまった。

 

 ヒロインはクエストの現場では使えないポンコツばかりだけど、皆パーフェクトに可愛いくて良い。

 キャラクター各員を描く縁取り線が濃く、切り取って背景に貼ったように見える作画なのが印象的。

 

 ファンタジー世界なのにヒタムキはなんで体操服やブルマでうろついているのだろう。作家のフェチと理知性が出た設定だったっぽい。

 

 モンスター達は定番の触手責め、服だけを溶かす例の安全な戦法を取って来る。そして間抜けでザコなヒロインズは現場入りする度にひん剥かれる。このアホみたいな形式美が段々と癖になって好きになる。

 出来の悪い相棒達を見たキクルくんがやれやれを言いながらも、ラッキースケベに預かれてちょっと嬉しそう。

 

 トキシッコの声が大地葉だったのは結構後まで気づかなかった。他の作品と何か声が違くないか。こういうチビのロリもイケるのかと意外に思った。

 もはや受付嬢声優と呼んで過言無き大久保瑠美演じるエノメさんがキクルくんの本命だったぽいが、まさかの子持ちヒロインだったとはビックリ。人妻ヒロインとラッキースケベシーンを展開するのも良いではないか。

 

 いつもED曲を歌ってくれる栗林みな実に、最終回のみはお休みしてもらい、最終回EDは同曲をヒロインズで歌唱した。なんかアレ、良かったな。

 ED曲シングルのアニメジャケットがめっちゃ可愛いから、買わなくてもお店で見るだでもしておた方が良い。

 

 最後まで視聴して、本当に徳の少ないスケベギャグファンタジーだなと思った。でも可愛いし楽しかったので、2期がくれば良いと思う。もう一回最初から見たい。

 

マブラヴ オルタネイティヴ 第二期

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 そういや1期終了時に2期をやると言っていたな。ぶっちゃけ1期は夕呼先生がエロくて格好良いこと以外結構ワケワカメだったので、2期はどうしようと思っていたけど、まぁ見ない手はないわな。というわけで、1期の整理が出来ていないままに見る。ちなみに2期でも夕呼先生が良かった。本作の推しは夕呼先生で決定。

 

 ざっくり言ってしまえば2期の方が楽しかった。意味不明なことはなく、バトルシーンの熱さやヒロインらの魅力も前より見えて良かったっぽい。

 

 どこの世界線で何をどうやってもまりもちゃんは助からないという事が判明した。この点が2期最大の絶望要素だった。

 まりもちゃんの亡くなり方が首ちょんぱな点は恐ろしい。まりもちゃんがちょっと良いことを言って武とちょっといい感じになったと思った瞬間、化け物がまりもちゃんをガブリと行ってジ・エンド。演出的に何も予兆なく急にだからびっくりしたわ。多分今期アニメ一のビックリシーンだった。

 とにかく絶望のルートを連続して歩むまりもちゃんを見ると、シュタゲのまゆしぃを思い出す。そして首から行かれるのはまどマギのまみ先輩みたい。

 

 純夏や冥夜が絡んで武の学園ライフがちょっと色っぽいことになってくる。ドロドロ展開にでもなると思えば、そんな事もやっていられない激しい戦いがやって来る。ドンパチも良いけど、もっとヒロインズと楽しめ。

 武ちゃんの真のヒロインは純夏で決まりっぽい。彼女のために頑張る男子を見せてくれたのにナイス。

 

 後半は化け物共が大行進状態で、その中で主人公達は大立ち回りをすることになる。かなり激しい戦闘が展開していた。それにしても敵がパーフェクトにきしょいなぁ。

 

 美しい女軍人がお国のために最大限ガッツを見せて散っていく様にはちょっと泣ける。

 最終回を見れば、伊隅大尉がいかに同僚に愛されていたのかがよく分かる。格好良い軍人だったぜ。ていうかこんなに美女だらけの軍隊だったのか。

 

 ブランドのスターシステム作動で、過去作「君望」のヒロインのそっくりさんも出て来ていた。「君望」もめっちゃ良かったな。懐かしくなっちゃうぜ。

 

 なんか平和な感じ終わりを迎えた。

 ちょっとゲームもやってみたいかもしれない。でもめっちゃ時間がかかって疲れそう。

 

モブサイコ 100 Ⅲ

モブサイコ100 III Blu-rayBOX(初回生産限定版)

 モブ、三度100%チャージを迎える。というわけで楽しいモブアニメ3発目。

 

 サイコヘルメット教のオカルト騒動、UFOを呼んで宇宙人と触れ合う部活動、文化祭など、謎で楽しい事をするアニメだった。サイコヘルメットは笑う。

 

 山に行ってUFOを探すエピソードで、色々ともがいた末に心情を吐露するトメさんはとても青春していた。あのような乙女の青春を見せてくれると、落書きみたいな絵なのにトメさんが良い女に見えてくる。わかんねぇものだな。

 トメさんを演じた種崎敦美のだらしない女感を出した芝居が良かった。

 

 モブの青春の決着は、愛しのヒロインのツボミちゃんに愛の告白をすることにあった。

 告白前に100%を突破して暴走してしまうモブは、モブ人生史上最も怖い。

 主要キャラが皆ぶっ飛ばされて誰もモブの暴走を止められない中、詐欺師の師匠が立ち上がったのは意外。師匠がまさかの無能力者カミングアウトをしやがった。

 詐欺師の一番正直な所を語って人生を説く師匠は、人生史上一番格好良かった。

 師弟愛も見えた最終回は爽やかで良かったぞ。

 

 こんな気の抜けた顔のキャラしか出てこないのに、OP曲が無駄にポップで、バトルシーン作画も無駄に良かった。

 モブが青春していて良いなと思ったので、また1期から振り返りたくなった。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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