こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

赤ちゃん連れで上京してきた田舎の親戚と遊ぶ

 先日のクソ暑い日のことだ。

 田舎に住む身内女が赤ちゃんを連れて街に出てきた。

 都合上、現在私はビックシティを住処にしている。都会に慣れない身内をエスコートするのもシティなパリピの私に向く仕事なのだ。つうわけで駅まで出てきてよと誘いを受けました~。

 久しぶりに会えるのが嬉しいということで、暑いから家にいたい想いも跳ね除けて駅まで迎えに行ったぜ。

 それとね、赤ちゃんを連れて街中ってホント色々な不安と緊張の中にあるのさ。今回は親子共に慣れない地を踏むということが心配になっちゃって馳せ参じたわけである。 

 私がいれば何かあれば助けになるじゃないか。赤ちゃんを連れて来るって聞いただけで心配が倍増したわ。

 

 母をしていれば自分で産んだ子がマジで可愛いものだ。どこの親もそう。うちの母もそう。だから自分の子供に投資する分には財布の紐が緩む。

 その心理+マジでたまにしか都会のデパートに来ないということもあって、身内親子と共にデパートの子供服売り場に行くことになった。

 もうね、入る前からも絶対に物が高いって分かってんだよ。そういうデパートプライスがあるから。そこまで見越しての来店だったのだが、それでも予想を高く飛び越えてマジでたけぇ!

 赤ちゃん用の服、靴、リュック、おもちゃなどなど、どれもこれも長い人生の中で2年と使用出来ないものだろう。だってすぐにデカくなるから。

 その短い愛用期間しかない割にこの高さはどうだ。赤ちゃん用衣服なんてのにも結構大仰なブランド意識があるんだな。売り場を見れば色んなブランドからちっこいあれこれがたくさんリリースされている。おもちゃ売り場のリカちゃん人形が一番安く思えるくらいだったぜ。

 まじかぁ。すぐにデカくなって着なくなるものにこの値段かぁ。我が子が可愛い親の心もあるし、何かを買うことでストレス発散にも繋がるとか。それでこういう高いのもたまにはパァ~といっちゃうらしい。

 これは大事に使って後にはフリマサイトとかで良い値段で譲った方が良かろう。しかし恐ろしい値段。

 ちっこい服でも万越えのが普通にある。頑張れば3ヶ月食っていけるくらいの額だな。すごい業界もあったものだ。

 

 困るのが、売り場で赤ちゃんが特大のわめき声をあげてグズっちゃうこと。腹が減っているようだ。これは私でも分かるサイン。ゆりかごから墓場に入る前まで、人ってのは腹が減った時にかなりのストレスを感じる。そりゃ泣くわな。 

 その日は平日で売り場に客も少ない。他の子供連れも何人かいたが、よその子供は静かなものだ。そんな時にうちの子はギャースカうるせぇから、それを抱いている私は、世界一うるせぇ生き物を抱いているような気がしてきた。

 割と長いことギャースカとうるさかった赤ちゃんだが、売り場の端っこにあったキッズルームでおっぱいをやって出てくれば、さっきのが嘘なくらいグースカと寝ていた。

 わめいてエサを食って寝てで、このお気楽さを見れば動物園のフレンズのようだ。まぁガキの内はそれが仕事で全てで他にすることないわな。

 

 デパートで買い物が済んだらしっかり腹が減る。親が買い物する間、こちらは子供をあやしているのだから。

 うるせぇし疲れるけど、マジで可愛んだよな。だから抱っこしていれば幸福感も結構強いので、文句のボリュームも絞られるってものだ。

 

 で、巨大な駅の地下にある飯屋を回ってどこかに決めて食うことにする。これもね、入る前から場所的に物が高くなるのは予想済みなのさ。

 で、またなんだけど、にしてもたけぇ!

 洋食屋に入ったところ、西洋が遠くに感じる程お値段が私の生活水準とマッチしない。普段はこの半額で食えるこじんまりとした定食屋でしか食わない。

 これもショバ代、じゃなくて場所代でプラスされているんだろうな。デカい駅の中にあれば出店するだけでも大変だからな。じゃあプラスアルファでメニューもお高くなりますわな。

 つっても今日付き合ってもらったサービスってことで、支払いは身内のおごりだった。自分で払うなら来ない店だな。

 米と卵をたくさん食いたい思いでいたのでオムライスを頼んだ。10分経つか経たないくらいでオムライスが出てくる。

 で、これがびっくり。写真では測りきれないものがある。実物のなんと小さいこと。まだ皿が店員の手を離れる手前、口から飛び出そうな言葉をなんとか抑えたが、その内容は「ちっせぇ!」というツッコミだった。

 マジかよ。これまで数多の食堂でオムライスを注文し、それと人んちで出てきたのも食って来た私が、はっきりと今までこんなに小さいオムライスは見たことがないと思ったわけだ。

 嘘だろコレ。私が小5の読書感想文用の作品として選んで読んだ「ガリバー旅行記」の世界にでも潜り込んじまったのかと思ったくらいだ。ちなみに結構良い評価を取ったやつ。

 

 やばい。普通に3口で行けるのを普通で行ったらごちそうしてくれた相手がいることもあってマズい。なのでゆっくりと12口で食った。容量豊富な胃に足りない。

 デミソースがかかっていたが、このソースがちょっと辛めだったかも。本場はもうちっと甘めだと思うというやかましいレビューは口には出さないここだけの思い。

 まぁ美味しかったけど、あの額を出す価値はないかな。私で作っても味、量共にこれより満足度が高い結果をマーク出来る。自炊生活極まった末のレビューです。

 

 にしても少ない割に物が高い暗黒めいた時代になったのだなぁ。先日なんてプレステ5がリリースからしばらくして廉価版を出すどころか1万円くらい値上がったというエグいネットニュースを見たし。プレステも7、8万円する時代になったという。やばい額だな。 

 プレステが7万、8万もするなら3口で終わるオムライスだって余裕で1000円を越えちゃうわけだ。実に世知辛い!

 ていうか娯楽品のプレステの前に、日本人の主食の米が減って米騒動が起きるのにリーチがかかった状態にもあるって聞いたな。そっちのがマズいよな。米騒動は確か「はいからさんが通る」で学んだっけ?

 こっちもマジかよ。米の字を持つ米国以上に米の国として栄えて来た我らが米の国 日本国から米が消える日がくるのかよ。←何回米って書いたよ。

 そうなれば米が主役のオムライスも当然値が張るようになるわけだ。今後はまったり外食なんて出来ないなぁ。

 

 まぁでもその後はおっぱいを飲んでご機嫌になった赤ちゃんと楽しく遊んでバイバイで楽しかった。空腹で荒れていた赤ちゃんも普段はご機嫌で私とも仲良しだからな。マジで可愛かったわ。

 帰りの電車に乗る改札まで見送った。もう心配になるから最後まで油断なく帰ってくれと頼んでおいた。子供が絡むと私ってば過保護な気質が出るみたい。普段は結構お気楽主義なんだけどね。

 

 というわけで楽しい親戚付き合いでした。オムライスもたまには良いものだ。

 

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