暑いなぁ~。6月後半なら朝方は涼しかったのに、7月になった途端ヤバいって。
7月が早々に本気を出してきやがった。31日分あるんだからまだゆっくりしてろよ。こんなに初期段階から暑いとか怖い。
7月ってここまで暑いのかよ。これより上も来るっていうなら、もう惑星からの脱出も考えたくなる。シンドいっす。
それでも元気に腹は減る。しかも熱いものが食いたい私ってチャレンジャーなお腹なのかな。このクソ暑い中でも天ぷらうどんが食いたいから、クソ熱いのを食って水分がダバダバ逃げていく。こんなに水分の抜け穴がガバガバなのか?と驚くくらい水気が抜けていくからその補充が忙しい。
とまぁなんだかんだ夏を楽しんで今日も人生を捗らせるしかない!
じゃあいつものようにアニメのことに触れよう。もう私の人生ってばこればっかりなんだから。
春クールアニメ全体を見て割と強めに思うことがある。それは絵が下手なアニメが多かったことだ。
その昔なら原作よりもアニメの方がうんと綺麗に表現されることから、作家としては綺麗なアニメの方ばかり見ずに原作も見てねと心配の声を上げることもあったとか。
で、今期の作品を見れば、元々のキャラデザでそうなっているのを除外した上でも普通に作画が悪い物が結構あったような。そういうのは異世界物に集中するんだけどね。
手抜きとは言わない。ただ手の入れようとしては大変弱い。そう言える作品が多かったっす。
こういうのを見る度に残念だと思う一方、シナリオの稚拙さも相まって作画も崩れるとなればクソアニメハンターとして血が騒いで楽しくなって来ちゃう。これも確かなこと。
まぁなんだかんだ各社が仕上げてきた物を美味しく頂けちゃうだけ、私も好き嫌いがないし、何でも受け止めることが可能な広き心のキャパを設けているわけだ。人生が楽しくなる気質があって我ながらナイス&ラッキーだな。
そんなことを思いながら春クールアニメを振り返ろう。もう7月の新アニメがどんどん始まっているので、そいつらも見ながら書き殴って行くぜ。
喧嘩独学
動画投稿サイトに、素人の喧嘩動画をアップして人気者なるという盾も持っていなければ勇者でもないパンピーの成り上がりアニメ。
このアニメを見てまず最初に思うのは品がないということ。最近よく言うネットリテラシーってのは一体どうなってんだ。
恐ろしい時代になったものだ。スマホの普及によりカメラ撮影はどこでも出来るし、ネットを介してその内容をスムーズに共有出来るシステムも構築されちまった。こうなった以上、現代社会においては、いつでもどこでも誰かが誰かをネット世界に晒すことが出来る。
作中では皆さんネット世界でバズりたい、承認欲求を満たしたいの思いがすごくて、えげつない内容の動画を学校の休み時間中にも撮影し始める。近い時間帯に放送していた「声優ラジオのウラオモテ」でも、学校で無許可の晒し動画撮影を始めるクレイジーボーイが描かれていた。全く怖い時代になったものだ。
台本が用意されたやらせ動画を作って収益を儲けるガキもいる。それも悪どいもので、アップ主が視聴者をカモにし過ぎ。ここに出てくるガキ達は怖いよ。害悪投稿者の心理を描く点もエグい。
本当にどこでもカメラ設置で、視聴者にバレたら不味い会話のやり取りが展開する撮影裏場面だって別の誰かが録って弱みを握ったりしている。これは暴れた動画撮影マナーが見られるものだな。
とにかく品のないアニメで、絵も上手くない。でも内容は刺激的で面白かった。結構好きな作風です。
毎週色々と面倒が起きてワクワク感がある。ただ、自分の身に起きたとしたら最悪案件だけど。
これは今期全体として見ても面白かった。これも「時光代理人」2期と共に今期を盛り上げる外国枠となった。ここ2作は全く異なる面白みを持つものだが、共に勢いが良かった。あともう一つあった外国枠の「龍族」は滑ったなぁ。まぁ何でも当たるわけじゃないから。戦績は時期によって色々ある。
日本のザコアニメが散見される春クールとなったので、地元なのに外国勢に負けてんじゃんかよと煽りたくもなっちゃう。日本のアニメも頑張れ。
主人公の志村くんはいかにもいじめらっ子サイド勢って感じの冴えないモブ顔。少しずつ強くなって行く中でもずっとダサい。コイツ全然格好良くないなぁ。なんでだろう。心も割とゲス汚いからかな。でもお母さんを大事に思っているのは彼の持つ最後の魅力。
私としては汚い「最強の弟子ケンイチ」のテンションで本作を見ていた。
苛められっ子だったけど、ネット動画に出てきた謎の鳥人間の喧嘩指南を受けて志村がだんだんと強くなっていく。このネットを介して繋がる謎の師弟関係が不思議。
あのチャンネルは一体何なのだ。それと鳥人間の動画を見ていたら、前期まで私を苦しめた鳥頭が主役のアニメ「シャンフロ」を思い出すからなんか心にずしりと来るじゃないか。シャンフロに対してこうも過剰な反応が出るとか、もうあいつの2期視聴は止めるのを考えた方が良いのかもしれない。
鳥人間は杉田智和が渋い声で演じている。今期作品だと鬼滅の刃の新作でも主人公に稽古をつける師匠ポジだったな。
志村が陰キャマインドでいる割にはかなり図太い性格なのも印象深い。序盤で調子くれているカネゴンと喧嘩し、その時にはラーメンに入っているキムチで殴るという思い切ったアクションに出ていた。あそこは笑った。やられっぱなしでなく意外と攻める時は攻めるのね。
当初は不穏がすごくてクソアニメ臭も感じていたのだが、あのキムチでカネゴンとやり合うシーンを見て「あっ、コイツはイケる!」となり、そこからは毎週のお楽しみ時間になった。
ゴミ配信者のハマケン、テコンドーの使い手の新庄ら、そこらのガキよりはやり手の連中とギリギリのバトルを繰り広げる志村くんの絶対に真似たくない青春が展開する。
鳥人間の教えが理論的で、聴いているとちょっと面白い。実践向けに聴こえるが、喧嘩はナマモノで都度都合が変わることから絶対の用意が難しく、相手もこちらもルール無用の状態でいく以上お利口なセオリーが通じにくい。経験者の意見としてそういう事も言える。鳥人間の言う事を全て鵜呑みにしてはいけない。
喧嘩では勝つばかりでなく、服をひん剥かれる最低の負け試合も経験している。ホント締まりのない主人公だな。こんなことして小遣い稼ぎをしているなんて親が泣くだろ。
普段リアルな人間の配信者による動画を見ることがないから、こういう世界の事をよく知らないのだが、これを見るに配信者ってのもピンからきりまで色々いるんだなって分かった。動画内容の質の幅もそうだが、人間としての出来の幅も上下に広い。
扱う武術にテコンドー、韓国相撲があった。韓国相撲は初めて知った。日本相撲とは別に発展した韓国武術なのか。
韓国相撲選手のファン・ミンギは愛嬌のあるデブだったな。最終回で主人公たちと和解出来ていて良かった。イケメンを嫌う彼が「イケメンは全員殺~す!」と叫ぶシーンは印象的。同じことを思っているモテない君が多くいそう。
声優ラジオのウラオモテ
放送開始時期に、声優の裏の顔に触れたタイムリーな騒動があったため、今放送することで何か不穏なネタになるのでは?となんかソワソワしてしまった。そんな中でも落ち着いて見ていくしかない。
現役女子高生声優コンビがラジオを通して揉めたり友情を深めたりして、ビジネスライクからビジネス度外視のライクまでいろいろやっていく楽しい声優物語だった。
本当に長くコンビを組んでラジオをやっているみっく、もえしの2人がメインの声優キャラ2人を演じている点に注目。
アニメに映るラジオ収録現場に、我々が普段からよく見るあの部屋の壁が見えたことで「おぉ~」と声が上がる。
扱うのは声優関係あるある。声優をやっている本人達としてもウンウン頷けるものがあるだろうし、やっていないけどオタとして彼女らを見ているこっち側の心理に迫るものもあり。良くも悪くも表裏ある世界が声優、またはそこと深い関わりがあるアニメの世界である。
新人声優ならではの苦悩、ネット記事でありもしない枕営業の噂を立てられるなどのネタにも触れている。こういうのも世間ではよく言われること。
役者の道一本でやって行きたいけど、歌った踊ってのアイドルの仕事もあれば、その他ファンのご機嫌取りのメディアに顔出しの仕事もある。そういう生活をしていれば自分達が真にやりたかったのはコレじゃないと思う時もある。キャラクター達の心理にそういう内容を見ることも出来る。ここはリアルな都合だろうと思う。
最近の声優はお芝居以外にも仕事し過ぎ。しかしそのくらい芝居以外に何か芸を持っていないと生き残りが難しいのも嘘ではない。というわけで厳しい世界だ。
やすみ、夕陽の2人がギスギスすることもあれば本当のところでは仲良しという関係性は、見ていて面倒臭いと常に思わせる一方で可愛らしい。好きな距離感です。
コンビで売りたい声優なので、上から指示からあればホントの仲のことは置いといてゆり営業だってやってみせる。そういうシーンもありなので、ゆり営業好きには助かる。
ある種プロ根性なのか、お泊りエピソードをラジオで話せばゆり営業好きが喜ぶことを考慮し、大して関係性が進んでないだろ?って思う内からもお泊りして一緒にお風呂に入っている。良いことです。プロは嘘も本当に変えて行く力があるものです。
夕陽が最初は態度が悪いけど結果デレるし、やすみに大して当初は当たりが強かっためくるちゃんも意外なネタバレの末デレてくるしで、なんだかんだ本当に感じの悪いクソ声優キャラは無しだった。良いことです。声優って素晴らしいジョブだもの。
大抵の職業に対して褒めもしなければ貶しもしない。そのくらい感心が薄い私だが、声優という職業は素晴らしいものだ、好きだ!と胴上げしたくなります。尊敬します。
声優を娘に持つ親の困り事も反映して物語が進む。
人気商売だからいつまでも人気を維持するのはムズい。そうなると将来設計としても不安。それプラス害悪オタからの攻撃っていう危険もある。そんなことから声優を辞めさせたいという親の意見が出てくるのはまぁ分かる。
作中では、この分野の汚い裏としてもはや世間様にはオープンになっちまっている害悪オタについても触れている。害悪オタとやりあって業界に残って行くこと、それもまたプロならではの道である。もう最近では世間様に隠せていないキモオタ心理のバレがここにも見られる。
夕陽と同じ学校の害悪オタが、学校で勝手に撮影を始めて声優の動画をネットにアップしようと暴動を起こしてくる。こいつやばいって。声優に限らず広くタレントをしていれば、この手のアホを相手取るリスクだってあると分かる内容だった。
親側が提案してくる駅まで歩いて誰にも声をかけられないか挑戦するエピソードは印象的。あれは実際でやれば身バレからの声掛け回避は多分無理だと思う。みっくともえしがそこらをぶらついていたら突撃されても仕方ない。
キャラデザがやや気になるクセのあるもので、美少女キャラを可愛く描くスキルがいま一歩足りなかったかも。たまにのっぺり顔に見えて可愛くない。
話は山あり谷ありで飽きずに見れた。ちょっと前にやっていた声優のお仕事現場アニメ「CUE!」よりはずっと見れたよ。
みっく、もえしがやる番組ラジオがあり、更にその裏サイドに迫るめくるちゃん役の東山奈央がMCのもう一つの裏ラジオがある。そのどちらも楽しめた。
番組ラジオにまで表裏の要素をつけて美味しくネタにしてくるのは良し。ラジオも楽しかったっす。それにしても皆アニメの中でも外でもラジオをやって大変だ。しっかり休んで下さい。
デート・ア・ライブⅤ
これもまぁよく続くわな。足掛け10年を越えたシリーズになったのか。そんなに人気とお金があったのか。この二つがないと後に続かないものなぁ。
人類の脅威たるすごいパワーを持ったギャルでも、こっちサイドにつけてしまえば安心。というわけでギャルゲーの要領でラブを用いて落としていく。まさにデートしてラブゲッチュか、振られて死ぬか、生き残りを賭けたラブ作戦が展開する。このネタを用いた導入はナイスアイデアで素直に面白いと思ったものだが、ここまで続いて来ると初期の新鮮さもさすがに死ぬ。
別段思い入れが深いわけでもないが、嫌いなこともなく、いたってノーマルな感じで臨める。そうなったらこれも付き合いで見ていくしかない。時崎狂三ちゃんは好きだしね。
このコンテンツが掴んだ一番のヒット要素は、時崎狂三という快作ヒロインキャラだろう。この子は傑作ダークヒロインです。正直狂三ちゃん人気で持っていると思っている(←個人の意見より)。序盤は狂三ちゃんの活躍ターンが来るので楽しかったっす。
まずはニベルコルの大群を投げキッスで討伐する士道くんのスーパーラブプレイに笑った。人類の脅威を相手にしている状況でもコレは笑う。投げキッス王子降臨シーンには笑った。
今回は遂に令音さんがメインヒロイン化するのか。新ヒロインではなく古参の顔ぶれから覚醒させるのは意外。このお姉さんキャラが人気だったから後からの設定で覚醒させたのかな。
それとこのアニメの多分弱点なのは、機能していない無駄ヒロインが溜まってしまっていること。作っている側には申し訳ないが、素直にそう思えてしまう。
基本的に新エピソード毎に追加し、そこが過ぎれば後はもういらんすって感じ。初期からいる十香ちゃんだっておまけの添え物状態やんけ。無駄にヒロインを増やしすぎて上手くさばけていない状態かな。
その中でも狂三は良いよ。数撃ちゃ当たらないわけがない理論でいくらかヒットもあるならまぁ良しかな。今回メインの令音と妹ヒロインの琴里ちゃんも良かったよ。
とにかく展開に意外性があった。別の世界線でも令音の物語が展開していてなんか壮大なことになっていた。
しょっぱいガキではなく大人の令音お姉さんとの運命を賭けたデートには結構ドキドキしました。結果、楽しいアニメっすね。
作品の特徴的要素の「マジ引くわ~」要員、地球儀の使い手芸人 ゴー☆ジャスの声優出演、毎度余計なくらい緊張感を出した三石琴乃の次回予告ナレ、それぞれが今回も健在しております。安心です。
前作から引き続きOP曲を歌ってくれた富田美憂にもありがとう。彼女のことも応援してます。
待つ体勢は一切取らないが、来るというなら6期が来た時にはすぐに見てやる体勢を取ってやる。まぁ続きもやるならやればって感じ。←寛大かつ偉そうな態度
時光代理人 -LINK CLICK-Ⅱ
最近たまに入ってくる中華、韓流のアニメがだいたいズル滑りしていく中、こちらの作品は上質でとても面白かった。実は早く日本語吹き替え版をやってくれと待っていた。
あと地理とか文化の勉強不足のため、失礼かもだが中国と韓国の違いがよく分かっていない。今期も中国、韓国の作品が入っていたが、どれがどの国の作品か判別がついていないままに見てました。とりあえずざっくりお近くの外国系縛りで楽しんでいく。
随分懐かしく感じる1期も面白かったと記憶している。今回の2期は前作とはまた異なる趣があった。良い方向に舵を切った成功の路線変更になっていた。
国内作品にダメな出落ちものが散見されたクールだったので、こうなると外国勢に負けてらんねぇだろ、もっと頑張れよジャパニメーション!と活を入れたくなる。ていうか入れますね。今期は本作と「喧嘩独学」の外国から入ってきた作品が元気だった。あと「龍族」はダメだった。
まず最初に「過去を問うな。 未来を聞くな」の本作のルール、そして俺達の新しい店がオープンした、以上2点を理解したらヌルっと入り込める楽しい世界。これは1期からも言ってる作品の基本理解っすね。
時が呑気にお店オープン報告を決めてくる毎度出だしのカットが好き。
今回は前回のように小物案件をちょこちょこ片していくのではなく、暗躍する巨悪と対峙する太いルート一本で見せていく。なので1話目からも緊張感がすごい。同期放送のバカい異世界ものばかり見ていると脳がびっくりする。まぁそっちはそっちで別腹で愛しています。
写真に関するこちらの能力だけではなんとかならないくらい向こうも厄介な能力を使ってくる。一流の警察まで翻弄するやり手達だから、対峙する敵さんとしては申し分ない。
互いに異能力持ちなため、牽制しあう緊張感の中にある。推理戦もあれば、体を張ってのバトルシーンもあり。ヒロインのリンちゃんまで結構体を張るのね。バトルシーンも楽しかったっす。
異能力、推理力、物理パワー、そして時と光のコンビ熱、これら用意できる力全てを結集して今回の敵と渡り合います。最終回までそれでやり抜くので全12話ずっと目が離せない展開だったぜ。
いきなり若手刑事が殺られて残された奥さんが可哀想。奥さんがウエディングドレスを着て葬式に来る所はもっと可哀想で印象的。序盤から重いっす。
キーパーソンとなるピンク髪の兄妹を1人2役でこなした村瀬歩の仕事ぶりも印象的。ここの兄妹の親夫婦の揉め事は胸糞案件だし怖かった。
子供を精神的に追い込む家庭内不和があり、最後はDV夫の暴走で両親共に死んでしまう。そこから兄貴の方がダークサイドに落ちていく過程を、妹目線で絵本調に描いたあの見せ方は特殊だしナイスアイデアだった。表現もユニークな作品なんだな。
兄妹の物語の中で象徴的なフレーズとなり、最終回サブタイにもなった「いいお兄ちゃんがいないと生きられない」はかなり印象的。辛い人生を歩む中で妹には救いとなる願いの言葉だったわけで、それを思えば胸が締め付けられます。妹ヒロインは一生懸命守ってあげましょう。
中村悠一演じる元刑事のメガネ男も強敵でキーパーソン。彼がダークサイドに落ちた過程が分かる物語も重い。最初はいけ好かない悪いメガネだなくらいにしか思わなかったが、彼が心に負う傷の事を知れば気の毒だな。彼の物語を見るに、愛の裏切りはダメってことね。最後は元同僚のおっさん刑事にKOされてお縄となった。あのおっさん刑事も最後には良い仕事をしたな。
心が徐々に闇に染まり、最終的には真っ黒になっていく。そんなメガネ男を見事演じた中村悠一のダーク演技も素晴らしかった。同期放送の「WIND BREAKER」で見せた爽やか男子学生役とは全然違う芝居だった。彼も推せる役者だぜ。良い世界感を持って芝居に活かせている。←どんだけ褒めるねん。
キャラに見るバックボーンも相当エグいな。各員悲しい過去を背負っていたりするし、その中には胸糞な内容も見えたりした。キャラを理解出来るようドラマ性を持たせるテクも良かった。
最終話ラストシーンでは、時に対してあれほど過去に干渉するなと言っていた光の方が実は禁忌を犯して過去改変していたことが分かっちゃう。彼にも大いなる物語ありだな。
最近は色々あった櫻井孝宏だが、光の魅力を出す芝居の方はブレ無く良かったぞ。仕事外で色々あったとしても、私は現場で即戦力の人材ならまぁ良いじゃんかでウェルカム態勢な人間です。なので彼が良い芝居で活躍しまくる分には何も言いません。頑張れ。今期だと「ユーフォ3」の部活顧問の先生役も味があって良かったぞ。
ダレることなく見せる物語作りの腕も中々じゃないか。作家でもないのに偉そうにコレを言うことにはツッコんで欲しくないのだが、とにかく最近の作品を見て分かるのは、起承転結から成る話を作れない作家が多くいるということ。情けない、普通にそう思っちゃうアニメシナリオも枚挙にいとまがないくらいそこらにある。せめていとまをくれ。
良く書けても「起承」までで、続く「転」で転んだまま立ち上がれず「結」に行き着かない。そうして断層にして見ていけば、コケる要因が分かりやすく見えちゃうダメ作品が多くあります。
でもそんなのさえ好んで見る愛好家がこの私なのだ。突き落とす神もあればすくい上げる神もありだ。
キャラも良いしシナリオも空気感も上質で楽しかった。今期の中では最上位のまとも枠っす。日本アニメも外国勢に負けずにドンドンやってやれ!
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