こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2021年のアニメ感想(4月~6月)その1

 ちょっと前には桜が舞っているぜと想っていたのに、気づけば2021年も夏が迫っている。

 未だ混迷のコロナ時代からの脱出とはいかず、数年前と比べると世の中が色々おかしいことになっている。だがしかし、世の中がどうであろうがアニメという文化は不朽にして不滅なものなのだ。アニメを見るという私の生き様は変わらない。変わらないままに今期もテレビでたくさん垂れ流されるアニメ共を時間と体力の許す限り見尽くした。

 

 今期もあるわあるわの各ジャンル作品。相変わらず数が多い。

 アニメってのは本当にピンからキリまであるものだ。楽しいものは楽しく、つまらんものは見ていてマジでキツイ。今期もレベルで言うと肯定様々バラつきある作品郡が連なったが、とりあえず乗ってしまった船なので、一話目を見たからにはどの作品も完走した。趣味とは別に、一旦手を付けならなるたけ最後までやってしまいたいという質の人間なのである。

 

 特定の作品を持ち上げる際、その良さを他と比べるため、引き合いとして別作品の名を出すことがよくある。そこで引き合いに出した作品の下げコメを行うのはよろしくないことだが、それでも言わせてもらおう。個人的に今のところ年内1位の熱い作品となったのは、前クール放送の「ウマ娘プリティーダービー season2」。コレと比べるとどうしても新しく視聴した4~6月放送アニメは見劣りする感じもあった。まぁウマ娘の存在がこの世に無かったとしても、普通に見てクソだったものもあったけど。そんな感じでウマ娘ロスを未だ引き摺りながらも駆け抜けた春クールアニメの振り返りを行おう。

 

 

バック・アロウ

バック・アロウ 2(完全生産限定版) [Blu-ray]

 エルシャとアタリーって可愛いよな。あとはプンスカしてギャンギャンうるさいレンもこれはこれで好きになるヒロインで良かった。てなわけでまずヒロインが神々しい作品だった。

 

 信念がテーマになっているロボバトルものだが、その中で信念なき信念やとにかく人まかせで行く信念もあったりして一口に「信念」と言っても多様化を極めていると分かる。

 

 後半クールではバック・アロウは一体何者なのかという肝心要の真実に迫っていく。政治が絡んだ世界の闇も見えたりしてスリルに事欠かない展開が最後まで楽しめた。ラストバトルのテンションの高さは嫌いではない。

 

 三木眞一郎の声は好きだが、悪者のルドルフがとにかく嫌い。こいつはムカつくボスキャラだった。

 フィーネ姫の淑女の一面、暴れ者の一面をそれぞれ異なる芝居で見せた小清水亜美のナイスな働きぶりは印象的。同じくジジイと若返った姿とで二面性ある芝居を見せたゼツ役の堀内賢雄も良い味を出していた。声優の芝居が良く、集まった面々も豪華で良かった。

 

 美少年の村の存在にはウケる。今期では本作と同期放送アニメ「美少年探偵団」で美少年要素の補充が出来たことだろう。

 

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω Vol.3 [Blu-ray]

 これは地雷タイトルだぞぉ!と思って一期を見たのがもはや記憶の彼方だったのだが、彼方より記憶を引っ張り出して色々思い出す。そして二期も元気に視聴。

 主人公が魔王口調でないと人前で話せないという愉快なコミュ障、あとはそこそこエッチだったくらいしか一期の記憶がない。まぁ二期でもそんな感じだったけど。

 この主人公みたいな感じのヤツが会社面接に来たら痛いけどちょっと面白いかもしれない。

 

 それにしてもまさか2期があるとは……。22世紀まで待っても続編は無いと思っていた作品が、ここへ来ていきなり新作をやると知ってビックリ。

 まずはタイトル、そして中身がこんなのだから、親の前で見るにはかなり神経を鈍感にしてかからなければならない。なので、親の目の届かない場を地球の端っこに見出し、そこでこっそり視聴した。

 

 こんな感じで作品を見るにあたっての想いは色々あったものの、中身については大した感想も言えない。見終わってたくさん感想が出てくるようなものでもないと思う。

 1クールものにしてはやや短めの全10話放送だった。1クールフル放送ならもう2、3話あるところだが、この作品に関してはここから数話続きがあったらきっと疲れる。少し短めの放送で良かったかなって感じ。

 

 OP、ED曲は、意外な布陣で臨んだご機嫌ナンバーになっていて悪くなかった。 

 

 追加キャラのルマキーナはじめ据え置きキャラまで、とりあえずヒロイン達が可愛かったのが一番の想い出かな。

 

擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD 

アニメ「擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD」オリジナル・サウンドトラック

 今期はコレと「MARS RED」が古風にして和風なアクションものとして楽しめた。

 コレは個人的にかなり好きな作品だった。

 

 まずは絵が美しい。主人公の雪村咲羽は美しきヒロインで、私の「今期アニメベストヒロインランキング」のかなり上位に食い込んでいる。悲しみを背負い、戦いに心が疲れた感じが色っぽいヒロインだった。髪を上げた時、降ろした時、それぞれが可愛いのも良かった。

 咲羽を演じた三森すずこの演技も良かった。改めてみもりんの芝居が好きだと思える。同期放送作品「オッドタクシー」では、人気アイドルの役を行い、主題歌でもアイドルみたいな曲を歌っているのに、こちらではテンションが大きく異なりシリアスでクールな芝居を見せてくれた。この二面性ある演技の魅せ方が出来るのが格好良いぜ。とりあえずみもりんを推したい。

 もう一人のヒロインとしてキャラが立っていた花風エレーナを演じたRaychellの低い声での芝居も良かった。バンドリの時とは全然違う芝居だったが好きな声だ。一見冷たいようで実は思いやりのある良い女の面も持っているエレーナのややツンデレな所が見えるのも良かった。

 ロリヒロインの浅陽も愛らしく、咲羽との姉妹感に萌えた。咲羽が人間らしくあるための最後の砦になった浅陽の重要ポジにも注目出来る。

 

 闇の世界に生き、一度は気質に戻ろうとするも、それでもやはりまた闇に引っ張り込まれる。そんな感じで終始雪村咲羽の運命は悲しく厳しいものだった。この作品はとにかく全編に渡って「悲しみ」が散りばめられている。ゆえに美しく、見応えがあった。

 

 異能の力を用いる変身バトルヒロイン要素もある闇の稼業がテーマの作品だった。主人公が悲しみを背負う女戦士ということからアニメの「デビルマンレディー」のような感じもある。バトルシーンも格好良く描いていて楽しめた。

 

 最終回は美しく、悲しく、そして終わり方が格好良いというわけで印象に残る。

 やっと人の道に戻って浅陽と生きていけそうだったのに、最後の最後で咲羽は追手に処刑されてしまう。お姉ちゃんが死の淵にあるのに気づかず楽しく話しかける浅陽が描かれるのが可愛そう。この後はさぞショックだったことだろう。

 美しい進化を遂げた17歳の浅陽が力強く人生を歩む姿を描いたオチのシーンは格好良かった。

 悲しいけど深いドラマありの見応えある作品だった。たまにはこういうシリアス強め作品も悪くない。

 

えとたま ~猫客万来~

えとたま~猫客万来~[Blu-ray]

 懐かしい。テレビ版が終わってから順調に日々が過ぎ、程よく記憶も薄くなって来た時にまさかの新作到来。これの新作がまた見れるなんて全く予想外のことだった。でも嬉しい再会だった。前作も結構好きで楽しく見ていたんだよな。単発SPでなく、また1クール分やってくれても良かった。

 

 とにかくキャラが可愛い。主役のにゃ~たんがちょっとデジコっぽくて可愛いと思って見ていたと思い出す。そういやデジコも令和になってリブートすると聞いた。嬉しい限りだぜ。

 同じく十二支をテーマに盛り込んだ作品「フルーツバスケット」が調子良くファイナルシーズンに入って大変盛り上がりを見せている。そんなフルバファイナルと奇しくも同期放送になったこの巡り合わせにエモを感じる。

 

 新作ではとにかく十二支の皆が仲良しこよしで萌える日常が見られて良かった。

 久しぶりに見て気づいたけど、花守ゆみりってコレに出てたんだ。テレビ版放送時だと無名に近かったのではないか。当時は気づかなかった。

 のんびりな日常シーンだけでなく、ちょっと変わったバトルシーンもあって楽しめた。

 にゃ~たんを愉快に演じたりえしょん(村川梨衣)のうるさい芝居も好きだった。

 

カードファイト!! ヴァンガード overDress

 ヴァンガるのを止めて久しい中視聴。このシリーズってまだやってたんだ。

 たまたま見たら絵がとても可愛い!と思えた。それだけで来週も見ようってなって今に至る。

 ルールとかは良く知らんけど、なんか楽しいので毎話視聴。

 

 男子主人公のユウユは、一話目から女装した男の娘として登場。まさかのサイドからヴァンガってくるから侮れない。

 とっても可愛らしく、どうしようもなく懐かしいキャラデザに既視感があったのだが、それもそのはず。なんとCLAMPさんがキャラデザ担当していた。平成からずっとお世話になります。

 ヒロインのメグミ、お巡りさんのトマリの二人のヒロインが可愛い。

 家でのお嬢様姿とダンジ達がいる夜の遊園地に来る時で衣装と髪型が大きく異るメグミのイカす二面性がそれぞれ楽しめて良い。

 最初はもっときっちりしたお姉さんと思ったトマリは、意外にもパワフルで都会的。ラブにおいては過激なアプローチも行うようでドキドキするヒロイン性もあって良い。演じた遠野ひかるは「SHOW BY ROCK!!」シリーズや「ウマ娘」でぽわぽわしたアホの子の役を演じていたけど、トマリの芝居はそんなイメージが変わるものだった。こういうはっちゃけお姉さんの芝居もイケる役者なのだと思えた。

 ヒロインに萌えな要素アリだけど、ユウユとダンジの関係に微々たるBL要素を見ることもあり、これも意外な仕掛けだった。

 

SSSS.DYNAZENON

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 来た!グリッドマンに続きSの多いアニメ。実写グリッドマン、アニメ、そして次のコレとよくぞここまで企画の幅を広げたものだ。ありがとう。

 今作もなかなか楽しいことになっていた。ヒーローや怪獣と戯れる青春はやはり楽しいのだ。

 

 まずダイナゼノンが格好良い。そして今回もヒロインが良い。

 メインヒロインの南 夢芽が可愛かった。今どき流行りのダウナー系女子ってやつか。ちょっと影があってなんだか気だるげな従来メインヒロイン感を外したこの感じもイケる。夢芽の印象的なセリフ「なんとかビーム」はウケる。

 太もも女子にして敵側ヒロインだったムジナさんも色っぽくて良かった。ぶっちゃけムジナが一番好きなヒロインだったな。ニートのくせに女店長やムジナさんとお近づきになれた暦くんは勝ち組。女店長も良かったな。

 追加キャラのナイト、2代目のコンビは、グリッドマンから参戦のキャラっぽいよな。2代目はかなり素敵なレディになっていた。

 

 蓬くんは母親の再婚、夢芽は姉の死、暦くんはニート生活、ちせは登校拒否、こんな感じでメインキャラ客員が持つ厄介な青春の問題に突っ込んでいく展開も印象的だった。やや社会性も見える青春群像劇が楽しめた。

 

 胸熱くなる戦闘パートも良く、同じく胸熱くなるOP曲、ED曲も良かった。

 

 最終回ラストの平和な文化祭、その中で見える蓬と夢芽のラブな関係には思わずニヤけてしまう。

 最終回で蓬くんが口にした「自由でなく、かけがえのない不自由を手にいれていく」の考えはまさに青春の模範解答。そうであるべきだ。良い言葉だ。口にしたことはないが、我々もこの概念を胸に抱いて今日まで生きてきたと改めて実感出来る。

 なんでもない少年だった蓬くんが、戦いと仲間達の出会いを経てこのような素晴らしき答えに辿り着くまでの成長が見れた。ええやん。青春が弾けておる。今キミが必要なんだよ~って言いたい作品だった。

 

灼熱カバディ

灼熱カバディ Blu-ray1

 これはジャンルとして新しい。そして面白かった。

 名前は聞くけど中身はまるで何か分からないスポーツ「カバディ」を題材にした青春物語が楽しめた。

 カバディって熱い!そして面白い!と思えるカバディ布教アニメになっていた。

 

 思えばカバディの存在を初めて知ったのは、その昔「銀魂」を読んでからのことだった。新選組の山崎が任務そっちのけでカバディを楽しんでいるシーンがあり、その時にやたらと「カバディ」と連呼していて笑った覚えがある。これがあったから山崎のせいでカバディと聞くとネタ要素ありの何かというイメージが固まってしまった。しかし、この作品を見るとビックリ!しっかり灼熱できるガチスポーツだった。「卓球娘」に続き冠に灼熱をつけて偽りなしの熱いアニメだったぜ。そういやムネムネ先輩、元気してるかな。

 

 カバディを知らない人間が山程いることを想定した上で、プレイ中にしっかり説明を入れてくれるのは助かる。毎話お勉強になる。頭と体、人間の力だいたい全部を使って取り組む奥の深い競技だと分かった。

 

 主役の宵越の持つ強者ならではの孤独と鬱憤が描かれる点が印象的。サッカー部監督が宵越をゲイだと勘違いする序盤のおふざけは面白かった。

 初回のみでさっさと引退したっぽいけど、覆面動画配信者時代の宵越も面白かった。配信者としての宵越しの青春もそれはそれで面白そうなのでもう少し続きが見たかったぜ。

 

 ワンパンマンのサイタマ以来の愛せるハゲキャラ畦道も好きなキャラだった。畦道に彼女がいたのが意外。

 他メンバーもキャラが立っていた良かった。あとは声優陣が豪華だった。

 

 女みたいな男部員なら入って来たけど、マネージャーとかのヒロインは封印で行くスタイルだったんだな。スポーツものは硬派にという考えも分かるが、ヒロイン無しの男まみれの暑苦しい青春は寂しい。ヒロインがいればなとも想った。

 

 視聴後には試合中の掛け声「カバディカバディ」と相手にヒットした時の「ストラゴォ~!」のセリフが呪文のように脳に刻まれてしまい、思わず私生活の中で言ってしまう。この点には気をつけよう。

 

ましろのおと

第一話 寂寞

 

この音とまれ!」的な和楽器と青春を融合させた素敵な物語が楽しめた。

 今回は津軽三味線を弾く高校生達の物語を描いている。演奏シーンでの三味線の音も良い。

 主人公澤村雪の強めな訛り言葉は聞いて心地よいものだった。上京後にお水のお姉さんの世話になって暮らす雪くんの青春はなかなかにスリルがあるものだった。

 

 ヒロインが多めで皆結構好きになる良い女達だった。携帯音楽プレイヤーでおばあちゃんが歌う思い出の歌を聴いている朱利は可愛らしく、メガネポニテの結も萌えだった。キャバ嬢みたいなキャピキャピ感のある顧問の先生も可愛い。強気な三味線女子のマイマイも良かった。おにぎりをくれる下宿先の小娘も可愛い。そして女優をやっている雪くんのママのキャラが強烈過ぎた。

 

 主人公が大会に負けて終わってしまうので、勝利を掴むのが見れる次作があるのなら期待したい。  

 

ゴジラ S.P <シンギュラポイント>

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 チビの頃からたくさん見てきたのでゴジラが大好き。なのでとりあえず見てみる。

 

 まず言えることは、お話が小難しい。インテリキャラが復数登場し、高等学問を用いた理論をかます展開が印象的。高等学問を説くにはとにかくべらべらと長い喋りが必須。というわけで登場キャラもまぁべらべら喋る。セリフが多いんだな。難しいことを見やすくってことか、スマホ画面にセリフがそのまま出てきちゃうシーンはシュールで印象的。オタクには頭が弱い者が少なくない数いるのだから、あんまりそっち路線で攻めると参っちゃうだろうとも想う。

 

 ゴジラでなくても良かったのかもってくらいゴジラがいないところで人間たちたがあれこれやっている。ゴジラ登場までなかなかの期間溜めに入るし。ゴジラアニメを見たはずが、何か別のものを見た感じもしなくはない。

 こういう事がやりたいんだっていう造り手の好き勝手感は見えた。その点は潔い。この心って物事を作る上で結構大事。

 

 ラドンが大量発生してありがたみが薄れる。令和時代にまさかジェットジャガーがテレビで見れるなんて全く予想外のことだった。怪獣が暴れまわるシーンは迫力があり、画は綺麗だった。

 

 キャラデザは結構好き。ヒロインの神野銘だが、前頭部にちょんまげを作っていつも厳しい表情というヒロイン性はちょっと変わっていた。メインの子がこの感じなのは珍しいが、個人的には好き。

 小岩井ことりが演じた出来るOL感のあるスーツ女がセクシーで良かった。

 

 最終回ラストシーンを見るに、どうやらメカゴジラを作っているようだ。次はメカゴジラが出る続編でもやるつもりなのか。その時までにまたジェットジャガーを用意してもらいたい。我が家でジェットジャガーのウケが妙に良いんだよな。次作に期待しよう。

 

Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-

Vivy -Fluorite Eye's Song- 4(完全生産限定版) [Blu-ray]

 主役のヴィヴィが美しい。物静かでクールなヒロインを演じる時の種崎敦美の声はとても良い。

 ヴィヴィの相棒マツモト役の福山潤は、シンカリオンZでもロボの声をやっていたな。今期は福山潤のロボ芝居が楽しめたクールだった。

 

 人間社会にすっかりロボが定着したSF世界で巻き起こる騒動を描くもので、ちょっと難しい点もあるかもしれないが、まぁ楽しめた。

 歌姫ロボのヴィヴィが持つ行動理念のファーストプライオリティは、歌で人々を幸せにすること。ピンからキリまでいるたくさんいるシンガー達皆が持つ願い、それであってそれを実現出来るのはほんの一握りである。そんな一握り分の願いを叶えるためステージで歌うヴィヴィの生き様は潔く可憐。うん、萌える。

 ただ歌うことで人を幸せにし、イコールして己の幸せも掴みたかったヴィヴィが、なんだかんだあってバトルバトルのスリルありまくりな日々に追い込まれて行く。その模様にハラハラするものがあった。

 

 女子ながらもヴィヴィがやってのけるアクションシーンは格好良い。

 たまに絵柄がノーマルを離れ、妙にリアルで艷やかなタッチになる表現の緩急も特徴的。

 

 歌姫とは多くの人々の心の支えとなるかけがえのないものだ。そんな月並みにして無難な意見を言ったところで感想の締めとしよう。良いアニメだった。

 

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生きている鉄の巨人「アストロガンガー」

アストロガンガー」は、1972年10月から1973年3月まで放送された全26話のテレビアニメ。

 

 その昔、親から与えられたロボットアニメ図鑑で最初に紹介された作品がこのアストロガンガーだった。

 ロボットものの元祖といえばマジンガーZの名が最初に思い浮かぶ。でもその図鑑でマジンガーZが紹介されるのはアストロガンガーの次だった。マジンガーZよりも先行して記載されるには理由がある。それはアストロガンガーの方が2週間だけ放送が早かったからだ。なんと、あのマジンガーよりも先輩のロボもの作品なのだ。これはすごいぞ。ちなみにどちらのアニメも主題歌は水木一郎の兄貴が歌っている。同クールに主題歌掛け持ちだって平気でやってのけるのが魂のアニソンシンガーだ。

 

 マジンガーよりも先輩のロボットものなのに、なんでスパロボには出てこないのだ。良いじゃないかガンガー、私は好きだぞと言っておきたい。

 顔がもろに出た大きな鎧のお兄さんの見た目にはガッツリとしたロボ感がなく、ちょっと間抜けな感じもするためか、私のお兄ちゃんには「ダサい」と評価されていたのを思い出す。だが私はガンガーを推したい。

 

 割とインパクトある存在だけに記憶には残るものの、本編はまるで見たことがなかったアストロガンガーを今になってやっと見ることが出来た。綺麗にBDになって発売されていたので助かる。

 そんなこんなの古い記憶と照らし合わせながら、新しい時代に新しくパッケージ化されたアストロガンガー本編を楽しんだ。その感想を殴り書いて行こう。

  

アストロガンガー 【想い出のアニメライブラリー 第118集】 [Blu-ray] 

内容

 宇宙を彷徨っては星々の植物を食い荒らし、酷い時には星ごとを消滅させてしまう困った侵略者ブラスター星人の次なる標的は我らが地球に決定した。

 凶悪ロボットを送り込むなどして地球侵略行為に精を出すブラスター星人に対抗するのは、星カンタロー少年とアストロガンガー

 カンタローはかつてブラスターに滅ぼされた惑星カンタロス出身の母と日本人の父とのハーフ。というわけで、正義の巨人ガンガーと合体して戦う神秘なる能力を持っている。カンタローとガンガーが合体し、心身を一つにして悪のブラスター星人を打倒するワクドキ物語を26話分お届けするものになっている。素晴らしい。

 

感想とか

 まず主役ロボのガンガーの扱いだが、彼はカンタロス星で発掘された「生きた鉄」 という鉱物と生物のハーフ的生命体に設定されている。厳密に言うとロボではなく、かといって人間もない。本編にある説明の通り生きた鉄なのだ。ロボとの違いは、多分壊れにくいとかなのだと思う。正確にはロボではないからスパロボに登場させ辛いのかな。

 

 一昔前のハリウッド女優を想起させる日本人離れしたルックスを持つカンタローの母が、命からがら母星から持ち出したのがガンガーの素である。最初はマジで何かを作る素材の鉄って感じの見た目だった。

 生きた鉄は自己増殖してどんどん大きくなり、姿形を自由に変えることが出来る。母がデザインした巨大ロボットの絵を記憶させることで、ガンガーは小さな鉄から巨大なお兄さんになって行く。生きているし情報を記憶出来る賢い鉄なんだな。

 この発想、かなり変わっている。

 

 ガンガーとカンタローは容易に意思疎通が可能。ガンガーはよく喋る。それも飯塚昭三ボイスで。悪いけど特撮で大きくなった身からすると、飯塚昭三といえば悪者の声ってイメージが強い。しかしここでは飯塚昭三なのに主役にして正義の味方キャラの声をしているから意外。飯塚昭三のこの立ち位置は珍しいかもしれない。ていうかこんな昔から仕事してたのかって今更ながらに思う。

 

 人間のカンタローとガンガーが一体化して戦うのだが、ガンガーに入って操縦するような描写はなく、本当に同化しているだけ。やはりパッと見がロボっぽいので、最初はブラスター星人もガンガーの中に人間が入って操縦していると想っていた。透視しても中に操縦席と人間が見えないのでビックリするブラスター星人のアクションが印象的。

 カンタローはロボットの操縦はしないものの、小学生のくせにバイクを乗り回している。この点はフィクションの最たる部分だよな。最近はスーパーカブのアニメを見て、乗車マナーを守っていないキャラを見つけると、ネット世界の端っこでウダウダ文句を言うオタクがいるくらいだから、ガキがバイクに乗るこんなのを今放送したらどんな面白い反応をするのだろうとか想ってしまった。

 

  敵のブラスター星人は皆同じ見た目をしている。それぞれに番号が書かれているので、誰がどれかはその番号で判断出来る。一見大したことのないデザイン性に思えるブラスター星人だが、よく見ると愉快なようで怖い顔をしている。夢に出てきそう。

 ブラスターはとにかく植物をたくさん食らい、酸素もたっぷり必要とするとのことである。ブラスターが住み着いた星はだいたい5、6年くらいで食らい付くされて死滅する。緑の自然を狩るということで普通に迷惑。

 ロボットを使って山の緑を殺して丸ハゲ地帯にしたり、広範囲に渡って大地を泥濘状態にしてまともに人が住めなくしたりもする。ブラスターによって汚染された地域は、特殊マスクを着用しないと歩けない。怖い。

 

 ブラスターが地球侵略作戦会議を行う描写が結構見れた印象がある。割としっかり目に作戦会議をしていると思う。侵略する側も真面目に仕事にあたっている感じが見られた。

 地球をなるべく汚染せずにゲットしたいけど、ヌルいことをやっていては侵略が進まないので、最悪半分は汚染してもいいからゲットを優先しようとかいう会議は妙にリアル性がある。

 地球侵略作戦を行う中で、自分達の目的の植物を死滅させてしまう場合もある。そうなると人間がいなくなったあとに、自分達で植物が作れるよう研究を進めるのも印象的だった。ややサイエンスも絡むロボものだったな。

 

 敵が科学の粋を集めた兵器を送り込んでくるので、地球側では「国際科学警察」通称ISPをブラスター対抗勢力として当てるのだが、基本的に歯が立たない。強大な敵が相手ともなれば、地球内でも手を取り合って科学を結集させた武装組織を作るわなとも思える。

 

 最終回では宇宙に浮かぶブラスターの円盤にガンガーが乗り込み、円盤爆破と共に宇宙に命の花を散らせることになる。カンタローは助かったが、ガンガーは一体どうなってしまったのか。あと引く悲しさを感じる暇なくそこでスパッと終わる。きっとガンガーは上手いこと脱出して無事なのだと私は信じている。彼の勇姿を忘れない、忘れてはならない。

 そのためには、ガンガーを身近に感じられるアイテムがあれば良い。ということでガンガーのフィギュアをAmazonで探したら格好良いのがあったのだが、私の金銭感覚で言わせてもらうとアホみたく高い。購入は諦めよう。

 

 マジンガーよりも先輩の巨大ロボヒーロー作品を見れて良かった。古いけどそれなりに楽しめたぜ。アニメに出てくるテレビとかめっちゃ古くて懐かしい気持ちになる。

 ガンガー終了後に同枠で放送された次なる作品があの伝説のネタアニメチャージマン研」だったという。チャーケンへとバトンを繋いだ大いなる作品、それが「アストロガンガー」だった。これは次の世代へと語り継ぎたい作品だ。もちろんチャーケンもな。

  ちなみにチャーケンのBDも今年発売するとのことである。ありがてぇ。そちらの方も我が命ある内にきっと視聴しようと思う。

 

 では最後に、ガンガー、ガンガー、アストロガンガー

 

 

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ブラックサレナは超格好良い「機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-」

機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-」は、1998年に公開された劇場版アニメ。

 

劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness- [DVD]

 

 萌えとおふざけで盛り上げたテレビシリーズの雰囲気はどこへいったことやら。

 劇場版では大きくテイストを変え、ギャグ弱めでシリアス多めになっている。特にテレビシリーズの主人公だったアキトはまるでキャラが変わっていて一体何があったんだって感じになっている。何があってそうなったのかは本編を見れば良く分かる。

 

 劇場版ではテレビシリーズラストから3年後の世界が描かれている。

 びっくりな導入なのが、アキトとユリカのお墓参りをしていること。なんと二人が死者扱いになっていることが初っ端から明らかになる。中身を知らずに当時見たファン達はびっくりしたことだろう。どっこい生きていたけど、二人にとっては只事ではない人生急変になったことは間違いない。

 かつてのナデシコチームは解体され、今はルリが出世して艦長になっている。テレビシリーズだと艦内の末っ子キャラだったルリルリだったが、今回からは後輩にして弟分のハリ君の面倒を見ている。人も成長するものだって分かる。

 もう一人のナデシコの新顔として目立つのが、木星蜥蜴の兵士だった高杉三郎太。テレビ版だとちょっとしか出番がない真面目な風貌のキャラだったが、今回では髪型を派手にいじったギャル男として登場。この変わりようにはびっくり。

 

 テレビ版で決着がついていなかった地球側と木星側の和平協定が進み、現在は2つの勢力が休戦状態になっている。かつて敵同士だった者達が仲良くしている様が見れて良かった。3年経ってまだ問題が解決していなかったら死んで行った九十九が報われない。ついでにガイも。

 

 地球、木星の問題が解決したら次に出てくるのが火星の勢力「火星の後継者」。何その名前って思える。火星の後継者の制服が微妙にダサい。

 火星の後継者が問題を起こして宇宙がまた揉め出し、それをナデシコメンバーがなんとかするという戦いの物語が描かれる。一度は艦を降りたかつての仲間達が再集結する展開ににワクワクする。

 

 三年の間にユキナがだいぶ可愛くなったと思う。

 私の推しのメグミちゃんは声優アーティストになってライブやってるし。売れたってことか。可愛かった。

 リョーコの髪型も大きく変わっている。テレビ版の明るい髪色の方が好きだったかな。

 

 先日「スパロボW」を遊んでいた思ったが、ブラックサレナってナデシコ史上一番格好良いメカだよな。平成の傑作ロボでもあると思う。

 ユリカを失って黒衣に身を包む復讐者となったアキトが乗り込む最強に格好良いロボがブラックサレナである。

 元気な熱血コックさんだったアキトが今回はとにかく暗い。ダークヒーローのような描き方になっている。上田裕司の芝居も全然違っている。テレビ版とのこのギャップはまさかの変更点になっていた。体をいじくり回された末、コックとして必須の味覚を奪われたという設定はショッキングだった。

 

 ブラックサレナ戦闘時のBGMが大変格好良い。これは上がる。

 北辰達と激突するラストバトルシーンが格好良い。ブラックサレナのボディが剥がれてアキト専用の紫色のエステバリスが中から出てくるところが良い。エステバリスの目から涙のようにしてオイルが漏れ出る悲しみのシーンも格好良い描き方になっていた。ブラックサレナのデザインと戦闘パートの作りにはロボアニメ好きとしては唸るものがある。

 

 このくらいの時代からアニメにCGを自然に取り入れる技術が進んだように思える。本編のあちこちで綺麗なCG描写が見られた。これはなかなか迫力があって良かった。今見るとこういう点からも時代を感じるよな。

 

 ちょい役のゲストキャラを立木文彦林原めぐみ三石琴乃が演じ、ボスキャラの北辰は山寺宏一が演じている。近い時期の放送作品でなにかと比べられることもあった「エヴァンゲリオン」声優達が劇場版に参戦している。これにはオタクとして何か深く感じ入るものがある。

 あと北辰ってスパロボでは何気に強くて苦手な相手だったんだよな。

 

 劇場版追加キャラ声優といえば、ラストクレジットになっているラピス・ラズリ役が仲間由紀恵なことに注目。ラピスって仲間由紀恵だったのかと今更になって知った。セリフの多いキャラではないので気づけない。そういえば仲間由紀恵は、世紀末くらいだとアニメや特撮に出て、歌も歌っていたなと思い出す。若手の頃に記念になる良い仕事が出来たなって思う。

 

 ミナトさんがハリに言った「甘えた分だけ男になれよ」、アカツキの「金持ちをなめんな」のセリフは何気に好きになるものだった。

 

 エンディングトップクレジットに来るのは、アキトでなくルリになっている。今回はルリが主役と言って過言ではない。

 世間的にもかなりウケたキャラで、メインヒロインのユリカを食う勢いの看板ヒロインになったと思う。白髪のミステリアスヒロインならルリと綾波どっちが良いかと比較されることもあったくらいだから、ルリって平成の名ヒロインだなと改めて思える。アスカ・ラングレーから言われるのも良いが、ルリからバカと言われるのもまた良しと言えよう。

 

 そんな訳で久しぶりにナデシコシリーズを一気見したけど、オタク文化が詰まった素晴らしい作品だと思った。

 続編はないのか。あれば是非見たいところだ。

 

 

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SF×萌えの要素が最高!「機動戦艦ナデシコ」

機動戦艦ナデシコ」は、1996年10月から1997年3月にかけて放送された全26話のテレビアニメ。1998年には劇場版が公開され、他にはOVAも作られた。

 

 

 一話が約22分程度で従来の30分枠作品よりもちょっと短い。ノイタミナ枠的なやや短め作品なので、疲れずサクッと見れて良い。

 

 

 先日DSソフト「スーパーロボット大戦W」をプレイした。遊ぶほどに参戦作品のアニメが懐かしくなり、そうなるとまた見たくなる。というわけでナデシコを再び見たのだ。

 そういえばセガサターンドリキャスナデシコのゲームも買ったな。

   

 長きに渡る私の人生でたった3ヶ月間だけニートをしていた時期があった。あの3か月は最高に楽しかった。そんな過ぎ去りしニート時代に見たのが本作だった。当時はDVD-BOXを用意して楽しんだ。しかし、視聴後になって既にBDも出ていると知った。「くそ!だったらBDで見たのに!」と思ったのがナデシコの一番の思い出かもしれない。今回はもっと綺麗なBDで視聴した。やっぱり綺麗なんだなコレが。

 数年ぶりに見るが、びっくりするくらい中身を覚えていない。かなり新鮮な気分で見ることが出来たぜ。

 

 今作の売りは、SFと萌えのコンボ技によって生まれた独自の作風にある。放送当時には今ほど業界が萌え豚共に媚びを売りまくる戦法に出ていなかった。だからこそ、当時なら意外性抜群、そして異端な感じもあるアニメとしてオタク共の記憶に強く刻まれた作品になった。

 テイストは異なるものの、同じくSFと萌えを強い売りにした「エヴァンゲリオン」と放送時期が近かったことから、オタクの間ではエヴァ派かナデシコ派で楽しい論争になることもあったりなかったりした。エヴァの中でも綾波派かアスカ派か、ナデシコならユリカ派かルリルリ派かってな具合で揉めたくらいなのに、まったく楽しい話題を呼んだ二作だったな。ちなみに私はエヴァよりもナデシコ派。現在エヴァの劇場版最新作が調子よく公開中だが、ナデシコだってもっと上を目指せただろうと思う。

 

 こんな感じでエヴァのことも思い出しながら、久しぶりにナデシコを見た感想を書き殴って行こう。

 

機動戦艦ナデシコBlu-ray BOX

 

 物語は2195年からスタートする。まだまだずっと先のことだな。

 謎の敵「木星蜥蜴」と地球人達との間で展開する大規模な戦争を主軸に扱い、その中で主役機のナデシコ内であれこれのラブコメやギャグが展開するものになっている。

 「うる星やつら」と「宇宙戦艦ヤマト」が好き。そんな好きなもの二つをごちゃ混ぜにした何かが楽しみたい。とかいう甘ったれたことを考えているオタクにお勧めできる一作だ。ルリルリ可愛い!

 

 基本的にふざけ倒した作風になっているが、SFの設定は興味深く、意外と凝ったものになっている。登場メカも格好良く、単純にビジュアル的に惹かれる作品だった。あとヒロインが可愛い。

 とんでもない破壊力を持つ重力破「グラビディブラスト」、ワープ能力の「ボソンジャンプ」など、今作ならではの目立つ要素があったのも良い。

 パイロット別にカラー分けされたエステバリスのデザインもとても格好良い。エステバリスの有線式ロケットパンチが格好良くて好き。

 

 後半になると、謎の化け物とばかり思っていた木星の敵が実は同じ人間だと分かり、双方が人殺しを認識して戦闘をためらう。敵も人間だということを政府がひた隠しにしているというショッキングにして黒い展開も見られた。正義はどこにあるのかという真面目なテーマも扱っている。

 基本はふざけているが、引き締める時は引き締めるのがナデシコの作風。

 

 一見戦争に関係にないようで最後まで微妙に関係していた作中ロボットアニメ「ゲキガンガー3」の存在もふざけているように見えて実はキーワードになっていた。さりげなく毎度毎度ゲキガンガーネタを潜り込ませるのが面白かった。

 マジンガーとゲッターの要素をそれとなく取り込んだ全く違う何かになっているゲキガンガーのデザインも好ましいものだった。

 敵味方共にカルト的人気がある作品であり、双方が一緒になってゲキガンガーを見て心を通わせる展開は不思議なものだった。アニメをはじめオタク文化は国境も星域も越えるということが言いたかったのだろうか。とりあえずゲキガンガーにはオタクの希望を見たぜ。

 

 ゲキガンガー大好きなガイがお気に入りのキャラだった。本名はヤマダ・ジロウなのに、アニメキャラぽくて格好良いからという理由でダイゴウジ・ガイというソウルネームを勝手に名乗っているのが笑える。

 あんなに濃いキャラをしておきながらマクロスの柿崎のごとくあっけなく本編から退場するのは意外、というかネタ要素も感じる。ただのネタキャラと思いきや、アキトが戦士として成長を遂げる助けにもなった良いキャラだった。

 

 人類の未来をかけた戦争をやっているとはとても思えないナデシコ艦内の楽しい雰囲気も好きになる要素。

 ナデシコクルーは美少女率が高く、正規の軍人ではなくネルガル重工という会社の雇われ社員というのも特徴的要素だった。厳しい軍隊ではないので、普段のノリも緩い。艦内でミスコンをする回なんかもコミカルで印象的だった。

 

 元々はコックさんをしていた主人公アキトは、巻き込まれるがままに戦争に参加することになる。このアキトが熱血主役でヒロインからモテモテになるハーレムもの要素も楽しめる。

 

 この作品の優秀な点はヒロインの出来の良さにあると思う。

 今ほどアニメヒロインの萌え属性が細分化されていなかった古い時代の作品だが、登場ヒロインは実に個性的でジャンルも様々。幼馴染ヒロインがいてミステリアス、ロリ、妹、ツンデレ、眼鏡、年上、巨乳、そばかす、説明好きなどなど、アキトの回りにいるヒロイン達を見れば、全方位異なるジャンルの萌えで取り囲まれている。これは夢がある作品だ。

 短い話数の割に登場キャラが多いが、その中で個々が際立つようになっているのも良い。

 最初見た時にはメインヒロインだし桑島法子のキャピキャピ演技も可愛いということでユリカが良かったが、今見るとメグミちゃん、エリナさんあたりも面倒臭そうだけど一生懸命生きている感じがして良いなって思える。古いけどヒロインは皆可愛く魅力的だった。

 メグミちゃんの前職が声優という点は印象的。この時代に「それが声優!」的なことやってたのか。可愛い女性声優にアタックされるアキトを描く点にはオタクの夢が感じられたぜ。

 

 流行りワードになったルリルリの決めセリフ「バカばっか」は、オタクでないパンピーでも知るところとなっている。作中でアキトが選んだのはユリカだが、中の人の事情を言うと、アキト訳の上田裕司とルリ役の南央美が結婚したのは有名な話。

 

 本作以前の戦艦メインのアニメといえば、マクロスやヤマトが上げられる。それらを見た後に新しくナデシコを見た当時のオタクたちは「なんじゃこりゃ」と思ったことだろう。

 この作品はオチを見てもしっかり戦争終結まで行ってなくて「なんじゃこりゃ」な最後だったが、とにかくアキトはユリカを選んだことだけは分かった。

 はちゃめちゃな点もありな変なアニメだったが、楽しくてとても好きになるものだった。ヒロインが可愛いので目の保養にもなる。オタクに好まれるザ・オタクなアニメにもなっている。

 改めて視聴して萌えもSFも良い。熱血ロボも良いと思えるものだった。そしてOP曲、ED曲は共に名曲。

 

 オタクの明るい未来にボソンジャンプだ!

 

 

 

 

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二部構成の物語が熱い!「スーパーロボット大戦W」

スーパーロボット大戦W」は、2007年に発売されたニンテンドーDSソフト。

 シリーズ初のDS用ソフトであり、シリーズ40作目でもあることから色んな意味で記念碑的作品になっている。

 

 スパロボも今年で25周年と聞き、なんか遊びたくなった。

 というか、2007年の時点で40作品も出していたのか。すごいな。それ以降も含めた今となっては一体何作品あるのか。こんなに息の長い作品になるとはな。昨今は「なろう系」とかのヌルイ作風の物が幅を利かせているが、それでもやはり日本のオタクの根底に流れるのは熱きロボバトルを愛す血なのだと思う。だから四半世紀経っても歴史が続くロボゲームがあるのだ。そんな気づきが得られた今日この頃である。あと私はなろう系とかも愛せる趣味の幅広きオタクである。

 

 最近になってやっとDSソフトで遊ぶようになり、去年まとめてたくさん買った中に本作も混ざっていたので、発売から14年も経った今年のGWあたりからコツコツプレイした。

 携帯ゲーム機だしシナリオも短いのかなと思いきやボリュームはたっぷりだった。全55ステージもある。二周目プレイをすればもっと多くのステージで遊べるみたいだが、二周目はさすがに疲れるので止めておこう。

 後半はワンステージクリアに二時間、三時間くらいかかるものもあった。長く遊べたな。50時間以上はかけたはず。

 難易度は初期作なんかと比べるとすごくヌルい。大半の敵は一発か二発で倒せる感じ。サクサクぶっ飛ばせる爽快感が癖になるものだった。とても楽しい。

 

スーパーロボット大戦W(特典無し) 

 タイトルの「W」は、DSの上下2画面とシナリオが二部構成になっていることを指しているという。本作の注目所は前半、後半で二つの物語が楽しめること。主人公達の所属する部隊ヴェルターは前半で解散、後半は再結集してノイ・ヴェルターになる。灯台っていう意味の言葉らしい。前半と後半で主人公、その妹の姿に変更があるのも良い点。物語上での時間の流れを見ても長期に渡る大戦感があった。 

 

 この作品についての情報といえば、CMにしょこたんが出ていたということしか知らなかった。しょこたんが「だぶりゅ~~」と言って両手を使って「W」を作るアレを今でも覚えている。

 

 スパロボを遊ぶのがかなり久しいことで、多分アドバンスの「R」以来ではなかろうか。それだけ期間を空けて遊んだからこそびっくりなのが、画が大変綺麗だということ。といっても今となっては過去機種のDSなので、最新機種と比べるとザコなグラフィックだとは思う。アドバンスからDSに移行してこれだけグラフィック面でパワーアップしたのかと思うと軽く感動した。今の時代に第一の感想がコレなので、タイムスリップしてきた人間の感想みたいだが、素直に思ったことだ。

 

 主人公機の技グラフィックが暴れすぎている。すごいな。戦闘シーンをすっ飛ばすことも可能だが、力を入れて作ったこのシーンを飛ばすのも勿体ない。という訳でたっぷり戦闘シーンも見て楽しむ。

 機体が動く動く!というわけで興奮する。アドバンス作品ではこうはいかない。

 ガオガイガーゴルディオンハンマーを使うシーンの力の入れようとかもなかなか。各キャラが使う「格闘」という技がそれぞれ違っていて楽しめた。これよりも前の作品での格闘なら一枚絵が動いてぶつかるしょぼい感じのものだった。

 

 本作での戦闘シーンのこだわりといえば、相手のライフを0に追い込んで破壊した時には、追加アニメーションが見れること。私がこれまで遊んだ過去作だと、ダイターン3で相手のライフを0にするとダイターンクラッシュのアニメーションが追加されたことがあった。あんな感じなのが多くの機体にも適用されている。これは見ていて面白い。

 

 とにかく戦闘アニメがものすごく格好良い作品だった。作り手の熱を感じられずにはいられない。

 

 主人公機、そして戦艦もオリジナル機体として登場。戦艦までオリジナルで名前をつけれるのはちょっと変わっている。

 今回の主人公を含めた勢力のオリジナルキャラはファミリーということで、なんだかほっこりする感じがある。トレイラーという宇宙を股にかけた何でも屋みたいな職人集団が主人公ファミリーの日々のお仕事になっている。クラッシャージョウ的なことをしているのが何だか良いじゃないか。主人公の苗字をいじったら他の家族の苗字もしっかり変更される点は地味に気の利いた仕事。

 主人公の父にして軍団のボスであるブレス艦長のトレイラー流の生き様が粋なのも良かった。

 

 主人公はとても元気な少年で気持ち良い人間性を持っている。主人公機がとても格好良い。

 今回メインヒロイン的位置にいるのは可愛い妹だ。妹のミヒロと一緒に主人公機に乗り込む楽しい物語が展開する。遊んだ感想としてかなり上位に上がってくるものがミヒロが可愛いということ。妹ヒロイン好きなので、この点は重視するしかない。

 主人公の境遇を見ればオタク的に勝ち組なんだよな。可愛い妹が一人いる、これだけで十分だが、他には美しいお姉さまが二人もいる。美女に挟まれての家庭生活とは、羨ましい。

 おっとり系だがやる時はビシッと決める頼れる長女のシホミ、もはやテンプレ通りのツンデレ次女のアカネ、この二人も良きヒロインだった。

 アカネにちょっかいを出すばかりの同僚の男ホリスのキャラも良く、この二人がラブコメってるのを見るのも楽しい。

 最初は敵として登場し、後には味方になるアリアは、戦闘シーンのカットインで乳揺れを見せる良きヒロインだった。ミヒロとアリアはかなり好きになるキャラだった。

 

 今作のオリジナルキャラも良いし、オリジナルの設定も壮大にして凝ったもので楽しめた。シナリオはかなり楽しかった。

 

 今まで遊んできた物の中で、一番シナリオ的に楽しめた。元々サウンドノベルやギャルゲーが好きなので、スパロボにおけるテキスト部分もしっかり楽しめた。

 スパロボってこんなにギャルゲーみたいにテキストあったっけ?ってくらいに質も量もしっかり目に作られていた。

 登場キャラ同士の関係性にも注目できるものがある。オリジナルキャラがオリジナルの絡みをすれば、他の参戦作品もしっかり作品を越えてキャラ同士絡む展開が見えた。これぞクロスオーバーという一面をしっかり見せている。

 

 設定的に近いものがあるテッカマンブレード、オーガンは深い絡みを見せ、同じライオン関係ロボというからガオガイガー、ゴライオンも深く関わることになる。ヒイロ、相良宗助の傭兵同士の絡みも見どころだった。声優が同じキャラがどうしても出てくるから、そこを意識した作りも楽しめて良かった。

フルメタルパニック」のシナリオがかなり優遇されていたと思う。フルメタ繋がりで、学生キャラは揃って宗助やかなめと同じ学校に通うという楽しい日常パートも見れて楽しめた。フルメタのラブコメ感がたまらなく愛しい。かなめはベストヒロイン。

 こういった具合でテレビだとありえない絡みが見れるのが楽しい。各作品の元ネタを知っていればなおのこと楽しめる。

 

 本作参戦作品の中でオーガン、ゴライオン、SEEDアストレイシリーズのことは知らなかったのでここで新たな学びとなってよかった。

 ゴライオンは格好良いし、アストレイシリーズのモビルスーツはもっと格好良かった。そういえばSEEDの劇場版が決まったとか、おめでとう。アストレイレッドフレームブルーフレームもとても良いデザインなので、こちらもアニメ化して欲しいくらいだ。プレアが乗っているXアストレイは、元ネタを知らないままにガチャポンを回してフィギュアを当てたことがあるんだよな。

 

 ゴライオンの銀が死ぬ悲しいルートは回避出来ないが、原作で死ぬキャラを助けることが出来るオリジナル展開も用意されていた。これが良い。

 ガンダムSEEDの死にキャラだったフレイ、バジルールさんが死なない展開を見れたのに感動した。両方を演じた桑島法子的にも救いとなったオリジナル展開だったと思う。SEEDの桑島キャラはなんで全部死ぬんだと常々思っていたものな。この次に出てくるステラも死んだしな。

 フレイといえばサイとキラの二人の男の間で色々あって三角関係のやっかいを抱えた人物だが、主人公がアドバイスすることでこれを解決することが出来る。この展開には「作ったやつ、わかっている」と思ってニヤリとしてしまう。あの時、アニメ視聴者としてフレイに言ってやりたかったことを主人公が時を越えて代弁してくれるのである。これだからトレイラー稼業をやってるヤツは粋だぜ。

 

 大日本アニメ史に残るクソキャラのアズラエルと心中するバジルールの未来を変えれたことは本当に嬉しい。ガオガイガーの主人公である熱くて真っすぐな正義の男 獅子王凱が登場し、同時にアズラエルも登場するのだが、同じ役者が演じるにしてはキャラ性が真逆すぎると思えた。檜山修之のライフワーク史上一位のクソキャラがアズラエルではなかろうか。そんなわけで、ゲームとはいえ久しぶりにアズラエルと再会して「こいつ、くそだったな~」と思い出したわけである。

 

 久しぶりのスパロボで大変楽しめた。やはりロボがぶつかりあうことにはわくわくするものを感じる。久しぶりにロボ熱が燃え上がったぜ。一本でこんなに長く遊べると思わなかった。スパロボの、そしてDSの可能性の広さも知れた。遊ぶまで知らなかったので、今後はゴライオンのアニメを見ようと思う。

 

 

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