山程あるグッズを整理しよう。すると出てくる出てくる懐かしのアイテム。
その中に数百本あるスーファミソフトの山が見えるではないか。これは今すぐ全部売ってしまえば数十万円にはなるのではなかろうか。まぁ1本も部屋から出す気はないけどね。
その中でも一際見つけやすい真っ赤なジャケットのあいつと再会した。そう、大人も子供もお姉さんも以下だいたいのオタクも愛した伝説のソフト「MOTHER2 ギーグの逆襲」である。真っ赤なジャケットが映えるゲームといばコレとリンダキューブだな。
可愛らしい見た目のキャラが織りなす可愛らしい世界観のゲームだと予想出来るのはパッと見段階での話。実際やってみると奥深いストーリー性、強めのメッセージ性、後は何か怖い、とまぁそんな感じでイメージと中身が結構違っていたりもした。
私はまず2をやり、次に1、3の順番でやった。3つを通してMOTHERの深い世界観をしっかり楽しんだ。
連続するこれらのシリーズ作品だが、悲しいことにMOTHERはMを取ればOTHER、つまりは他人なのである。自分と最も深く繋がる存在のMOTHERがたった一文字違えば他人とは、なんたる恐ろしマジック。という内容をネタにしたシュールかつディープなCMがその昔にあったと私のお兄ちゃんが言っていた。
そんな我家のお兄ちゃんもネス少年と心を重ねて冒険世界を味わったという名作「MOTHER2」から教わったことは実にたくさんある。
じゃあ何を教わったのか?そこのところをプレイバック!
隣に住んでいるデブの同級生に気をつけろ
もうね、これはね、ポーキーが全部悪い。弟は可愛い見た目なのに兄貴のポーキーはデブで性格も結構ひん曲がっている。
2と3を遊び尽くした人間なら分かる。ネスの家のご近所のさんのこのデブが厄介なのだ。気をつけましょう。
身近なものにこそ恐怖が潜んでいる
スターマンのような超生命体、ゲロのようなゲップー、その他ヤバいロボなど、敵側にファンタジーの怪物が多く登場する一方、こちらも割りと多く登場するのが敵に周った地球の仲間たち。
最初に出会うポーキーもそうだが、冒険の中ではそこらにいる犬、カラス、蛇、おばさん、おっさん、チンピラ、警官などなど、我々の現実世界にもいる地球産のあれこれとも戦うことになる。
化け物でなくそこらにいるヤツらも凶暴化して襲ってくる。身近に潜む脅威ってのがある。それが学べるゲームだった。
皆仲間なので仲良くしよう。
ママの愛は極上
旅の始まりに好きな献立を入力するようになっている。それが作中のネスの好物となり、ネスのママはいつだって息子が帰宅すればありったけの愛と好物で迎え入れてくれる。
母の無償の愛、これに勝る地元特産品はないのだ。ちなみに私は当時ハマっていたことから「やつはし」にしたけどね。また食いたい。
ママは強し
ネスママからは、息子に対する愛の包容力の強さを感じた。対してご近所さんのポーキーママは物理での強さを発揮していた。
あの恐ろしいスターマンの一族を退けたブンブーンを一撃で殺ったポーキーママは……やはり強い。
心身共に母ってのは強さの象徴でもあるのだ。それも学び。
妹の成長が嬉しいようで寂しいようで……
ネスには可愛い妹がいる。その名はトレーシー。お兄ちゃんの冒険の始まりを応援してくれる良き妹である。
妹と聞けば簡単に萌える私としては要チェックや!になること必至のキャラ。
この妹なのだが、後半からは自分でお仕事を始めるようになる。お兄ちゃんにもサービスを使ってと営業をかけてくるのだ。宅配屋みたいな感じでアイテムを預けたり届けたりみたいな役割だったと思う。
いつまでも赤ちゃんのように思っていた妹が働くようになる。その進化は嬉しいが、大人になっていくのが妙に寂しい。そんなお兄ちゃんならではの心境を知れるきっかけがここだった。
ネスへのこの感情移入が正しいのか、はたまた狂っているのか、それは私個人では判断出来ない。
字は綺麗に書け
スマブラにも出てくるからゲームをやっていない人もご存知だろう。それがマスコットキャラのどせいさんである。マリオの鼻がもげてそれが歩き出したみたいな何とも鼻っぽい間抜け可愛い見た目の謎の生き物。
で、こいつらなのだが、やればすぐに分かる。字が汚い。ホントにそうなのだ。
学校のテストに急いで答えを書いたら「字が荒くて読めん」と先生に注意されたことがある。もちろん口答でならちゃんと正解出来た内容なのだが、書いて読めないなら得点は無し。そんなことから、どせいさんと会話する中で字はちゃんと書こうって思えた。
チンピラと揉めるな
序盤のフランクリンさんのところね。あの界隈にウジャウジャ出てくるファンキーなチンピラ集団が結構怖かった。強かったしね。
チンピラはスケボーでぶつかるし、鋭利な刃物も持ち出す。しまいには戦車も出て来た。確実に怖い。だから回避すべし。
警察と揉めるな
不良警官とやり合うゲームでもあります。
警官が少年にサブミッションや空手チョップをぶちかます。普通に怖い。仲良くしましょう。
これをやった当時は「サブミッションってなんやねん?」って大人に聞きに行ったものだ。
ヤバい宗教に気をつけろ
微妙に怖くてキショかったのがハッピーハッピー教改めブルーブルー教という狂ったように何でもブルーに塗りたくる宗教軍団。ブルー攻めだけでも厄介なのに、その上武力まで持っているから怖い。村にいる牛の毛までブルーに塗りたくっているのは動物虐待だと思う。だいたいこんな名前でハッピーが実現出来るわけがない。
こいつらの本部に乗り込むと、一室にぎっしりと何人もいて微妙に怖かった。野外フェスとかでやる謎に回るサークルみたいな動きを行う青い頭巾共がいたのも異質な光景だった。
こういう怖い軍団も回避だ。
無人販売でのマナー
ブルーブルーに占領された村に無人販売所がある。無人なので金の管理をする店員がいない。ならば品物をゲットしたまま金を払わずに立ち去ることも可能。だが、それをやった場合には、物陰に隠れていたギャルに注意される。こうなるとなんとも言えない罪悪感が襲ってくるではないか。
ここで思うのだ。悪さをしてもきっと誰かが見ている、つまりはバレる、じゃあやるな。こうして人は反省し成長する。
魔が差して持ち逃げしても、それがゲームの中なら捕まらない。ここで先に学んでいて良かった。この機会に私は万引きはしないと誓い、今日まで身を汚さずにいるのだ。教養のあるゲームだ。
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