こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

ヤフオクが日常に溶け込む今日この頃

 物を売って減らす事をしなければならない。

 集めるのは楽しいが、後の管理が大変だなぁ。今になると「何でこんな物をこの量買ったのさ?」とかつての自分に問いかけたくもなるってもの。そうしてコレクターを卒業した物が、ヤフオクの出品者サイドに流れて行くのだろう。

 

 私の都合だと幸福な事か、お金が入用で物を流しているのではない。だからものすごく急いで、それも高額で売る必要はないのだが、それでも早くかつ高額で売れると嬉しいに決まっている。

 

 そんなわけで、最近は出品中の物を何人が見たのか、ウォッチ登録したのか、1番肝心な入札をしてくれたのかがめちゃ気になる。

 承認欲求がそんなに強い方ではない私だが、これに関してはなるたけ多くに認知してもらい、たくさん争ってもらいたい。承認といっても自身でなく自身が流したアイテムへの事だからこれは違うのかもしれないけど。

 しかしこんなに数字が気になる事もないなぁ。アクセス数、ウォッチ登録数、入札数、そして入札金額、気になるどれを見ても数字で結果が出る。

 

 もうこの感じだから、最近は寝ても覚めてもヤフオクの事が気になる。

 ちょっと暇があればヤフオクマイページで状況確認している感じ。寝ている時には出品した物に人がたくさん集まって早く高く売れたなんて夢まで見る。

 これではまるで恋だな。実際の恋の方で寝ても覚めても心を持っていかれたまでの体験は無いのだけども。とりあえず噂に聞く恋の病にかかった状態には近い感じになって来ている。

 

 これもよく分からん話なのだが、こんなの誰が欲しいんだって物が案外早く売れたり、逆にコレは人気だからすぐに行っちゃうってのが意外にも売れ残ったりする。どういう需要がどれだけこちらに向かって来るのか、そこの未来がまるで読めない世界だ。ヤフオクを使う人間はゴミほどたくさんいるのだろう。なので結果は様々。

 

 最近は何かを箱詰めする作業に多くの時間を使っている。

 商品発送なら四角に組まれたそこらの箱を使えば良いわけだが、なるたけぴったりにして送料を安く済ませたい。そんな願いから箱に無駄スペースがあればカッターで切って詰めてジャストサイズにする。普通に工作やってるこの感じ、何か楽しい。免許皆伝を受け脱して久しい義務教育時代の図工の時間以来の感覚だ。

 

 良い感じのサイズのダンボールを探そうと思えば通販とかでも買えるらしい。最近は業者でなく個人でも物を売り買いするから、こういった物が多くに向けて売れるみたい。

 ダンボールを買うという発想はこれまで無かったものだなぁ。気づけば何かそこらにある物、スーパーでタダでもらえる物というイメージしかないから、それに金を払うとかとんでもなく嫌だ。

 これはあれだな、水は蛇口を捻れば出るし、お茶は家の冷蔵庫を開ければあるのだから、わざわざ外で買わないっていう精神とも合致するやつだな。そういや水もお茶も買ったことないし。  

 私のケチな部分と「タダ」に慣れた現代人ならではが持つ支払いへの拒否反応が出てこうなってしまう。なので意地でもダンボールの用意はタダで済ませるのだ。

 

 それから最近は、発送するのも何かスカッとすることから好きになっている。支払い完了メールが来たらすぐに事務所に荷物を持って行く。何か早く事務所に持ち込みたい自分がいるっていうのも変な感じ。こんなに箱を持って外を出歩きたい心理になる日が来るとは思わなかった。雨なら後日まで待たず、合羽を着てでも早く行きたい気分になる。なんたる無駄アクティブ思考。

 

 嬉しいことに連日何かが売れるので収益は上々。そうなると連日事務所に荷物を持ち込むわけで。だったらいい加減顔も名前も覚えられているよな。こっちも事務所のお姉さんの顔を覚えちゃってるし。最近はちょっと無駄話するくらいに慣れ親しんだりもしている。

 

 大事に集めた物が旅立っていくにあたって寂しさは確かにあるのだが、空きスペースが明らかに広がって行くという結果にはかなり満足する。整理好きな綺麗好きなので、整理整頓に頭を使わないスペース作りが可能になればスッキリする。これが断捨離の快楽というやつか。どんどん物を捨てる、売るなどして減らすのが気持ち良いというヤツの心理も分かってくるぜ。

 これもちょっとおかしな話だが、たくさん集めて並べるのも好きなのだが、何かをじゃんじゃん処分するのにも爽快感を得てしまう。そんな矛盾な快楽を持っているのが私という人間。

 現在は物を売って無くすことが結構楽しくなっている。まぁその収益でまた何かをちょこちょこ買ってしまっているからそこも循環しているのだけど。

 

 物を売るっていうのも始めてみればとても面白いものだ。これまでは買う専門だったが、売るのも商売の味わいだな。

 考えれば混じり気無き商人の血が流れている人間なんだよな。両親共にそっちサイドだからな。その内何か商売をするのも良いかもしれない。でもおじいちゃんにはべらべら喋って嘘と冗談も良く言うから、政治家か宗教の人か詐欺師とかが向くかもと言われたことがある。どれに向かってを進路を取るつもりは無いのだが。ていうか詐欺師ってダメなヤツじゃん。

 

 そんなわけで商人の血騒ぐ今日この頃でした。

 

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