「ドリームハンター麗夢」は、1985年から1992年に渡って発売されたOVA作品。
アニメは合計6作リリースされた。
スタートを飾った1作目はまさかの18禁タイトルだったという。でも人気が出たことから、後に18禁シーンを差し替えて一般作で出した。その後は安定の一般作としてシリーズが続いた。
この時代にはちょっとエッチな萌えなヤツもいくらかヒットを飾ったとかとかなんとかが聞くが、なにせ古い時代のことだしリアルを見てないので詳しいところは分からん。
しかしそんな歴史があるとは知らなかった。この気になる18ボーダーの世界は、先日発売したBDにも入っていない。封印されたっぽいな。一体どんなシーンがあったの?
最初の18禁版を含めての合計6作なので、それを除けば実質5作。
このくらいの年代には割りとOVAが連発されたらしいが、これだけシリーズが出ているって事はその中でも人気作だったということだな。
アニメだけでなく小説、ドラマCDでも作品が展開された。素晴らしきメディアミックス作品でもあった。
PS Vitaの「超ヒロイン戦記」というゲームにまさかの参戦を決め込んだのは意外だった。他の出演作品と比べると色々異質だったかも。そんな私はまだVitaをゲットしていない。今年中になんとか用意しようと思う。
とにかく長く愛され、なんだかんだで30年くらい何かしらの作品なり商品展開があったというすごい作品。
BDの特典ディスクでスタッフの話を聴くと、当時は土地バブルうんぬんの問題で関係会社が倒産し、一時期はシリーズ存続が危ない時期もあったとか。しかしそれも乗り越えて今がある。
すごいなぁ、全然知らなかったけど、麗夢は時代の波とも戦って存在感を大きく残したガッツある作品だったのだな。そんな話を聴くとより一生懸命見ちゃうってもの。
現在も生き残っている関係者達は、この機会にまた新作をやってみたいと意気込んでいた。最終作終了から約30年過ぎた。ここへ来てリブートとなると結構エモいかも。とは言っても昨今のアニメ事情ではそれも簡単な話ではないとも特典映像の座談会で語っていた。
頑張れ、麗夢のBD売上でもう一発夢世界でファイトして欲しい。主役の松井菜桜子の元気なロリギャル声もまた聴きたい。
麗夢の事はこれまでなんとなく聞いたことがあるけど、未だ見た事がないものだった。そういう知っているようで知らないボジの作品を丁度BD化してくれる今の世の中の動きがありがたい。というわけでBD化のタイミングで見るべし。
なんとなくタイトルが「魔物ハンター妖子」に似ているからどっちがどっち?みたいな感じにもなっていた。見てみると内容も美少女による化け物退治という点で共通している。
ちょっと前に妖子はBDでチェックしたし、次には麗夢もBDが出たので揃って綺麗な画像で視聴完了出来た。
昭和時代の元気なオタクコンテンツを今になってもしっかり学習出来て嬉しい。
内容
主人公 綾小路麗夢は、夢の中に入って夢魔というバケモノを退治するエージェントである。探偵事務所を構え、夢魔に関する厄介な案件が入れば直ちに出動するのだ。
戦闘時には、昭和ファンタジー界が産んだ大発明ビキニアーマー姿に変身して戦う。
可愛いロリヒロインがビキニアーマーで戦う萌えな怪奇バトルものをお楽しみあれ。
感想
まず麗夢が可愛い。緑髪のロングヘアーってのも結構良いものだ。
演じた松井菜桜子の声は品があって本当に良い。この人は喉が元気だなぁ。こんなに昔から高い綺麗な声でギャルの声をやっていたのに、未だ衰えずそこをキープしている。単純に声が好き。
ちょっと似たコンテンツの妖子は結構ボインなセクシー路線だったのに対し、麗夢のセクシー&萌えはロリにある。年齢不詳だけどとにかく体型ではロリな麗夢の戦いに注目だ。銃をぶっ放して車もかっ飛ばしているから、二十歳より上は行ってるのかもしれない。
ロリ体型で戦闘コスがビキニアーマーという点には、なんとも言えないマニアック感がある。それをしっかり見ていると背徳感も抱きがち。当時のオタク達はそこにツボったのかな。
せっかくのビキニアーマーなら、身につける者におっぱいがある程、見てくれに華とエロさが増して良いってもの。それが普通の考えだが、諸々無い麗夢がそれを着てくるのが意外なエッセンスとなっていた。
この発想はマニアックでエロティックで結果的にナイス。
ていうかビキニアーマーて昔のRPGに出て来がちなオタク受けする防具だけど、見た目はあれほど攻めているくせして体を防御する面積が激狭い。今思えば頭悪い設計だよな。いや、それもファンタジーの力で普通の服より丈夫に守れるのかもしれないけど。
ビキニアーマーに剣も使うファンタジー戦士の戦いをする一方、現実で探偵をやる時には渋い銃でバンバン打ち込む麗夢の戦闘スタイルの振り幅も良し。戦う乙女には剣も良しだし銃も良しってもの。
夢の中に入って戦う能力って、この時期だと結構新鮮なファンタジーバトル要素だったのではないだろうか。それも後には夢も現実も関係なく派手にバトルしていく事になるけど。
怪奇事件を追う中で派手に魅せるバトルにもかなりウェイトを置いた作品になっている。アクションのシーンの動きはかなり元気だ。これは美少女バトルものとして楽しむのが健全な見方なのかもしれない。
3作目では首なし武者が暴れ回る大バトル展開が待っている。これは動きが格好良くて好きだった。
この3作目では、麗夢のサポート役の坊主 円光さんと田舎の小僧との間でやんわりの域をちょいと越えたBLシーンもありだった。これは、なんとも……なシーンだった。なんて言ったら良いのか分からん。円光さん推しの腐女子達が湧くか文句言うかどちらかのシーンだった。
それにしても円光さんを演じた速水奨の声がこの頃からも完成されていてマジで良すぎる。松井菜桜子もだけどこの人も昔から喉が元気だな。
敵なら最初と締めにも出てきた死神博士も印象的。8マンでいうところのデーモン博士的ポジかな。主人公と深めの因縁があって運命の死闘が待っているという展開は結構熱い。
アクションシーンではかなりバイオレンス&グロテスクなシーンも用意されている。80年代後半から90年代前半くらいのOVAには、微妙に生々しいグロが見られがちだよな。このくらいの時代にはグロも流行ったのかな。私はグロが平気というか得意なので、この要素は普通に見て楽しめた。
麗夢の絵柄が可愛い割には、相手のバケモノ共のデザインがグロい。それらが人を襲って殺す過程も結構グロい。首をばっさりチョンパという事もありだった。
2作目が学園ものになっているのは良かった。麗夢が女だらけの花園に潜入してミッションを展開させるものだった。
綺麗にユリユリした感じかと思いきや、女子のド不良が出てきて怖いところもあった。
学校のテニスの時間に普通にたばこをプカプカしていたし。これはオレンジロードの春日くんにそんなん吸ってたら丈夫な赤ちゃん産めないぞとか言われるパターンのやつ。
女子不良達が調子こいているヤツに対して行う処刑方法がバラ鞭だったのは驚く。マジにバラの棘がある鞭で滅多打ちにする怖いやつだった。これはどんな発想よ?どこに売ってるの?
蔵馬のローズウィップやんけ。幽白より先にもアニメシーンに登場していたバラ鞭があったのか。
眠りや夢をテーマにした作品ということもあり、本編の途中でそこらへんの事を学習出来る麗夢ちゃんのお勉強コーナーがあった。このミニコーナーを持ってくる発想はちょっとオモロい。
各回のシナリオも普通に楽しかった。最後のフランケンシュタインの怪物の悲哀をテーマにしたのも哀愁があって良さげだった。
出てくる役者陣も有名人が多くてお耳に心地良い一作だった。そこらへんのマネジメントは、初代ジャイアン役のたてかべ和也氏が頑張って設定したとクレジットされている。特典映像の座談会でも彼の話が出ていた。スタッフ、キャスト共に結構な有名人を揃えた力の入った作品だったのだな。
それから各話で主演の松井菜桜子が楽曲をたくさん歌っているのも印象的。歌声を聴けるのも珍しいぜ。
ややグロ要素が強い点はポップさを邪魔するかもしれないが、全体を見れば娯楽性に富んだ良い作品だった。こういうのは好き。また劇場版で新作をやれば良いと思う。
では、めっちゃ良く眠れる健やかおネム人間の私とは縁がないであろうドリームハンターアニメの感想を終えて、そろそろ寝支度を始めよう。
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