こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

4つに割れる世界を楽しく「映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」

「映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」は、2023年7月28日公開に公開された特撮映画。

 

 いや~ギーツがもはやちょっと懐かしい。ちょっと前に放送1話目をリアタイし、そのご機嫌弾けっぷりにすげぇ~となったものだが、あれが2年くらい前かよ。1話目からとんでもない暴れっぷりで面白かったシリーズでした。もうCGバトルが楽しかった。

 そのギーツがもう2つ前のシリーズになったのか。そりゃ時も流れるし、その中で皆年を取って新しい命も芽生えるわけだ。ここ2年で我が一族の中にも1つ、2つと新たな生命が追加されました。とりあえず一族全滅まで半世紀以上は時間を稼げたぞ。

 そんなこんな大変な時期もありつつ楽しくやってきた末、ここいらでやっとこの映画を見る余裕が出来た。では1年ちょっと前の作品を楽しく見ていこう!

 

内容

 未来からやってきたメラ、メロのカップル系大悪党が台頭したことにより、いつも通り元気にデザイアゲームをやっている場合ではなくなった。こりゃ大変だ。

 奴らの陰謀によって世界は4つに割られ、我らが浮世英寿くんも4人に分裂して各世界に存在するようになった。重ねてこりゃ大変だ。

 世界を滅亡させることに快楽を得るメラ&メロは、仮面ライダーの皆々もまとめて世界をぶっ壊しにかかる。

 事態はとにかくヤバい!こうなってはライダー同士でバトっている場合ではない。

 我々の生きる今を死守するため、未来から来た害悪カップルを駆除せよ!それが銀幕版ギーツのミッションだ!

 

映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐

 

感想

 はい、もちろん超楽しかったっす。

 これは想像以上の名作になっちまったかも。60分というガキの集中力でもなんとかなる範囲でしっかり面白く且つ簡潔にまとめて視聴後の後味も良し。あれ?そんなに期待しなかったけど、コレって最高じゃないか。となること必至の出来なのだ~。

 同時公開されたキングオージャーの映画を先に見たがそちらも面白かった。そちらのBD映像特典にギーツの皆々も映っていて、作品熱をちょこっと語っていた。気になっていたそっちの世界もやっと見れて良かった。どちらもセットで楽しかった。

 ここ数年の戦隊、ライダーコンビだとキングオージャーとギーツが一番イケてたかも。どちらも格好良いし面白かった。思い出のコンビ達です。もちろん現行のヒーロー達もリアタイで追っかけているから、そっちもしっかり応援するぜ。

 

 で、始まりました本編。 

 まずは僕の私のチビなお友達でお馴染みの福くんがすっかり大きくなった姿でひょっこり現れる。この後もちょくちょく出てくる彼が言いたいことは、ギーツをしっかり応援しようということ。ライダー好き子役として有名だった彼が、大きなお兄さんになってまでそう言うなら大人しくその通りにすべきだ。今こそ声を上げて応援するのにふさわしい場になったら彼がナビゲートしてくれます。福くんも大きく立派になったものだ。親もきっと喜んでいるぞ!←毎度どの立場で喋ってんのさ?

 

 だらだらと能書きは不要。短い福くんの導入パートが終わったら即バトルシーンに入る。皆さん最初からさっそく飛ばしてやがる。

 タイクーン、バッファ、ナーゴ、皆久しぶりだぁ~。そして遅れて登場した英寿くんがちょっと高い建物の上から華麗に変身。変身をエレガントに決めてくれるなぁ~。これは格好良い!ここの変身シーンは高さがちょっとヤバめなので怖かったとBDのオーコメで中の人が言ってました。オーコメも楽しかったぞ~。

 

 今回の見所はタイトルにもある4人の英寿くんの活躍。彼の備えるそれぞれの要素が個別の人格となって4つに分裂してしまった。

 分裂したエースくんだが、どいつもこいつも炭酸の抜けたコーラといった感じで物足りない。全体的に間抜け感が目立ち、おバカだったりザコかったりと、いつものクールで冴えた感じがしない。

 テレビシリーズではお目にかかれない彼の三枚目な顔が見れるのがレア。彼といえばバチクソに決めてくる2枚目のイメージが初登場の時からしっかり根付いているから、それと全然違う間抜けな喜劇の芝居が見れるのは面白い。

 西部劇の世界やはいからさんでも出てきそうな大正時代感ある世界と、映画ならではの普段は見ない世界が見える。

 久しぶりにお目にかかるネオンちゃんも大正乙女ルックスで登場。あれは良い物だった。道長くんもカウボーイルックスで格好良い。

 漂流者英寿くんに笑った。浜に打ち上げられた魚を拾って飯がゲットできたと喜んでいる姿が面白かった。

 

 4人の英寿くんそれぞれが結構使えないので、周囲の皆さんが世話をしてくれるのもまた珍しい風景として楽しめる。

 バッファが変身の仕方を知らないカウボーイ英寿くんに変身をレクチャーしてくれるなんてシーンはレアなやり取り。そんな二人がこれまたよそでは絶対に見られないであろう肩車をしての合体戦法に出るのも思い出のシーン。

 

 世界が4分割された後にはコメディな流れが楽しめるが、それを仕掛けた今回の厄介なゲストキャラのメラ&メロは相当ヤバい奴らだった。

 男女コンビの大悪党ということで、ギーツ界のボニー&クライドってな感じで見て行くことが出来る。

 未来の地球はこいつらにぶっ壊されていて、人類はデータ化されて管理されているという最悪なことになっているらしい。どこかのSFアニメにでもありそうなダーク展開だな。ゼーガペインとかがそんな設定じゃなかったけかな。

 その地球破壊行為を現代でもかまそうとするコイツらが相当ヤバい。悪さの規模がすごいから藤子不二雄マンガのタイムパトロールでも出動しそうなヤバヤバ案件だな。

 

 メラ役がチョコレートプラネットの長田庄平なのも印象的。怪人ゾナーぽいメイクで出てくる。派手な衣装でヤバい犯罪者に扮しているコイツはチョコプラじゃねぇか!と意外に思った。どういう経緯で出演出来たのだろう。人選が意外。

 このメラ&メロのヤバいのは、世界をぶっ壊すことをただの娯楽と捉えていること。

 なんかオモロそうだから壊す。ガキが積み木のタワーを崩したがる理屈と同じ感覚で人様の世界をヘラヘラ笑顔で壊すからかなりクレイジーだ。チョコプラ長田のクレイジースマイル芝居は良い味を出していたぞ。声を聴いても良い声してんだなぁ~と意外に思った。

 それこそチョコでも溶かす感覚で簡単に惑星を消滅させちまうからな。あっ、だからチョコプラに出番が回ってきたのか。

 

 ゲストだから怪人役で来るのかなと思いきや、チョコプラ長田がライダーに変身している!

 これがすげぇ!しかも変身したのは黒いギーツこと仮面ライダーX(クロス)ギーツ。 

 そういえばあべこうじやネオンちゃんがのパパさんまで幅広く誰でも変身するのがこのシリーズだったな。じゃあチョコプラが変身したって不思議ではない。

 このXギーツのデザインも格好良い!やっぱり黒いライダーは良いよね。申し訳ないが、白いギーツよりもこっちの黒の方が格好良いな。もうね、男子も女子も特撮マニアならだいたい黒い戦士が好きなのよ。クウガやカブトでも黒いモードは人気だからね。これはもっと前のハカイダーマッドギャランの時からだってそうだから。というわけで黒いギーツもグッド!

 加えてこいつの繰り出す二刀流技も格好良ければめっちゃ強いからすごい。バッファ、タイクーン、ギーツと次々に圧倒し、一度はコイツに完全に世界を持っていかれる。そんなに強キャラだったのかよ。

 皆さんの奮闘虚しく、一度はメラ&メロに世界はぶっ壊されるのであった。悲しい。こっち側のライダー達が負けちゃう流れは意外。

 チョコプラってこんなにも悪くて強かったのか。破格に待遇が良くないか。すごいことだな。Xギーツのファンになったかも。

 

 バトルシーンもやはり良い。CGもだけどそれ無しのアクションも楽しい。タイクーンブジンソードもめっちゃ好きなんだよな。こちらも黒くて良い。

 そのブジンソードモードでXギーツとやりあっているチャンバラシーンも格好良い。これは男子が燃えるやつだわ。

 

 テレビシリーズだとバトルから脱落した面々も映画に出てくれる。ケイロウのじいさんまで来てくれたのは嬉しい。敵とのバトルとは別に、己の腰の限界とも戦うケイロウのじいさんの戦いも見どころ。

 ケイロウのじいさんは、ゲスト出演のガッチャードとコラボしていた。次作ライダーをここでちょい見せのサービスカットもありだった。そのガッチャードも放送終了からそろそろ1クールが経過しようとしているとはな。なんか寂しくなるぜ。

 

 ギーツが映画だけの特別版フォームになるのにも注目。仮面ライダーギーツワンネスと命名されたフォームは皆の思いが合体したスーパーフォームだった。

 巨大化したXギーツとの対決シーンも熱い。ここで福くんが視聴者に向けてしっかり応援するよう呼びかけてくるので大人しく言う通りにするしかない。

 最終戦でこちら側のライダーが全員集合してワンフレームに収まるのにも興奮した。

 ライダーが戦っている一方、ツムリ姉さんはメロに飛び蹴りを食らわせていた。そんな彼女の戦いにも注目。ツムリ姉さんも格好良い。

 

 最後の海辺で皆が和んでいるシーンが良いよなぁ。テレビ本編だと裏切ったり蹴落としたりなんてこともあったライダー同士が、こうしてリラックスして戯れているシーンは意外となかったものかも。綺麗な海をバックに皆さんが仲良くやっているのが見れて良かった。

 あとバトル時に運動会の騎馬戦みたくライダー同士が騎馬を組んで戦うのも仲良しさとユニークさが見えて良かった。銀幕ではいつものギスギスはお休みなのが良きルールだった。

 これの上映当時、テレビでは景和くんが闇落ちしていたパートを放送していたとオーコメで話していた。テレビ、映画それぞれをリアタイしていたユーザーは、今作で闇落ちしていない彼に会えて安心したことであろう。

 

 というわけでとても良い作品でした。とっても楽しくしっかり格好良い。ギーツは良い作品であり、良い空気感で撮影チームも動いていたのだなと分かりました。それとこれを見たからには、今の地球がぶっ壊されないよう大事に守って生きていこうとも思いました。心がちょっと大人になれました。←テキトー言ってる。

 

 

スポンサードリンク