ヤバい。今日も暑い。
今朝なんて起きたら「全ての体液が漏れ出したのか?」と思っちゃうくらい汗ビッショリ状態だった。もうここまでビショビショだとなんか笑えてくる。笑えるレベルで水分絞り出しの朝だった。布団シーツを変えなきゃ。それから水もいっぱい飲まなきゃ。
ビショビショといえば濡れた洗濯物の乾きぶりが良いのは爽快。今なんて全てが干からびるくらい太陽燦々状態だから、乾燥ゼロのビッショビショ状態で洗濯物を干しても余裕で乾く。この速乾性に得る快感よぉ~。こればかりは冬には味わえない。多くの人々と共感したい夏だけのスッキリです。
こうなったらどこまでビショビショで行けるのかチャレンジしているくらい。朝に出せば夕方には余裕で乾くから、段々時間を詰めて、日中で乾くギリギリの時間帯を攻めたりしている。今なら薄手のシャツを14時半くらいに出せば、びしょびしょ状態でも太陽が落ちるまでに乾く感じだな。そういう遊び感覚で洗濯物を片している。まぁ何でも楽しみを持って行えば、笑顔が死なない生活が獲得出来るってものさ。この私のようにね。
夏は嫌なことが多いけど、洗濯物が短期間で一掃出来るのが嬉しいし楽しくなる。これだけは生活の上でメリットだな。
で、そのクソ暑い中で大変な思いをしてお出かけすることになった。
子供を連れて水族館に行って来いと司令が出た。行く2日前のお達しだからこいつはソルブレインもビックリな特救指令だ。私だって暇じゃないのだからせめて一週間、一ヶ月、いや半年くらい前からでも言ってくれたらもっとスムーズかつ文句少なく動いてやったのに。今回は急すぎるからまずは文句から始まる物語となりました。
このクソ暑いのに水族館だなんて無いっしょ。秋が来るまで家でレゴかプラレールでもやってる方がガキ共も幸せだって。そう提言すれば大人達から非難されました。批判の段階は抜けてしっかり非難に出る段でした。
自分だって小さい時にはどこでも連れて行ってもらって休みの日に楽しんで来たではないか。なのに下の世代にはどこにも行かなくても良いと言うのは酷い、可哀想。と言われた。まぁね、そうかも。
それと水族館の魚は季節によって展示内容が変わり、夏には夏しか会えない面々がいるとのこと。秋になればもう見れなくなる顔もいるとか。なら今でしょ!のノリで行きたいわけだ。
そうか、そうなのかぁ。そんなに水族館に行きたいのか、このクソ暑いのに?本当に?
当の子供本人にそう訪ねれば「行きたい!」と元気な反応が返って来た。しかもすぐ。
字と意味は異なるけど音が同じことから、CP9に連れて行かれそうな時に自分を助けに来た仲間達に向けてロビンが言った「生ぎたいっ!」を思い出した。あそこは良いシーンだったなぁ。そりゃ誰だってたくさん生ぎたいっ!ってなるものさ。
そんな感じでワンピースの名シーンにジワって目がうるうるしたところで「じゃあ連れてったる!」と私の心が決まった。水族館へいざ出航である。
こうしてワンピースの名場面、名台詞は、少年少女の人生にも根付く教養と成り得るのである。私がその良い例だ。つうわけで尾田先生にありがとう。
そんなこんなワンピースが放送しているくらいの時間帯にテレビの前を離れてお外にGO。
JRの電車に乗る。降りる。そしたらまた電車に乗る。次は路面電車という小さい電車での短い旅が始まる。
「うわぁ~路面だぁ!」思わず声が出る。なぜって路面電車に乗ることなんてマジで久しぶり。今回が人生で2度目だった。1度目となったのは、小学校の課外学習で乗ったやつだった。
小学校なんてのもさっき出てきたようで、今一度指折り数えればやっぱり遠い昔の青春の基地だったようで。そんなこんな時のマジックが働いて、懐かしいのかそうでもないのか謎。
とりあえず珍しい経験なのは確かなので結構ワクワク&ちょっと緊張。
乗り方が分からん。料金はいつ払ってどこでどうやって降りるのさ?発車前に添乗員さんのお姉さんに聞いといた。
電車の乗り方も知らんのかと田舎者扱いされそうなものだが、私はどこでもチャリで行くので路面電車なんて短い距離の交通機関など生活で必要とすることがなかった。じゃあ知らんっしょ。
なんなら水族館だって走ればちょいの距離だから、金をケチるのを優先すれば走っても良かった。でも子供がいるからそうはいかない。
子供はJRのも路面のも含め、電車に乗るのが初だから大変ご機嫌である。
分かるよその気持ち。己の足を使うことなく勝手に景色が移り変わる。それも前でも後ろでも進める。発明が叶えたその「楽ちんさ」に初めて触れた時、人は感動を覚えるのである。分かる分かる。
でもね、あんまりはしゃぐな。騒ぎを静めるために動く私の体力の削られっぷりが勿体ない。
電車に乗っただけで十分楽しんだろってくらい皆さんご機嫌なのだが、ここからが本番だ。
水族館も久しぶりに来るなぁ。この私は哺乳類、魚類含め何でも眺めているのが好きだから、こういうところなら1人でもじっくりゆっくり見たいと思うくらいなのだ。でもガキを連れてだとそうは行かない。ずっと見ているのは魚でなく子供の方。悪さをしないか、迷子にならないか、もう緊張状態なのである。
お店やお客に迷惑をかけて叱られたらこっちがムカついて叱り飛ばすようなことにもなるじゃないか。私も元気が良いからな。そういう面倒はダメなので、子供の動きには要注意。
ふむふむ、来るのが面倒くさいとアレほど思ったが、こうして見ていればちゃんと金を取れるだけのエンタメ性があるな。改めて水族館、オモロイっす。
本当ならお荷物無しの1人でじっくり3時間くらいみたいところだが、そうは行かないのが残念なくらい良い内容だった。これをもっとしっかり見れないなんて損だ。せっかく金払ったのに。子供連れだと見れて半分くらいだな。
ペンギンがおる!めちゃ可愛かった。あれは良い出会いだった。
漢字でだと歩鳥とも表記することがあるように、よちよちだがしっかり歩いている。これは可愛いなぁ。これがブスだとかキモいと思える美的感覚は無いだろう。ペンギンちゃんに会えただけでも、クソ暑い中足を運んだ価値があったってものだ。
あとはデカいウミガメも可愛い。亀も良いんだよな。あのゴツい甲羅に深いロマンを感じるわけさ。
子供もペンギンとデカい亀には「うぉ~!」と唸っていた。喜んでくれて何よりである。
楽しかったけど困ったのは水槽の位置がちょっと高いことかな。子供を3人連れて行ったのだが、一番チビスケの子には水槽が高すぎて中身が見えない。そいつにしっかり見せてやるには、私が抱っこするしかない。抱っこしていると暑いんだよ。
あと暑いといえば電気代をケチらないといけない都合からか、冷房の効きがかなり弱い。施設内部が暑かったっす。まぁ経営サイドにも色々と悩みがあるよね。
チビをずっと抱っこしているとこっちの腕も疲れてシンドかった。まだまだ元気な私でもずっと抱っこして回ると腕に来るっての。
全部を見え終えた出口付近に、これまた上手い配置でお土産コーナーが設けられている。子供がこんなのを見て気にならないわけがない。あれこれと見て触ってをされるから困る。
もちろんだが、こういう場所に置いてあるオリジナル商品はなかなかの強気価格に設定されている。強い希望で「買いたくない!」の思いが出てくる。子供の気をよそに逸らして館内脱出を決め込むのに焦った。
ここであれが欲しい、これが欲しいを言われると全てを没収してお家に帰りたくなるからな。
しかしまぁあの配置もよく考えられたものだな。子供には良いが、大人には厄介な落とし穴ゾーンと取られることもあるかも。
外に出たら飯にするしかない。もう私の胃は空っぽだ。
近場のレストランでカツカレーを食ったらめちゃ美味い。
心身共に疲れるので腹もめちゃ減る。カツカレーなんてガキの頃から大きくなった今日までずっと最強ご馳走メンツの一角だから、いつ対面してもアガる。
しかし子連れで飯屋に入ると、子供がちゃんと食うか、おこぼしはないかもチェックが要るから味に集中できん。その都合でせっかくのカツカレーも味わい半分で終わった。
やはり外食するならうらぶれた中華屋で1人静かに食うのが一番だな。見た目がボロで長年やっている飯屋はガチだからね。むしろちょっと汚いくらいが心地よくて飯の味も分かりやすくなるってものだ。
レストランで困ったのは、子供に食わせたお子様ランチの仕様。このメニュー自体は見栄えも味も良くてナイス。私も子供が残したのをちょっと食ったらとても美味かった。
困るのがおまけのおもちゃの存在。こういうのってお店によっては会計時にレジで子供に渡すパターンがあるが、ここの店と来たらプレートにおもちゃをセットするコーナーが用意されている。これは子供としては嬉しいが、こちらからすると迷惑設定。
飯の前からもおもちゃに夢中になって飯を食うペースがおっそい。ただでさえ集中力、注意力が足りないガキだから、眼の前に美味い飯と楽しいおもちゃがあれば気も移ろうちゃうってものだ。ちょっと食ったらおもちゃが気になるで食うのが遅い。
あれは困りました。お子様ランチを出すお店はおもちゃをいつ登場させるかのタイミングを考えて下さい。というちょっと勝手な意見でした。
心身共に大変疲れました。お守りは体力もいれば精神も摩耗する。
私の親など私というチートのガキがいたために本来の苦労をセーブしている。本来の子供はもっと扱いづらく面倒臭い。それが分かるちょっとの冒険でした。まぁ自分の親には精神的に楽をさせることが出来て良かったかな。これも親孝行(のはず)。
とかなんとかいってもしっかり楽しんだのも事実。私は何にでも楽しみを見出したい人間だからね。たまにはこういうのも刺激があって悪くない。結果良かった。
私も水族館ではしゃいじゃう勢だから、そこはしっかり楽しめた。
子供もやっぱり可愛いからなぁ。笑顔を見れば癒やされる。ホント天使みたいに可愛いっす。
たまには子供とお出かけも良いものだ。ホントたまにはね。いつもは勘弁。
全てが終わったらあとは自分の趣味の活動に打ち込むべし。基本的に1人静かに、たまには大勢で賑やかに、それで良い人間です。
夏のおでかけは暑くて疲れたけど、なんだかんだ心の癒やしになりました。ほどほどに疲れるので、飯が美味くなるベストな活動ですね。
私は今日も心身共に健やかです。
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