こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

お金にまつわる人生振り返り 人生を頑張った自分へのささやかなご褒美があっても良いだろう

 総資産が当初の目標金額を越えました。

 今日を生きて明日を拝むのに精一杯とまではいかないものの、めちゃくちゃ余裕がある訳ではない。今は多くの人間から見てそういう時代であり、私のお金儲けの才能もそのくらいのものだから、そんな微妙な余力しか残らない。

 だから銭勘定もゆっくり行う暇がなかったのだが、この秋は恐らく短い期間であろう人生の凪の時が来た。まぁ何かっていうとちょっとの休憩期間ってことね。その際に、この私は一体全体どのくらい小遣いを貯めたのか確認するのも良かろうと思ったわけである。あんまりいつも数えているといやらしい話だが、たまには確認しておくのも大事。たまにはね。

 で、数えることしばらく。ちょっとびっくり。思っていたよりも貯まっていて、また思っていたよりも出て行く分が少なかった。思えば~、いや別に何も思わなくとも恥と罪と欲の少ない人生だった。ザ・善良なる小市民をやってここまで来ました。なのでそういう結果です。←自己満足がすごい。

 

 コツコツ&ケチケチと貯めて来た額が具体的にいくらだったのか。そいつは円で数えてもドルで数えても人に言うのはちょっと控えさせてもらおう。あんまり小遣い事情を大っぴらに言うものではない。そうウチのじいさんが言っていた。

 個人の価値観で言えば、人から見て莫大な財産とまでは行かないものの、一方では決して少なすぎる額でもない。

 まぁ頑張りましたわ。そりゃ日々ふざけていてはこうして資産が膨らむことはないわけで。とは言ってもサボれるところはしっかりサボって来たのだけどね。逆を言えばここで戦わねば!という所では全部戦って勝って来たわけでもある。

 社会においては、全てのシーンが戦いに出る場とは限らない。ここはおサボり様を決め込んでも大丈夫!と自信を持ってサボりに踏み切れる場だって実はある。そこを見極めて休める時に休むのが、心身を疲れさせない人生のコツです。サボるのが上手いヤツは、案外ここ一番で仕事をする時にも上手くやるもんだ。とか手前味噌な事を言ってとにかく自分を正当化したいのだろ?とツッコまれたらそれについて否定の意見はない。

 

 どれだけ持っているのかという額のことは、数値となってはっきりと目で確認出来る。並んだ少なくはない数字を見れば「私、頑張ったぁ~」とやっぱり思うわけだ。

 母にもそこのところを尋ねてみよう。すると「知らん」と言っていたけど、笑顔で返してくれた分にはちょっとの祝福もしてくれていると見た。

 思えば、母は何かあったら逃げ込める精神的な逃げ込み寺の尼さんでもあった。親の手を離れて一人で何かして金を得る。それは、それまで子供だったヤツからすれば怖いことでもあった。人と比べればこれだけ呑気に構えて社会の場に出ている私だって、最初くらいは僅かばかりのビビリの心があった……のかもしれない。あんまり覚えていない。

 まぁ実際に逃げ込む事はしていないわけだが、何かあって心が潰れたその時には、例えべそをかいて帰っても母は殴らず怒鳴らずとりあえず優しく迎えてくれたはず。

 私にはそうして精神的に打ち負かされた社会の場における逃げ傷がないのだが、もしもそれがあったとすれば母を頼っていたはず。いつでもドッカリと後ろで構えてくれる彼女の存在があったからこそ、私は日々安心して呑気に労働に出かけられていたのだろう。親の愛や威厳ってのは頼もしいものだぜ。

 というわけで、私が何をして金を得ているのかいまいち分かっていない母ともこれまでの人生の苦労と幸福を分け合った。なんでも分け合えるものなら分け合っとけ。

 それから人目にはちょっと何をしているのか分からんという、内容の難易度のことは置いといて理解が簡単ではないお金儲けをしています。もちろんオールホワイトなものです。

 

 実際に金を稼ぐようにならないと分からないこともある。

 ガキの頃には黙っていても日々眼の前に出てきた飯。服だってそうだし、その他生活周りの物は何の苦労もなく間に合っていた。なぜってそりゃ大人が代わりに金を払って全部用意していてくれたからだ。

 私は父にメシ屋に連れて行ってもらえばとりあえず「なんかの大盛り」を頼む頭でいた。メニューは時間をかけて選ぶ。それも大盛りにする。このように、何でも選び放題、盛り放題なことって当たり前ではないぞ。

 ガキの頃は食えて当たり前としか思わなかった大盛りラーメンの代金を、自分で稼いで全額用意する。そんなことだけでも結構な苦労がいるのだ。大盛りは600円。その600円を稼ぐのにどれだけ汗を流し、体を使い脳みそを回転させて疲れを味わうことなるか。これは想像だけでは確信が掴めないことであり、マジでやってみなければ分からない。

 人生ってのは思ったよりも簡単ではなかったし、一方では思ったよりも難しくもなかった。真ん中ラインです。

 

 メンタルが強いというか、硬い物がぶつかってもへっちゃらな柔らかさがあったため、とにかくそっち方面では傷つくことがなかった。体も柔らかいから怪我も少ない人生だった。

 私の同級生の中には、心を病んで人生の質を著しく下げた者もあった。学校では元気だったが、会社に入ればその元気もグッと落ちる。しかもそのスピードが速い。それを横目に見てきた経験もある。あれは悲しく切なく怖い。

 これまで大きな怪我も病気もなかった私だが、ちょっとのピンチならあった。長くはない一時の間なら強めの飢えを味わったことがあった。別に借金をするくらい金がないわけではないが、金以外の理由でも日々のエサが間に合わないことだってあるっちゃある。現にあったし。

 親元を離れて知った恐怖といえば「飢え」である。これは激しく裕福とは言わないものの、貧困を味わうことが全くなかった商家で育った身からすれば、新鮮且つ斬新な体験だった。

 私は自分で金を得るのが可能な年齢になるまで、飢えというものを経験したことがなかった。それを知った時、自分の子供にそれを経験させることを決してしなかった両親の存在に深く感謝した。そのくらい飢えとは恐ろしい。

 なんだかんだと親に過度の文句や要求をするバカなガキもいるものだが「飢えさせない」というそれ一つが出来ただけで、親としてはとりあえず及第点突破です。飢えないための苦労を知ったら、それ以上を求めるのがクソ贅沢なことにさえ思えてくる。うちの両親はよくやっている。立派です。

 

 哺乳類は飢えると死ぬ。どこのアホでも知っている生物学の知識だ。だがあとの詳しいことは体感しないと分からない。

 まず当然のごとく飢えは苦しい。次に悲しく切ない想いになり、夜に眠れなくなる。腹が鳴って睡眠に集中出来ないからだ。

 空腹とは強いストレスを引き起こすのだ。うるさい課長にガミガミ叱られることだけが人生のストレスではない。そんな課長が可愛く思えるくらいに、飢えのストレスは酷く人の心を虐めるのだ。ちなみに私は課長を圧倒させるくらいよく喋ってうるさい。

 ホント怖いっすよ。飢えたくなかったら文句をたれながらでも労働するか、手八丁口八丁でなんとしてでも生活保護を勝ち取るかしなければならない。とにかく人が一番頑張るのはこれの回避のためだと思う。

 その昔見た「NHKにようこそ!」というアニメの主人公のヒキニートだって、最後は飢えからの解放のために外に出て働き始めた。人に労働させる劇薬ってのなら、古い時代からそれだとされる徴兵か、あとはやはり極限に飢えさせることだな。命と引き換えともなれば、僅かでも生に執着がある者はきっと動く。あのアニメの展開に説得性があると思えるような体験を私もすることになったわけだ。

 

 最近では、困った事情から働く気はあれども、稼ぐならとびっきりの楽とチートを味わいという愚かながらもまぁ分かる考えの若者が多くあるという。そういう人達が、楽に稼げるけど、しっかり法の外を攻めたことで捕まってしまうリスク大の闇バイトなるものに手を出すことも流行りだとか。なんつう時代になったんだよ。

 ああいうのはヤバいし、バレる事を回避するのは難しい。そこはバカの中でも大方が分かっていることだろう。それが分かっていても尚、金の用意が必要ということで、とりあえず元気に動けることだけが武器の若者が手を出してしまうのだろう。犯罪をするにも暇と元気が必須だからなぁ。

 そこまで金が欲しい?とは思うが、まぁそこまでしても欲しいからそうなっちまうのだろう。悲しい性だな。

 私も金にたっぷり余裕があるわけではない身分だが、あそこまでガメつく攻め入って行くほど人生の余裕が残らないまでには至らなかった。だからこの手を悪事に染めることなく済んだ。

 最近ああいうニュースを多く見るようになってからは、あっち側に回るような人生にならなくて良かった~と結構深めに思う。

 ああいうネタでテレビに顔が出るようになると、地元で悪く言われるのは当然だろうけど、あとは冷やかしネタにもされるのだろうなぁ。捕まった本人がいない同窓会で、恐らく同期の者にネタにされるのだろうなぁとか思ったら、自分がそうならなくて本当に良かったと思えてくる。どう考えてもそうなるのは嫌だよねー。

 

 こうして金を得るというテーマで人生を振り返れば、それなりに頑張ったこと、あとは頑張りがちょっと足りずに飢えたことを思い出した。

 もしかするとちょっと危険だったのかもしれない。だが仮にそうだったとしても、それをしっかり感じることなき呑気気質だから、まぁ結局悠々自適にやって行ったのだろうなぁ。

 人生酸いも甘いも噛み分けるとはいうが、まぁ全体的には甘いばかりの内容だった。酸い味もちょっとは経験したけどね。総じて良い人生だった。仮に明日死んだとしてもそうはっきり言い切れるだろう。

 

 で、こうして頑張ったと己で思えば、さすがに何かご褒美があっても良いじゃないか。いや、あるべきだ。

 人生ってのは何かしらを行ったのなら、それに対して励みになるこれまた何かしらのイベントがあった方が良い。そっちの方が幸福感が上がり気も引き締まる。

 というわけで、普段から散々セーブしてきた糖分摂取を解放しよう。私は摂生と節約から、普段は所謂エンプティーフードと呼ばれるものを買わない。買わないなら食うことも稀となってくる。

 でもね、本当はめちゃくちゃ好きです。タダで食えて余計な栄養が体に入らないし、虫歯の元にもならないのなら山ほど食ってしまっても構わんくらいに思っている。

 でも最近はたかが菓子でも結構な値段がするからなぁ。菓子も菓子パンも値上がったものだ。これに関しては悲しく情けなくもある。

 

 とか思うのも今回だけはパスだ。買うと決めたらからにはしっかり買おう。

 何かご褒美に甘いものが食いたい。なので最寄りのスーパーに行って来た。ソフトボールを頑張って遠投すればお家の窓からでも届いちゃうくらいの近さである。

 そこのパンコーナーに突っ込んだ。何か菓子パンを、というかもっと攻めてケーキみたいなものが食いたい。

 すぐに分かるけど、めっちゃ売れ残っているんだなぁ。売り場にある多分半分かそれ以上の品に値引きシールが貼ってある。それもそうかぁ。割引なしの元値がもう高いなものなぁ。こんなに今のパンは高いのかよ。100円以下のが少ない。

 こうなっては日々値引きシールを貼りに来るスタッフさんもダルいだろうに。この間来た時には、シール貼りのお姉さん二人組がシールを貼る対象が多すぎることで「随分売れないのね~」て言っちゃってたし。

 

 そんな売れ残り軍団の中からよさげなのを探す探す。さすがに値引き後なので全部100円を切る。50円台~90円までの買い物となるが、その中で一個だけ選ぶのを何にするのか、めっちゃ悩んだ。候補が多すぎるんだってばよ。

 で、こいつに決めた!というのが「イケダパン ふんわりおいしいいちごロール」というもの。内容はふんわりとした食感のいちごロールが5切れ入ったものだ。最初から切れているので自宅で刃を入れる手間が無くて良し。

 こいつを買ってきて自宅でコーヒーを用意して共に味わった。あともう一つ追加で文句をたれると、コーヒーも高くなったものだなぁ。

 これも生活必需品にはならない嗜好品なのだろうけど、私はコーヒーだけはどうにも切らせない質でして。カフェインを入れなきゃこの仕事はきついということもたまにあるため、その際には美味しくその成分を入れたい。なので美味しいコーヒーは嗜好品ながらも必須の買い物なのだ。カフェインと共に、という数奇な人生となったものだ。

 そんなコーヒーに最高にマッチするこのいちごロールと来たら極上品だな。値引きシールが貼られて100円を切った買い物だが、100円以下でこの味わいと満足感は上等だ。

 美味い!見た目は大衆的でちょっとチープ感があるのだが、その気安さが購入ハードルを下げて良いのだろうなぁ。大衆的親しみある味わいで良い。

 こんなに美味いのか。確かにちょっとの量でたけぇよバカ!といつだって菓子や甘いパンに文句を言ってる私だけど、その味や食感は一級品だな。日本の菓子は上品でレベルが高いです。←素人感想。

 

 たかがスーパーのロールケーキにえらく感動しているので、何事かと思って家族が様子を窺いに来ていた。

 イケダパンなんて多分お初かな?こういう会社といえば、ヤマザキパンとフジパンくらいしかパッと会社名が出てこない。イケダパン、イケるなぁ。ファンになったかも。

 資産が調子よく膨れたとあらば、このくらいの額の物なら少々食っても大きく問題はない。だが、そう甘く見て買いまくって食いまくったら、その時には破滅を呼び込むかもしれない。

 これは本当にたまのご褒美くらいにしておこう。しかし、また食いたいなぁ。あんなに美味いとは思わないからさ。もう舌が砂糖の味わいを忘れかけているのか。だからそれを久しぶりに舐めたらえらく刺激的なわけだ。

 こう思えば私もやや浮世離れしているのかもしれない。まあそこを離れてどこにいようが今日が楽しければ良し。

 

 ものすごく長く人生語りや近況報告やちょっとの世情批評をしたが、結果的に何が言いたいかというと「イケダパン ふんわりおいしいいちごロール」は美味い!ということ。これに尽きさせる落ちにしよう。

 というわけでおすすめなスイーツです。皆さんも自分は頑張った!と心から思った時には、どうぞ最寄りのスーパーでこいつを買って味わうが良かろう。さすれば人生の質が底上げされますから。

 

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