こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

2024年のアニメ感想(4月~6月)その12

 最近のことなんだけど、単身で暗い所にこもって淡々とお金儲けをするという暮らしを割と長い期間送っていた。本当に単身で、家族とは遠く離れた状態での日々だった。

 あっ、なんかブラックな感じに聞こえそうだけど、完全にホワイトっす。ホワイト企業としか関わった無いっす。

 

 私はそうして1人でこもって「人生をする」ということが好きで得意だ。そうでないと実行出来ないこともあった。なので人よりは孤独に耐性があり、1人を楽しむに向く精神と技術も磨いている。それは絶対に確かなこと。

 でもね、私は知っているんです。1人が好きか嫌いか、または得意か不得意か、そこの都合は人様々ある。だが最後にはきっと全員に共通する一本道がある。それは、孤独が好きだとしても得意だとしても、最終的に人は1人では生きられないということ。私が大好きなガンダムソング「めぐりあい」でもそういう内容を歌っている。

 

 そうなんです。1人は好き。でもいつまでも1人ではダメになることがある。であればまだまだ私もお一人様素人。

 

 単身でのミッションが終わり、人里離れた所にいた私がしっかり人里に帰る。するとどうだろうか、街々の喧騒だってなんか心地よく感じる。こうなると普段のノイズだって人生の賑わいです。

 独り言だって得意だが、二人目がいない以上話が回らないことから会話を行った満足感がない。会話を行わない日々が続いた後に人に会えば、無性に話したくなる。まぁ元来私って人間は、話をするのも聞くのも好きなんだけどね。

 家族に久しぶりに会うと積もる話が別にないとしてもなんか喋っていたい、声も聞きたい。そういう気分になります。

 

 無人島から帰った人間はきっとこんな感じなのかなと思う。

「孤独を愛せ」の意気込みでやってはいる。事実しっかり愛している。でも、親しい人とちょっとくらいは時間をご一緒するのも良い気分転換になるってもんだ。

 人生の中でだとソロ時間と集団の時間の比率が9:1くらいになれば良いかな。ホントちょっとは人と会うくらいで、あとは基本的に1人でいいかなって感じ。

 

 孤独は慣れるものだけど、完全克服は無理なのかも。人とかもっと広く哺乳類ってのが、ある程度の「群れ」の時間を本能的に欲しているのかもしれない。

 

 そんな事を思う間にもしっかり見ていたのが2024年年の春アニメでした~。1人時間を盛り上げるためにクソほど見てたぞ。

 じゃあ孤独を愛し、同時に恐怖もするこの私が、春アニメをしっかり振り返ろう!

 

 

にじよん あにめーしょん 2

にじよん あにめーしょん2 Blu-ray BOX (特装限定版)

 ニジの皆は花咲くきらめきアイドルだから。つうわけで春が似合うアイドル集団。そいつらと再会出来たこの春に乾杯!(青汁で)

 

 完結編のプロジェクトも色々進んでいるニジガクアニメ。あちらは作画変更など紆余曲折ありそうだが、全ての落ちまで静観して行こうと想います。そっちが始まる前にもショート枠第2段のこちらを見ていくべし。そんじゃ行こう明日へ 虹のメロディ~♪

 

 ゆうちゃんと可愛いアイドル達のショートな青春が楽しめます。もうこれに関しては皆ちっこくて可愛くて目の保養になるのが良い。可愛いならもうそれだけでOKす。

 安定して萌えて楽しめるもので特に問題な要素はなし。春はホント問題児が多かったものだから、こういう安定のシリーズものは不安やツッコミなく見れて助かる。そういう波乱があったりリアクションを取るのも嫌いではないけど、いつもそれなら疲れちゃうもの。

 

 個人的にちょっと注目して見ちゃったのは、歩夢ちゃん、せつ菜ちゃんがタイマンで大接近する回。本編1期の方では、間にゆうちゃんを挟んで一悶着あったちょっと注目な2人。場合によっては「スクイズ」のアニメみたいな落ちになったかもしれない2人、または3人だったと曲解することも難しくはないのだ。

 歩夢ちゃん、せつ菜ちゃんがアイドルやゆうちゃんのことは抜きに、ただ同級生の友人としてお近づきになったのが見れたのは良かった。安心しました。どちらも可愛いっす。

 

 ショートも楽しかったので、後は劇場版の完結編を頑張れ。ニジガクは私の青春のコンテンツの一つなので、アニメ展開が色々あって嬉しい。青春の最後までニジを連れていきたいし、こちらとしても連れて行って欲しい。劇場版の方も応援しているので良い作品を作って下さい。というわけで地球の端っこから願いをお届けしました~。

 

となりの妖怪さん

となりの妖怪さん 1【電子限定特典付き】

 同期放送の「怪異と乙女と神隠し」とは違い、怪異の怪異たる怪しげな点が解明されている。どういうことかっていうと、妖怪と人間がすっかり仲良しになって共存世界が確立されている。

 これは何か新しいようで、新しい感じも無しに普通に見れるようで。そのくらい全てが普通に思えるマイルドなファンタジックアニメだった。

 

 妖怪の存在は世間で広く認知され、街の住民として問題なく扱われている。仕事もすれば学校にも行ってる。役所でも存在を認められるくらい妖怪が世間に溶け込んでいるのは夢の世界感過ぎる。

 学校に行けば同級生にも普通に妖怪がいる。カッパの女子と人間の男子のちょっとラブな感じの話なんかも展開するから実に距離感が近いと分かる。カッパ娘は良い子でした。カッパはいつか本物を見てみたいものだ。

 今期だと本作とワンルームのラブコメアニメでカッパヒロインが見れた。カッパな春クールでした。

 

 ほっこりしてたまに感動の展開を呼んで、より子供向けにした「夏目友人帳」みたいな感じだった。あちらみたいにこっちにも喋る猫のぶちおが出てくるけど、ぶちおが意外とリアル猫寄りデザインであんまり可愛くない。

 古い車の付喪神的キャラがいて、それが車から人型になった時には、体は普通に人で顔だけ車になるというぶっ飛んだ擬人化をかましてくる。あいつのビジュが間抜けかつ和むもので笑えた。ギャグいキャラデザで来るよな。

 烏天狗のキャラも出てくるので、近い時間帯に放送していた「烏は主を選ばない」とセットで今期の烏枠となった。

 

 ずっと親しげなお隣さんとして楽しめる妖怪との関係だったけど、終盤回では恐怖展開もやってくる。何か鬼みたいな妖怪の化物の群れが街で暴れ回ってえらいことになる。

 いくら近くたって生態的にはどこまでも違う。だって妖怪の方が強いもの。というわけで近くにあってもやはり異なるものというシリアスな気づきも得られるものでした。

 

 優しい癒し系チューンに仕上がったOP曲タイトルが「お化けひまわり」だったのは意外なネーミング。インパクトある曲名も印象に残りました。

 

怪獣8号

『怪獣8号』Vol.2 通常版 [Blu-ray]

 怪獣がそこらにいて危ない。だから退治しなきゃという世界観のアニメ。

 初回でデカい怪獣をやっつけた後始末をしているのを見て「大怪獣のあとしまつ」なんて映画があったなと想い出した。デカい怪獣を解体して処分するチームなんてのもあって面白い。

 

 主人公は30過ぎの中年男だけど、一度は諦めた夢をまた追いかけて怪獣討伐チームに入るという内容は希望があって良い。今元気の無い中年達は、本作の主人公 カフカくんを見習って頑張れ!

 それと作家のフランツ・カフカが好きでこのキャラ名なのかな。作家のカフカにも「変身」っていうヒット作があるし、こっちのカフカくんも変身するし。という多分どうでも良い気づき。

 

 ここで気になったのがヒロインの事だ。中年の主人公と幼馴染ってことは、ヒロインのミナもおばさんなのか?と思ったら割と年下でまだ20代だった。そこに結構安心。

 この手の作品にしてはメインの人物がやや高齢なのが意外だった。私は頑張るおっさんを応援します。最近は異世界物でもおっさんが主役なのがあるしってことで、おっさん主役も普通に見れるようになってきた。

 

 主人公が怪獣になって戦うアクションシーンは爽快なもので良かった。その戦いをサポートする後輩くんのポジがワンパンマンのジェノスみたい。

 今期は主人公が怪人の「戦隊大失格」があった。で、こちらは怪獣になるから色んな人生があるんだなって思った。

 中盤の怪獣討伐訓練の所を見ても「戦隊大失格」の戦隊訓練と似ている。

 

 強いヒロインのキコルちゃんの名前は珍しい。脳にスッと入ってきてすぐに覚えられた。

 

 バトルの動きは楽しかったけど、キャラ絵がちょっと気の抜けた感じのもので、男女共に美形ではなかったな。そんなに絵が上手くない。

 

 やっぱりそう来るかとなったのは、怪獣になった主人公を世界の敵とするかどうか。カフカが良いヤツでも有している力はヤバいから早めに消した方が良いかもと上層部も会議にかけてくるわけだ。

 敵と同系統の化物めいたパワーを持つ怪獣8号の彼が人間サイドにつく。これを見れば、未確認生命体4号の名を持ちながら人類サイドにつき、警察と連携を取って戦った仮面ライダークウガを思い出すね。なんか結構好きな展開。

 

 キコルのおやっさんがガチ強くてカフカが殺されかけてしまう。銃で撃たれて平気なのヤツが化物でなくて何なんだとおやっさんに問われることがあるが、確かにその通り。

 協力者として受け入れられるか、抹殺対象として消されるか、上層部を相手に生死を賭けた面談みたいな緊張の展開がやってくる。カフカくんにとってはここが正念場。

 最後はとりあえず見守り管理の下でこちら側扱いということで話が収まった。良かったな。

 

 2期が決定したという。そちらも放送したら見るから頑張って手落ちなく新作を作ってくれたまえ。←偉そう

 

烏は主を選ばない

烏は主を選ばない【新カバー版】 (文春文庫)

 普段は人の姿をしている者が大きな烏に変化する設定が印象的なものだった。

 世界観、雰囲気的には前期やっていた「薬屋のひとりごと」やそれより更に前にやっていた「後宮の烏」みたい。

 派手な内容ではないものの、奥深いドラマ性があって結構面白かった。

 割と特殊なアニメだったけど、話が進む程ハマっていった。

 ふざけたファンタジーが一杯あるクールだったので、本作のような極まともな作品が目立って良く思えた。

 

 若宮と雪哉少年がメインの主従の物語、桜花宮に集まった姫様達の物語、大きく分けてこの二つが見所。

 

 若宮が中々に図太く、言動にも読めない所がある人物なのが印象的。それになんだかんだと文句を言いながらしっかり付き合う雪哉がいる。この2人の気安いながらもしっかり主従の絆で結ばる関係性が良かった。2人がちょっと奇妙な仲なのだが、それでも仲良しな点に結構癒やされる。

 

 そして興味が行くのが、お姫様達が桜花宮に集合して面倒臭いことになる展開。女の園なので特有の怖さがある。牽制し合う姫様方のギスり具合が面白い。

 ここで登場する白珠が徐々に怖い。最初は凛々しくしっかりした女性に見えるが、内部に中々の闇を宿していて、少しずつ心が壊れていく。この美しくも脆く怖い女を演じた釘宮理恵の怪演も見所。今期だと「グリム組曲」でも怖い芝居を見せていたのでそちらも合わせて注目。上級萌え声使いの彼女が狂気性を出して芝居するのは結構レア。とても良い芝居でした。

 

 強い大男の路近(ろこん)というキャラがFate/Zeroのライダーみたいな見た目だった。

 

 1クール目の締めくくりにかかる12話、13話の怒濤の流れに注目。

 色々あった謎の解明を次々行っていく若宮様の切れ者な所が全開となるこの2話は緊張感がすごい。そして面白かった。

 それまで別々の場所にいた若宮と桜花宮メンバーが合流し、大集合の下で諸々の暴露大会が開始する。若宮の推理力と洞察力による謎の究明展開が見られるここは「薬屋のひとりごと」のテンションになっている。

 壊れっぷりから一番ヤバいと思われた白珠には救いのエピソードが待っていた。勇ましいお姫様の真赭の薄には、更に女を上げる良い見せ場が待っていた。そして意外にも意外なスポットライトの当たり方となったのがあせびちゃん。

 当初から世間知らずで人畜無害なゆるふわ系お姫様で通していたあせびなのだが、こいつが意外な食わせ物で結果的に一番怖いし悪い。無知と無垢による結果の悪としても怖いし、いくらかは悪意もあったのかも。それがいくらばかりか読めないのも気味が悪い。この一見可愛いらしいお姫様が、1クールの締めくくりにボスキャラへと昇華したのが意外だった。

 これだから女は見た目じゃ分からんのよ。顔は顔、腹は腹で見える部分の面積が違うから。

 

 あせびの悪意の証明については決定打を打てない若宮様だが、ただはっきりとこいつが「嫌い」という意思は表明していた。クールな若宮様から無関心ではなく、はっきりと嫌悪の感情が出たのは怖い。肝が冷えます。

 

 最後は若宮様と浜木綿の間でラブな感じになっていて良かったっす。

 とにかく若宮が大人物過ぎる。怖いけど良い性格をしたお兄さんだな。4人のお姫様達にもそれぞれ魅せるキャラと物語を持たせていて良かった。キャラに魅せられるものがあった。

 

 1クール目の終盤には化物が潜んでなんか悪さをしているという次なる不穏を紹介して終わりだった。続きもあるとのことなので見ていこう。

 続きの新章開幕が7月20日だとアナウンスがあった。結構待たせるのね。7月に入ってすぐ開始にはならないのかよ。

 

 今期のNHK枠はコレとユーフォ3が良かったぞ。NHKはちゃんと良い作品を作れるんだから、資金繰りで変な小細工をせず真っ向勝負で行けや。それで皆に文句を言われないように頑張れ。応援してます。良いアニメを作って下さい。←偉そうだけど応援コメントだからね。

 

THE NEW GATE

THE NEW GATE Blu-ray BOX [Blu-ray]

 来ましたよ。今期の問題児です。

 同期放送作品「できそこ」の作りが出来損ない過ぎたことでやや存在が陰ることになったが(普通ならそっちの方が良いのだが)、こちらもかなりパーフェクトに近いクソアニメっぷりでした。

 正直言って同クール放送に当てたのが勿体ない。別クールで活躍すれば良かったのに。とにかくクソアニメハンターには楽しい1作でした。その趣味以外の人には全くお勧めしません。クソアニメが嫌いな人は絶対に視聴回避した方が良い。

 

 前クールで私を苦しませてくれた「シャンフロ」が終わってからすぐにも始まった次なるゲーム世界にツッコんでいく系。

 またやるの?令和に入って5年も6年も経ってまだキリトくん(SAO)みたいなことやってるの?

 もう出て来いって。ゲームはいいから表世界に出てサラリーマンでもやってみろ。日本は楽しくて良い所だぞ。そんなことをブツブツ呟いちゃうくらいしつこい展開で来る新アニメ。

 こういう未来、または今日という現代に続くようになったからには、SAOという作品も戦犯の罪がある作品になったと言うことが出来るだろう。もちろんSAOは好きで、アスナちゃんは青春の女の1人です。本当に悪いのは劣化した形でしつこく続く後輩作品の方ですのでそこは勘違いなく~。

 

 前述の通り、平成時代からも火が出るくらい擦りまくったジャンルだから、春からスタートの新アニメだったにも関わらず、既視感バリバリでおニュー感はゼロ。タイトルの「THE NEW GATE」に半分は偽りありな感じかな。悲しい一作です。

 

 こんな感じだから、まずは魅せるシナリオとしてダメ。なんかそこら辺をぶらぶらして終わりで、1週間経ったらもう何をやっていたのか思い出せない感じ。

 まぁそこは元から期待しないが、肝心要の絵もダメ。せめて美男美女を描いて迫力あるアクション作画が叶えば良いのだが、それも無理でした。とにかくパワーが足りない。

 最新の記憶となる最終回終盤のパーティーシーンで、ヒロインがブスに描かれているのにショック。最後まで絵がダメだった。ていうか今期は絵が下手だったアニメが多すぎる。

 

 評価できるのは声優のみ。マジで声優パワーだけで乗り切っている。最近そういう作りのアニメが多くないか?今期はお休みの「MAHO FILM」作品なんて全部そのパターンだし。

 ステータスバランスが悪いなぁ。声優だけ評価Aで後は全部Dかそれ以下みたいな。そんなパワプロ的評価を出す私ってばユーモアの人。

 

 もっさい主役男を小野賢章、ヒロインを瀬戸麻沙美本渡楓岡咲美保花澤香菜らが演じたことで出演者の顔ぶれは豪華。小野賢章花澤香菜が一緒に出ているのはちょっと気になるポイント。

 岡咲美保は主演を張った同期放送の「転スラ」3期でなくこっちで主題歌担当なのか。これと比べれば転スラはなんだかんだ良くやっている方だと想える。もっと上のステージでの仕事が出来るってことで、こことは別に主演があって良かったな。

 本渡楓の演じたヒロインは黒髪に白メッシュが入った髪型だった。これは同じ日の夕方にやっている「夜桜さんちの大作戦」のむつみちゃんと同じ髪型だ。どちらも本渡楓が演じて同じような髪型なのだな~というのが印象的要素。

 

 あとはなんかFateのランサーぽい格好のブサイクな顔した男が出てきたのが印象に残ったくらいかな。

 

 絵も話も何か様子がおかしいと思ったら同期放送の「ささやくように恋を唄う」を万策尽きさせて延期させた横浜アニメーションラボ制作作品だった。今期はささ恋を延期させたことで悪名を上げた会社がダブルで請け負っていたのがコレだったのか。この会社は今後要注意だな。

 元々のパワーから考えて二つをダブルで担当するのが無理だった。足が一本しか無いのに二足の草鞋を履くとか言ってるみたいなものだぜ。数が余ってしまうじゃないか。

 というわけで仕事をするなら計画的にだな。あっちを落としてこっちを活かすならまだしも、結果的に全部落ちるようなら最初から一つのみに全振りすべき。

 今期はこちらの会社の作品2作を見てそういう気付きと学びが得られた。人の振りをしっかり見てこそ、我が振りに直す所がないよう備えることが出来るってものだな。

 

ザ・ファブル

「ザ・ファブル Vol.2」Blu-ray

 これ、結構面白かったっす。元V6の岡田くん主演で実写映画があったのは知っている。そっちも見たことなかったけど。

 あの綺麗な岡田くんを迎えて実写化した作品の割には、アニメの絵がなんていうか気の抜けた感じで、とにかく岡田くんの綺麗さがまるで足りていない絵柄だった。絵に品がなく、キャラデザに美しさを感じない。イケメンが出ないし、女子にも萌えない。絵は上手くないっすね。

 バイオレンスな内容で絵柄に品がない点で同期放送「喧嘩独学」となんとなく雰囲気が似た感じだったかな。

 絵は良くないけどこういうダークな内容は結構好きだから1クールずっと退屈なく付き合えた。

 

 伝説のヒットマンが殺しを一時休業し、一般人に混ざって生活していくという一風変わった作風だった。

 マジのヒットマンなら、上から命令があれば何にもヒットすることなく冴えないバイト男として潜伏することだってお手の物。なるほどね。

 

 主役の佐藤明くんはめっちゃ間抜け面でボサーとしている。これで闇仕事のプロだなんて、人の本性ってのは読めないものだ。このイレギュラーな変人主人公に段々と愛着が湧いて来る。バカ面でおでこをツンツンしているお決まりポーズのシーンは笑う。

 バイト先で明が描く動物の絵が微妙にキモくて結構可愛いのは好き。好きな絵柄です。

 イケボの興津和幸がこんなに気の抜けた眠そうな声で演じるのはレア。明のようなキャラの芝居は興津キャラとしては初だったのかもしれない。彼の惚けた芝居に注目っす。

 

 偽物妹の洋子のキャラ性も面白い。駄目な男の駄目部分を見るのが好きというかなりマニアックな趣味を持っている。この変わった趣味の設定も笑う。でも分かるかも。ちょっと駄目なヤツの駄目ポイントに萌えるって確かに分かる部分なんだよ。こういう設定を持って来る作者は人間を多面的に見て楽しむのに長けるのかもしれない。まぁともすれば変態の認定ももらいそうなものだが。

 

 過去に体を売った仕事をしていた岬ちゃんの設定が生々しい。彼女がまたそっちの世界に引っ張り込まれて悪漢の手にかかる所とか可哀想。

 ヤクザの児島が怖い。この悪党の暗躍ターンも結構目立って描かれていた。岬にアレな仕事をさせるために、断れない提案を持ちかけるのが怖い。NOを言えば周囲の人物を狙ってじわじわと精神的に追い込む怖いことをしてくる。ワルのダークな交渉術が見えますな。

 児島がEとDの勃たない症状持ちだったのは意外。最近の同志だと「無職転生」のルディくんがそうだったけど、まさかこんなにジャンルがかけ離れた所にお仲間がいようとは、驚きです。

 ヤーさん全開で凄みを利かせる児島を演じた津田健次郎の芝居が良かった。怖いって。

 

 仕事場の同僚のキモ男が岬ちゃんを盗撮しているのは怖い。GTOでもこんな感じの流れがあったよな。ああいうモブめいた無害な感じのヤツほど裏では何をしているか分からんものだ。

 それから明の狭い笑いのツボを突く変な芸人のジャッカル富岡が面白キャラとして印象に残る。次はどういう感じで本編に登場するのかちょっと楽しみになっている自分がいる。

 

 意外にも2クール連投というから、こちらも最後まで付き合っていこうと思う。それとOP、ED共にご機嫌ソングが流れていたのも印象的だった。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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