こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

CDTVスペシャル!クリスマス音楽祭2017に出演したNEWSについて

もうとっくに通り過ぎて業界では来年にむけての準備段階に入っているクリスマスの晩にCDTVスペシャルが放送された。やたらと放送時間が長く、ずっと見るのは疲れるし飛ばしたいところがいっぱいなので録画したのを遅れて視聴した。 この番組の前情報は押さえ…

大衆読み物の決定版「暦物語」

ブレヒト作「暦物語」を今年の読書の読み収めとして楽しく読ませてもらった。 鬼才西尾維新の放つ大ヒット長編物の「物語シリーズ」のひとつにも暦物語という作品があるが、今回私が手にとって読んだブレヒトの暦物語は西尾維新が書いたのよりも遥か古に書か…

サイコホラーの元祖を辿ろう「砂男/クレスペル顧問官」

ホフマン作のサイコホラー小説「砂男」「クレスペル顧問官」「大晦日の夜の冒険」の三篇が収められた一冊を読んだ。この寒い夜を更に寒くするような内容の作品群である。 どれもこれも幻想怪奇な内容となっている。ヒッチコックの映画を見た後のような気持ち…

失われた世代の青春の日々「日はまた昇る」

アーネスト・ヘミングウェイが描く失われた世代の若者達の青春を描いた一作、それが「日はまた昇る」である。 物語がスタートする前のページに 「みんな失われた世代ね、あなたたちは」 ガートルード・スタインの言葉 と表記されている。 実に意味深で印象的…

2017年のアニメを振り返る その5

今年もあと一週間、マジで早い。 次々と2017年ラストクール放送作品が最終回を迎えている。 クールの変わり目はお気に入りの作品とさよならをする寂しさと次期クールで素敵な作品にめぐり合うかもしれないという期待とが入り混じった何とも言えない気持ちに…

赤い不死鳥再び「スーパーロボット マッハバロン」

「スーパーロボット マッハバロン」は1974年10月~1975年3月まで放送した全26話の特撮番組である。 前作「スーパーロボット レッドバロン」の魂を受継いだバロンシリーズ2作目となる巨大ロボットを主役にした名作である。 本日はクリスマスということでサン…

規格外のヒーロー「強殖装甲ガイバー(OVAシリーズ)」

劇場版、OVA版、TV版に海外での実写と様々に展開してきたガイバーの映像化の中でも今回はOVA版ガイバーを楽しんだ。 これも劇場版と同じくVHSとLDでしか発売していない。DVDで出せば良いのにと思う。 OVAは2シリーズ制作され第一期全6話が1989年~1990年にか…

神が与えし三丁の銃が人類の未来を繋ぐ「赤い光弾ジリオン」

「赤い光弾ジリオン」は1987年に放送した全31話のアニメである。 セガより販売された玩具「超高速光線銃ジリオン」をより多く売りさばくために制作されたいわゆる販促番組であるが、販促番組の域を出てアニメーションとして成功した傑作だと私は思う。 これ…

未完のヤマト「YAMATO2520」

「YAMATO2520」はあの人気作である宇宙戦艦ヤマトの続編として製作された未完のOVA作品である。 全7話を予定していたらしいが3話までしか発売されていない。 VHS・LDで発売した1巻~3巻は1996年~1997年にかけて発売され、4巻からは遂にリリースされることは…

平和を愛する私にも備わるかもしれない「虐殺器官」

「虐殺器官」は2017年公開のアニメ映画である。 結構前からアニメ映画にすると公表されていた作品だが、制作会社のマングローブが途中で倒産しちゃったり、その他諸々の諸事情もあり最初の公開予定からかなり遅れて完成した作品である。それにしてもマングロ…

2017年のアニメを振り返る その4

今年は過去作の続編アニメも多かった。好きな作品の続編が決定した時はとんでもなく嬉しいものだ。 「月がきれい」などのオリジナルアニメも印象的であった。 たくさん見た今年のアニメを振り返って改めて思うのが、私は単純に絵が動くという現象を愛してい…

2017年のアニメを振り返る その3

今年のアニメも楽しい物とそうでない物と様々な物があったわけだが、振り返ってみると萌え系が少なめ目で妹系作品の印象が強かったような気がする。妹萌えが時代の流行なのかその手の作品は最近ではよく見かける。 だいたいのジャンルがいける私でもホモと腐…

2017年のアニメを振り返る その2

早いもので今年ももう終わりを迎えようとしている。去年の今頃はSMAP解散まで秒読みやで!とか言ってたのが昨日のことのように思えるが、暦の上ではきっちり一年経っている。時の流れの速さにびびらされる今日この頃である。 過ぎたものは仕方ないので有意義…

2017年のアニメを振り返る その1

今年もたくさんアニメを見た。 一年で放送される作品が多すぎるので見るだけでも疲れるぜ。しかし、アニメを見るというのは長らく続く我が習慣なので惰性というか使命感的な物も働いてやっぱり見てしまうのだ。 そんな2017年に放送したアニメの中で想い出に…

三文以上の価値ある作品「三文オペラ」

ブレヒト作の戯曲「三文オペラ」。 乞食と盗賊と娼婦の栄えるというなんともダークな要素の揃ったロンドンの貧民街を舞台として、お尋ね者の盗賊ボス メッキースの大捕り物を描く内容となっている。 タイトルに「三文」と付く通り、気品溢れる従来のオペラと…

赤い不死鳥「スーパーロボット レッドバロン」

「スーパーロボット レッドバロン」とは1973年~1974年にかけて放送した全39話の特撮番組である。 シンプルな赤きボディはナイスデザイン。カッコいいぜ! 赤いロボといえば何もシャアだけのモノでは無い。日本の赤いロボはここにもいると若い世代に声を大に…

リアル路線の社会恐怖「セールスマンの死」

アーサー・ミラーによる戯曲作品、それが「セールスマンの死」である。 作品の内容はタイトルが示す通りに、とあるセールスマンが死ぬお話である。 セールスマンのウィリー・ローマンが死を迎えるまでの過程を見ると創作物だからといって無関心でいることは…

NHKの良いところを振り返ろう。名作アニメたち その3

学園戦記ムリョウ なんだか妙なテンションの学園もの+SFアニメ。 学生達で街に攻め入る宇宙人を追っ払ったりするアニメ。 最後の方は宇宙規模の闘いになって壮大であった。 謎の少年ムリョウは私服登校の学校でも常に学生服を着用するというこだわりを持って…

NHKの良いところを振り返ろう。名作アニメたち その2

引き続き輝かしいNHKアニメを振り返ろう。 ふしぎの海のナディア ジュール・ヴェルヌの「海底二万里」を原作としたアニメ。 海洋冒険ものではあるが原作とは内容が大きく異なる。まず原作にはナディアが出てこないし。 この作品でヒロインのナディアを好きに…

NHKの良いところを振り返ろう。名作アニメたち その1

NHKの悪口をたくさん聞くので、私くらいは良いところを見てやろうと天上から地上を見下ろす神のごとき気持ちでいる今日この頃である。 NHKと言えばなんといっても良い子の味方のチャンネルである。 「おかあさんといっしょ。」 「いないいないばあっ!」 「ひ…

NHKの良いところを振り返ろう。大河ドラマ「黄金の日日」

NHK受信料がどうのこうので争った裁判の記事を先日のヤフーニュースで拝見したところ、結構な量のNHKへの攻撃的コメントが投稿されていたのでNHKだって良い所はあるんだぜと言っておきたい。 NHKと言えば、大河ドラマだよね。 いつから始まったか、古くから…

こしのり漫遊記 その19「NHKがやらかしたらしいな」

昨日のヤフーニュースでNHK受信料を払う、払わないで揉めた裁判の記事がアップされていた。 ちょっと興味があったので読んでみたら記事の下のコメント欄にはNHKに対するお叱りの声が多数投稿されていた。 見ていないのに何故受信料を払わなければいけないと…

悩める男優の女装コメディー「トッツィー」

1982年公開、ダスティン・ホフマン主演映画「トッツィー」を見た。 ダスティンの出ている映画はだいたい面白い。 現場で揉め事ばかり起こすために仕事が激減した俳優マイケルは遂には女装して女性役のオーディションを受ける。一時しのぎでやった仕事であっ…

農家を舞台にした愛憎劇「楡の木陰の欲情」

劇作家オニール作「楡の木陰の欲情」を読んだ。 いや、全く知らない本だった。 何か底知れぬ深いテーマがあるような心に引っかかるこの変わったタイトルに釣られて読んでみた。 これは面白い。 作品前面に良くも悪くも「人間」らしさが漂っている作品であっ…

私もかつてはそうだった「恐るべき子供たち」

コクトー作の「恐るべき子供たち」を読んだ。 先日見たアニメ「空の境界」で登場人物の黒桐幹也の名前についてヒロインの両儀式が「フランスの詩人みたいな名だ」と感想を述べたシーンがあった。そのフランスの詩人がこの本の作者コクトーであろう。 かつて…

朝が来るその前に!「夜は短し歩けよ乙女」

今宵の一本はコレだ! 「夜は短し歩けよ乙女」 うん、いいタイトル。 2017年公開のアニメ映画である。 何やらおかしい世界観と冴えなくてちょっぴりアホな青年を書くのに定評がある作家 森見登美彦原作小説のアニメ化作品である。 この原作の方は今から丁度2…

韻文小説の金字塔らしい「オネーギン」

プーシキン作の「オネーギン」。 オネエではなく登場人物のエヴゲーニィ・オネーギンという青年の名がタイトルとなっている。 遺産で遊び暮らすオネーギンが田舎娘のタチヤーナに惚れられて恋文を貰うのだが、オネーギンは他に類を見ない特殊な振り方をして…