こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2023年のアニメの感想(1月~3月)その6

 

解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ

アニメ「解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ」Blu-ray第4巻(特典なし) [Blu-ray]

 前期はビーストテイマー、今期は暗黒兵士とジョブを変更してまたまた来たぜ追放系。追放したらしたで不便になって追放した側が後悔する流れも一緒。でも全体を見るとビーストテイマーよりもこちらの方が好きだった。

 

 追放に見る希望。それが現状に満足出来ない現代人ならではが心に抱えるニーズである。切ない。

 

 追放されました→早々にヒロイン遭遇→懐かれる→人生右肩上がりだぜ。このようにテンプレ直行な冒頭の流れは一周して清々しいものだった。

 

 ヒロインのマリーカはとても可愛いけどおかしい。まともな子と思ったら段々おかしくて怖いくらいグイグイ来る。毎度怪力ハグでダリエルくんを半殺しにしてしまうハードなスキンシップが愉快。

 

 めっちゃスローライフかと思えばそうでもなく、村の世話をしたり、古巣の魔族連中と揉めたりとやる事は結構過激で忙しい。

 ヒロインにプロポーズして二世を作るまで話が進む。最近の異世界ものは結婚、出産まで行くのも増えて来たな。同期放送の農民スローライフ枠でも赤ちゃんを産んでいたし。

 

 ヒロインが皆可愛い。それが良い。 

 ゼビアンテス様とか良かったな。女勇者のレーディも可愛い。

 巨乳好きなダリエルジュニアが巨乳ヒロインに懐くのはまぁ分かる。

 

 ダリエルが追放されたり、村がピンチになったりの一連の事件については全部バシュバーザが悪い。こいつのこじらせ具合は厄介。可哀想だけど面倒なヤツだった。

 同期放送の農民アニメではのほほんとした凡夫を演じた阿部敦が、こちらのバシュバーザ役では忙しく心に闇を生む真逆な役で出演していた。

 

 親子の絆とか逆に行き違いで揉める事情とかを絡めたちょっとした人間ドラマ、ヒロインが可愛くて目の保養になるなど、全体的に見やすくマイルドな作りで普通に楽しかった。

 

 聴けば頭がポヤポヤして心地よい鬼頭明里のEDソングも可愛いくて良かった。

 

TRIGUN STAMPEDE

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 ヒューマノイドタイフーンの物語、令和の世にリブートする。いつの漫画やねん。

 

 アクションシーンが結構派手で楽しい。戦闘シーンは格好良かった。

 

 高度な文明が見えるがそれも結構荒廃した世界に、ヴァッシュやニコラスのようなポップなキャラがいる世界観が良い。

 ヴァッシュを追いかけてくる記者のおっさんと相棒のメリルのコンビ感も良い。メリルは清潔感があって良かった。

 

 ヴァッシュ、ナイヴスの兄弟の確執が見える物語も印象的だった。

 子供時代のナイヴスが、ただの子供から凶悪な一面を見せるよう変化して行く様は痛々しい。邪悪な感じで「ヴァ~シュ」と兄弟の名を呼ぶ花守ゆみりの声が記憶に残る。ちょっと怖い芝居だった。

 

 EDを見ていて気になるのがテロップ表記の移り変わりが速いこと。それだけたくさんの人間の名前を出さないといけない現場だったのかな。人の名前を読む時間もない忙しいEDだった。

 

老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます

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 こんな時代だもの。それが賢明だと思います。

 

 可愛い女子が主役の異世界ファンタジーだった。最近は女子が主役のやつも好き。

 主役のミツハがとても可愛い。中身もかなりた逞しい。

 

 不幸な事故で兄と両親を失い、自身は大学受験に失敗。そんなどん底から始まるが、不屈の精神でミツハは経済的安定のために人生を作っていく。応援したくなる娘っ子である。

 強気で困難に負けない、そしてかなり図太いミツハのヒロイン性は好き。でも馬車事故を装ってまでお偉いさんに取り入ろうとした策士ぶりは微妙に悪くもある。

 

 よくある転生や転移でなく、ミツハはあっちの世界とこっちの世界を行き来して生活している。この要素が新しい。

 序盤は帰り方が分からないが、早々に謎を解明して日本に帰ってくる。しかもテレポートも覚えてくる。自分の意志であっちとこっちを行き来する無敵の異世界ヒロインだった。

 

 外国に行って傭兵部隊と契約し、強い兵隊のおっさんごと異世界に連れて行って仕事をしてもらっている。こんなことをやってのけるミツハの行動力がすごい。

 

 異世界では知恵と商魂で金儲けを行う商業系異世界物語が展開する。

 難しい場面にあたって挫けそうな時には、ミツハの心の中に住み着く亡きお兄ちゃんが激励の言葉を送ってくれる。魂の交流をコミカルに描くこのシーンがあちこちに見えたのも印象的だ。メガネのお兄ちゃんが「異世界おじさん」のたかふみみたいに見える。声も福山潤で一緒だった。

 

 異世界で関わるヒロイン達も可愛い。ロリのサビーネちゃんが可愛かった。OP曲を歌っている前田佳織里が演じている。前田佳織里がアーティストデビューを飾った作品でもあるので思い出深い。

 

 OP、ED共にアニメが良い。エコノミーの歌をバックに、アイドルのPVみたくミツハの可愛いショットがたくさん流れるEDが良い。

 

神達に拾われた男2

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 神に拾われた作品とはとても思えない出来。ちゃんと拾ってやれや。サービスが悪いな。

 

 そもそも1期すらよく映像化出来たなって代物だったのに、それの2期が出来たとなればもはや令和の奇跡。さすがに3期は地球滅亡まで待っても無いだろう。もしもあったとしたら、1円以上はやらないと決めている神社のお賽銭に1000円入れても良い。

 

 生活を便利にするスライムの実用性について描くのが出オチ要素で、その「出オチ」の部分は1期冒頭で既に終わっている。となれば2期からの広げ幅はなく、消化試合が続くのみだった。1期よりも勢いが弱まった2期だった。

 

 いくら筋トレとか床掃除をしながらの片手間とはいえ、全話見たのに何をやったのかもう覚えていないレベルで何も面白くなかった。やっぱりシナリオを組み立てる事って大事なんだなぁ。そして簡単ではない。

 シナリオ、絵、共に動きが少なく、これはもうどうにもならない時間だった。

 

 こんな感じだが主役のモブを演じた田所あずさの事は応援している。彼女の歌ったEDは曲は格好良かったぞ。CDジャケットも良いセンスが出ていて好ましい。

 

虚構推理 Season2

虚構推理 Season2 Blu-ray Vol.1 [Blu-ray]

 おお来たぞ。女版鬼太郎+名探偵コナン要素で魅せる楽しい怪奇譚の第2章。

 

 1期は鋼人七瀬のターンが長くて濃かったことで、鋼人都市伝説アニメになっていたなぁと記憶している。あれはあれで好きだったけど、2期はもっと見やすく理解しやすいエピソードを数個散りばめた出来になっていた。2期の方がより楽しくて好きかも。

 

 事件がある度追加される今回のゲストキャラ、ずっといる琴子ちゃんの印象が残るばかりで、今回は九郎先輩が結構空気。一応こっちも男子主人公なのに。琴子ちゃんのヒロイン性が強烈すぎることで、不老不死という特異体質の相棒彼氏さえ存在感が薄い。琴子ちゃんが可愛いし面白い。

 

 序盤のアパートの怪に登場し、OPアニメにも出ているお相撲さんぽい置物のデザインが結構好き。

 雪女とクールな青年との恋の物語も良かった。雪女がエロくて美しい。

 

 怪奇、人間の憎愛を含んだ凄惨な事件もありつつスムーズに進行し、最後は運動部で言う所のダウンのような緩めのお話が来た。最終回の鰻屋の話がとても好きだった。鰻回が一番楽しかったかもしれない。そういえば長いこと食べていないな~鰻が食いたい。

 琴子ちゃんが鰻を食っていた理由が強烈に印象的だった。九郎くんと行う「アレ」だとか「ソレ」で表現をボカシがちな恋人の行為を盛り上げるためだったというのはまぁ分かる乙女事情だった。こういう事を平然と考えてやる愛に対してスマートな女なのが良い。

 

 琴子ちゃんが語る高度な理屈は理に叶っていて納得出来るものであり、言っている事がめちゃ頭良い。バカならこんなに喋れない。

 道理や人情も絡めて整合性のある推理を披露するここまでのシナリオが練れるなら、怪奇要素を抜きにしてもこの作家は純粋推理が書けると思う。

 リアルの理屈で全部行けそうなところで寸止めして、最終的には「怪奇」だからでまとめる琴子ちゃんの推理ショーは見応えがある。しっかりと理論武装して攻めて、肝心な所は怪奇現象ということで丸投げる感じに逆にスッキリする。

 

 色んなアニメがある中でこういう作風は珍しい。それに刺激的で良い。

 理屈、道理、その他色んな常識的に内容がガバガバでゆるゆるのラノベアニメを見ている合間にこういうのを見ると緩まった気も引き締まる。中身空っぽの異世界アニメが好きって人には、こういう理屈や理論で固められた内容は敬遠されるのかもしれない。私は趣味の幅がガバガバ状態なので、全部含めてアニメを愛そう。

 

D4DJ All Mix

 おっ、やっと来た来たアニメ2期。1期からだいぶ経ったな。

 今回は前回焦点が当たらなかったグループも主役に来る。

 コンテンツを彩るフォーマンセル1チーム×6という大ヒロイン軍団で攻め込んでくるから楽しい。全部可愛い。ムニちゃん最高。でもキャラが多くて覚えるのが大変。メンバー全員の自己紹介ソングみたいなのがYoutubeにアップされているので、それを見て勉強した。

 

 グループの垣根の越えて皆で地球を盛り上げる招き猫作戦が楽しく展開する模様をお届けしていた。

 

 DJマッシュが英語しか喋れなくなる謎現象回が面白かった。

 合宿回でのしのぶちゃんが可愛すぎる。寒いからって人の布団に潜り込んでスヤピーし、起きたらハズくて顔を赤くするデレなシーンに萌えた。ムニちゃんのお株を奪うレベルのキュートなシーンで良かった。ていうかしのぶちゃんを演じているのは高木美佑だったのか。最近WUGにハマってすごく聴いているので、栄光のWUGメンだった彼女の事を応援しよう。

 

 音楽と可愛いヒロインをたくさん楽しめる良き時間でした。

 

便利屋斎藤さん、異世界に行く

便利屋斎藤さん、異世界に行く 第3巻 [Blu-ray]

 鍵屋さんはじめその他何でもやる斎藤さんの人生第2章が展開する異世界冒険が楽しめた。

 斎藤さんが壊れた鍵を数分で直したら、そんなに一瞬で済むならもっと安くしてと言ってきたババアはムカついた。

 

 作業服姿でうろつき、使うアイテムは普通の工具。そんな他と変わったステータスの斎藤さんを異世界で見る違和感が愉快。同期放送の「とんでもスキルで異世界めし」ではスーツでうろつく冒険者がいたがあちらもちょっと笑った。

 

 中盤くらいまでは主人公パーティー以外の面々にも焦点が当てられ、マルチサイド形式で物語を楽しく見せていく。キャラ視点が色々変わっていく仕掛けが特徴的だった。  

 それぞれ特に中身がものを長く章分けして見せる異世界もの多くある。斎藤さんだとキャラ視点を変えてショートエピソードを淡々と見せていくので、だらだらせずに各エピソードがサクッと追えるし、頭に入って来やすい。このやり方は良かったと思う。

 複数のパーティー視線でいくつかのエピソードが展開し、やがては各々が一箇所に集合して共通の章が展開する。本作のこの作りには、「ドラクエⅣ」で導かれし者たちが集結するあの流れを感じた。こういう流れが結構好き。

 

 斎藤さんはイケメンではなく非力だけど、自分が出来る事を最大限やってパーティーを支えようとする清きガッツを見せてくれる。この点で好感度が高い。異世界にはキモい主人公もたくさんいるが、斎藤さんは全然キモくない。だからラエルザも惚れている。

 鎧萌えヒロインのラエルザも今期の良質ヒロイン枠だった。頬に傷持つ悲哀の戦士という点も何かグッとくる。

 チビ妖精のラファンパンも良い。最終回でラファンパンが人間サイズになったのは良かった。演じた東山奈央の萌え声は強烈。お耳に心地よい。

 

 役者チョーの良い所が出まくったモーロックさんも好き。ジジイなのに愛せる枠もレア。チョーの声のマッチ具合がすごい。 

 中盤以降はモーロックが主役かってくらいに存在感を発揮していた。狼に男のおいなりさんを食われているのはウケる。素ではジジイ、他には若返ったりゾンビになったり女子になったりケモミミが生えたりと、変身しまくりな面白ジジイ枠だった。

 作品最大の良さはこのジジイの愉快さだと思う。

 

 フランニル、ニニアの結構ユリなコンビも良かった。ユリは良質文化。

 モーロックがニニアちゃんにセクハラしてはキモがられるシーンが数回あった。そこも面白い。

 

 アサシンと呪われた魔女との間に見るラブロマンスは好きだった。こういう愛の物語にはグッとくる。会っていきなり女性の唇を強奪するアサシンは駄目だと思うけど、結果的に美しい物語だった。

 

 最終回は諸々良い感じで終わる。

 最終回EDのみ総員謎ダンスを始めるアレは好きだった。

 

 タイトル的に出オチネタ要素だけのアニメかとナメてかかっていたら、最後まで結構楽しめた。私の生活も楽しくしてくれる良き便利屋アニメだった。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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