こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

つぐみ寮は青春が詰まったこの世の楽園「この青空に約束を― てのひらのらくえん」

この青空に約束を― てのひらのらくえん」は、2009年に発売されたPSPソフトである。

 

 元々は2006年に発売したPCゲームで、それをPSPに移植したものをこのコロナ自粛中のお供にして楽しんだ。やはりギャルゲーは携帯ゲーム機で遊ぶに限る。こちらにはオリジナルにはいなかった新ヒロインが一人追加されているのでお得である。

  本作はあの「美少女ゲームアワード2006」において大賞をかっさらった作品である。これがつまり何を意味するのか、それはご想像に難くないことだろう。そう、素晴らしいゲームだということだ。この私が実際にやってみても、これは間違いなくマ・クベの壺並に良いものだと思えた。素晴らしい。

 

 2006年といえば、あの日の新築マイホームにもすっかりカビが生えるくらい昔の世界である。これをプレイしたあの日の若者もとっくにおっさんになっているだろう。そんな昔のゲームを2020年の夏頃からプレイした。なんとなくゲームの名前は知っていたのだが、なかなかやる機会が無かったんだよな。

 とっかかったのは2020年8月からだった。私がPSPで遊んでいるのを見た私のどうしようもないお兄ちゃんが、PSPが羨ましくなったらしく「貸して」と言って持って行ってしまったことにより、一時プレイ中断となった。お兄ちゃんに邪魔された期間を挟み、年明けになってやっと全クリ出来た。ゲームを遊び始めた頃はクソ暑い夏休みだったのに、クリアした時にはコマも凧もしまい終わった1月中盤になっていたぜ。

 

 幸か不幸か、コロナ騒ぎはそれまでの平和な世界にはなかった自分と向き合う時間を産んでくれるきっかけにもなった。そしてこのゲームを手に取るきっかけもコロナ騒ぎが産んだのだ。コロナのせいでお家にたっぷり缶詰生活にならなければ、この手の長時間プレイ必須のゲームは手に取りづらかっただろう。ピンチはチャンスに、チャンスはピンチの有無なく掴みに、というのが私の人生テーマだ。どんなことも前向きにとらえて前向きな出会いに繋げよう。コロナでも私は元気!

 

 我が家に本作のPS2版の限定版が新品未開封状態で眠っている。その昔ショップでたまたま見かけて安かったので買ったのだ。本作をやりたくなったのだが、どういうわけか、これまでしっかり保存した新品をわざわざ今になって破ることにとんでもなく抵抗を感じる。そんな訳で、もっと気軽に出来る中古の、そして携帯ゲーム機版のをこの機会に買おうと思った。本作を購入した金の出どころもコロナ給付という訳で、プレイきっかけとコロナがどうも縁深いものになっている。

 オリジナルがこんなに古いものなのに、最新版ならVita移植版も出ている。だが未だにVitaゲットならずの身なので、ひとつ古いPSP版を購入することにした。それでも2009年だから10年以上前か。

 この手の恋愛ゲームは、ディープなマニアが手を出しがち。そこでもっとマニアな仕様にするため、だいたいのものが通常版とは別に限定版を出しがち。ご多分に漏れず、調べると本作にもやはり限定版があった。どうせ買うなら限定版、というのが私の趣味である。

 本作のPSP限定版を求め、重い腰を上げ、重い門戸を開き、視野を広げ、足を伸ばし街の方々を巡った。その結果、ブックオフさんでかなり手頃な価格でドカンと売られていた。これを即購入。どうしてドカンかというと、「ここまでなの?」てくらいにデカい箱で売られていたから。コレクターズアイテムには良いけど、めっちゃ場所を取るので困る。ギャルゲーの限定版ってどうしてこうもサイズがデカくなるのだろう。見栄え、華があって良いけど、後々収納スペースを圧迫することになるので困るといえば困る。だが後にプレイした感想だと、この内容でこの価格はお値打ち品だと言える。良い買い物だった。

 

この青空に約束を- てのひらのらくえん DXパック(「オリジナルサウンドトラック3枚組」&「オリジナルネックストラップ」同梱) - PSP

 

内容

 ゲームの内容をざっくりまとめよう。

      ↓

 南栄生島という本州から遠く離れた小島が物語の舞台となる。

 主人公のナイスガイ星野航は、学生寮「つぐみ寮」の寮生である。同じく寮で暮らす6人の美女達とキャッホーな青春を送るというものである。

 学園ライフを楽しみ、下校後には寮生活も楽しむ。悪い大人達の土地開発計画により、寮の取り壊しが予定され、その計画実行阻止のためにも戦う騒がしくも楽しい航の青春が展開する。まじでめっちゃ楽しい!

 

感想

 離れ小島を舞台とした作中では、青く綺麗な海、雄大な空が象徴的なものとして目立つ。綺麗な田舎風景には癒やされる。そして、学校旧校舎をリフォームした素直に言えばボロく、良く言えば味わい深いノスタルジーを感じるつぐみ寮の存在が愛しい。昔からこの手のアパートだとか寮で共同生活する作風のものが好きなので、本作の設定にも大変惹かれた。

 美少女ゲームにブスはご法度。もちろん登場ヒロインは可愛く、中身も個性的で全部良かった。

 通称「星野城」の名で親しまれているつぐみ寮メンバーがとにかく仲良しで、まるで家族のように和気藹々な日常が見えるのは癒やしとなって良い。実家大好きな私の人生に全く無かった学生同士の寮生活というものに多大な夢を見てしまう。素直に「いいな~楽しそう~」としか思わなかった。

 冒頭段階から絆で結ばれた連中なので、はっきり言って端からヒロイン達の航への好感度は高いものになっている。友人として互いが互いを好き合った状態からのスタートなので、別にこいつは何もしなくてもタイトル通り「手のひらの楽園」でハーレム生活を楽しめるではないかと非常に羨ましくなる。最初こそ嫌悪感丸出しで接してくるヒロインの凛奈だって、共通ルートの時点でかなり友好度を上げることが出来る。

さかあがりハリケーン」のように、行動選択シーンでは、ヒロインのいる場所が分かりやすく表示される。各ヒロインルートに入っていくのもヌルい。ゲーム性としては極めてヌルいので、ルート開拓に頭を悩ますこと無くシナリオにしっかり集中出来る。数あるギャルゲーの中には、血眼になって個別ルートを発見するのに時間をかけるしかない不親切なものも多々あるが、そこに来るとこのゲームは実に親切な設定になっていた。

 甘酸っぱい恋、仲間との深い友情、取り壊し計画から愛する寮を守るための戦い、そして感動、という青春の美味しいところを掴み取りにした最高に爽やかな物語が楽しめた。

 あと、なかなかやり手のプレイボーイな主人公の名前が星野航(ほしのわたる)なのは、同じ特性を持つ「うる星やつら」の主人公 諸星あたるから来ているのではないだろうかと予想出来る。真実はどうなのか知らんけど。

 

記憶のカメラのシャッターを押させまくる困った魅力がたっぷりなヒロイン達を振り返る

 攻略ヒロインは、航と共に寮で暮らす6人。加えて隠しキャラが2人。計8人のヒロインとの8つのエピソードが楽しめる。どれもこれも最高にキュンキュンする要素が入っていてマジ楽しかった。

 

 攻略順は、沙衣里 → 奈緒子 → 海己 → 宮穂 → 静 → 凛奈 → ちひろ → 茜の順番で行った。

 

 攻略した順に各ヒロインとの思い出を振り返ろう。

 

桐島 沙衣里(きりしま さえり)

 無作為な選択によって各ヒロインルートに偶然入るものではなく、簡単確実にヒロインの個別ルートを狙いやすい設定になっているのが本作の特徴の一つだ。つまり、最初にさえちゃんルートに入ったからには、この私が最初の女として狙った理由がある。そんな訳で、どうやらさえちゃん推しのようである。

 入りからかなり気になるヒロインだった。というのも、航と暮らす寮のメンバーは、先輩、後輩、同級生からなる生徒同士ばかりなのだが、さえちゃんだけはなんと教師の身分である。しかも航の担任でもある。

 攻略ヒロインに自分の担任教師が入っている。このルートに入れば、教師と教え子のラブという禁断にして甘い蜜吸いまくりの楽しい物語が待っている。「じゃあ、この道を行こう」となる私の心理を理解出来ない人間の方が少ないだろう。そんな訳でさえちゃんルートは楽しめた。

 航が高2、そしてさえちゃんが23歳のお姉さん。年だけ見れば大人のお姉さんとの恋となるのだが、このさえちゃんという女が人生の先輩でもある教師としてかなりポンコツでガキっぽい。そのため良い意味で年齢の壁を壊していて、結果としては禁断のコースなはずが、感覚としては低いハードルとなり、リラックスして楽しめた。

 基本夜中には呑んだくれていて、定期考査のテストを作るのが間に合わないと教え子の航にヘルプを頼むようなポンコツぶりだから緊張感も薄れる。こういったポンコツぶりによって年上だけど同級生の感じで親しめるのが彼女の良さ。めっちゃ可愛い。

 

 さえちゃんの個別ルートのハイライトといえば、航を退学にさせるかどうかの職員会議がそうだと言えるだろう。航の退学反対の一票をさえちゃんが出し、その先は大量の賛成派と戦うことになる。この展開には「十二人の怒れる男」または「12人の優しい日本人」を思い出さずにはいられない。映画を知っている人間なら皆思うだろう。

 一生懸命説得の言葉を重ねて評決をひっくり返すことで、航との青春の続きを勝ち取るさえちゃんの教師として最大の戦いが見える熱い展開になっていた。ちゃんと教師をやっているさえちゃんが見えてもっと好きになる。先に名前を上げた2つの映画は、多数決という選択法において、多数派となった結果に即決定することの是非を問うという深いテーマ性があった。多くの人間が指示するならこっちで大丈夫だろうという思考のはしょり、またはサボりをこともあろうに教師が行うのはダメということも伝えていたと思う。教師とはたくさん頭を使う役職なのだ。

 

 そんな訳で愛しいポンコツ教師のさえちゃんが推せる!

 

浅倉 奈緒子(あさくら なおこ)

 黒髪ロングの美少女。容姿端麗、学業成績優秀な皆の生徒会長である。全クリしてから思うと、多分ラスボスだったのが会長だった。めっちゃ可愛い。

 真面目な生徒会長という表の顔、寮ではほぼ暴君的な顔、2つの顔が楽しめるお得なお姉さんだった。口での攻撃がかなり達者で、先生であるさえちゃんだって口喧嘩で打ち負かす。会長とさえちゃんが、トムとジェリーのように仲良く喧嘩するのは、つぐみ寮の癒やしの光景の一つになっていた。仮面優等生キャラみたいなものだった。どっちにせよ秀でた人間であるのは同じだが。

 見るからにステータスが高く、攻略が難しい厄介な女に見える。まぁその通りで、攻略するには厄介となる航とのディープな過去があった。実は航の初恋にしてファーストキッスの相手であると分かる個別ルート後半には、男女の複雑な関係性が見えて楽しめた。最も深い人間ドラマが見えたのは会長ルートだったかもしれない。

 お高く止まった難攻不落のお嬢様感が好みで、二番目に攻略したいキャラとなった。そして我が青春の女優である折笠愛にやばいくらい声が似ているので、その点でも注目が行くヒロインだった。

「約束の日」のシナリオでは、退寮式の合唱でめっちゃ泣くという萌えポイントも見せてくれた。いつも気丈に振る舞う皆のリーダーなのに、寮への愛から他の者よりも早く、そしてたくさん泣くという愛ある女の一面も見せてくれた。姉御肌のハマるヒロインだった。

 

羽山 海己(はやま うみ)

 優しくて家事が出来る航の可愛い幼馴染。一番女子力が高いヒロインだった。金髪ツインテという嫌いな人を探すのが難しいくらい多くの者にウケる属性も持っている。強かにしてガツガツした女も少なくないつぐみ寮メンバーの中で最も控えめな常識人といった感じなため、他と比べて地味なキャラとも言えるのだが、航にとっての立ち位置が最も特殊なためにやはり無視出来ないヒロインだった。何気におっぱいがかなりあるし、めっちゃ可愛い。

 寮の裏に畑を作って野菜を栽培している。土いじりがイケる口の女という要素は、私とてはポイントが高い。

 航と海己は、いつだって一緒にいる両思いの二人だが、家庭問題が邪魔をして付かず離れずのもどかしい間柄として描かれている。これは本当にもどかしい。

 精神的安らぎを得るため、頻繁に航とスキンシップを取る海己だが、恋人の行為はとある理由から待ったをかける。誰よりも近い関係なのに、誰よりも近づいては行けない関係でもあるというだいぶ厄介な関係性が見られる。据えられた膳をいつまでも食えないことから、航は男子には辛い生殺し状態にあるわけである。海己はある意味航を一番苦しめたのかもしれない。

 航の父と海己の母が不倫して島から逃げたというヘビー過ぎる関係性が個別ルートで明かされる。幼馴染のご近所さん同士なのに、親同士でそんなことになるとかヘビー過ぎる。こんなヘビーなネタをよく思いついたな。ただの不倫どころの騒ぎではないからな。子供が大きくなって絶対に傷つくやつだ。親のことで心に傷を追い、互いの持つ恋心を罪と感じながらも少しずつ近づいて最後には結ばる二人の物語に感動出来る。

 文化祭と本物の結婚式、それぞれで披露される海己のウエディングドレス姿が美しい。ドレス姿の海己がマジでめっちゃ可愛い。

 

六条 宮穂(ろくじょう みやほ)

 ポーズでなくガチの金持ちお嬢様。お嬢様が暮らすとは思えない程ボロのつぐみ寮で楽しく過ごす大衆性あるお嬢様で好きになる。お嬢様なのに、屋根に登って修理業務を行うシーンには好感を覚えた。

 つぐみ寮へと続く長い石段を数える宮の言動は目立つものとして記憶に残る。感じやすく叙情的な物言いもするキャラだった。

 軽快なトークで寮を盛り上げる賑やかなキャラなのも良かった。お姫様ヘアーで銀髪ロングというファンタジックにしてハズレなき属性も良い。

 航の可愛い後輩キャラであり、あくまで愛情表現として航が宮をいじめる描写が癒やしとなった。航と宮のコンビのやり取りには、夫婦漫才のようなコミカルさがあって好きだった。

 お祖父さんの思い出が詰まった南栄生島をこよなく愛す優しい心を持った点も良かった。お祖父さんの足跡をたどって島の洞窟に行き、そこで足を擦りむいて怪我して他にも何だかんだあってわんわん泣く宮も可愛かった。

 

藤村 静(ふじむら しず)

 宮と同じくちんちくりんなヒロイン。チビな女が好きな人は静コースでまず間違いないだろう。

 序盤では一位のちんちくりんぶりを見せるが、個別ルートに入ると、後にはとんでもない進化を見せる。個別ルートに入った後になると、体がどんどん大人へと成長して行く静の女子の事情が明らかになる。それまではただのチビと思っていたやつが、目に見えて女になって行く。それを受けて静の扱いに困り始める航の男子の葛藤が見えたり見えなかったりする展開が楽しい。

 ガキだった静が、最後には立派なレディになって航の元に帰ってくる後半にはマジでやられた。後半では髪が伸び、おっぱいも明らかに成長していると分かる。初期と後半で大きくイメージが変わる変化球なヒロインだった。めっちゃ可愛い。

 静ルートでは、ゲーム発売当時から本日に至るまで社会問題となっている育児放棄がテーマに置かれている。虐待の扱いになるのだろうが、子供の身体へのダメージはないネグレクトを描いている。まともに飯も作らない親元から航が寮に引っ張ってきてつぐみ寮に合流した。そんな暗い家庭事情が見えることから、やや重めのシナリオになったのが静ルートだった。

 必ず誰かと一緒に風呂に入りたがる静のことを考え、寮では日替わりで静を風呂に入れる係が設定されている。水着着用なら男ともアリということで、航も一緒に入っている。この点は羨ましいよな。

 静を演じたのは、この手の業界のその手の芝居に定評がありすぎてもはや伝説となった女優の北都南である。まぁ、彼女のお世話になったその手のユーザーはたくさんいるよな。ちょっとした事情から「この」だとか「あの」のように遠回りな表現での紹介が必要となったが、とにかく北都南の美声が素晴らしいものだった。

 

沢城 凛奈(さわき りんな)

 短髪ボーイッシュ、でもおっぱいはかなりある。見た感じでは御坂美琴っぽいから好き。属性としてはツンデレ枠である。めっちゃ可愛い。 

 ゲームソフトジャケットにドンと描かれた作品の看板を張るヒロイン。ジャケットでは「こっちにおいでよ」と言わんばかりに手を伸ばしためっちゃ可愛いイラストが描かれている。このウェルカムしてくれる女のイメージでゲームを始めるとビックリ。序盤では航に毒づくし殴るし、そして寮でのチームワークも乱す態度の悪い不良として描かれる。航の体当たりの愛により、一匹狼で不良娘の凛奈の心が解され、最終的にはいちゃつくまでの流れになる。一番荒い恋模様が描かれ、意外とリアル路線だったかもしれない。後には付き合ったけど、その昔にはめっちゃ喧嘩していたっていうカップルもちらほらいるものだ。

 航と凛奈が所持している作中のキーアイテムでもある2つの「合わせ石」が合わないという間抜けなエピソード展開は意外だった。迷信めいた愛の伝説に縛られずとも無事くっつく二人の恋物語が楽しめた。

 スポーツ万能ですごい記録も持つマラソン選手で大食いでもあり、一番男っぽいヒロインの凛奈が、個別ルートのラブシーンで女を見せるのに萌える。ボーイッシュな女の見せる萌えって、他の萌えとはまた違った味わいがあってご馳走様である。

 CV:河合春華とあるが、よ~く声を聞いみると、こおろぎさとみ氏に激似だと気づく。こおろぎ氏といえば、「同級生」でも陸上部ヒロイン役を演じていたなと思い出す。とっても良いお声だった。

 

 久藤 ちひろ

 PSP版からの追加ヒロイン。新作にちょっと付け足したおまけヒロイン程度ではなく、キャラもシナリオも結構良い出来で好きだった。ちひろもかなり推せる。パッと見てなかなか可愛い気になるヒロインだったので、さっさとちひろルートが遊びたいと思ったのだが、ちひろと茜の二人のルートは、寮の6人の女達を攻略してでないと開かれない。ちひろルートにたどり着くまでの戦いが長かった。自らを隠しキャラと自称したこともある隠れた名キャラだった。

 ちひろが航に告白してきたことが、個別ルートのとっかかりとなっている。最初から好意をたっぷり持たれている状態から始まる点が珍しい。そして寮のメンバーではない女と付き合うという、先の6ルートと大きく設定が異なる点でも楽しめた。

 ラブレターを渡して来たけど、封筒のみで肝心な中身の手紙を入れ忘れているという類をみないドジをしでかすネタ要素も少なくないヒロインだった。非常にどんくさく、告ってきたくせに序盤は恥ずかしさから航を見ると逃げるという面倒な女だった。そして足が速いのでなかなか捕まらない。弱々しい感じのする点に萌えるし、ドジだったり天然だったりの面白可愛いヒロインで良かった。自分にいまいち自信がない中で、一生懸命航に愛を伝える感じにぐっと来るものがあった。めっちゃ可愛い。

 島を出て都会に引っ越す予定となるが、そこで初めて親に強く意見し、その結果島に残って最後にはつぐみ寮の8人目のメンバーになる。ちょっとしたすれ違いから、親子の意見がしっかりキャッチボール出来ていないという家庭の不和というか不都合を扱った展開が見られた。誰であろうが、しっかり話すことで意見を伝えることは大事ということが分かる。

 

三田村 茜(みたむら あかね)

 序盤からずっとちょこちょこ出てくるネタヒロインだった。転校生ヒロインの凛奈が転校してくる1日前に転校してくるという「そこいる?」という謎の配置の謎ヒロインとして登場する。急に出会ったよその女が、後日転校してくるというよくあるパターンにワンクッション挟んでテンポを乱した茜の登場には吹いてしまった。凛奈以上に脈絡なく、これぞ本当にイキナリの登場となったことで「マジで誰なんだこいつは?」と多くの者が突っ込んだことだろう。ギャグシーンは多々あれど、茜が転校してくるシーンに一番笑った。そんな訳で登場から笑える女だった。そんでめっちゃ可愛い。

 一息でめっちゃ早口に喋るおしゃべりボケ倒しヒロインで楽しい。一番ファンタジックなヒロインだったかもしれない。この感じだと人には好かれど、メインヒロインには来ないだろうと思えたが、ラストの茜ルートをプレイすると、一気にイメージも変わってくる。誰のルートでも脇に控える賑やかしだった茜が、メインになる物語があったのに安心できる。

 凛奈編で触れた航の持つ合わせ石の片割れは何処に?という話題に再び触れるのが茜の物語だった。ある意味真の航のメインヒロインはこいつだったのでは?とも思える意外な展開に入っていく。なんと、航の石のもう半分を持っていたのは茜だった。これだけ引っぱっておいて、最後に石の在り処が分かる展開には息を呑んだぜ。なんか感動出来る。

 茜ルートの珍しい点は、航が大人達の企みに負けて寮から追い出され、その寮も潰されてしまった後の物語である点。つまり本来グッドエンドになるところをバッドエンドに持ち込んだその先で展開するお話になっている。寮を出たため、学校教師であるさえちゃん以外のつぐみ寮メンバーが島にいない状態で物語が進行する。基本設定が新鮮な中で描かれる最後の物語がここにある。

 皆の場所である寮を守りきれなかったことで、意気消沈して冴えない学園ライフを送る航を一人にしてはいけないと甲斐甲斐しくケアするどこまでも明るい茜にキュンと来る。悲しい時には泣いても良いが、一人で泣いてはいけないと言ってずっと航のそばにいる茜の本気のメインヒロイン性を出した言動が格好良いし可愛くて萌えた。結果とっても好きになるヒロインだった。兄の隆史さんがヘビーなシスコンになるのも分かるというもの。

 

まとめ

 そんな訳でこのゲームにはもどかしい青春の中でキュンキュンするあれこれの要素が詰まっている。これだから青春は面白い。攻略ヒロインが多く、皆可愛いので楽しい。個別ルートも駄作はなくどれも楽しめた。メインの登場人物達のわちゃわちゃ感がたまらなく愛しいものだった。

 作品を彩った音楽も良い。KOTOKOが歌う主題歌「allegretto ~そらときみ~」は、心を揺さぶる大変良い曲だった。最近では「冴えカノ」のキャラソンとして、大西沙織演じる澤村・スペンサー・英梨々がこの曲をカバーしている。カバー版もセットで聴こう。

 ギャルゲーは人類の大いなる発明の一つである。これだからギャルゲーでキュンキュンすることに待ったはかけられない。

 離れ小島にある手のひらの楽園を私は忘れない。

 

 

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ピュアな乙女の初恋「ななついろ★ドロップス」

ななついろ★ドロップス」は、2007年7月から9月まで放送された全12話のテレビアニメ。

 

 こんな作品があったなくらいに認識しているのみで、今まで見たことがなかった。2年前にはBD-BOXが発売され、それきっかけで見ようと思ったが、なんだかんだあって見ないまま早くも二年くらいが過ぎた。なので、この正月のちょっと楽な時期を狙って今度こそ見ることにした。放送から13年程経ってやっと見れたぜ。前々から興味があった作品なので、とりあえず無事視聴出来て良かった。

 

 本作の原作はなんとアダルトゲームだったとのこと。全話見てみたが、淫らな要素はなく、魔法少女ものをベースにした純粋な男女のラブストーリーといった具合の安全な作品だった。その手の描写はオール大切断にしている安心の出来となっている。こうなると原作ゲームもチェックしたくなる。

「ちゃお」とかで連載していそうな感じのノリでもあったが、放送枠はかなり深い時間帯だったと聞く。本作のキャラデザは、涼宮ハルヒなどを手掛けたことで有名ないとうのいぢが担当している。となると女子キャラは問答無用で可愛らしく、ロリ調ながらも絶妙にエッチな感じもして良かった。大人のお友達が元気になりそうな感じがややあった点から、浅い時間の放送はちょっと危険だったかもしれない。出てくる女達は皆可愛いから大変目の保養となった。すももちゃんが可愛すぎる。ハルヒやみくるちゃん、鶴屋さんを感じるキャラもいるので、ハルヒを楽しんだ者たちにオススメ出来る。

 

 

TVアニメ「ななついろ★ドロップス」BD-BOX [Blu-ray]

 

 

 そんな本作の内容をざっくりと振り返ろう。

 

          ↓

 

 主人公少年の石蕗君は、謎のジュースを偶然にも飲むことになる。そのジュースの効果により、夜になると羊のぬいぐるみに変身してしまう謎体質になってしまう。この呪い的現象から逃れるためには、選ばれし女子の手で7つの星のしずくを集めなければならない。その女子というのが、石蕗君の同級生の秋姫すももちゃんだった。すももちゃんからしずく集めに快諾をもらい、羊の人形ユキちゃんになった石蕗君とすももちゃんはタッグを組んで夜な夜な星のしずくを回収しに行く。その戦いの中で、二人のラブが目覚めキュンキュンする展開を迎えることになる。激萌えキュンキュンピュアラブストーリーをさっくりワンクールで綺麗に見せる良き萌えアニメとなっている。

 

 というわけでとても良い作品だった。

 

 昼間は学生、夜になるとぬいぐるみの姿で可愛い女子と仲良く出来るという石蕗のファンタジックにしてムフフな青春が楽しめるものだった。

 主人公 石蕗正晴(つわぶき まさはる)の名前を見て、この名字に出会ったのは人生で初めてだと思った。

 心優しく、見た目はイケメンメガネ、そして水泳が得意ということで、ネックとなる点がないように思えるが、石蕗君には新しいクラスにいまいち溶け込めないという事情がある。同級生から「もっと輪に入って来いよ」的な歓迎と共に注意も受けている。とりあず歓迎を受けるだけ、彼の良さは伝わっているのだろう。本当に根暗なヤツならそもそもこの誘いがかからない。人付き合いが不得手なだけで悪いヤツではないということが最初から分かるものだった。まずはすももちゃんが可愛い点に目が行くが、石蕗くんのピュアで良いヤツというキャラ性も見落とせないものがある。

 

 石蕗くんがいまいち冴えない青春を送るのと同様、すももちゃんにもちょっとそんな感じが見える。人前でおどおどしているし、弱虫泣き虫、水が怖くてプールがダメなどの点でどんくさい女子だなと思える。でも草木、加えて花を愛するピュアな心をもつ園芸部員な点は萌える。優しくてめっちゃ良い子なのでどんくさいスペックがあっても、これはこれで守って上げたいキュートさがある。女子はちょっとポンコツなぐらいが丁度良いという紳士諸君のハートにがっちりハマるヒロイン、それが秋姫すももだった。

 ピンク髪が可愛らしく、ちょっとだけ「ToHeart」のあかりちゃんを思い出す。13年前のアニメの女に今更キュンキュンするとは思わなかった。すももちゃんのフィギュアとかちょっと欲しくなったな。

 

 星のしずくを回収に向かう時のすももちゃんのコスチュームがまるでCCさくらのコスのようで可愛い。この衣装は映える。すももちゃんが持つ魔法のステッキ的なやつがデカいスプーンみたいな面白いデザインだったのも印象的。

 7つのしずくを集めて石蕗君の願いを叶えるということで、萌えアニメドラゴンボールをやるみたいな感じにも見えた。

 

 後半では石蕗くんを羊の呪いから解放すると、今までの記憶も全部飛んでしまうという流れになる。半年間の物語を経て、石蕗くんとすももちゃんは恋人になれたのに、それもパーになる。それにしても、すももちゃんが勇気を振り絞ってそれまでの「石蕗くん」呼びをファーストネームを取った「はるくん」に変えるシーンには大変萌えたものである。名字から下の名前に呼び名が変わるこの恋の進歩のうれし恥ずかしくすぐったい感じは、多くの和人から共感してもらえるだろう。

 そんな萌えの歴史も忘れてしまうのが石蕗くんの運命だった。

 同じく星のしずくを集める同業者のノナちゃんから記憶喪失に良いとされるマジックアイテムをもらうが、すももちゃんは脳みその記憶は飛んでもハートには愛の記憶が残っているはずと信じて小細工には頼らない。そうして愛が自然に石蕗君の記憶を回復させるのを待って無事恋人に戻ってエンドとなるのだ。この外部からの力に頼らず、内に眠る記憶が戻るのをただ信じて待つという、すももちゃんの信じる力に感動出来る。淀みなき乙女の純情が見えて大変萌えた。めっちゃ可愛い。

 石蕗君の方でも、諸々の記憶はすっ飛んだままだが、すももを愛したことだけは覚えていて、時間をかけてもう一度好きになると告白してチュウを交わす。最高に美しいラストシーンが見れた。

  最後はすももちゃんの愛のモノローグが語られてスノードロップが映り、花言葉の「初恋のまなざし」が字幕で表記される。このカットが綺麗で、見ていて純なハートになる。恋ってマジで素晴らしいと思えるすももちゃんと石蕗君の初恋物語だった。

 

 最終回の二人のラブシーンで流れる「コイスル★フローライト」が一発聴いただけで好きになる良い曲だった。クライマックスのこのシーンでこんなキレイなだけの曲とか仕掛けとして良すぎる。こちらの曲は原作ゲームのOP曲になっているという。アニメ用のOPの曲「Shining stars bless☆」もキレイなメロディの曲で良かった。

 

 

 すももちゃんを演じた結本ミチルの熱演にも泣けるものがあった。慣れない恋を一生懸命行う小さな少女のハートがしっかり伝わるもので良かった。一番の感想はすももちゃんがめっちゃ可愛いということである。

 

 ちょっとだけ映るキャラにフローラちゃんというとんでもなく可愛いのがいるので気になって調べると、これもゲームでは攻略ヒロインらしい。フローラとの青春も楽しみたい。

 現在は「鬼滅の刃」の煉獄杏寿郎役でヒットしている日野聡が、瓶底眼鏡のおちゃらけた男子キャラの桜庭圭介役で出演しているのも印象的。「夏男」と書いてあるTシャツを着ている愉快なキャラで面白かった。石蕗くんとは打って変わって明るいクラスの人気者っぽいヤツで良かった。

 

 EDアニメ内で作品用語の説明が行われるのが特徴的な演出になっていた。無駄なく間を使う良き心得だった。

 

 最終話のオーディオコメンタリーは2008年に収録されたものらしく、平成も20年が過ぎたね~ということを出演女優達が話している。平成生まれの中にも成人を迎えた者がが出てきた時代だが、現在はそこから更に10年くらい経っている。このオーディオコメンタリーを聞くと時間の流れの速さにぞっとしたりもする。

  他の回では高橋広樹谷山紀章のオーディオコメンタリーが聴ける。彼ら二人はほとんどアニメのことに触れず、プロレス談義でめっちゃ盛り上がっていた。この二人のオーディオコメンタリーが一番面白かった。高橋広樹のマネージャーは元女子プロレスラーであり、あのダンプ松本と同じ時代にリングに上がっていたという。このアニメと関係ないけど珍しい話が聴けて面白かった。

 

 そんなわけで、魔法少女を楽しんでややロリっぽいヒロインも楽しんでピュアな初恋物語も楽しめるお得な一作となったのが「ななついろ★ドロップス」だった。暇があればいつかゲームの方もやりたいと思う。

 

 

 

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「第71回NHK紅白歌合戦」を振り返ろう!(主に嵐とかミスチルについて)

 放送からだいたい一週間が経ったところで「第71回NHK紅白歌合戦」について振り返ろうと思う。ていうか71回もやってんのかよ。

 

 昨今色々やらかしたことから信用の上げ下げを忙しく行っているNHKだが、なんだかんだで年末にやる紅白は見るしかない。日本人の血がココにチャンネルを合わさせるのだ。という訳で例年通り楽しく視聴した。

 

 今回はそれまでにないコロナ騒ぎという異常時の中での放送となったため、番組をお届けする上でこれまで通りの手法が使えない。71年も続いている番組でも、この異常時での放送はこれまで経験がないだろう。本当にコロナって怖いし、なにより迷惑である。

 

スマートな構成で見やすかった。 

 楽曲、歌手の良し悪しは置いといて、全体のざっくりした感想をいうと、無駄なく音楽を届けていたのではないかと思える。

 これまでは金と時間、そして場所に余裕があったからこそ、完成した蛇の絵に足を付け加える(これを『蛇足』と呼ぶ)という無駄を打って来た感じも目立たなくはない番組構成だったが、今回に限ってはコロナのせいで「遊び」の余裕がなかった。そのためおちゃらけた幕間、無駄に人を呼んでのどんちゃん騒ぎをやろうにも出来ない。また時世が時世なのでやるのも不謹慎である。

「遊び」を封じられて出来ないなら番組の本質である音楽をひたすらやる!という潔い開き直りが見える構成が良かった。なんだろう、良くするためにあれこれ手を打ったこれまでの歴史があるのに、それを一切止めたらそっちの方がむしろ良かったという……考えてみると虚しい気付きでもある。

 これで分かったぜ。余裕があるから人は無駄を打つのだ。ある程度追い詰めてそもそも無駄を打つ隙なく最初から設定すれば、人は限られた時間、ものを最大限に活かす努力に全振りして動く。

 ゲーム業界に大容量のソフトを投入したら余計な機能ばかりぶっ込むが、容量が微量しかないソフトになら本当に必要な情報のみを選択して打ち込む努力を行う。我々オタク的観点からいうと、今回の紅白はこのようなゲームソフト事情に例えることが出来る。

 今回の紅白は、コロナの襲来によって余計な遊びを封じられ、奇しくもそれによって形としてはスマートになって良かった。憎むばかりではなく、天災からだって学べることもあるというもの。いつの時代でも、何に対してでも学び取ろうとする心得は大事である。

 

やっぱりジャニーズ。中でも嵐のラスト舞台は見どころ

 据え置きの司会者にうっちゃん、そして今回は北海道からの刺客である大泉も司会に迎えて番組をお届することになった。初っ端からたくさん喋る大泉に対し、スタッフが早々に「巻き」のカンペを出したのが面白い。ちょっとオープニングが長めだったので、速く一番手のキンプリが見たいというティアラから文句が出たかもしれない。それにしてもキンプリの「I promise」は良い歌だよな。

 

 今回はジャニーズ枠が多め。ジャニーズは好きなので、多くて困ることはない。

 年末にダテこと宮舘涼太がコロナに感染し、他メンバーも隔離処分を受けたことでSnow Manが無念の降板となった。これは悔やまれる。初紅白が望まぬ欠席となったのは、後々記憶に濃く残るだろう。出ると言った者が放送直前でキャンセルを出すというパターンもなかなか見られるものではない。コロナによる異常事態は芸能界にも見られる。せめてもの救いだったのが、本家紅白の予習番組となるさんま紅白の方にSnow Manが出ていたこと。

 悔やんでばかりはいられない。脳天直撃のとんでもない仕上がりとなった3rdシングルがすぐに出て、どうせこれも笑えるくらいヒットするはず。次の紅白にもSnow Manはきっと選ばれる。紅白の舞台でSnow Manを楽しむのは次回に持越しだ。

 

 年内をもって活動終了の嵐のラストステージがここになった。その後のジャニーズカウントダウンにちょっとくらい顔を出してくれると思ったがなかったので、ここがラストとなった。考えてみると、21年になってもまだそこにいたらおかしいので、出るわけなかったのだが……。

 紅白の裏では嵐のラストライブがあったというので、皆さんそちらにチャンネルを合わせていたのかもしれない。

 間違いなく我が青春のお供となったコンテンツがジャニーズであり、その中でも嵐が担った部分はデカい。私と同じことを思う国民は腐る程いるだろう。そんな彼らのラストとなると色々思わないわけにはいかない。

 まさか嵐がここまで国民に愛される集団に育つとは思わなかった。ここで嵐に対して色々言いたい。

 

 先に無くなったSMAP、名前はあれど音楽活動は終了してしまったTOKIO、これに次いで寂しい出来事が嵐の活動休止だった。先日押し入れを片付けていたらベストアルバム「5×10」の初回盤が出てきた。10周年が昨日のことのようだ。

 嵐の良さは、ゴリゴリのスターオーラが出ていないことにあると思う。そりゃ我々一般人が手を伸ばして手が届く低い場所にある星ではないものの、ぎりぎりな大衆性があると思う。先輩のSMAPだと個々のオーラがもっと強かった。ゆえに近づきがたい感じもややあった。中でもメンバーの草彅くんは、個人の意志でオーラの発生と消失を自在に操れるその道も達人だったという。一般人が一番親しみやすいオーラ感があるのが嵐の良さだった。絶妙な大衆性の維持というのも、逆に難しい達人の術だと思う。これが私が思う嵐の好かれる要素だと思う。ありがとう。

 単純にラストとなるのが寂しかった。もう活動が終わるということで年末には過去曲も色々聞いていた。その中に名曲の「台風ジェネレーション」もあったのだが、この曲の冒頭の二宮くんのセリフこそラストに言って欲しいものだと思った。「また会えるから」を期待して未来を生きよう。ありがとう嵐。嵐が止んだ後の新年には、我が心に虹が見えたぞ。

 

珍しいあいつらが見れた

 今回の紅白の目玉となったのは、もう出場はないと思っていたミスチルが12年ぶりに紅白の舞台に帰ってきたこと。そして紅白どころがテレビで歌うのがないと思っていたあのGReeeeNが登板したこと。ここ二組を呼んだのは大きな功績だ。 

 朝が忙しくなって来たため「天うらら」あたりからゆっくり朝ドラを見ることがなくなった。私が見ていない2020年の朝ドラ作品主題歌は、GReeeeNが担当したとのこと。その主題歌と懐かしの名曲「キセキ」を引っさげて本人が登場。と思ったら、よく見ると諸々が歪。GReeeeNの本人出演はやっぱり無理なので、多分本人ぽい感じで仕上げたVチューバー化した姿での登場だった。変化球過ぎる出で立ちでの登場となり、益々謎が深まる軍団になった気もしなくはない。とりあえず面白い試みだった。

 

 ミスチルにテレビで会えるのは本当にありがたい。年末にはこれとは別にNHKミスチル特番もあった。NHKの良い仕事ぶりも見れる。

 ミスチルなんてもはやネームバリューだけでも売れるのだから、絶対にありえないけど、仮にクソCDを作ったところで一定数は数が出る。今更テレビで売名なんてする必要などなく、実地で、つまりはライブオンリーでやっていれば十分な成功者なのだ。それがわざわざテレビに出てくれるのは、コロナのせいで現地に見に行けない我々ファンに向けてのサービスなのだと思う。なんにせよありがたい。こういうちゃんとした音楽家も出てくると、日本の音楽はまだ死んでいないと思える。私がミスチル信者だから言い過ぎな部分もあるかもしれないが、ミスチルが素晴らしいのは確かだ。

 ミスチルが前回紅白に登場したのは12年前の2008年。場所はもう忘れてしまったが、この年にはどこかの国で五輪が開催され、そのテーマソングだった「GIFT」を熱唱した。たくさんの外国のお友達に囲まれた中でミスチルが楽曲を披露するというグローバルにしてピースフルな一幕になっていたことを思い出す。録画したDVDがどこかにあるので暇な時に探して視聴したいところだ。

 

 

 

 

  そんなこんなで紅白を楽しんだ。2021年の末になってもまだこの調子で謎のウイルスが日本に居座っているのかと考えると嫌になる。次の紅白も無事に開催出来ると良い。

 国も人間も元気でいて欲しいものだ。世界の片隅でこんな歌番組を見ながら思ったことがコレである。

 

 

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わふーにまた会える!アニメで「クドわふたー」

 あの智代に続いてアフター化された女、それが能美クドリャフカである。

 伝説のゲーム「リトルバスターズ」に登場した伝説のヒロインである彼女に焦点を絞りまくった次なる伝説的作品が「クドわふたー」だった。マジで伝説だらけの上に成り立った伝説的産物だったな。

 智代アフターよろしく、本編に登場する一人のヒロインに特化したスピンオフ作品なのだが、ここにクドが1日の間に何度も言う口癖「わふー」を盛り込んだ「わふたー」がタイトルになっている。「わふたー」は、クドがメインでなければ一生産まれることなき造語だったわけだ。この運命的なタイトルの響きがもう可愛い。

 先日無事放送が終了したKeyの後輩作品「神様になった日」の佐藤ひなは、自らを「童貞を殺すロリ」と自称していた。だが真にそれをやってのける先輩はこのわふーこと能美クドリャフカだと思う。ホント、ロリ好きにとっては全身凶器みたいな女だったからな。

 

 そんな「クドわふたー」のゲーム発売からかれこれ10年くらいが経過した。あの頃から今日までの間にたくさんの命があの世に行き、そして新たにこの世に生まれたことだろう。クドのアニメを見れずに逝ってしまったクド信者も幾人かいたことだろう。それについては残念だが、この10年の間に生まれたヤツは新たな人生の楽しみが増えて良かったなと思える。

 こんな風にファンの人生ロマンを考えてしまうのは、このアニメがクラウドファンディングで生まれものだったからだ。

 2017年からアニメ化プロジェクトが組まれていたというのだが、完成して発表したのは2020年の末までもつれ込んだ。血肉を金に換えて投資した人物が山程いる。その上に成り立った作品だと思うと、すばらしいロマンがあるではないか。作品をしっかり楽しんだ最後に流れるエンドロールでは、「どんだけいたんだよ!」というくらいにサポーターの名がズラリと綴られていた。これには圧巻のものがある。

 ここへ来てまさかの「クドわふたー」アニメが誕生したことには感心し、感動する。10年も前のゲームだし、本編であるリトバスのアニメも終わってから7年、8年くらいになる。そんな時期に誰がわふーのアニメが見れると思った?ってな話だ。

 すごいな。ここまでクドを支持するロリの使徒達がいて、アニメを作る闘志を燃やす職人がいる。リトバスが、またはクドがいかに鍵っ子全部はもちろん、その他のライトユーザーにまで愛されていたのかが分かるというもの。そんなクド好きが生み出した魂の結晶である約50分のアニメを新年一発目に見たのだが、なかなか感動するものがある。

 

 お話の内容はゲームをプレイしたのでだいたい覚えている。ストーリーについてとか演出がどうのこうのとかを言う前に、ほとんどの人間がこれを思っただろう。それというのが、クドはじめその他の愛しいあいつらが動いて喋っていることに感動したということだ。久しぶりにリトバスの皆に会えて感動した。クドと理樹君のメインはもちろん、リトバスの他メンバーも勢揃いでわちゃついていて、その光景にただ感動出来た。こいつらが仲良くバカをやるのを待っている自分がいたことに気づいたのだ。泣ける。

 それから私は堀江由衣のことは一生推しているので、堀江由衣のショタボイスが聴ける貴重な現場であるこの作品のこともしっかり愛している。久しぶりに理樹君を演じる堀江由衣の芝居が神々しい。お耳が心地よかった。

 

 肝心な内容にも触れておこう。

 正人のバカが野球でバカこいて水道管を破裂させたため、男子寮は人が住めたものではなくなる。そんな訳で理樹は一時的に女子寮に身を寄せることになり、そこでクドとドッキドキの同居をスタートさせる。どの角度から見てもムフフでしかない展開のクドアニメだった。「わふー」をたくさん言いたくなる仕様となっていて良かった。

 

 夏の晴天の下でペットボトルロケットを打ち上げるシーンは、作品の象徴とも呼べるものだろう。かなり前にゲームをプレイしたのだが、ざっくり覚えている内容といえば、女子寮でクドとドキドキの同居生活を送ることとペットボトルロケットを打ち上げることだ。それくらい印象的なアイテムがペットボトルロケットだった。

 空気と水の力で大空を目指す競技だが、強肩オンリーで飛ばす正人や健吾がいて、ボトル内の水が減るとムフフな写真が浮かび上がるアイデアロケットを産んだ西園さん、来ヶ谷さんがいる点は、ユーモアが光っていて良かった。

 ペットボトルロケットを打ち上げて青春を噛みしめる作品といえば、本作と「電波女と青春男」くらいだろうな。他のアニメもしみじみと思い出せた。

 

 体はチビでも夢はでっかく宇宙飛行士のクドが持つ将来への悩みや苦しみが反映された内容にもなっている。理樹くんとイチャつくだけで終わる夏の一幕ではないのだ。

 若者の精神の弱い所を反映させたパラレルワールドが展開するエピソードでは、クドにとっての精神の枷ともなる鎖が随所に見られる特殊な演出が目立っていた。目には見えない鎖に繋がれる中でもがいて脱出して次へのステップに進むという若者の成長が見える爽やかな内容が描かれていて良かった。

 

 ここで新たに登場するヒロインとして大人っぽい氷室さん、クドよりもっとチビの椎菜が作品に華を添えた。氷室さんのクールかと思えばエキセントリックな言動は好みだ。

 

 クドとの仲を深める上での重要イベントである体にペイントを行う例の展開も印象的なものだった。クドの国の風習らしく、歯車的な画を体に描くのだ。理樹くんの歯車になりたいというクドの献身的な思いが分かる告白に萌える。二人の青春がとにかく楽しそうで癒やされた。

 

 長い時間を待ってやっと視聴可能になった作品だが、見てみるとマジであっという間だった。こんなものだよな。待っている間は長く、いざ事を行えば感覚としては秒でエンド。人生は我慢と楽しさと儚さの連続である。クラウドファンディングによるクドわふたーの完成から視聴までの物語からこのような気付きを得ることが出来た。

 

 クドがマジで可愛かったのでそれだけで良いものを見たって感じで満足である。

 リトバスヒロインは全部好きだけど、中でも小毬ちゃん、来ヶ谷さん、三枝姉妹あたりの有力な推しがまた見れたことも嬉しかった。

 やはりリトバスは我が青春の良きお供だった。青春を彩ったコンテンツというものは、いつまで経っても色褪せず光っているものだ。このアニメを見てキラキラした人生の時間を感じることが出来た。ありがとうクド、そして山程いたサポーターの方々にも感謝したい。世界はラブで満ちておる。

 

 最後に「わふー!」

 

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LiSAと嵐が見どころ!2020年のレコ大が楽しかった。

 明けた!明けた!見事に明けたぞ新年。

 コロナで大変だった2020年も終わってみると一瞬に思える。無事かどうかは人それぞれだが、とりあえずどんな形であろうが2021年を迎えることが出来て良かった。謎の奇病のせいで下手をすれば国家が転覆、もっといけば人類が終わるなんて未来もよぎったものだが、今こうして元気に呑気にキーボットを殴ってブログを書けている現状に感謝だ。生きているって素晴らしいだけだ。

 毎度のごとく年末年始はだいぶ楽しんだ。飯食ってテレビ見て、他にも思いつく限り楽しいことを行った。今年もマジで正月を楽しんだな。楽しみすぎてちょっと遅れてからのことだが、2020年のレコ大を振り返ろう。

 

 レコ大といえば、歴史は長けれど、音楽の、もっと言えばエンタメの衰退があったりなかったりしたため、昔ほど威厳あるイベント、または栄誉でもなくなった感がなくもない。面倒な言い回しをしたが、要は昨今ではそんなに感心が向かないものに成り下がっていた(私の中では)。

 去年は誰が何の曲で大賞をかっさらっていったのか全然覚えていない。そんなレコ大だが、今年は注目してチャンネルを合わせた。なぜっていうと、まずは我々アニソン好きが称える歌姫LiSAが登板すること、そしておまけに嵐が出ること、以上二点に珍しさと面白みがある。だから見た。ここ二組が出るなんて意外すぎる。ジャニーズは色々あってレコ大にはもう出ないと思ったが、特別枠ならこんなこともありえる。確か去年は亀梨くんがピンで出てジュリーを歌っていたな。

 

 個人的に2020年のアニソンには掘り出し物が割と多く見られたと思う。中でも光っていたのがLiSAの「炎」。下半期に公開した鬼滅映画の主題歌だったため、曲の発表も割と年の後半だった。その割には加速度的にヒットを飛ばした。テレビOP曲の紅蓮華もだいぶヒットしたが、個人的には炎の方がお気に入り。疾走感あるロックで勝負するのがLiSAの本番かもしれないが、単純に歌が上手く、良い声をしているので、やや遅めの曲調でゆっくり聴かせる分にも魅力があるシンガーだと思う。ちなみに腐る程人が入ったという鬼滅映画は未だに見ていない。BDが出るのをゆっくりじっくり待とう。

 LiSAの他にも何曲か大賞候補がいたが、この中なら間違いなくコレだろうと思った。アニメの曲だからと敬遠されて大賞を逃すのかとも心配したが、ちゃんと獲れて良かった。

 

 LiSAが栄冠を手にしたことが素直に嬉しかった。ガルデモ時代から知っているし、Fate Zeroでファーストシングルを出した時にも応援してCDを買ったものだ。Fate Zeroなんて今年で放送から10年だから、LiSAの経歴もかなり長い。それにしてもZeroはめっちゃ面白かったな。当時は落したら洒落にならない作業の締め切りが迫っていたが、このアニメが面白すぎて進行がすごく遅れたという思い出がある。Fate ZeroもLiSAの歌う「Oath sign」もすごく好きだが、私の立場を危うくした作品であったといえばそうだとも言えるので色々と思い出深い。

 

 知らない人が見れば、鬼滅人気に乗ってポッと出てきてパッと燃え上がってヒットした歌手と思うかもしれない。しかし土台をしっかり築き、地道にヒットを重ねた生え抜きの歌手である事情があるからこそ、スターダムに登った今の進化に感動出来る。司会の安住アナが、急に出てきた新人ではなく、知る人は知っている地道に活動して来た歴史ある歌手だと紹介していたのが良いフォローとなっていて好ましい。親と喧嘩して上京したエピソードを強めに紹介していたのも良かった。LiSAっ子的には、安住の気の利いたべしゃりは助かる。LiSAの成功には夫の達央さんも喜んでいるだろう。

 

 大賞受賞を受けて感激して泣いているLiSAもちょっと可愛くて萌えた。LiSAのビジュアル面での良さは、「めっちゃ可愛い」ではなく、ジムで探せば巡り会えそうな「ちょっと可愛い」という点にある。そんな訳でちょっと可愛いお姉さんがちょっと泣いている姿にキュンとくるものがあった。

 大賞受賞は、当然LiSA本人の頑張りがあって叶ったものである。しかし注目出来るのはLiSAの腰の低さよ!

「自分が頑張った!」「すごいだろう」と偉ぶる気持ちより先に、ここのバックなりフロントについた有能な音楽家梶浦由記アニプレックスufotableら関係者の名前を上げて感謝の言葉を告げた点には好感が持てる。地道にやって苦労を知っている人間だからこそ、周りに感謝する心も持っているのだろう。少なくともLiSAは、ちょっとの成功で天狗になる礼儀を欠いた調子こき女ではないと分かった。とても良い授賞式が見れた。単純にこの歌が良い。マジでおめでとう。

 

 日本のエンターテイメントに多大なる繁栄をもたらした嵐の頑張りもここで称えられた。誰がレコ大で嵐を見れると思ったか。嵐の登場にも感激した。レコ大に登場したのが活動最終日の1日前だったので、ありがたく思い集中して見た。

 20年プラスアルファもの間、第一線を走って頑張ったよなと本当に思う。大野くんおつかれ。

 

 この二組のみを楽しんだのだが、他の感想として出てくるものは「時間が長い!」ということだ。4時間越えで放送してやがった。そんなに長いこと何をやることがあるの?と思ったが、まぁやることがあったらからこの時間カメラを回していたのだが。

 これは当日にリアルで見ていた。録画して眠って次の日の朝にゆっくり見るということも可能ならしたいところだったが、HDDにそんな余裕がないから無理だった。大賞受賞がラストは当然のことで、問題は嵐よ。さっさと嵐を見たいのに、引っ張りまくりやがって、ラストの授賞式の一つ前が嵐の出番となっていた。これには早く寝ないといけない嵐ファンが焦れたことだろう。嵐目当てに今年だけチャンネルを合わせている客もたくさんいるだろうから、彼らを一発目に持ってくると早々にテレビを消されるだろう。それを思えば上手い引っ張り方だったろう。ちょっとムカついたけど。

 

 こんな感じで色んなことを思い、かなり一生懸命見て楽しめた2020年のレコ大だった。

 コロナの憂鬱をぶっ飛ばしてくれるのはやはり音楽、またはエンタメである。日本は暗いといつまでも言われている場合ではない。嵐やLiSAに楽しませてもらったことに感謝だ。ジャニーズもアニソンもまだまだ元気!それが分かって良い年だった。

 

 

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