こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

こしのり本

墓場で誕生「ゲゲゲの鬼太郎 誕生編」読んでみた

「ゲゲゲの鬼太郎 誕生編」は、1996年11月22日に発行されたマンガ。 先日、Netflixで令和の悪魔くんを見た。すると悪魔くんのマンガが読みたくなった。じゃあ探すかってことになり押し入れの中のジャングル(我がライブラリ)に潜り込むと、悪魔くんがなかな…

グレートティーチャーここにあり!「GTO」

「GTO」は、週刊少年マガジン1997年2号から2002年9号にかけて連載された藤沢とおる作の漫画。単行本は全25巻が発売した。 タイトルに込められた意味は、グレートティーチャー鬼塚である。 これは先にアニメを見たことがあった。主題歌には有名アーティストを…

ビリビリきました「電撃!ピカチュウ」

「電撃!ピカチュウ」は、おのとしひろ作のマンガ。 別冊コロコロコミックにて1997年4月号から1999年12月号まで連載された。単行本は全4巻がリリースされた。 これは懐かしい。その昔、親戚の誰かがくれた古いコロコロコミックを読んだことがあった。その中で…

緩くて楽しい南さんちの三姉妹の日常「みなみけ」

「みなみけ」は桜場コハル作の漫画。 週刊ヤングマガジンにて2004年から現在まで連載中。 本作がアニメ化した時には、その独特の緩さの中に見るくすりと笑える日常劇、そして女子の可愛さにハマって漫画を購入したものだ。それも11巻までしか購入していない…

こっちはこっちで小学生は最高だぜと言える「今日の5の2」

「今日の5の2」は、桜場コハル作の漫画。 別冊ヤングマガジン2002年31号 - 2003年46号にて連載された。 コミックスは2003年に全1巻が発売された。 読書が捗る素敵なシーズンに入りました。世は丁度読書週間らしい。活字や絵と戯れてインテリジェンスを磨け!…

フェチと愛の間で展開するラブコメ「あいこら」

「あいこら」は、週刊少年サンデーにて2005年から2008年にかけて連載された井上和郎作のラブコメ漫画。単行本は全12巻が発売された。 盆も過ぎて一時よりも日が昇るのが遅くなった。これを見てちょっとは秋に向かっていると視覚的には感じるも、暑さは変わら…

究極ラブコメ「スクールランブル」

「スクールランブル」は、2002年から2008年にかけて週刊少年マガジンで連載されたラブコメ漫画。 単行本は全22巻が発売され、その後に番外編のスクールランブルZ全1巻も発売された。 7月に入った。マジで暑い。 ちょっと前には乾燥が酷いなぁとなっていた私…

お役目忍者ラブコメ漫画「KAGETORA」

KAGETORA(カゲトラ)は、「マガジンSPECIAL」2002年No.7から2006年No.10まで連載された忍者ラブコメ漫画。単行本は全11巻がリリースされた。 マガジンの月刊バージョンで5年位連載していたという。月刊誌もあったんだ。今になって知った。 途中から数週間、…

意味分からんの連続が心地良いカオス漫画「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」

「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」は、週刊少年ジャンプにて1995年から1997年にかけて連載されたスーパーカオスギャグ漫画。単行本は全7巻が発売されている。 自宅整理をするしかないここ最近、どうしても古いアイテムとの再会が連続する。我…

スーパーOLお姉さまの日常「お姉さまとお呼びっ!! 」

「お姉さまとお呼びっ!! 」はこいずみまり作のOLお姉さま漫画。 今回は2006年12月1日にぶんか社より発行された文庫本タイプを読破。上下2巻で完結。 00年代半ばとか最近のようでしっかり遠い世界。いや~00年代って素敵な時間でしたよね。最高だと思う。 …

「アメトーーク ギャグ漫画サミット」を見てギャグ漫画って良いよなって思った話

先日のアメトーークでギャグ漫画サミットを行っていた。いや~これは趣き深い。笑いを仕事にする者達が、笑いを学べる本を紹介しているのだ。となるとなんだか専門性が高い寄り合いにも思えて来る。 ギャグを生む側の芸人達にとっては、笑いのセンスを磨く糧…

ブラックユーモア渦巻く三角関係「ご遺体」

「ご遺体」はイーヴリン・ウォーの中編小説。 ペット葬儀社で働く青年デニス、大きな霊園で働く女性エイメ、その上司ジョイボーイの三角関係を主軸にしながら、商業的に大きくなって行く葬儀業界や当時の社会、宗教などを皮肉的に風刺した意欲作。 ブラック…

重要なことは二度起きる「郵便配達は二度ベルを鳴らす」

「郵便配達は二度ベルを鳴らす」は、1934年に出版されたジェームズ・M・ケイン作の中編小説である。 本作を実写映画化したものがBSで何度も放送されていることは知っていたし、印象的なタイトルに興味も持って記憶もしていた。しかし色々と都合がつかず、気…

世界の闇を見る船旅「闇の奥」

コンラッド作の中編小説「闇の奥」を読んだ。 映画「地獄の黙示録」の原作となった作品である。ちょっと前にBSでやっていたなと思い出す。 本編は船乗りマーロウによる昔語りとして展開する。マーロウの達者な語りには引き込まれるものがあった。しかしよく…

荒んだ青春の最後に希望を見る「限りなく透明に近いブルー」

「限りなく透明に近いブルー」は、1976年に発表された村上龍の小説。 村上龍の小説なら数年前に「69 sixty nine」という作品を読んだことがあるだけだった。今回手に取った気になるタイトルのコレの方がずっと前に発表されたもので、なんとデビュー作だった…

勘違いが起こす恋愛喜劇「から騒ぎ」

「から騒ぎ」は、我が人生の友ウィリアム・シェイクスピアによって作られた喜劇である。 色々と見る番組が多くて忙しい年明け一発目に読破したのがこの物語。セリフメインで展開する戯曲なら、内容が頭に入りやすく、何よりもスピードをつけて読みやすい。と…

じゃじゃ馬娘が従順な婦人に変わる「じゃじゃ馬ならし」

夜が長くなったこんな時期には戯曲を、それも楽しくてライトなものが読みたい。そう思った私は、我が生涯の友の一人であるシェイクスピアの本を手にとった。それが今回読んだ「じゃじゃ馬ならし」である。 「じゃじゃ馬」という「馬」が入っていながらも元来…

美に魅せられ美に死す「ヴェニスに死す」

「ヴェニスに死す」はトーマス・マンによる中編小説。 タイトルのヴェニスは、ヒーリングアニメ「ARIA」の舞台モデルになったところだな。ARIAのようにこちらの小説にもゴンドラが出てくる。 読みやすい良い感じの長さである。しかし、それは長さだけの話で…

良いも悪いも含めてが人生「女の一生」

最近はすっかり涼しくなり、本を読むにはもってこいの秋の夜長が楽しめるようになった。そんな読書好きにはウェルカムな時期になったのに私生活が色々と忙しい。腰を据えて落ち着いて本読みが出来ないことにはストレスを感じる。 音楽を聴く、動画を見るとい…

怪人の悲しい恋「オペラ座の怪人」

「オペラ座の怪人」はガストン・ルルー作の長編小説である。 過去に愛読した「虚無への供物」という名作(であり迷作)の中で、登場人物の会話にガストン・ルルー作の「黄色い部屋の秘密」のタイトル名が出てくる。この作品をヒットさせた作家として記憶して…

大冒険の中に人生教訓もあり「ロビンソン・クルーソー」

「ロビンソン・クルーソー」はダニエル・デフォー作の長編小説。 主人公の本名はロビンソン・クロイツナエル。これのイギリス訛りがロビンソン・クルーソーの発音になる。 ロビンソン・クルーソーと言えば、無人島でサバイバルライフを送る逞しい男のお話で…

二つの都市で錯綜する愛の物語「二都物語」

「二都物語」はチャールズ・ディケンズの長編小説。 ディケンズ作品といえば、その昔「大いなる遺産」にはまって読み込んだことがある。あれ以来久しぶりに読む同氏による作品となった。 1700年代後半のフランスのパリ、イギリスのロンドンの二箇所を主な舞…

たまには短編を読もう「アッシャー家の崩壊/黄金虫」

エドガー・アラン・ポー作の短編「アッシャー家の崩壊」と「黄金虫」を読んだ。 大きくなって落ち着きを得た最近の私は、長編をじっくり読むのを好むようになったが、サクッと読めてなおかつ中身が濃厚なものは忙しい日々の中で楽しむには打って付け。最近色…

この謎感が心地よい「ねじの回転」

「ねじの回転」は1898年に発表されたヘンリー・ジェイムズ作の中編小説。 両親を亡くし、英国エセックスにある伯父の屋敷で暮らす二人の幼い兄妹がいる。主人公女性「わたし」は二人の家庭教師として屋敷に住むことになる。その屋敷には幼い兄妹を狙うとされ…

ヌーヴォー・ロマン台頭「消しゴム」

「消しゴム」は作家ロブ・グリエによる長編小説。 その当時、フランス文学界に新しい風を吹かせた作品群を「ヌーヴォー・ロマン」と言い、この「消しゴム」という作品はその内でも代表的な作品とのこと。 秘密捜査官ヴァラスがとある殺人事件を追うのだが、…

大切なことは目には見えない「星の王子さま」

「星の王子さま」はフランスの作家アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ作の小説。 1943年に出版され、今日でも世界中のあちこちで読まれているロングセラー作品である。聖書の次くらいにたくさん読まれていると言われる有名作品だが、その聖書に私はまった…

人生の転落を招く愛「マノン・レスコー」

「マノン・レスコー」はフランスの作家アベ・プレヴォーの長編小説。1731年に発表された。 過去に読んだ何かの本にこれのタイトルが登場したことがあった。よその作家も口にし筆にしたこの作品の名前だけは覚えていて、知っていた。というわけで読んでみたら…

美しくも残酷な少女「サロメ」

「サロメ」はオスカー・ワイルド作の戯曲。1981年、フランスで発表された。 サロメといえば思い出すのが「バトルフィーバーJ」に出てくる敵の女幹部。女レスラーのマキ上田が扮するかなりインパクトに残るキャラだったな。そんなことを思い出しながら手にと…

戦争中でも止まらない男女の恋「武器よさらば」

「武器よさらば」はアーネスト・ヘミングウェイ作の長編小説。 第一次世界大戦の時代に燃え上がった男女の恋を描いている。 内容 主人公青年フレデリック・ヘンリーは負傷兵運搬の任務でイタリア戦線に参加している。彼は看護婦のキャサリン・バークリと出会…

エマの青春「エマ」

「エマ」はジェーン・オースティン作の長編小説。1814年に発表された作品である。岩波文庫の上下巻を読んだが確かに長かった。忙しい生活の合間を縫って上下二冊を読むのに約一ヶ月かかった。ジェーン・オースティンの作品ならかなり前に「高慢と偏見」とい…