こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

ぷよぷよした可愛いアイツは歌がお好き「LocoRoco(ロコロコ)」

LocoRoco(ロコロコ)」は、2006年に発売されたPSPソフト。

 2017年にはPS4に移植された。レトロゲーマーにはまだまだ未来の世界の未知なるアイテムゆえ、そちらで遊べるようになるのはずっと先の事だろう。というわけで、今回はPSPのオリジナル版をプレイだ。

 

 ここ数年中古ショップをうろついていたらちょこちょこ目にするタイトルで気にはなっていた。何だか可愛らしいジャケだし、タイトルがキャッチーだなとも思った。

 好評につき2まで出ている。ちょっと前にお店に寄ったところ、どちらもお手頃価格で出ていたのでセットで確保したぜ。押入れで数ヶ月寝てもらったが、それを遂にプレイした。

 

 今はなんなくお肌にしもやけを量産する事が可能な季節ゆえ、PSPを操作する指がとても冷たい。だがしかし、そんな冬に遊んでも心がホットになる良さがこのゲームにはある。

 

LocoRoco(ロコロコ) - PSP

 

 このゲームだが、感想として一番強く言えるのはとにかく「めっちゃ可愛い!」ということ。

 めっちゃ可愛い!の感想がすぐに出てくるような可愛いギャルと戯れるゲームだって遊ぶ私だが、これはまた別口の正面切っての可愛さがある。

 

 このゲームにはロコロコという謎の生物が登場する。

 ロコロコはオレンジの実を食うと増殖し、自由に合体、分裂が出来る。

 このロコロコをコロコロ転がしてゴールを目指すアクションゲームになっている。

 コロコロカービィ系ゲームの超新星的ポジを、2006年当時に獲得したんだろうと思う。で、このロコロコがめっちゃ可愛い。

 これはやばいなぁ。ガキが見てもおっさんが見ても、普遍にして不朽の可愛さがそこにある。そんなめっちゃ可愛いゲームだった。

 

 コロコロ転がるチビのロコロコ達はすごく可愛い。ステージにある実を食うとどんどんでかくなる。チビからデブへと変わるどの段階を見ても可愛いんだなコレが。ドラクエのスライムとキングスライムを思い出す。

 

 物語の世界観をひっくるめて本当に可愛らしい。ファンタジックな絵本のような世界観が見える。ロコロコ以外のキャラも可愛いんだな。

 PSPは当時としては高性能マシンだと評されていたが、今見てもこのゲームの画面は本当に綺麗。さすがPSP。マシン性能をフルに活かした美しいロコロコの世界の演出が出来ている。同時期に活躍したDSではこうは行かない。

 

 ロコロコと仲良しのムイムイという妖精もめっちゃ可愛い。巨人のドシンをめっちゃ小さくしたみたいな感じの見た目。

 ムイムイが出て来た時には「ムイムイ!」と鳴き声がするのだが、その声も可愛い。ミニゲームのムイムイクレーンは楽しくてハマった。

  

 我々プレイヤーは惑星としてゲームに参戦出来る。

 ロコロコはそこにいるので、惑星自体を傾けてロコロコをゴールまで導くのだ。コロコロカービィみたくゲーム機本体を傾けるのではなく、L、Rボタンで惑星を左右に傾けてゲームを進める。そういえばLとRだけ使っていればクリア出来る単純操作ゲームだったな。このシンプル性は良い。子供でもクリア出来ると思う。

 

 やる事は単純、覚えることはとても少ない。普通にワールドを一周するだけなら絶対に簡単だと思う。

 しかしやりこみ要素の面から言えばそうでもない。ステージクリア時にスコア評価が出る。ロコロコを20匹集める、ムイムイを全員見つける、ハエを全部食う。これら三項目をコンプして真にステージクリアとなる。こちらの条件突破はムズい。

 全ステージでスコアコンプは達人の域でないとムズいのではないだろうか。普通にやってると普通に色んなものを見落とすと思う。

 ムイムイは隠し通路に潜んでいる。これはかなり注意していないと見つけられないと思う。全ての隠し通路解放はかなりキツイだろう。

 普通にプレイしたのだが、評価を見ると思った以上にムイムイやハエの取りこぼしがあってちょっとショックだった。ちょっとは注意して進んだのになぁ。

 

 操作性についてだが、普通の平たいルートを行く分には問題なくスムーズに楽しめる。しかし、空中に浮く狭い足場を飛んで渡る箇所ではストレス。狭いけど転がっちゃうから下に落ちてしまう。空中の足場での操作は神経を使うので疲れるぜ。

 

 基本的に可愛らしい世界観だが、ちょっとキツイのが、敵のモジャ軍団にロコロコが食われること。モジャ、トゲに襲撃を受けると、ロコロコの一部は分裂して食われてしまう。少しの間なら分裂した分の奪還が可能だが、奪還可能時間が本当に少しなので、一度攻撃を受けてから元通りの復活はかなり難しい。

 せっかく隠し通路の中まで入って実を食って大きくしたロコロコなのに、失った数はもう戻らないのだ。これは子供相手ならちょっと残酷でキツイよね。あとは食虫植物に食われたりもするので、たまにブラックな見せ方があるよな。

 

 ちょっとびっくりなのがラスボスのこと。

 基本的にはずっとステージをクリアしていくもので、マリオみたく定期的に中ボスとの戦闘があることない。でもラストはボス戦がある。

 そんなボスの正体が、メニュー画面に今までずっと映っているおじさんだったの意外だった。こんなに近くに黒幕がいたのか。ラスボスおじさんも愛嬌のある顔だったな。

 

 ロコロコの魅力はとにかく可愛いビジュアルと、もう一つは音楽にある。

 可愛いロコロコは歌が大好きなのだ。色んな色をしたロコロコが出てくるが、いずれもしっかりと歌う。色によってボーカルも異なるのでカラフルな音色が楽しめる。

 

 ボーカルは日本語ではない。どこかの外国の言葉に聴こえるような気もするが、実はロコロコ語というこの世のどこにもない謎言語で歌われている。歌詞の意味など度外視しで楽しめる楽曲が作中のあちこちに溢れている。楽しく可愛いロコロコ達の歌はマジで謎だと一級品のものだ。

 何を言ってんのかは謎だけど、どの色のロコロコも歌が上手い。可愛いだけじゃなく、しっかりとエンターテイナーなんだよな。こんなチビなのにすごい!

 

 どの曲も可愛く、聴いて楽しいのでめっちゃ気に入った。まさかのサントラにまで手を出す程ハマってしまうとはな。最近はこれのサントラをご機嫌に聴いて過ごしている。こうしてお気楽にゲームの感想なんて書いてる今だって楽しく聴いている。

 

 

 名曲

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 2006年なんて古い世界にこんなに可愛くて素晴らしいゲームがあったなんて知らなかった。遅れながらも良い発見になったぜ。楽しいし癒やされた。

 続編の2も買ったので、その内ゆっくりやろうと思う。

 

 

 

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メタルヒーロー最高潮「ビーファイターカブト」

ビーファイターカブト」は、1996年3月から1997年2月まで放送された全50話の特撮テレビドラマ。

 

 前作「ビーファイター」からの流れをしっかりと引き継いだ続編である。世界観をガッツリ共有するものなので、初代ビーファイターを見たからにはこちらの続編も見るしかない。というわけで、年始めから半月程かけて楽しく視聴。

 

 今回もどうせそうだろうとは思ったけどめっちゃ格好良い。ヒーロー達はめっちゃ格好良く、しっかりと面白かった。

 虫をベースにデザインされたメタリックなスーツの出来はすごいな。令和時代に新作として上げて来ても普通に格好良いと思う。

 

 今作は前作の戦いから5年後の世界を描いている。

 新しいビーファイターが三人登場し、新ビーファイターチームが結成される。

 中盤、後半それぞれで初代ビーファイターの三人が帰還し、ビーファイター6人が揃い踏みになる。あそこはさすがに熱い。

 中盤からの盛り上がりは、謎の昆虫メダルにまつわる新展開にある。8枚の昆虫メダルそれぞれのパワーが宿る8人の戦士が登場。光の戦士4人はこちらにつき、闇の戦士4人はチーム名「ビークラッシャー」を名乗って敵につく。敵、味方、合計8人の新戦士の追加は何をどうやっても熱い。

 そして中盤からの更なる追加要素となるのが、巨大ロボのカブテリオス、クワガタイタンの登場。前作以上に戦いが派手に、そして規模も広くなって楽しい。

 

 キャラも増え、マシンも増え、そして老子グルの口から語られる「超次元昆虫伝説」なる神話級の設定も打ち込まれる。もうなんか色々とすごい。

 ちなみにこの時分に勢いを増した例のヤバいオカルト教団が「グル」という言葉を多用した関係から、今作においてはグルの呼称は一切無しで、皆彼の事は「老子」とだけ呼ぶ。後半で逝ってしまう老子に黙祷を。グルの墓参りに地球に帰ってくる息子の白いカブトの出番も後半にちょっとだけあるのでそこも注目。

 

 色々と見どころを詰め込んだメタルヒーロー最終にして最高潮の流れがココに見られる。後に続くカブタック、ロボタックはそれまでとは毛色が異なるのでメタルヒーローから仲間外れにすると考えるなら、ここが事実上最終作。というわけで、視聴するにも熱がこもるこもる。

 

ビーファイターカブト VOL.1 [DVD]

 

 初代ビーファイターのブルービートだった甲斐拓也は出世して組織の上役になっているっぽい。そんな彼ら知識人達の手によって、インセクトアーマーよりもっと強いネオインセクトアーマーの開発が進められる。今度はそれを身に着けて戦う新しいビーファイターが誕生する。そういえば拓也って昆虫学者で、科学者の顔も持っているインテリだったんだよな。

 

 新しい戦士誕生で要素としては初っ端からとても新鮮なものがある。で、もっと新鮮なのは、新戦士のビーファイタークワガー、テントウの次に出てくるセンターポジションのカブトが現役高校生だという点。これは意外。硬派な特撮から一気にファンタジーラノベに触れたような感じになる。

 前作の3人はそれぞれ生え抜きのエリートインテリだったし、クワガーの健吾、テントウの蘭は、組織で幾年か特訓を受けた身である。そこへ来てマジでペーペーの一般人がネオインセクトアーマーに選ばれるとは、これまでとは流れが違っていて興味深い。

 

 それからまだ意外なのは、カブトに変身する鳥羽甲平のボイス。カブトムシをモチーフにデザインされた威厳ある黄金のアーマーに身を包む戦士にしては声がガキ。声もリアルに高校生って感じ。あと甲平は生命力の強そうな顔をしているな~と思える。その点からも戦士に選ばれたのだろう。

 

 甲平の微妙に甲高いかすれ声を聞くと、リアルに同級生にこんな声のヤツいたっぽいと思えて親近感が湧く。ちょっと面白いけどなんだかんだ好きになる声。

 正義のヒーローと高校生を両立させながらのとにかく忙しい甲平の青春物語には面白みがあった。

 

 学校では色んな部活の助っ人になるというフットワークの軽さが必須の変わった活動を行っている。定番のサッカー部、バスケ部にも顔を出すが、変わり種だと茶道部にまで助っ人に出ている。甲平が茶道まで心得ているのは意外。

 ヒーローをしながら定期考査に苦戦し、退学のピンチになることもあった。物語後半になると大学入試、卒業を控えた状態で敵との最終決戦を迎え。とにかく大変な青春だった。

 

ビーファイターカブト VOL.3 [DVD]

  

 今回の良い要素は妹ヒロインが出てくることにもある。甲平の妹のゆいは可愛いし良く出来た妹。両親は海外赴任で留守であり、兄妹二人が協力しあって生活している。互いに支え合う兄妹愛、これは美しくて良いではないか。

 学園もの、妹萌えの要素も置いてくれたことで、戦いばかりの殺伐とした物語にならい清涼感が出て良かった。

 本作だとゆい以外にも、蘭、ソフィーもイカしたヒロインで目の保養になる。

 

 マシンに強い蘭の電子の相棒として、ビットくんというプログラムが登場する。栄光のシスプリ女優の一人 半場友恵が若き日に演じたキャラである。

 そろそろパソコン、インターネットも一般家庭にちょっとずつ普及し、持っていてもすごく珍しいこともない時代の作品だったと思う。お話しするコンピュータプログラムのビットの存在も、このくらいの時期ならファンタジー感の薄いものとしてちょっとは馴染めるものになっていたのかもしれない。 

 そんな観点から印象的だったのは、ビットが小学生とこっそりメル友になっていて、実際に会うことになる回。今はガキでも普通に出会い系サイトを使うとんでもない時代を迎えたわけだが、この時代の小学生がパソコン通信で他者と繋がっているのは新しい。ネットを介しての出会いというものも少しずつ増えた時代なのかなと思える。そんなわけで、ネット社会の時代の波を感じるものがあった。

 

 子供社会の面倒臭さに突っ込んだ回も印象的。

 学校のクラスにはいくつかのグループ分けがあり、自分の主義主張はとりあえず引っ込めて多数派に合わせて行動しないと孤独になる。その恐怖から、強いいじめっ子グループにいるために、自主性なくグループ全体の意志にただ合わせる困った子供が出てくるエピソードがあった。

 そんな生き方が良しとされるはずもなく、その子供は甲平兄ちゃんに説教を食らうのである。

 私などはマジで好き勝手していたからこういった悩みはなかったが、たかがガキでも狭い社会でのコミュニティを持ち、大人と同じように人間関係の悩みがあることが分かった。メインで番組を見るのは子供達だから、このエピソードは子供達に向けて教訓になったのではないだろうか。

 

 後半回では、自己犠牲の美徳について深く突っ込んで行く展開も見られた。

 命を賭け、自らを犠牲にしても強敵を倒す事は素晴らしく格好良い事。そう考える子供達がいて、それが正しい価値観として歴史に残って良いのかと考える甲平がいる。

 生き残ってこそ価値があるため、何であろうが命をかけるべきではないというフリオの考えには、こちらもまた考えさせられた。フリオの意見を受けて、英雄として歴史に残るにしても、残り方が重要だと考えて成長する甲平を描いた点は良かった。

 戦うこと、その中で重んじる正義のあり方について、ちょっと重くシリアスに突き詰める奥深い要素も見えた。

 

 ビーファイターの存在自体が、人類と昆虫の共闘関係の証明になっている。

 後半回では、人類が虫の棲む自然を削って都市開発を進め、自然の頂点に君臨しようとする事の是非を問うエピソードが描かれる。

 自分達の住処を奪う人類の暴挙に怒った昆虫は、昆虫パワーの提供を打ち切ってしまう。それによって戦士達はビーファイターの変身能力を失うことになる。

 地球の環境破壊や保全について、地球で暮らす多くの生命の共生について、これら深いメッセージ性も感じる物語展開が見られた。

 この作品は前作から通して「地球の仲間なんだから皆仲良くしよう」ということを言っているのだ。そんなわけでエコな作品。

 

ビーファイターカブト VOL.4 [DVD]

 

 ジャマール帝国崩壊後に地球に攻め混む次なる敵軍団はメルザード一族。

 ボスはマザーメルザード。敵怪人はこいつが生み出しているので、皆の頼れる怖いママでもある。古代生物の化石に悪さたっぷりの小細工をして新たな化け物を生み出すスタイルで地球侵略を進めて来る。

 マザーの表情はいつも怖い。これはヒーローショーに出てきたら小さい子供は泣くと思う。顔も声も凶悪だが、皆大好き蘭姉ちゃんと中の人は一緒である。山崎和佳奈のここまで凶悪な芝居も珍しい。結構はまり役だったな。

 

 息子で幹部のライジャはトリケラトプスが、その弟デズルは深海魚がデザインモチーフになっている。こういう古の地球のお友達が好きな人間にはハマるアイデアだな。

 デズルの声は今は亡き名優 塩沢兼人。令和になった今見るならここは強い注目ポイント。

 

 怪人達は兄弟関係にあるわけだが、出世を狙っていつでも互いが互いを出し抜く準備が出来ている。基本的に仲が悪くて共闘を良しとはしないっぽい。

 だがいつまでもいがみ合っていてはビーファイターは討てない。というわけでライジャ、デズルが仲良く共闘しようとしたことがあった。その時にマザーは、兄弟に協力関係など不要、むしろ憎しみあってそれを糧に任務にあたるべし的なことを言ってめっちゃ怒った。

 子供達の事は自分で産むことが出来れば、腹で消化することも出来る。甘いことを抜かすライジャ、デズルを脅すため、体内に取り込んで胃酸攻めにしたこともあった。怖いわ、このママ。かと思えば、ある時にはビーファイターに倒された子供達の無念を想って夜な夜な泣いていたりもする。良くも悪くも母である要素が結構見える困ったおばさんボスだった。

 

ビーファイターカブト VOL.5<完> [DVD]

 

 全体として面白くて好きだったが、特に後半からの方が楽しかった。

 中盤からはキャラも増やしてかなりテンションを変えて来たと思う。 

 

 敵、味方含め追加戦士8人はぶっこみ過ぎ。巨大ロボも出すとごちゃごちゃして大変。などの意見も地球の端っこの方に行けば聞くこともあるが、私としてはこれで良い。単純に強くて格好良いのがたくさん出てくると、それが人でもロボでもワクワクすっぞ。

 

 追加戦士のビーファイターヤンマ、ゲンジ、ミン、アゲハはどれも好きなデザインだった。ここら辺の昆虫戦士の存在は、後に世に出る「仮面ライダーカブト」のデザイン面での助けにもなっているのではないだろうか。ヤンマは仮面ライダードレイクっぽい。

 追加戦士の4人は皆外国からやって来た仲間達ということで、ビーファイターも実にグローバルな顔ぶれになったもんだと分かる。

 

 寿司は外国にも受けが良いと聞いたことがあるが、それを証明するかのようにマックが寿司をドカ食いするシーンは面白かった。マックのセリフは中の人が喋ることもあれば、遠近孝一が吹き替えをすることもあった。遠近孝一は良い声をしているな。イケボだ。というかこんなに昔からいたんだ。

 

 曲芸師のおじさんのリーががミンに変身するのは意外な配役だった。美男美女で揃えて来たヒーロー達だが、ここへ来て親しみの湧くおじさん戦士を出してくるとは、読めないものだな。

 個人的にリーの変身シーンにはグッとくるものがあった。ビーファイターに選ばれたリーだが、戦いは悲しいから嫌いと言って最初は戦おうとしない。葛藤の果には、悲しい戦いを終わらせるために自分が立ち上がると決意して超重甲する。苦悩する戦士の心の壁を乗り越えての変身は格好良かった。

 極度に戦いを嫌うリーの戦士像は記憶に残るものだった。おじさんだけど格好良くて好きなキャラだったな。

 ミンミンゼミをモチーフにしたことから、お腹に内蔵したスピーカーで音波攻撃を食らわすのも良い。お腹がパカッと開いて出てくるスピーカーでの攻撃はイカすなぁ。

 

 フリオは蘭と、ソフィーは甲平とちょっと良い感じの仲になっていたな。愛の都合は国境も越えると分かったぜ。

 

 追加戦士の4人のビーファイターだけでも画になるので、この4人でまた別個の作品をやるのも良かったかもしれない。メダルから誕生した戦士8人は中盤からの登場なので、せっかく作っても半年の活躍しかないのは勿体なかった。

 

 敵の4戦士のビークラッシャーも抜群に格好良い。皆格好良くてキレイなんだよな。それでもやはり闇の戦士らしく絶妙に漂う恐怖感もある。

 デスコ-ピン、ムカデリンガー、キルマンティス、ビーザック、4人の色合いも綺麗でこちらも戦隊みたくバエるのだ。めっちゃ強そうに見えるし、実際にしっかり強かったぜ。

 ムガデリンガーは鎧武者っぽいデザインになっていて、色合いからしても遠目に見れば「仮面ライダー鎧武」ぽい。あと、戦士たちのデザインになった虫の中でムカデが圧倒的に嫌いだな。ムガデリンガーは格好良いのだけどね。

 

 デスコ-ピンには稲田徹が声を当てている。稲田徹といえば、治安の悪い地区のチンピラをやれば映える悪者声というイメージが先行するが、デスコ-ピンの声はなんか綺麗。透明感ある稲田徹ボイスが良い一作だった。この役者もこんなに昔からも仕事をしていたのか。声優の歴史も知れる古き良き時代の特撮作品だ。

 

 メタルヒーローシリーズに人型の巨大ロボが出るのは珍しい。ジライヤに出て来た磁雷神以来じゃないのかな。

 後半にカブテリオス、クワガタイタンを投入した時には、「すげぇな、今作はやれる事を全部詰め込んだお祭り企画じゃないか」と興奮したものだ。

 クワガタイタンはそれまでデスコ-ピンが操っていたが、最終回のみは正義の戦士に目覚め、クワガーが乗り込んで戦う。それまで敵対関係だったカブテリオス、クワガタイタンが共闘してジャドーマザーラを討つラストバトルは熱かったなぁ。ジャドーマザーラのおどろおどろしくもイカしたデザインも良かったな。

 

ビーファイターカブト VOL.2 [DVD]

 

 ここで事実上はピリオドとなるメタルヒーローシリーズ作品だっただけに、派手で華がある一作になっていた。皆格好良くて痺れたぜ。

 新旧で6人、追加で4人、ビーファイターも合わせて10人もいたのか。このシリーズも横幅を広げたな。昆虫戦士達は皆格好良かった。

 

 この後の作品に、昆虫をモチーフにしたカブタックがいるのだが、そちらはDVD化されていないので視聴困難なんだよな。なんでDVDになっていないのだろう。ビーファイターカブト以降は、東映の隠したい歴史になっているのかな。いつか発売した時にはキレイな画像でカブタックやロボタックも見てみたいぞ。

 

 仮面ライダーのレギュラー放送ストップ時に東映特撮を牽引したメタルヒーローシリーズの歴史は特撮好きなら抑えておくべきだな。視聴してみて実に勉強になったぜ。マジで全部格好良かった。

 

 メタリックな彼らの勇姿を私はいつまでも忘れない。

 

 

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クレヨンしんちゃん30周年 家族愛とオカマに見るしんちゃんの思い出

 

クレヨンしんちゃん : 1 (アクションコミックス)

 

 嵐を呼ぶ5才児も今年で活動30年目。すごい。 

 年明け放送で「30th」と出た時には、そんなにやっているのかとびっくり。

 しんちゃんも30歳か。すっかりおっさんじゃないか。

 

 しんちゃんの方が先輩だったのに、今ではすっかり追い越してしまったな。こうしてこの30年、多くの人類がしんちゃんを先輩に見て、そしてあっという間に追い越して行ったのだろう。その内にはひろしもみさえも園長先生も、出てくる大人皆の年齢を越えて視聴者は育っていく。ロマンだな~、こんな事を思えばロマンだ。

 そんなロマンも少々感じる基本はおバカで、時にハートフルな楽しいアニメを私はガキの頃から本日まで長く楽しんでいる。

 

 悪いけど、同じチャンネルのドラえもん、他にはサザエさんちびまる子ちゃんあたりのちびっこ向け作品からはやんわりサイレントに卒業したっぽい。そうして自然とチャンネルを合わせなくなって行った古の作品群もある中、しんちゃんだけは毎週録画してまでずっと見ている。これも安心感からのことだろう。今更視聴を止めるのもなんだかなぁ~って感じ。

 私の人生には、常にしんちゃんの存在があった。あんなにチンチンとケツを出すばかりのお子様が人生の共になるとは、分からないものである。

 

 しんちゃんといえば、家族愛がテーマの作品だと言えるだろう。

 ガッツのある母、万年係長だけどここ一番で格好良い父、可愛い妹、真っ白なイヌ、そして主役のしんちゃんがいる。こんな普通な家族構成の中に、でっかい愛を見る展開にはほっこり来るものがある。

 思えば人生の最初期に見た他所様の家庭風景というのが野原家のそれだった。家にいて楽しいオタク的趣味に打ち込むばかりだったので、人様の家にお邪魔して家庭というものをリアルに見る機会があまりなかったのだ。まぁそんな機会など欲しいとも思わなかったが。こういった観点からも、野原家の風景は実に印象深い。

 

 基本的にふざけていても映画ではちゃんとする。ジャイアンの生き様に見ることが出来るそれは、しんちゃんにも通じている。

 歴代の映画はしっかり真面目に作っていて素晴らしいと思う。もちろんギャグ要素が強くプッシュされてはいるが、その内側に秘められた真面目なメッセージ性がちゃんとあるのだ。「オトナ帝国の逆襲」とかが良い例だ。

 イエスタディ・ワンスモアのケンに向けてひろしが家族の素晴らしさを説くシーンは「オトナ帝国の逆襲」の名場面になっていると思う。

 

「ハイグレ魔王の逆襲」「ブリブリ王国の秘宝」など、タイトルからしてふざけている初期作品も、起承転結がしっかりしていて、中身の作りも大変評価出来る。こんなにバカっぽいのに、子供心にワクワクする冒険の要素がたっぷりある点は普通に楽しい。駄作と呼ぶには程遠いクオリティが確認できる。

 しんちゃんの映画は一味違うんだよな。おふざけの中に潜む絶妙な感動的要素が良い。

 

 テレビシリーズだと春日部を舞台に野原家の日常を描くリアル路線で攻めるが、年に一回ある映画だとワケのわからない所に行ってめっちゃファンタジーするとんでも展開が見れる。冒険が終わればまた春日部の家に戻り、問題なくテレビシリーズにシフト出来るよう収まりがつく。

 テレビと映画で振り切ってテンションを変えるこのメリハリが良い。映画のみに見る特別感も良いんだよな。

 

 しんちゃんで初めて知ったこともある。ひろしが良く言う家のローン、みさえが悩んでいる便秘、そして個人的には人生における印象的な発見となったのが「オカマ」。

 オカマを始めて知ったのはしんちゃんでという人は、私以外にも多くいるのではないだろうか。そう、しんちゃんと言えばオカマが面白いで有名なのだ。30年を振り返れば、やはり思い出すのはオカマの事だった。

 特に初期のしんちゃん映画には魅力的なオカマがたくさん登場した。

 

 男、女、それぞれの特性、違いもよく知らないチビの内に、どちらでもない第3勢力のオカマなるものを知った時には少なからず衝撃を受けた。自分の周りにはいない連中、それがオカマだった。

 最初の映画のハイグレ魔王もオカマになるだろう。ブリブリ王国ではハゲとロン毛二人組のオカマが出てくる。珍作「暗黒タマタマ大追跡」にはローズ、レモン、ラベンダーの形質から個性までが異なる三色丼のようなオカマ兄弟が登場した。ローズお兄様はネタすぎるし、レモンの剣技「タラバ二刀流」は一生笑える。

 

 とどめにはオカマ魔女のマカオとジョマというヤバいのが「ヘンダーランドの大冒険」に出てくる。まず魔女というものが良く分かっていないのに、そこへ来てもっと得体の知れないオカマ要素があるため、マジで混乱を呼ぶキャラだった。この二人だが、最高に面白い。

 マカオとジョマ、野原一家が巻き起こすジョーカー争奪戦はめっちゃ笑える世紀の一戦として一生忘れないだろう。世界の命運をかけて紙切れ一枚をマジで取り合う後半の決戦シーンは作画も元気でとにかく笑える。センスが良すぎる。

 オカマ魔女なんていう変なのを出したこの映画は、ゲストに迎えた雛形あきことセクシー要員のチョキリーヌベスタがいたことでなんとか清涼感を保てていたんだよな。

 

 ちょっと新し目の「ヤキニクロード」には、ひろしの事が大好きなゲイの男性トラック運転手が登場する。声が真殿光昭でやたらとイケボだったけど、めっちゃ笑えるキャラだったな。このゲイというタイプの人間がいることも、ここで初めて知った。

 後半でひろしとトラックの男がすれ違うシーンには、なんとも言えない哀愁を感じた。

 

 しんちゃんは、いろいろある性の都合が見える深い作品でもあった。ていうか原作者の先生はオカマが好きだったのかな。

 

 大きくなり声優好きとして覚醒を迎えてからは、歴代のオカマ達は意外にも一流男性声優が演じていたのだと分かる。男の俳優なら、オカマが出来てこそ一流なのだ。

 

 そんなこんなで、暖かい家族愛とオカマを知るにうってつけの人生のバイブルが「クレヨンしんちゃん」だった。

 

 しんちゃんよ、35年も40年も越え、目指せ22世紀。しんちゃんは22世紀に持ち込みたい日本の良き遺産である。

 マジでありがとうしんちゃん。人生を楽しませてくれた良きコンテンツだった。

 

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