こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(10月~12月)その11

 

チェンソーマン

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 素晴らしい。とても良かったよ。面白かった。

 

 芸人界隈でも人気らしく、放送中にアメトーークで特集が組まれた。で、まさかあのような形で芸人共にネタバレを食らうとはな。

 姫野先輩が逝ってしまうこと、その先で展開するアキくんの青春の一旦の決着について、芸人軍団が先にバラして来やがった。放送前にその章のオチを言って良いのかよ。

 これはどうなんだろうか。まぁ私は先が分かっていても面白いものは面白いから別にうるさいことは言わないけどね。チェンソーマン芸人の内、ナダルだけ別部屋で仲間外れにされているのは笑った。

 

 原作の先生が、ドロヘドロと呪術廻戦を合体したようなパクリを隠さない作風だと公言しているとか。潔し。確かに2作に通ずるグロくてビターなバトル展開が待っていた。

 

 少年漫画の主人公としては極めて異質なデンジのキャラ性はかなり目立っていた。

 従来の熱血主人公とは違い、その主人公にぶっ飛ばされるチンピラのようなキャラ性があった。

 飯が食える、住処がある、パワーちゃんやマキマさんのおっぱいを揉めるなどなど、自分の利益を追求してどの勢力に着くか決めている。ゲスいまでに打算づくで動くのな。

 正義とかでなく、生命としての本能優先で動いている感じが見える。野人ヒーローだったな。岡野かよ。 

 

 喧嘩するなら初手で金玉を狙うという暴れたファイトスタイルを取るのも酷いキャラ設定。

 我々もストリートファイト経験ならしっかりあるが、暗黙のルールで目と金玉への攻撃は避けるようにしていた。喧嘩にとりあえずのルールを敷く内は文明の民だな。そこを無用で行うヤツは蛮族の始まり。デンジくんは待ったなしで金玉を潰しにかかる恐ろしいファイターだった。

 さっそく玉蹴り攻撃の餌食になったアキくんが可哀想。でも刀の悪魔にとどめを指す時のデンジ、アキのダブル金玉蹴りは面白かった。玉を蹴られた男の叫びを亡き姫野への鎮魂歌にするというのは下品だが、あの流れを組めばあんなオチすら美しく見えた。

 

 冒頭の食パンを食うのがやっとのデンジの生活水準には泣けてくる。

 ジャムってのを塗ってパンを食えるようになりたいという夢をポチタと語っている所なんて現代日本人とは思えない。今朝私は、ミカンジャムをベットベトに塗りたくった分厚いトーストを食った。おまけにコーヒーもついている。それを食せることがどれだけ幸福であるのか、今一度深く考えてしまった。パンにジャムを塗れる世界はとても幸せなのだ。

 

 これだけおどろおどろしい恐怖の化け物がオンパレ状態で異彩を放つポチタというキュートなマスコットの存在はとびっきりの癒やしだった。人外声に定評がある井澤詩織が良き犬声を出している。この人の声質は重宝されるなぁ。独特だもの。

 

 ポチタの死を越えて誕生した戦士 チェンソーマンのデザインは歪で尖り過ぎていた。これは格好良いな。好きだ。近いところでいうとノー・ガンズ・ライフの銃頭の主人公ぽいデザイン。この程よい怪物感が良い。フィギュアが欲しい。

 おじいちゃんが木を倒すのに使っているあの刃物で敵を滅多殺しにするのだから、画面のどこを見ても血まみれ状態になる。化け物も人間もミンチ状態になる超絶バトルシーンは良く出来ていた。

 

 マキマ、パワー、姫野、そしてコベニ。複数登場するヒロイン達も可愛いし魅力的だ。そして漏れなく皆が美とセットでデンジャラスな要素を持っている。スリルあるお付き合いが出来そう。

 マキマやパワーのおっぱいを揉むためにお仕事を頑張るデンジくんの心理は、潔くスケベで良く分かる。そしてあれほど恋い焦がれたおっぱいを実際に手にした時、憧れや妄想が現実を凌駕したために感動が思ったよりちょっと弱めという感想が出るのもまぁ分かる。そりゃ揉めれば悪くはない。でもそれが至高の物かといえば、ちょっと届かない。おっぱいとはそんなものである。正しいことを言っている。

 おっぱいとは、遠きにありて想うもの。後にした故郷が良く思えるあの心理と一緒だ。作者はそれをよくわかっている。

 

 鬼角娘のパワーちゃんは推せる。可愛い。パワー系女優のファイルーズあいの元気な声が大変マッチしている。OPの最後のところでパワーとデンジが踊っているのは可愛い。

 

 ミステリアスなお姉さんのマキマにも新手の萌えがある。これには従いたくなる良さがある。スーツでばっちり決めたお姉さんも格好良いな。

 エロくて綺麗なお姉さんだけど何か怖い。えぐい能力使いっぽい。今のところしっかり分かっていないマキマの能力の全貌が気になる。

 マキマさん目当てでデンジは頑張る。女の又に力、そしてまた力で「努力」と書くが、やっぱりソレで男って頑張れるのね。

 マキマが説いたエッチな事は互いをよく知った仲で行えばもっと気持ち良いという教えは満点の回答だった。その通りなのだ。男女が関わって生まれる快楽の全てが集約されたベストな意見だ。

 楠木ともりにしてはアダルティな役柄だった。演技面で新しい一面が見れて良かった。推している声優なので、ともりるの芝居もしっかり見る。 

 

 姫野のゲロキスは多分一番印象に残る要素。チェンソーとゲロとおっぱいのアニメというのが今のところ作品が持つ強い要素。

 いくら美人なお姉さん相手でも、やはりゲロはゲロであって吐いて捨てるだけの汚物なのだ。口に含むものではない。いくら推しのお姉さんのものであっても、ゲロは受け止められない。これを越えられる者がいればなかなかの猛者だな。

 初キッスがゲロの味だなんてデンジくんがガチで可哀想。ゲロ回のED曲の愉快なゲロの歌も面白かった。

 

 そして姫野、死ぬんかい。敵がめっちゃ強くてこちら側も当たり前に死者が出る。

 姫野の相棒の幽霊の悪魔のビジュが最強すぎる。この怖さとキモさは好きだな。あの不気味なビジュで顔は優しく笑っているのとかナイスだ。

 ていうか幽霊で悪魔なんだ。後から天使の悪魔っていう激しく矛盾したヤツも出るし、悪魔の種類もユニーク。

 

 アキと姫野のドラマも良かったな。姫野の仇討ち後にタバコで一服するアキくん、なんか切ない。姫野はゲロ吐きさえなければ良い女で良い先輩だった。

 

 コベニちゃんがあれで強いんだってのも意外だった。あれだけ怖い想いをして会社を辞めなかった理由が、もう少しでボーナスが出るからなのには笑った。ビビリなのか図太いのかどっちやねん。

 

 アメトーークでも言っていたデンジに寄ってくる美女の敵は、最後に小出ししたな。上田麗奈が役を担当して声だけの出演だった。次なる敵の存在も見えたところで一旦終わった。

 こうなると早く続きが見たいぜ。

 

 仕掛けとして目立った点はED曲が毎回違うこと。

 私の好きなマキシマムザホルモンが担当した回もあった。好きだけど、夜中にうるさい歌だったな。

 

 そういえばチェンソーって使ったことがないんだよな。一回実機で木を倒して少しでも作品理解を深めるのも良いかもしれない。では、箸やスプーン並にチェンソーを握るのが日常茶飯事な祖父を訪ねよう。

 

VAZZROCK THE ANIMATION

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 もうマジで誰なんだ。12人もいるアイドル新軍団到来である。

 調べると以前やっていたツキプロのアニメのお仲間のやつらしい。

 

 これって予備知識必須のものだったのか。1話目から色々やってきた後みたくメンバー同士がこんなことがあったよねと内輪ネタを語りまくっていた。これがよく分からん話でついて行けぬ。何を見せられ、聞かされているのだろうと混乱した。

 意外とハードルの高いアニメだったようだ。終始ついていけずで、なんとなく全13話を見て終わった。

 最終回はまるごと12人でスーパーライブをお届け状態だった。

 声優の方達はしっかり演じて歌っていてライブ回は結構味わいがあった。でもアイドル各員はそんなにイケメンじゃないような感じ。

 

 今期の男アイドルものなら王道で人気者スターのアイナナがあり、予想外の意外な新手としておっさんだらけの永久少年があった。あれらの方が好きだったかな。おっさんアイドル達の方が楽しかったな。

 

陰の実力者になりたくて!

 やべぇな。近年稀に見る清々しいまでのキモい主人公が来た。ここまで清々しいと、それはそれで好感を持てそうな気もするが、やっぱり勘違いで普通にキショい。

「能ある鷹は爪を隠す」を実地でやりたい。その願いをどこまでも突き通すディープな中二病罹患者のお話だった。全ての妄想好きオタクが共感出来る発想と世界観ではあるが、好感が持てるかどうかは別。

 見てみると納得だが、これは確かに光の世界との親和性無き作品だ。そりゃ陰の道を行くはずだわ~。

 

 間抜けに語る主人公を演じるのが山下誠一郎だったのは意外。一聴したところだと分からなかった。これまでなら真面目な好青年、インテリな役を行ってきたイメージあったけど、役者ってやっぱりイメージの異なる芝居もスムーズにやるものだな。すごい。今期だと「夫婦以上、恋人未満。」で余裕のない童貞男子学生も演じているが、あちらとは随分テイストの違う芝居。

 この主人公は本当に友達になりたくないヤバヤバなヤツだけど、役者は好きです。

 

 無駄にヒロインの数を出し、そのくせ各員を演じるメンツも無駄に豪華。有名で人気者の女性声優がわんさか出てくる。そこは視聴価値がある。

 ヒロインズを演じる声優たちは好きだけど、キャラ性としての魅力は薄く、そんなに可愛くもない。

 

 毎話のED曲は、ヒロインが交代で歌う仕様になっている。毎度EDを変えてくるのは今期だと「恋愛フロップス」「チェーンソーマン」もそうだった。無駄に凝った仕様で来るのな。

 

 小山力也大塚芳忠松風雅也らボス声が映える声優達が各章ボスを担当した。このキモい主人公を強そうな声のボス達がぶっ飛ばしてくれないかな~と思いながら見るが、清々しいチート主人公は無敵状態でボスをかわしていく。まあ主人公は負けんわな~。

 

 出オチの一話が一番面白かったな。堀江由衣を出しておけば見てくれるって思ったのだろう。前世回がハイライトで、あとはいつもの我々の世界。

 作画はいい感じでバトルもスピード感があって良い仕上がりだった。 

  

 これといって面白いこともないが声優が良いので見ようって感じ。声優にすごく助けられている作品だな

 

 13話やった段階で既にお腹一杯の中2感。しかし、まさかの2クール目も用意されていた。これは連投で行くときつい。分割でも良かった。でも見てやるか。


「艦これ」いつかあの海で

 今期アニメの中でも変則的な舵取りで放送した作品だった。まぁ戦艦だけにね。

 10月からスタートとはいかず、えらく遅れた11月から始まった。そしていつしか休止してどこに行った?となったところでまた再開。いつまで放送するのだろうか。テンポ悪いな。これは難航を極めるかもしれない。

 

 6、7年ぶりの新作アニメだが、何か不穏な舵取りで進行しているような。同じようなテイストのアニメ「アズールレーン」が放送を落として中断した流れを思い出す。

 

 ゲーム原作だとのことだが、原作はノータッチ。前作アニメは見ていたが、キャラは全然覚えていない。新しく見ても誰やねん状態。結構色んな艦むすが出てくる。数が多い。

 出演者のタニベユミは、役者、アニメを作る裏方仕事の2つを兼業しているという。番宣で出演した「アニゲーイレブン」でそのような事を言っていた。MCのあじゅじゅが体調不良で一時休業状態だったが、無事回復出来て良かったな。

 というわけで、芝居と裏方を兼業している者がいるのはすごい。

 

 久しぶりに見た新作だけど、すごいシリアス。海上でかなりドンパチやって揉めている。もっと萌え萌えで楽しい感じではないのか。

 バトルシーンは楽しい。激しく負傷して包帯グルグル巻きになったまま引退となった艦むすも出て来た。引退に追い詰められるまでのダメージが来るとか、意外ときつい展開。

 

 OP曲を聴いたら一発でXのToshiやんけとなる。テロップを見たら「龍玄とし」と表記されている。誰?

 どうやら同一人物らしい。最近はToshiそっくりの偽物(ものまね芸人)もいるから騙されないように気をつけよう。

 

恋愛フロップス

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 主人公少年の家に一気に5人もの可愛いヒロインが押しかけて来て楽しいラブコメが展開した。

 ヒロイン軍団は一人残らず可愛い。これはこれで5等分の押しかけ花嫁。声優を見てもニ等分の花嫁だった。5人を演じた声優たちも強い。

 5人のメインヒロインの中だと、先生ヒロインの白 夢華(ぱい もんふぁ)が一番好きかな。

 後半から出てくる藤井ゆきよが演じたメガネの博士も良かったぞ。

 

 主人公とイリーナが温泉に入る回では、イリーナが股間に天狗の面をつけてその上にタオルを乗っけた絵面が凶悪過ぎた。タオルの下であそこがエレクトラしまくっているように見える点に笑った。

 

 初回だと、5人がこれといって意味なく主人公に好感を持っているように思える。何で好きなの?となる疑問については、後半からネタばらしがある。後半からは世界の謎を解いていくまさかのSF展開に入って行った。

 これは賭けとも言える急ハンドルだった。そのままずっと脳みそをストップさせて萌え萌えを楽しむだけのアニメでも良かったとえばそれもそうだ。ラブコメの「ラブ」が発生する要素を深く突っ込んで行くと、ただ萌え萌えしたいオタクは拒否反応を起こすかもしれない。

 私としては嫌いではないSF路線だったが、ずっと意味なくヒロインといちゃつく萌え萌えした平和バカでいる日々もそれはそれで見てみたかったかもしれない。

 

 最終回は何か良い感じに締めて良かったぞ。愛生は逝ってしまったわけだが、SF的世界にしたことで救いがあった。

 とにかく可愛いのでそれだけで及第点。意外なSF設定も入れた趣向もそれなりに良かった。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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