こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2023年開幕クールアニメ延期作品多すぎ問題

 今、2023年アニメが危ない。年明け早々不穏だなぁ~。

 新年に合わせて恐ろしい数の新作がスタートした。その顔ぶれを見れば、チラ見だけでも既にヤバそうなのもちらほらある。たくさんあっても個々の作品を見れば勢いが弱いのも多い。

 

 そろそろ年明けから一月が経つ。この段階の話数で既にもう後がない作品も結構ある。ちゃんと面白いのもあるが、ヤバいのもザラにある。日本アニメ大丈夫かよ。

 

 心配しながら恐ろしい数を捌いていく中、内容の是非を問うより前の放送自体が間に合わないという別口のヤバさを抱えた作品も出て来た。

 う~む、放送スタートして一月も持たない段階で万策が尽きた報告をするアニメがバンバン出てくる現状は問題だ。その理由は色々あるのだろうが、結果的として当初の予定で走り切ることが出来なかったということは職人としての傷になるだろう。タダのアニメ好きのくせして、そんな厳しい事も考えてしまう。しかしこれは良くない状態。

 

 現段階で「NieR:Automata Ver1.1a」「あやかしトライアングル」「久保さんは僕を許さない」「UniteUp!」が延期決定。作っているところまでは順次放送することになっている。

 許さないなんて言っている久保さんが「ごめんなさい」を言って許しを請う事になっているのはユニーク案件。洒落にならないこの状態を和ますせめてもの救いのジョークになっている。

 

 それにしても年明け早々4つもかよ。これは驚く。2月に入ればまだ追加があるかもしれない。それに去年の夏から開始の「異世界おじさん」もまだ最終回に到達していないし。なんでこんなことになったのだ。

 これはいくらなんでも邪推かもしれないが、もしもコロナを隠れ蓑にして普通におサボりをやっていたとしても、真実はこっちでは分からないんだよな。

 外国とも連携を取っての作業だとこんな事もありえるのだろう。仕方ないといえばそれもそうだ。

 

 というか、そもそも完パケで放送じゃ駄目なのか。1クールで終わるアニメのストックが危ない作品がこれだけあるのって問題じゃないか。厳しい事を言えば見通しが甘いとも言える。

 

 全然出来ていない状態でとりあえず一話目の放送を始めるっていう危ない仕事の仕方をしてまで放送しなくてもいいのに。こっちとしても、そこまでギリギリな状態で手を抜くしかない内容での仕上がりは求めていない。ゆっくりと12話なり13話分作ってくれば良いのに。それにBDでどうせ修正するんだから最初からたっぷり残業してでも一発で仕事を済ました方が当人たちも楽じゃないのかな。

 とかなんとか作り手としての素人が意見を発しても、向こうにはクオリティを捨ててでも仕事の話を進めなければならない都合があるのだろう。そんな事を考えるとアニメを作る会社の内情ってのもちょっとダークかもしれない。

 

 にしてもコロナ到来から約3年か。2020年の春くらいから本格的にボリュームを大きくして騒ぎ始めたものな。あれが3年前とか、3年が一瞬だな。それでまだコロナが日本にいるのだものな。マジでいい加減にしてって話。しぶとい病気がいたもんだぜ。

 

 だいたい今の日本はアニメを流しすぎ。

 ここ半月、だいたいの新作を追っかけてきて思う。数が多くてマジで疲れる。

 土日なんか寝て起きたら深夜の録画分がすごくて、とりあえず午前は全部視聴に使うことになる。

 おかしいな。楽しい趣味のはずが、端から片付けるべき作業って感じで事務的に処理されていく。早く見て消去しないと次が無いぜという強迫観念的なものもあるっちゃある。

 もっとリラックスして見れるよう数を絞って欲しいよな。まぁ向こうとしてはそっちで好きな数に絞れって話だろうけども。こっちはなにはともあれ現行でやっている物を知りたいという欲求が先行する人間だから数を言い訳に脱落は出来ないのだ。難儀な性だ。

 

 延期になった4作ももちろん楽しく見ている。こうして続々と定期放送脱落組が出るのが寂しかったり情けなかったりするのは本当の事だけど、同時に実は安心もする。

 多すぎるから減してくれても構わないと思っていたところ、本当に減ったのはある意味渡りに船。4つ無くなれば全体を追いかけるのが楽になる。こんな感じで矛盾した複数の思いが湧く事案が今回のアニメ延期しまくり問題だった。

 

 やっぱり数が多すぎるんだよな。同じ会社が同時進行で複数作品の面倒を見ることもあるし。それだけ一度にやれば、こうして完走出来ないのものだって出て来て不思議無い。

 

 不思議なのが、あれほどアホみたく乱発している今期の異世界ものはストップしていないこと。

 今期の異世界枠も酷いラインナップだったな。1話を待たずタイトルで判断出来る0話切りが可能な見通しが良すぎる簡単な作品も多数あった。

 

 今回の延期問題を受けてより感じたのが、もう一話30分がきつい、長いかなって事。特に単調な異世界枠なんかは、ものによっては30分枠で見るのがマジで苦痛。そういうのは精神鍛錬と思って見ている。私は付き合いが良いし、根っからのアニメ好きなので、マジでしょうもないと思っても視聴を途中下車した経験がほぼない。どんなクソでも頭から尻まで見て丸っと全部がクソだと言い切れるようにしておかねば。そうでないと真のクソ判定だと言えない。

 

 こうなったら思い切って15分で戦う作品も増やせば良いのではないかな。半分の時間だから当然作る手間も楽になるはず。それに見ているこちらも楽。

 今期だと犬に転生するハサミ枠アゲインやザコドラゴンのアニメなんかが15分枠だった。あのサイズ感だとすっきり見れて疲れない。異世界洗濯屋の2とかは30分で戦うのがきつい枠だったな。

 

 もうアニメが市民権を獲得してから随分久しいと言い切れるくらいに時代は深まった。

 もはや日本の代表産業の一つなのだから、今こそアニメの仕事を回しやすくするための考え時なのかもしれない。

 

 おかしい話だが、作り手に加えて見るこっちも疲れる状態になっている。ホント、見るだけの人間が言うには勝手な意見だと自覚はしているんだけどね。

 皆が疲れない良き塩梅を見据えるのも未来を安泰にする良き策だと思う。

 まずは今期のラインナップ、次にそれぞれを仕上げる過程に「日本のアニメ、ヤバいんじゃね?」という危機感を覚えた。

 

 とにかく頑張れ日本アニメ。

 我が国が世界と戦うために切れる数少ない手札なのだから、そこを大事にしてくれ。

 

 というわけで、今日も熱く日本アニメを愛して応援するオタク語り、これにて終了。

 

 スポンサードリンク