こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

春満開!今年も始まる春アニメをちょっと見た段階の手応え。つづき

 大体出揃ったと思った春アニメにまだまだ追加分があった。これから始まる物もあったんだなぁ。全部見るとなると直ちにニートになったとしてもシンドいと思う。

 

 ここ数年で定期になってしまった令嬢ものが今回も来たぁ。そして転生ものとしても追加枠だった。

 本日「彼女が公爵邸に行った理由」という女子主人公の転生系アニメを見た。虫かぶり姫とかの感じかなぁ。こういう乙女ゲームの中みたいなアニメも定期的に来るのなぁ。

 もう導入の部分から既視感がありまくりで新作の新章開幕感がゼロに近い。日本でお受験して一悶着あった末にあっちの世界に行くという前期でいうところの「ろうきん」と同じような入りだった。

 作家達はきっと我こそがオリジナルと思って作品を世に放っているのだろう。しかし見る者の多くは既視感を抱く。この状況から脱するのは難しい。ゆえに確固たるオリジナリティを勝ち取るのは至難の業。これは全作家の課題だなぁ。

 かくいう私も誰にも似ていたくないと思って生きている。その実践が叶っているかどうかは、人生のオチに辿りつくまで分からない。

 

 まぁ中身は似たりよったりで一回見たらさっさと忘れるような枠ではあるけど、ヒロインが可愛いければ良いかって感じで見るしかない。私も寛大だからな。

 今回の主人公ヒロインも結構可愛いぞ。そして肝が太い。女子はそれくらいの方が見所があるってもの。

 男子主人公の転生ものだと、肝心な主人公のキモさが目立ってシナリオが入って来ないというものが少なくない数散らばっているのだが、女子主人公だと嫌悪感少なく見れる。

 

 今回はゲームでなく小説の中に転生している。しっかりヒールな悪役令嬢というわけではないけど、主人公が転生したキャラは死亡設定があるからなんとか回避するしかないというヤツ。カタリナで一回やったやつじゃん。

 男子主人公だと意味なくモテモテハーレム路線がお約束。性別が裏返ってやはり女子にもモテモテウェルカム願望があるのかな。最近は女子主人公のモテる転生ものも増えたから、やはり世にある願望の一つなのだろう。まぁリラックスして見ていこう。

 

 異世界のもので気づいたのだけど、今期はタイトルが「異世界」から始まる作品が4つもある。

 とあるサイトでは、春の新スタートアニメをあいうえお順で一覧にしている。その「い」の所が酷い並びになっている。日本アニメも終末期に入ったのかと目を疑う面白さ。

 内の一つに「異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する ~レベルアップは人生を変えた~」というタイトルがある。もうセンスの欠片もないんです、と自ら降参宣言しにいったかのような潔く酷いタイトル。タイトルだけで笑った。アホの考えた標語みたい。

 見た者が禍根を残さないよう安心安全の0話切りに対応した作品だな。そこは優しい仕様。危ない要素を全部バラしたタイトルを見れば、危険を回避してアニメを楽しみたい層は絶対にコレにチャンネルを合わせない。

 私はネタ要素多めのクソアニメも守備範囲にしているクソアニメハンターなので、このタイトルに無性に惹かれるものがあった。

 

 見ると結構すごい。酷い。

 この私は異世界ものを逃げの文学にするなと常々唱えている。同時に日本で頑張れとも言っている。この作品なのだが、見事私のツッコミどころを回避している。でもその先でまた別口のツッコミどころと対面することにもなる。

 じいさんの遺産でもある異世界と繋がるゲートを孫のデブ助が発見し、あっちとこっちを行き来して痩せてなんだかんだ頑張っているという内容。

 確かに日本で頑張っているといえばそうなのかもしれないけど何か違う。そうじゃない。この抜け道に笑った。また名前を上げるけど前期の「ろうきん」もそうだったよな。早々に異世界から帰還して日本でも何か色々やっているアニメだった。

 

 まずこのアニメには「デブ」から逃げるなと言いたい。あくまで物によるが、確かにデブってのは見る者を不快にさせるパターンが少なくない。だからイケメンにして見せた方が世のためオタクのためにはよいと考えたのだろう。しかし、デブから逃げずに戦う美しき様も見てみたかった。むしろデブという素晴らしき個性と視覚的特徴を消したらタダのモブキャラに格下げになるじゃないか。

 一度はデブから逃げ、最後には向き合って心の醜いデブ男を越えていった物語なら前期放送作品の「進化の実」2期で用が終わっている。 

 デブがイケメンになりました。じゃあ最終回で良いじゃん。一話目なのにそうなっている。コレはなんたるマジック。

 だが松岡くんや鬼頭明里ら有名人がわんさか出ているので何か楽しくなりそうな気配も残っている気がする。まぁ私は一回見たものは最終回まで行くのがポリシーだからちゃんと全部見るよ。

 

 スマホ太郎再来に注意を持っていかれて忘れそうだったが、異世界くま娘アニメの2期「くまクマ熊ベアーぱーんち!」もスタートした。スマホ太郎と比べるとブランクが半分くらいか。結構懐かしいアニメになったな。にしもてスマホ発の負の遺産といえば、スマホを見ながらの運転、あるいは歩行による交通事故の増加と、この最強虚無アニメの誕生だよな。

 2作目にあたっての追加タイトル部分が「ぱーんち!」とかカワイイ~。

 そんなクマ娘が可愛いオンリーでやっていくアニメ。よくも2期が作れたものだと思う。この作品に限っては内容はどうせ変わらず「無」だから、二作目を作れたというのが最大の評価点になると思う。

 

 この手の作品は初手でどれだけユニークな出オチ要素を持って来れるかが、後々になっても視聴者から覚えてもらえる最大の腕の見せどころになる。

 こういうユニーク設定がある。とにかく可愛い子ちゃんを作りました。その段階で作品作りに割けるリソースが限界値に達している。だからこの手の異世界ものは出オチとなる一話目のみがトップギアで、後は失速して最終回まで見ていられない。そうなると最初から最後までダレることなく楽しませる作品を作れる作家は偉大なのだな~。

 くま娘に関しては可愛いくま娘を作った事、河瀬茉希、和氣あず未をクレジットして歌のお姉さんもしてもらった事、それだけで全部出し切っている。この後もきっと中身スッカスカの平和なだけのアニメで行くはず。

 色々言ったけどこれは悪口ではありません。現に私はこのドチャクソ可愛いアニメを楽しみに拝聴しているし、歌も楽しんでいる。なんか卵の価値が日本よりもっと上位にあるという設定くらいしか覚えていないけど、もう他に覚えることもない。頭を空にして可愛いくまだけを眺める時間、それで良いのだ。癒やしは誰にも必要。可愛いは正義であれど決して悪には回らない。だから可愛いだけ確立しておけばとりあえず及第点。

 

「スキップとローファー」というアニメ。これは注目している。

 なんか微妙に駄目駄目キャラの娘っ子が主役。面白い子だから彼女の青春を応援したい。黒沢ともよの演技も好き。

 光る点は、いや汚い話でもあるのだが、とにかく印象的なのは主人公ヒロインが一話目からゲロるというもの。初手で主人公がゲロる作品はなんかイケてる気がする。ぼっちアニメの走りだった「ひとりぼっちの〇〇生活」という可愛いアニメがあったのだが、可愛いくせにこちらでも一話目から主人公ヒロインがゲロールだった。初っ端からうら若き乙女がゲロる枠として懐かしい。別に女子のゲロが好きなワケではありません。誰が吐こうがゲロは等しくゲロであり、忌むべきものである。チェンソーマンを見て強くそう思ったものだ。

 

 異世界とかファンタジーの要素なく現実世界で青春をやる感じが良い。日本を見失うことのないこの正直な地味さが心地良い。

 私は異世界だって好んでたくさん見てきた人間だが、それよりも日本が好きだったのだなぁ。そんな事も思う今日このごろ。

 

 現実世界でコツコツやっていく作品なら「君は放課後インソムニア」というのも何か良い感じ。まだ一話しかやっていないけど、一話目の手応えとしては何か楽しそう。 

 夜に眠れない困った学生達の話で「よふかしのうた」的入り。

 不眠症にかかる人間の割合は全然少なくないらしい。そんな事を一話目で言っていた。私は快眠快便なので睡眠に問題を感じたことなどまるでない。目を閉じたら直ちに朝が来る。

 まだ若い内から寝れない連中がいるのなら、それはキツいことだろうと思う。世の若者にはしっかり眠って欲しい。頑張れ。

 寝れないことから始まる心地よい眠りに導く話になるのだと期待する。良さげな青春ストーリーぽいから楽しみ。すぐ寝ることで夜を知らない私には、新たな人生のバイブルになり得るかもしれない。

 

 ネタたっぷりな枠も複数ある中、熱き少年心に火を灯す正統派作品もある。

Dr.STONE NEW WORLD」にも期待。早いものでこれが3期目だ。

 一話目を見たけどやっぱりジャンプ作品だからフザケたものではなく、ちゃんと作られている。老舗の看板に安心する。突飛なバカみたいな試みも刺激的で悪くないけど、安定のクオリティにはやはり安心出来て疲れない。

 千空の白菜みたいな頭も懐かしい。心身含めて生命力の強い連中がいて、各員のキャラ性を見ても楽しめる。

 ここに出ている役者連中も1期の頃にはまだまだぺーぺーだったろうけど、今だと売れっ子なメンツもしばしば見られるようになった。役者も成長しておる。

 ここは安定枠として重宝しよう。

 

トニカクカワイイ」も2期が来た。

 もしも司ちゃんがブスで心の汚れきった毒嫁だったら全てが嘘になる作品になるが、それは回避して司ちゃんはとても可愛い。この微妙に上がりきらないローテンションで行く嫁スタイルは良い。だったらもっと盛り上げてやりたくなる。

 ちょっと抜けた朴念仁な感じの旦那様を演じる榎木淳弥の声はとてもマッチしている。彼はちょっとおバカな感じの芝居をするのが良い。

 夫婦がめっちゃラブラブしていて脳みそがとろけるチーズになる緩いアニメだな。もうちょっとくらい夫婦で揉めても良いのではと思ったりするのは性格の悪いリクエストだろうか。

 

 それにしても司ちゃん役の鬼頭明里は、本人の演技の腕の磨き方が良かったのもあるだろうけど、コンテンツの引きが良い事で仕事現場が多いなぁ。彼女が出た作品には後に続編が発表される物が多い。今期だと鬼滅の刃3期がそうだし、ネタ要素豊富な女プロゴルファー猿+女スクライドと言われる「BIRDIE WING」の2期にも出ている。

 役者は腕が一番だけど、人気コンテンツに昇格するであろう良い作品を引き当てる運も大事だと分かる。

 

 こんな感じでダラダラと楽しく感想を書き殴るくらいしっかりとアニメライフを満喫している。

 ありがとうアニメ。世界に咲き誇れジャパニメーション

 アニメが楽しいので今年は桜なんて見ている時間がなかったぜ。ていうかもう散ったよね。

 

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