こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

母に会うため久しぶりに街に出かけたら楽しかった

 ママンという存在には誰だって安心感を得るものだろう。私のように精神安定剤要らずでやってきたおおらかな者だって、母に会ってどこかに遊びに行けるならなるたけそうなれば良いと思うわけだ。というわけで、母にお呼ばれしてビッグシティの真ん中で待ち合わせすることになったのだ。結構嬉しいお誘いです。会ったら飯にしてお茶をしてのまったり時間を送るのだ。

 

 思えば小学校の半分も終わらない内に母を越えてデカくなっちまった。で、今を見て考えればよくこんな小さいおばさんの腹に入っていたものだな~と思えちゃう。人体の不思議っすね。自分が出てきた母体よりもずっとデカくなっちゃうなんて、マトリョーシカの逆パターンだね。もうマトリョーシカみたく元に戻せないよ。

 という生々しい生物論と共に、母という人間と己の生い立ちを振り返ってみた。そんなことをしつつ待ち合わせの時間を待つ私ってば、実に平和な脳みそを所持しているようだ。

 

 田舎の母が街中に出てくる理由はお仕事の用事があってのこと。

 それ関連のグループの上役諸君が上役御用達の会議場に集まってごちゃごちゃと意見を交換しあい、その後にはこれまた上役御用達の全然安くない弁当をつついて解散する。そういう集いがあります。

 弁当は高くとも、そのお供となるお茶はペットボトルの「綾鷹」。そこだけは大衆性マックスなのである。綾鷹は確かにローコストで美味い良き商品である。母は綾鷹には手をつけず新品状態で持ち帰って私に飲ませくれた。ありがとう、とても上手いお茶だった。

 

 会議は生モノである。ダラダラしてだるくなったらさっさと打ち切る。逆に活発な意見交換が進み、白熱する討論が展開すればいくらでも伸びる。つまりケツが知れない変化する催し物なのだ。

 時間における確実性を求める私のようなきっちりしっかりヒューマンからするといい加減な集いだなぁと思えてならない。

 あと会議ってマジで眠いんだよなぁ。最近なんて「転スラ」というキッズ向けアニメでもそれを伝えていたからね。参加経験の有無問わずそこは皆に知れたことになっているのだ。しかし転スラ3はマジで全話眠かったなぁ~。4期はちゃんとしろよ。

 

 で、そのいつやってくるか不明な母を待つ間に取れたのが、素敵な街ブラつき時間だった。

 時間を決めて何かをするのに向く気質である一方、特に何も決めずどこかをぶらつくのも悪くないと思っている。そうして考え方によっては最高に贅沢な暇つぶし方法をも好む傾向にある私には、今回の事がとても楽しく感じたのだ。街ブラもたまには良いものだ。

 というわけでかなり久しぶりにやって来た街の中央部の散策へとGO!

 まずはドン・キホーテという安いらしい何でも屋さん?的なお店にぶっこみをかけた。

 内部はなんか派手にごちゃついている。よく耳にするお店ではあるが、多分来店は人生で4か5度目くらい。

 マジで何でも屋みたいだな。なかなかにカオスなラインナップで、見ていると結構面白い。100円ショップもこれくらい何でもかんでも置いているが、それよりもうちょっと上の感じなのがここかな。

 何にも買わないけど見ているだけで楽しい。

 

 次にアニオタの殿堂 アニメイトに突っ込んだ。

 だいたい14時くらいに入ったら全然人がいない。すげぇ静かだ。まぁ平日だったし。

 無職のヒッキーがオタクの全部なわけがなく、むしろ皆よく働いていますから。そりゃ平日14時にグヘグヘ言ってアニメグッズを買い漁ってばかり出来ませんわ。と改めてて分かる店内雰囲気。

 なんか色んな物がある。なにこれ?っていう変なおもちゃが出てくるガチャガチャとかあって見ていて面白い。

 アニメは好きだけどグッズはそこまで買わないんだよな。たくさんあったら邪魔になるし、生きるほどに物が高いとも思えるようになって来たからな。高くあることって購入に際しての一番の壁だからな。節約思考を盛り上げるキーがそれなんだよね。もっと安かったら色々買ったかも。という私もケチンボだな。

 

 次に電気屋に行った。オタクに好まれそうなお店が割と近くに集中していた。

 ここでびっくりなのがテレビのすごさね。私は10年以上Panasonicのかなり安いモデルのテレビを使っている。もう15年も迎えたかもしんない。そんな型落ち品で慣れていたから、売り場にある最新の物を見てビックリだった。

 まずゲーム売り場に行って気づいた。ゲームの試遊マシンがあり、その向こうにテレビがある。それがあまりにもリアルかつ綺麗で違和感なくそこにあるように見え、絵でも飾っているのかと思った。で、それがテレビの映像と知って驚く。

 マジでめちゃくちゃ綺麗でリアルにくっきり映る。映像美がダンチなんだけど。そういうポスターでも貼っているのかと思っちまった。

 こいつが噂の4Kモデルとかいうやつだった。これもワードをよく聞くようになっただけで、その性能の真髄がいかほどの物かはまるで知らんやつだった。

 で、売り場を移ってテレビコーナーに行ったらすげぇ。めっちゃデカい4Kテレビの大群がいる。価格を見たら30万や60万円に届くすごいテレビもある。

 マジかよ。同じテレビでもそこまで高いのがあるのか。私が買ったのなんて10万に全然届かないヤツだったのだけど。これだけテレビ離れがどうこう言っている世に60万のテレビを買うなんて猛者の所業だな。その上NHKの視聴料も払えなんて言われたら困り果ててやっぱりテレビ売ろうかなってなりそう。←バカを想像するおバカマインド。

 

 電気屋なんてのも久しぶりに見たがマジですげぇ。テレビにカスタム出来るすごいスピーカーなんてのもうん万という価格で売っている。全部高いなぁ~。よっぽどそっち方面が好きなヤツ向けだな。

 スピーカーの音質も体感できたのだけど、これもまたすごい。音がリアルかつ迫力満点でゴウゴウ言ってる。赤ちゃんがいる家で使ったらビックリしてオギャーと泣いちゃいそう。

 

 いや~街中散策、とても楽しかった。完全に冷やかしウォークで店を突っ切ったが、金を落とさずとも客は客だから。入る分には自由。見るだけでも楽しかったっす。

 あとコーヒー豆を売る店に寄ったら美味いのが試飲出来てこれも最高だった。買わなかったけど素敵なコーヒーが飲めて良かった。コーヒーも好きなんだよな~。

 

 そして会議上がりの母とやっと落ち合うことが出きた。結構疲れたと言っていた。まぁ会議なんて己を疲れさせたい年寄りの会合ってのが、偏ったようで多分そうでもない私のアンサーだから。

 若い内には中に籠もって会議なんてせず元気に外回りをしよう。そちらの方が心の元気充電となります。全部個人の考えなので、会議好きを否定することはしません。

 

 母と会ったら定食屋で飯を食う。今日は母が出してくれるというので油断しまくりだった。だから一応所持しておくべきところをすっかり忘れてしまった財布の用意。こいつは反省です。使う予定はなくとも、街に出て何かあったと思ったらいくらかは金をもっておいた方が良い。現地まではチャリで乗り付けたので交通費は無料でした。

 

 久しぶりにお気に入りの定食屋に行ったらライスの大盛り&おかわり無料制度が撤廃され、大盛りにする分の追加料金が発生する変更が加わっていた。最初に店員のお姉さんからその説明があった。それでも大盛りにしてとんかつ定食を食わせてくれた母は太っ腹。

 これを受けて米が貴重品になった&世間がケチになったと情けなく思う。あと悲しい。

 飯屋の値上がりもエグいなぁ。今年は大人の支払いがある場になら出かけたが、個人で出す分の一人外食はめちゃ少なかった。一回だけ一人でラーメン屋に行っただけだわ。外食に金を使わない1年だったので食費はかなり浮いたな~。

 

 とんかつ定食、めちゃ美味かった。綺麗にペロリだぜ。

 美味そうに食う私を見て母もニッコリだった。

 しかし母と二人の食事時間ってのにも癒やされるな~。

 最近はチビスケの孫が出きたことで母がそっちをめちゃ可愛がってんだよね。孫をいじめ倒して殴り倒してのばあさんなら最低だから、たくさん可愛がる分にはもちろん良いことだし、こちらも見ていて和むんだよ。

 でもね、それまで母の中で私ファーストだったターンが長かった分、孫優先になったら微妙に嫉妬というか寂しさも感じたりするじゃないか。私も大きくはなったが、生まれた以上は人の子であることに一生変わりないからね。子の立場から見れば、孫にそれまでのポジを持って行かれることについてちょっと考えもするわけさ。まぁちょっとだけね。

 だからこの度は母と美味い物を食って他愛もない話を楽しめて良かった。他愛もない話ほど楽しく癒やされるものはないってね。変に中身のある会話は疲れるから。日付が変わるくらいには「何を話したっけ?」となるくらいの話題熱が丁度よい。

 互いにたっぷり「親子」してきました。良き良き。

 

 母との時間は楽しく、飯は美味い。その前の街のぶらつきも楽しかった。平日の昼間にブラつける時間を作る努力をした甲斐があった。皆があくせく労働している平日の昼、それも陽気が気持ち良い中でゆったりブラつけるのってホント良いよな。爽快さとちょっとの優越感があってグッド。

 秋の日の平和な一時を堪能出来て良かったっす。いや、もう冬だったかも。

 

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