こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

2024年のアニメ感想(4月~6月)その10

 アニメというものにハマった当初のように、ガッツリ沼りこむ勢いで見ることはなくなった。それでも好きな事なら落ち着いた態度とペースでいつまでも楽しんで行きたいじゃないか。そんな今の私は、アニメをまるで環境音、または作業用BGMとしても楽しむようになった。より生活に根付いているのね。

 

 ガッツリ見ることでシナリオをしっかり楽しみたいというインテリジェンス高めな作品ならそれのみ集中で行くさ。だが別にシナリオなんてどうでも良いっていうペラいアニメなら、何かしながらで丁度良い。いや、良くはないのだろうけど、質の低い物に質の高い物と同じ時間を割くのがなんか普通にもったいないと思うじゃないか。なのでこのランクのアニメならそれ一本に集中は無しで、何かのついでに見れば良いやってなる。

 まぁそれでマルチタスクの訓練にもなりそうなものだし。時代はもうマルチタスクだから。シングル仕事の方が少ないくらいだからってね。

 

 で、そういう「ながら見」をして問題ない作品ってのがだいたいは異世界系なんだよな。まぁクソアニメが多く含まれるんだけど。

 この手のアニメは作業用BGMとしてなら結構楽しめる。筋トレしながら、爪切りしながら、床に掃除用コロコロローラーをはわせながらなどなど、なにかしらの生活アクションに+αさせて楽しむことが出来る。

 コレ系はちゃんと見世物としての撮れ高や充実感を求める分には全く向かない。だがこうして何でも何かに役立つように出来ているんだな。そんな感じで世の真実も見えてくる。

 

 春クールは作業用に回してしまえる作品が多かったです。見る人をその世界観のみに全集中させるくらい惹き込む熱い作品を生み出すのって難しいことなのだな~と気付ける春でした。とにかく簡単ではない世界ですなぁ。 

 それではとかく作業が捗った春クールに放送したアニメを、クソ暑い夏に入った今振り返ろう。人生には振り返りが大事。

 

 

WIND BREAKER

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 こいつは最初こそ暴風の如く勢いのあるスタートを切ったのに、5対5のチンピラバトル開幕から徐々にペースを落としたな。テンポが悪かった。

 

 まず、なんて荒れた街の話なんだ。警察の配置がないようだ。治安の悪い西部劇のような感じもする世界観。

 チンピラ天国地帯は、イコールして治安的に無法地帯だからな。そりゃ警察だってそんな土地には勤務したくないよな。て、私はなんつう荒れたおバカ妄想を捗らせているのやら。警察が出てきた時が最終回みたいなアニメだったかも。

 

 同期放送のブルーアーカイブでは可愛いギャル達だったが、こちらではチンピラ男子が街を自警しているのだな。

 街の平穏を乱すのはチンピラ、その自警集団もまたチンピラ、どこを見てもチンピラで埋まる世紀末世界だ。そんな中で癒しをくれる一輪の花がヒロインのことはちゃんだったわけだが、5対5のチンピラバトルが長いからその間出てこないし。もう喧嘩ばかりせんでいいから、まずはギャルが出してくれるオムライスを食べな。

 というわけでことはちゃんがすごく好きでした。格好良い女子です。ちょっとだけ呪術の野薔薇ちゃんぽい感じもする子だったな。長谷川育美の声も好きっす。

 

 5対5バトルのイベントが思った以上に長い。

 その中で展開する各員の人間ドラマもなんというか寒いしメンドい。こいつら結構面倒臭いやつらだな。まぁ思春期の男子なんて全部がそうっていうのも間違いではないありがちなことだと理解はしているが、それでも面倒臭い思いに嘘はないのだ。 

 特に厄介だったのは、兎耳山と十亀の物語。うさかめな二人の組み合わせなのだが、兎耳山のヤンデレ性がヤバキモい。こいつは危ないっす。二人の心が離れて行く流れはまぁなんとなく分かるが、ちょっと人間ドラマとして薄いかも。ダルいっす。

 声優の梅ちゃんこと梅原裕一郎が亀ちゃん役で、梅ちゃん役は中村悠一なのね。中の人好きとしてはそこも思い出。

 

 兎耳山を諭しながら拳を打ち込む梅ちゃんだが、ここら辺を見るに段々と拳は軽く、話も薄いぞ。梅ちゃんのリーダー性も結構雑かも。私ならついて行かない。菜園の世話をしたがる土いじり系男子なのは良いと思うけどね。

 あと気付いたけどキャラの名前に植物が入っているのね。 

 

 校外喧嘩が終わったら学校に帰って来てクラスの級長を決めるというすごい規模の狭いお話になる。落差がすげぇ。級長って久しぶりに聞いた。まだそういう制度とポストがあるんだな。

 たかが級長をするかしないかで桜くんがあそこまで悩むのはなんだろうか。もっと図太くて豪快な子だと思ったのに、結構グズグズしてるんだな。

 

 主人公の桜くんがヤンキーのテッペンを取ったる!とイキる割には赤面症の恥ずかしがり屋さんな点に笑う。これは狙ったギャップキャラ設定だな。

 喧嘩なんてやめて勉強しなさいよ。今の時代、ヤクザをやるにも4大の商大出だったりするんだから。どこの商売でもある程度学がなくちゃ。脳筋インテリジェンス・ゼロの人間じゃ学校でも会社でもトップを張れません。

 それに彼、コミュ障で上がり症なところもあるっぽいし、すぐに取り乱すしと人の上に立つには適正的に不安定。良い子ではあるけど、テッペンに座すにはまだまだ精進が足らない。人の名前を覚えないのもダメね。まぁ名前を覚えないのは私も一緒なんだけど。先生に友達の名前を早く覚えろって注意されたことあったし。

 テッペンってのはそんなに低い場所ではないと自覚なさい。彼にはそう言っておきたい。←アニメのギャグノリに真面目かっ!

 とまぁ主人公の人間性としてもシナリオとしてもやっていることが結構ミニマムな作品だった。

 

 頭のカラーを白と黒のツートンにしているあのヘアーがまた来た。あれってなんで間抜けに見えるのだろう。桜くんの白黒ヘアーがダサい。最近だと「英雄教室」「いけない教」の主人公もあの白黒頭だった。今の流行りなのかな。

 

 不良男子がたくさんで人気声優がバンバン出てくるコンテンツだが、男子キャラのデザインが微妙にイケメン要素に欠ける感じだったかも。

 

 バトル作画が良くて暴れまわるチンピラの描写には爽快感があった。そこは良かったが、あとの話は別にって感じだったな。

 

 長谷川育美が美声で演じた強気なギャルのことはちゃんとの出会いが掘り出しものだったけど、全体的には微妙だったかな。チンピラ抗争ものなら前期放送の「ぶっちぎり?!」に軍配が上がる結果かな。←偉そうで正直過ぎてゴメン。

 

 最後は友達がよその族に捕まって抜けられないのを助けに行こう!のノリで終わった。続きは二期でお会いしましょう!の未来が決定済みとのことなので、その時にはまた見てやろう。

 

 あとウインドブレーカーは動きやすくて運動はじめ喧嘩するにも向くファッションなので皆に勧めます。

 

BEYBLADE X

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 これ、我が家の人間にも何気に人気です。主人公がいつまでも勝てないのに皆ウケてます。私もこんなにハマるとは思わなかった。

 しかし信じられん。3クール戦って来てバードくんが未だに勝てない。こんなに勝てん主役おる?

 バードも遊んでいるわけではなく、勝てないにしても鍛えて強くはなっている。それでも今回だと引き分けに迫るギリギリが限界で、最後には負けてしまう。やっぱり周囲が強すぎるんだよ。追いつく手前までがやっとで、抜くのは激困難。それが周囲との力関係になっている。頑張れ。

 こうなると第1勝目をかなりの見所として描かなければならないプレッシャーがバードくん本人にもあれば、話の作り手にものしかかる。一体どのように1勝目を描くのか、今後の展開に期待である。

 

 3クール目にも入ったら、さすがに勝てない事について自分も周囲も気にすることになる。

 勝てないことについて周囲にチクチク言われるバードくんが可哀想。バードとしてもチームにおける自分の立ち位置、その価値について自身で問うターンを設けることになる。辛いところだなぁ。

 3クール目いきなりから勝てない自分に対しての自問自答が始まる。戦いの場に身を置く弱者のマインドが反映されたシリアスターンであった。

 自分が負けるのが固定となれば、マルチ、エクスは絶対に負けられなくなる。2人に確実にプレッシャーをかけることになり、自分は足を引っ張っている。

 じゃあここに要るのか?2人はもっと別の道に行く方が良いのでは?

 そういう悲しくも厳しいリアルを見つめたバードの問いかけが生まれるのは自然のこと。コイツを勝たせてあげたい、勝利の美酒の美味さを教えてあげたい、常々そう思って毎話応援して見ています。

 

 このクールからの新展開で、それまでの3人チームを一旦解体し、よそのチームとメンバーをシャッフルして3人1チームを組む流れになる。これは読めない展開。

 シャッフルした新チーム名が「男独楽」「マルチ様とアタシ」とか面白いものになっていて笑う。

「マルチ様とアタシ」は、マルチ様をリーダーに担いだことでマルチ推しのユニが命名したもの。マルチと自分がいる要素だけの名前で、もう一人のメンバーのことは完全無視しているのに笑った。

 寿司屋の大将や冥殿さんも試合に出るまさかの新展開になった。かつて有名選手だった冥殿さんが表舞台を去った貴重な話も追っていく思い出の3クール目になった。

 

 追加キャラのぱっくんが作中屈指のクソキャラだった。人の技術をパクって攻撃してくる。この泥棒野郎はムカついた。マルチちゃんにしっかり成敗されろ。

 あとは珠羅レックスという絶対強そうな名前のヤツが出てきた。こいつも好きになれそう。

 クインのばあさんが、ジョジョのディオのスタンド能力みたいなすごい技を使ってくるのも印象的だった。キャラを割と濃い目に作ってくるアニメだよな。

 

 新しいことが始まったのは良いけど、そういえば2期後半で出てきた仮面Yの掘り下げはどうした。次のクールではそこの究明を頼む。

 

転生したらスライムだった件 第3期

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 どうでもいい件パート3の登場です。

 よく3期まで出来たな。しかもコレ、連続2クールで7月からも続投するからね。キツいっす。

 まぁ3度もテレビでやるものじゃないわな。転生したらスライムだった~の出落ちで一発、シズさん退場で一発、会議アニメ突入のネタ路線に切り替えで一発、もうよく打ち込んだ方です。

 だからシズさんパートがハイライトで、彼女の退場以降は全部エピローグになっているってあれほど言ったんじゃんか!←というのはもちろん個人の独自解釈ですのでお気になさらず。

 そんな想いで臨む以上、敗戦処理感覚にならないわけがない視聴タイムとなりました。あと同音だけど意味がまるで異なる「配線処理」ならそこそこ得意です。

 

 異世界ものは味持ちの悪いガムみたいなものだ。ちょっと味わったら後はペッ!して次を食うという刹那的な楽しみを連続させることで、何とか暇潰しに足りる。←結構最低なこと言ってるけど、それがただの事実。

 一つを擦りまくるとキツくなってくるので、もうそのジャンル自体を封鎖するか、やるなら飽きが来る前に次々と数を撃って行くか、どっちかを取るべきだ。

 その点でいえば、擦りまくってしまった転スラはコンテンツ的にもう限界が来ています。そんなに面白みもなく眠いっす。

 後のことは「こんなことがあったのさ~」と後日談をまとめて転スラ日誌でサクッと公開してくれればいいかも。人がまとめた日誌って時の流れを知るには時短が叶って良いものだ。それが日誌の価値です。

 

 会議アニメに成り下がったことでネタにされた2期を経て、こちらの新作でもまた会議アニメとして深まっている。会議ばかりやっている。

 会議ってのは、サラリーマンからニートまで、仲良く皆に嫌われる時間だからな。そんな嫌いな現実の時間から逃避したい心理で見る皆さん的には「こっちでもまた会議かい!」となってしまうことだろう。

 あっちでもこっちでも会議からは逃げられない。人生とは会議の先に用意される茨の道である。といわけで、悟れる眠い展開があるアニメでした。←作品を見る上での視点がおかしい。

 

 一度会議アニメと揶揄されて広くネタにされたからには、敢えてイジられ待ちで突っ込んでやろう!その考えで舵取りを決めてこうなっているのだとしたら、それはそれでノリ良く潔いことだと評価します。会議アニメアゲインな春となりました。

 会議というのも扱う議題、集まったメンバー、開催する時期など、各要素が上手いことマッチすれば完全にプラスの時間に成り得ます。まぁ要はやり方ね。←相変わらず偉そうでスマン!

 

 今回はディアブロのイキリぶりがややウザい。今回はこいつが目立っていたな。

 今回も劇団転スラのノリは健在。ていうかそれが土台の作品なのだろうけど、やはり総員リムル様ワッショイ!のノリが来る。これがちょっとキツいです。

 

 でも同期放送のちょっと要素被りな「Re:Monster」で不快感を受けた後にこちらを見れば、転スラが如何に清潔感ある作品かよく分かる。なんだかんだ転スラはこの手のジャンルでは色々気遣って安心に作っている。

 性別についてああだこうだ言わない単細胞生物のスライムが主役なことで、性に走る下品な展開がないのが転スラの良い所なのかも。

 

 前作から未解決のヒナタとのいざこざはどうなってんのさ?の部分に決着が着いたのが今回の大きな動き。

 ヒナタ達のパーティー異世界でラーメンや餃子を食っているのは印象的。あれは美味そうだった。

 1クールかけてヒナタとの揉め事は解消し、無事和解して仲良しになれた。これにてちゃんちゃん!のお開きでいいじゃんとなった所で後半クールへ続く。2クール目も付き合ってやろうと思います。付き合いが良いのが自分の良いところですから。

 あと出番が少なかったけどシュナちゃんが好きです。「Re:Monster」の鬼共を見た後には彼女が余計に恋しくなりました。

 

シャドウバース F アーク編

 しばしの充電期間を経てまた帰ってきたぞシャドバアニメ。

 新章突入の前の週には、一つ前の無印アニメ時代のお仲間達がべらべら喋りながらの総集編をお届けした。その際には公式サイドが諸々分かっているカップリングで名物キャラ達を絡ませての楽しいお喋りになっていた。思えば無印シャドバも複数のお楽しみカップリングがあり、それぞれが良い味を出していた。この回が楽しかったっす。

 

 前回の段階でも既に日常から遠ざかり過ぎた事をしていたが、今回の戦いはもっとえらいことになっている。こうなると学園でバトルをしていたあの頃の日常が懐かしい。

 すごいデジタルな侵略を仕掛けてくるアークルーラーの勢力がヤバい。本当ならカードに押し込めておきたいお友達が普通に外に出てきて暴れている。デジタルなモンスターでなく具現化して襲ってくるからヤバいって。

 ライト達いつものパーティーがそれぞれバラけて、敵の拠点を討ちに行く戦いが始まる。向こうは世界を作り変えてやるとか言ってるから、倒してしまわないと世界がヤバい。こんな大事なのかよ。ていうか無印の後半もこんな感じでヤバいことになっていたような。

 

 前回から燻る物が残っていた面々が、今回でまた再戦して熱いバトルとなるなど見所は色々。レンとツバサ先輩の戦うターンには女子の熱い青春を見ました。

 全員がバラけて動いているので、推しのツバサ先輩にスポットが当たらないことも結構ある。それからフワリママをもっと出せ。

 

 世界の命運がどうなっていくのか、この続きも見ていこう。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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