こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

2024年のアニメ感想(7月~9月)その1

 1クールに一度のこの長々ダラダラ企画がまたやって来たぜ!

 この時間が結構好きです。自分の好きな時間があるって人生においてとても大事なこと。

 

 夏アニメもたくさん見たなぁ~。全体数では春よりちょっと少なかった気もするけど、それでも十分に多い。

 もうね、ホント数を減らせって。こっちが見る本数を減らす妥協はしたくないから、そっちで総数を減らしてくれ。

 マジで今急いでやることある?てなくらい不要不急の映像化が多くない?

 原作が何だったのか知らないけど、よく映像化出来たなってくらいゴミっているアニメも少なくない数あった。

 

 今期作品もやっぱりクオリティの振り幅が「ゴミから良作まで」のいつもの感じで、困ると同時に笑った。なんだかこのフレーズも「ゆりかごから墓場まで」みたく個人的にかなり馴染むものになったものだ。まぁゴミだったらゆりかごに乗せられなければ墓にも入れられるわけがないのだけど。

 全体として見ると「バカなの?」とツッコミを入れたくなるような変な作品が多かったような。つまり今期も結構なクソアニメ豊作期であり、クソアニメハンターのメガネを外して一般的な価値観で見ればハズレ枠多き不作期だったのかも。

 中にはしっかりと「ハズレ枠」とタイトルに銘打っている作品もあったし。もうタイトルでウケを狙ってあとは何も狙ってないだろ。

 それとは逆の例で、タイトルに「負けヒロイン」とあるのに、蓋を開けてみれば結構勝っているコンテンツだったという面白いものも出てきた。色々あるからこの世界は面白い。

 

 クソアニメを相手取る場合、それオンリーを楽しむシングルタスクの時間には当てられない。なぜかというと、シンプルに時間が勿体ないからだ。クール毎に「この作品は作業用BGMくらいの流し見で良かろう」という括りを設けている。

 で、今期は作業用視聴に回す分が随分と多かった。作業用動画が多すぎて時間にしても長過ぎるから、先にやるべき作業が余裕で終わってしまう。作業用のおまけコンテンツが余り過ぎるとか始末が悪い。作業が終わっても余っているクソアニメは、爪切りとか筋トレの時間に見る用に当てた。

 扱いとしては酷いかもだが、とりあえずどの作品も私生活に上手いこと馴染ませてそれなりに有意義性を持たせて楽しんだ。私ほどアニメを有効活用している人間はいないかもしない。

 

 既視感が凄すぎて自分はエスパーか未来人かって状態になる底辺パクリ作品(主になろう系)が多くて困る。

 表現やクリエイティブの自由はもちろんあって然るべきものだ。でもね、同じようなのをさすがに連発しすぎ。あまりにもしつこすぎるから、それら自由の中でも狭く絞ることで、ソレ系のはアニメ的法律で禁止した方が良いかもしれない。

 同クールにおけるクソアニメの打率がここまで高くなってくるとジャパニメーションもマジで終わりを迎えるぞ。

 とかなんとかいっても、その流れすら一つのエンタメとして楽しむくらい私は快楽主義者なのである。まぁいくらかは脳の誤魔化しかもという自覚もあったりするのだが。とにかく私はジャパニメーションを諦めない。どんなゴミとだって付き合いましょうとも。

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 我ながらなんかすごい思考。

 

 夏アニメの1話が放送した7月初旬から最終回の9月末までマジでずっと暑かった。夏アニメ放送期間は毎日暑さでイライラして体はグダグダしていた。

 ホント、夏アニメを見る度に随分暑い中で見ることになってムカつくわ~と思う連続だったぜ。そうして暑さにイラついて文句を言える内は限界の外にあるってことでまぁ良しだな。クソ暑いけど元気に乗り越えました。

 

 ではそんな愛しくもクソムカついた夏に見たアニメ達をいっぱい振り返るしかない!

 なんか文句ばかりの始まりになったけど、なんだかんだアニメを愛しています。歪んでも真っ直ぐでも愛は愛なのだ。

 

 

魔王学院の不適合者 Ⅱ ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~ 第2クール(遅刻居残り分)

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 本来は夏前に完結するはずの春クールアニメだが、終盤数話が遅刻を決め込んでくれたため、くそ暑い7月に入ってしれっと残り分を放送。それをこっそり見た私。

 ここまで来ると内容などもうどうでも良い。ていうかⅡになってなにやってたんだっけ?なくらいどうでもいい感じで覚えていない。とりあえずヒロインは可愛い。Ⅲはさすがにいらんす。

 一番の感想とえいば、1期、2期共に放送を落としまくったことから、テレビアニメとして不適合だったことかな。学校や会社を見ても、日本は遅刻者に対して厳しい国だと良く分かります。ていうか嫌われる原因にもなるし。アノス様はしっかり反省しろ。

 ともりること楠木ともりが出演したアニメには、この手のアニメ不適合問題が見られるものが多い。彼女の罪は当然ゼロでアニメ制作会社が全部悪い。でも振り返ってみるとなんか残念な記憶になって気の毒だ。そんな彼女のことは応援します。

 

NINJA KAMUI

 ゴミみたいな酷いアニメも少なくない数出てきた今期作品の中で、コイツはかなりまともだった。おふざけ無しでまともなだけでもレアです。

 昭和時代からもオタクなんてのはだいたい忍者が好き。つうわけで令和になってまた一つ歴史に追加された忍者ものがコイツだ。

 

 バトルアクションがとにかく爽快。忍者バトルはそうでなければ。といっても話が進む程に「忍者とは?」と考えちゃうくらい従来の忍者離れした超技術アクションになっている。ていうかそもそも従来の忍者ってのも何なのかよく分かっていないような。謎が深い世界です。

 舞台も日本でなく外国だからそこも忍者らしくない。まぁでも「世界忍者戦ジライヤ」なんていう地球のどこかしこにも忍者が点在している内容の忍者作品もあったくらいだから、日本に限らずどこにでも忍者を出して問題なかろう。←達観した忍者コンテンツ好きの上から目線な意見。

 

 元々強い忍者がもっと強くなる「具足ギア」というパワードスーツを着ることでもっとすごいバトル展開を呼び込むことになる。主人公のヒガンがそれを手にするまでが結構長く、話も折り返しくらいのところで遂に赤い具足ギアがお目見えとなった。その時には気分が盛り上がったぜ。

 あのスーパースーツがシンプルに格好良い。「NARUTO」みたく印を結んで忍術発動のターンもあったけど、最終的にはとんでも科学で全部いてこます爽快バトルとなった。忍者はどうした?とツッコんじゃうこともあったが、娯楽性を求めた点でこの流れを良しとしよう。

 

 タイトルの「KAMUI」はやっぱり「忍風カムイ外伝」から取ったのかな。カムイという名前のキャラが主人公ではなかったし。忍者コンテンツの中では偉大な先輩なのがカムイ外伝だからな。あれはキツい話だった。

 カムイ外伝と同じく、冒頭の流れは抜け忍への制裁から始まる。これが痛いもので、せっかく一般人になって平和な家庭を築いた後に、嫁と子供と家と全部を奪われちまう。やっぱりいつの世も忍者社会は鉄の掟で縛られていてめちゃ怖いんだな。人生の大事な物を全部失った主人公が、復讐者として戦う内容になっている。

 

 主人公のヒガン、警察、悪い忍者軍団、謎の会社 AUZA、それぞれ勢力が分かれて裏で表でドンパチやっている物騒な勢力図を楽しんで行く。

 ヒガンとおっさん警官のマイクがコンビを組んでからが結構楽しい。ヒガンが主役だけど、警察サイドでメインキャラに描かれたマイクも功労者だな。

 主人公とコンビを組む警察キャラにしてはおっさんおっさんし過ぎなすごいヒゲゴリラだった。演じた斧アツシの声がマジでおっさん過ぎてベストマッチだった。ここ最近も色んなアニメでおっさんを演じているよな。好きな声です。

 綺麗系で媚びる感じもなく、ヒガン、マイク、敵さんボスのヤマジと、メインキャラにはおっさんが集中していた。ヒガン達の協力者のジェイソンもめっちゃおっさんだったし。おっさん度の高い忍者ものだった。

 綺麗系ならヒガンとは同郷のライバルキャラのザイくらいだったかな。女戦士のエマが途中までは味方キャラとしていてくれたが、悲しい死の末退場しちゃうからな。エマがいなくなったら一気にむさくなった。もっとくノ一を出した方が良かったかも。

 

 ボス忍者のヤマジの声が山路和弘だったのはベストマッチ。その近くに潜む女戦士は朴璐美が演じていたので、まさかの夫婦共演になっていた。ここは声優好き的には嬉しい。

 

 最終的には、古臭くあらず忍者も前を向いて変わっていこう的な希望を見て話を終えることが出来た。

 コテコテの忍者ものかと思ったら攻殻機動隊やタイバニみたいな感じにも見える意外な一作だった。意欲的作りで良いと思う。

 

ライジングインパクト シーズン2

ライジングインパクト blu-ray (2024) season1+2 全話を収録 完全版 4枚組 BOX

 8月6日よりNetflixにてシーズン2をお届けした。

 キャメロット学院のアメリカ校、イギリス校の猛者共と渡り合う日本校メンバーの青春第2幕が開幕した。

 さっそく戦ったクエスターが猛者でガウェインのハードも思わずブレイクしてしまう。派手に負けて泣きベソをかくガウェインくんを慰めてあげたい。そのショックから短い期間ながらイップスみたくなってショットの精度が落ちていた。初っ端からも世界の壁は厚くて高いと見せつけてくれた。

 

 リーベルは外国に行っても相変わらずマリア先生が喋る毎に活き活きしていて可愛いヤツだった。あいつはマリア先生推し過ぎて愛せる。先生も確かに美しくエロくてナイス。

 

 相変わらずガウェインが元気でパワフルなプレイを見せてくれる。ミスって高い岩に球を打ち上げた時には、アンプレヤブルせず猿並みの身体能力で登って打ち込んだり、獣か鳥が開けたような小さい木の穴の間にもぶち込んで貫通ショットを打つなど、野性じみたパワフルテクで難所を乗り越えて行った。ここらあたりのスーパープレイは見ていて爽快。プロならまずやらんだろうというファンタジーゴルフですなぁ。

 

 世界の猛者を相手にずっとやりあう刺激的シーズンとなった。その中でプレイヤー各員の精神に揺らぎが見えるのに、ゴルフという奥深く難しいスポーツの真理が見えたような気がする。 

 印象的なワードとして「メンタルトラップ」というものが登場した。ゴルフにおいては、己の心より生まれる精神の揺らぎこそが真にヤバいトラップだとされている。己を律することを可能とした紳士、淑女諸君こそが真の高みに登れるものだと分かった。深いぜ。

 その点からいえば、今回の戦いでは精神が揺らいだことで戦績を落とした者が続出した。ガウェインが初っ端からも敗北のショックで調子を落とすし、あのランスロットもトリスタンの猛者っぷりにプレイに揺らぎが出て調子を落とす。ランスロットまでが精神的に追い込まれて一時的に戦意を失ったのは意外な展開だった。

 ガウェインに逆転されたウエスター、トリスタンに叩きのめされたリーベル、東堂院も一時戦意を失う。最後にはそのトリスタンも自分を追いかけてくるプレイヤーの圧に焦りを覚えて一時調子を落とす。このように、世界を相手に皆技術と精神の面で苦戦していたのも見所。ゴルフは簡単じゃないんすよ。ただかっ飛ばせばOKなインテリジェンスの低い競技ではないと分かった。

 

 試合が進む中でガウェインの出自についてちょっと深く分かってくる。どうやらウエスターと義理の兄弟なのか?みたいな感じになっていた。複雑な家庭の都合がありそう。

 ウエスターのパパがなんかすごいプロジェクトを考えていて、キャメロットの中から更に絞って可能性のある子を集め、ゴルフのキングダムを作るとか言ってきた。王煉が実はそっちサイドの回し者だったらしく、最後には日本校を退学してそっちに戻ってしまった。あいつ、そんなスパイみたいなことをしていた重要人物だったのか。

 

 トリスタン、パーシバル、マーリンと、海外勢キャラにも同じ原作者が手掛けた「七つの大罪」のキャラと同じ名前を持つ者が見られる。今回シリーズでは梶裕貴雨宮天の演じるキャラも重要所で登場することから、いよいよ「七つの大罪」の同窓会的気分。

 

 試合中に頭部を出血したガウェインから別人格が出てきて、なんかガンダム種割れ覚醒モードみたいになっていた。これは新要素。このモードだと野生児感が抑えられて常識人のように見える。

 パーシバルちゃんがガウェインに惚れちゃっているみたいだった。可愛いヤツ。

 後半のガウェインの出血量がヤバすぎるから絵面として痛々しい。早く病院に連れて行ってあげて。

 

 前シーズンでなんか不穏な感じだったプラタリッサの心配事は、姉との確執問題にあった。姉妹仲がこじれる中でのゴルフプレイとなったが、最後の空港のシーンでは無事和解出来て良かった。プラタリッサも結構可愛いな。

 祐美子ちゃんが愛しのランスロットをデートに連れ回すところも可愛かった。祐美子のことは応援してます。

 

 最後は帰国して終わり。

 ずっと海外なので今回は殆ど出番がなかった霧亜お姉様。お姉様をもっと出してあげて。それと妹の胡桃ちゃんも。

 

 今回も新ライバル登場からの白熱の試合模様が楽しくて飽きなく見れた。まだ続くみたいなので、次のシーズンをやったとしても見ます。原作はとっくに完結しているというので、頑張れば最後まで作れるはず。

 

T・Pぼん シーズン2

 おかえりなさい。ちょっと間を空けてのシーズン2です。

 ぼんぼん言ってるあのOP曲もシーズン1から続投。あの曲が妙に頭に残る。

 

 今回からの大きな変更点は、メインヒロイン枠がリームちゃんからユミ子ちゃんに変わったこと。どちらのギャルもイケてる可愛い子ちゃんだったので、今回のユミ子ちゃんとやっていく夏も楽しかったっす。

 全体として作画が良い。パトロール隊員に与えられるバイクデザインがやっぱり格好良いな。あれは良い。乗ってみたい。

 

 ヒロインに微妙に色気というか、マジでちょっとだけエロさがあって良し。今回はユミ子ちゃんのお着替えシーンに水浴びシーンとサービスカットがあって悪くない夏になった。

 ぼんくんが一見するとウブな童貞に見えて女子慣れしているというか、そっち方面に鈍感というか。可愛い子ちゃんと二人きりでお仕事してお近づきになる割に怯むことをしない。そこが意外。

 

 今回はぼんが先輩隊員でユミ子が見習いの後輩だから、ぼんくんも順調に出世して成長している。立場的に大きく成長しているから、そこが「ドラえもん」ののび太くんと違うところだよな。ドラえもんでいうと、のび太ドラえもんの管理下から離れて自立し、また別のおちこぼれをサポートするみたいなものだからな。

 タイムパトロール先で訪れる地の文化、文明について知識があって聞かれたことはサラッと説明も出来ちゃうからぼんくんも賢いよな。でもそれも圧縮学習があってのことだけど。

 最初は見習いだったユミ子ちゃんだが、思ったよりも優秀で図太い性格をしていて、あっという間に正式隊員へと昇格して行った。ぼんが先輩風を吹かせられるターンが短い。

 

 1話完結で毎度色んな時代に飛び、教養のあるエピソードが展開する。

 シーズン2初回エピソードは、通り魔による殺人事件を扱ったものだった。いきなり物騒だな。ユミ子ちゃんが悪漢に刺されて退場するのを避けられて本当に良かった。

 恐ろしいペストが流行する時代に行ったり、セミクジラの絶滅を止めるべく時間に干渉する男の話があったりと、それぞれ見応えがあった。

漂流教室」で初めて知った病気のペストだが、やっぱり怖い。

 クジラの回では、人間が海に向き合う上での意識について考えさせられることになった。

 ぼんが趣味でマンガを描いたら、絵は下手だけどギャグのセンスがクセになって良いとオタクから褒められ、才能を認められたのは良かった。何気に彼の強みを発見出来た成長のシーズン2だった。

 

 こうして見ていくとちゃんと面白いし、作者が定義するところのSF(少し不思議)をしっかり地で行っていると分かる。やっぱり藤子・F・不二雄って頭が良いんだ。同時期にやっていたバカみたいなアニメを多く見ていると、こんな感想も出てくる。

 

 終盤ではリームちゃんとも再会出来てツインヒロインで楽しめました。リームちゃんもやっぱり可愛い。

 

異世界スーサイド・スクワッド

Episode 10

 

 これは「異世界」という冠がある割には、いつものやつと比べて別口のものだった。マーベルキャラとコラボして異世界物語を描くというなんか変わった企画だった。

 現在の業界全体を見たクオリティの都合から、タイトルの「異世界」は排除した方が良かったかも。そのワードがあるだけでそっちに詳しいオタクは警戒するし、下手をすれば0話切りされる要因にもなったはず。

 

 お話はまぁ豪快なもので、キャラの濃い暴れ者達をとっ捕まえて異世界送りにしてまた暴れさせるというものだった。パワーでずっと突き進む爽快さがありました。

 タイトルに見える異世界のワードだけで、なんかまたダメなやつなんだろうなと全く期待していなかったが、見てみると結構楽しかった。とにかくアクションシーンが派手でキャラ達のやり取りも元気で楽しく、なによりもハーレイ・クインちゃんが可愛い。彼女が元気に悪役ヒロインをしているのが見れただけで及第点を上げちゃいます。←採点が甘い。

 

 この手の異世界に行く話なら、現実にいてもいなくてもどうでもいい陰気なモブが元の世界から弾かれて行きそうなものだが、今回の異世界転移者は皆揃って元気でキャラが濃くモブ感がない。パッと見て一番記憶に残るサメ人間なんてのもいるし。そこが他とは違ったことかな。まぁ世界から弾かれたって意味ではこいつらも社会にいたらヤバい悪者ってことで一緒ではあるのだけど。

 陽気に行く異世界ものということで、陰気を飛ばして見れたのは良かった。陰気も過ぎると毒だからなぁ。

 

 くじら(声優の)声の怖いおばさんの計略で、シャバにいたら邪魔な悪者共をまとめて異世界に追放し、こっちの都合の良いように仕事をさせる。この展開から「PSYCHO-PASS」で、能力の高い犯罪者に仕事をさせていたあの流れを思い出した。悪者でも使える人材は使えるから配置場所を埋められて良い。今回の異世界送り対象者は能力が高い。

 我らがホロライブの歌姫 森カリオペが格好良く歌うED曲に合わせてくじら声のあの怖いおばさんが踊っているEDアニメにはウケた。EDまで陽気な異世界ものだったな。

 

 ママンが怖くてだんまりを決め込む気弱なお姫様役がうえしゃま(上田麗奈)だった。彼女はここ最近お姫様役が多くないか。後半で姫様がキレちゃってハーレイ・クインちゃん化するのは、思春期の元気な進化としてアリだなと思う。

 そのお姫様に使える騎士団長の顔と髪型と髪色と全部合わせてデザインがもうちょっとどうにかならんかったのか。普通なら言動まで含めた強いイケメンが来そうなポジなのに、ハゲやすそうなおっさんみたいなのが来た。

 騎士団長の鎧に宿るパワーがすごくて、鎧の一部でも身につければなんかすごいことになっていた。異世界転移者各員が鎧のパワーを使った時に、その手のアニメの変身バンクみたいなのが入るのがちょっと面白かった。あの変身シーンに何気に気合が入っている。

 

 序盤にハーレイ・クインと共に行動していて、後はどこに行ったか謎なジョーカーがこの後も重要人物として関わって来そうな感じなのだが、よく分からんところで終わった。最後だけまた出てきたけど、あいつも敵なのか味方なのかなんなのか。

 1話目にこいつが出てきた時には、最近出てきた似て非なる者としてこの私のことも初見騙ししてくれたジョー・力一(ジョーりきいちと読み、あのにじさんじからの刺客である)じゃないだろうなと本能的に警戒心が働いた。あいつのせいで騙し絵的な物に敏感かつ疑い深く反応するようになってしまった。しかしあの騙しトリックにはめちゃ笑ったわ。

 というわけで、パッと見てソレと思ってもそうではないことがある。だから物事は慎重に見て判断しようという気付きを胸にこのアニメの感想を終わりにします。

 

よあそびぐらしっ!

ただいま!

 ナイスショートエロス!素晴らしい!

 この夏もやってきました。私が割と気に入っているショートエロ枠。

 全8話で合計30分くらい。このショートさ、その割には満足出来るタイパの良さがこの枠の良さ。いまじゃすっかり毎期の固定枠として楽しまずにはいられない枠に昇華しました。

 最近は、異世界枠をボロクソに言う割りこっちにすごく優しい私がいることについて、まぁ仕方ないって想います。

 

 今回のお話は、性を持て余し過ぎた若き男女の物語。でもそれを言えば毎度の作品がそうかも。

 幼馴染のモデル女が、新しい家が見つかるまでと言って俺の家に上がり込んでくる。女は自分がコンビニの夜勤に行っている間によその男を連れ込み、人んちをラブなホテル化しているようだ。こいつは怪しさとエロさ満点の案件だぜ。じゃあ調査せねば。

 といった疑いを持った主人公の真野円人くんの青春はドッキドキだぁ。円人と書いて「かずと」と読む。こいつは人生初の漢字読みだぜ。絶対エンジンくんだと思われるはず。

 

 タイトル通り、ヒロインが夜遊びをしている、それも人んちで!

 そんなただれた内容でタイトル回収になるのか。マジかよ、けしからん女だぜ!

 と思ったところ、展開は予想とはちょっと違う方向にハンドルを切ることとなった。ヒロインの弥生ちゃんは芸能人なので、むしろそういう所はちゃんとしていて彼氏は作らない。では円人くんがいない間、家でこそこそと何をしていたかというと、一人でお楽しみタイムに入って自らを慰めていたのだった。

 この真実を知ったことで「健全ですねっ!」となった。そうなるのは当たり前のことで健全です。弥生ちゃんはクソ女でなかったので安心しました。そういうことなら仕方ない。

 あと関係ないけど、タイトルから「よふかしのうた」を思い出した。こっちはこっちでよふかしのうたをやっている。

 

 この枠定番のノリと流れとして、とにかく前置き少なくソレをおっ始めるのは今回も当然のこと。やることはサクッとやります。どこの事務所仕事もこれくらいサクサク片してもらいたいものだ。

 ただソレをやる。それだけでは終わらず、作品のもう1つのテーマとして、カメラマンになりたい円人くんの夢を追いかける物語も描いている。

 一度は夢を諦めてコンビニ店員の道を取った彼だが、弥生ちゃんとの再会を受けて夢への活動も再開される。このサクセス性も良しです。

 幼い頃に弥生ちゃんと一緒に買ったカメラという思い出アイテムにちょっとキュンと来た。弥生ちゃんはモデルになり、円人くんはカメラマンになってそのカメラで撮影する。そんな幼馴染二人の幼い日の約束が可愛らしい。

 結果、愛の力が夢への奮闘へのアシストとなり、二人の人生は上向きになる。エロスも人の夢も見せてくれる良い作品だったじゃないか。良い話です。夜遊びもたまにはしてみるものですなぁ。私は夜になるとすぐ寝るのでしたこと無いっす。

 途中で弥生ちゃんのイケてるお姉様とも一戦おっ始めてしまった円人くんの青春の寄り道についてはいかがなものかとは思う。だがそれはそれで悪くないと思ってしまったのもまた私の真実。

 この枠の次回作にも期待します。

 

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