こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

こしのり漫遊記 その39「オタクの家庭問題」

                  f:id:koshinori:20170607173257p:plain

 

  人生という名の漫遊を長期間行えば、その過程で手にする取得物もなかなかの数に膨れ上がって不思議ではないだろう。


 私は間違いなくオタクで、併せてコレクターでもある。そんなわけで我が家の自室にはオタクアイテムがうんさかわんさか溢れている。

 

 そんなのだから母に「アレをなんとかしろ」と言われた。

 

 困った……。

 少し考えただけで分かった。

 

「無理だ!」と。

 

 母は今後家族が増えたら部屋を与えたいから、現在郷を後にした私の部屋は空けておきたいと言う。でも無理だよね。

 自分でも引くくらいにアイテム数があるから、捨てる、売る、燃やすの何れを行うにしてもまず持ち出すのが大変、というか無理。

 

 だから母にきっぱり言った。

「諦めろ!」と。

 

 異性を問わずの友人交際、勉学、スポーツもせずに私が青春時代に打ち込んできたのがこれらのお宝を楽しむことだった。ならばこれは私の青春の全てである。それを消せというならそれは間違いなく人でなしの所業。

 母には色々と言ったが、要は「お前がガラクタ扱いするこれらは、お前の可愛い息子の魂の半分であり、その魂の帰る安息地でもある」と伝えた。

 引いていたけど、こちらの言いたいことはしっかり理解してくれた。

 

 まぁこの件については、あれこれ考えるよりも諦める方が早いというのが絶対なのでそうしろと勧めた。

 

 こういうことがあったので、改めて私が人生をかけて集めて楽しんだあれこれのアイテムにどんなのがあったか確認してみた。

 

 やはり見るだけで楽しい。それがオタクアイテムである。

  

 

 私の所有するアイテムで一番多いのがレトロゲーム

 これは古今東西を問わず、テレビゲームと携帯ゲームのハードとソフトが結集したものである。母にはガラクタに見えても、私にとってはいついかなる瞬間見ても純金の輝きを放つものである。当然捨てられない。

 

 次に多いのはCD。

 アニメ、ゲームを嗜む一方で、私はこれまた古今東西問わずの自分が良いと思った音楽ソフトは何でも集めた。もちろんアニソンのものもあるが、多くはJポップ。ジャニーズとかのアイドルものもザックザク出てくる。

 

 これらはデジタル化した音源を持っているので再びプレーヤーでかけることはまずない。しかし、思い出なのでいついかなる瞬間見ても美しい良いものだ。これも母にとってのガラクタである。

 

 CDを見て楽しいのは様々あるジャケット。趣向を凝らした面白いものも多々ある。とりあえず久しぶりに確認してウケたのは、サザンのセルフタイトルアルバムのジャケットがカブトムシの交尾だったこと。そして交尾と言えばもう一つ、イエモンのシングル「プライマル。」では像の交尾がジャケ写だった。いずれも生命誕生のための儀式なので美しいものだった。

 

 CDを見て想うのが8センチシングルと12センチシングルの違い。

 8センチの方が軽いし場所を取らない。そこへ来ると12センチはデカイし、プラケースが重い。収納の面、運び出す面でも12センチだと面倒になる。

 

 ディスクのものはオリジナルで作ったCDやDVD、BDも出てくる。

 テレビっ子すぎたので見たものを何でも録画していた。それをたくさんダビングしたために自作のDVDもシャレにならん数出てくる。隠居してクソ暇になったら全部見たい。

 

 ビデオテープやカセットテープもセルのもの、自作のものを問わずたくさん出てくる。おまけにLDも。

 DVDとCDがある以上、これら旧時代のものは再びプレーヤーで再生することはないだろう。

 ビデオやカセットに汚い手書きで収録内容が記されているのを見れば、懐かしいあの日が蘇る。気に入った番組を録画し、気に入った曲を録音した。ディスクのものだと機械に通せば収録内容が簡単にリスト化されて出てくる。しかしアナログなテープのものはそうはいかない。だから収録内容はタイトルと順番を間違わないよう慎重に手で書いた。そんな楽しくも愛おしい思い出があれば、やはりこれらも捨てられない。

 

 そしてこれも大変場所を取るのが本である。

 たくさんある名作マンガなんかが出てくるとまた読んでしまう。これらも青春を楽しませたアイテムなので捨てられない。

 

 他にはチビの時に遊んだおもちゃ。大きくなってから買ったオタク系のフィギュアなども出てくる。全部が楽しい思い出でやはり捨てられないし、売りたくもない。

 

 

 売るということを考えれば、私のお宝は結構な値になると想う。特にレトロゲームなんかは、昔よりも人気と価値が上がっていると想う。

 あの日私が二桁で買ったものが、今日には四桁、場合によっては五桁にもなるのだからすごい。

 

 最近一番ビックリしたことは、私がその昔に箱付き1000円で買ったネオジオ本体が、先月リサイクルショップに行ったら仰々しくガラスケースの向こうに陳列されて3万ちょい円の札が付けられていたこと。これにはさすがにビックリして「お前、そんなにするの?」と声を出をしてしまった。

 ネオジオは元値が高いもので、確かに良い物である。しかし3万越えでも手を出す人、いるの?って感じ。

 

 私は思い出が大事だし、あとはケチだから買ったアイテムは絶対に売らない。しかし、こうして意外にも高額になっているものがあると分かると、市場売値だけは気になって調べたりする。あの日、中古屋に行って100円で買ったゲームが、現在では万に近づいたり、越えた額で売られていることがある。それが分かると売らないけど、なんか優越感があって嬉しい。

 

 価値を知らない者にはガラクタ扱いされる私のお宝が、価値を知る者にとっては大金をかけても欲しい物なのだということを母に教えてやりたかった。

 で、「このゲームは今ならこんなにするんだぞ!」とパソコンの画面の見せてやった。ちょっと驚いていたからなんかしてやった感があって良かった。

 

 そんなわけで久しぶりにコレクションしたものを眺めるとやはり良い物だと思え、これらを集めることにかけた私の人生もまた同じく良いものだと思えた。

 

 我が青春に悔いなし。

 

 しかし、たくさん集めすぎると「床底が抜けるだろう」的な文句を家族に言われるので、やはり所持しすぎには注意。家族とはそこら辺の折り合いをつけて仲良くしておこう。

 

スポンサードリンク

 

 

嵐、やりおる……

 

f:id:koshinori:20170621172929j:plain


 最近のミュージックシーンで「どうしたんだ?」と想うのがジャニーズの嵐がYouTubeで嵐を巻き起こしていること。

 デビュー時には世界に嵐を巻きおこすとか息巻いていたけど、とうとうネットの世界にも風を送り込みよった。

 

 コイツは嵐も伴いつつの青天の霹靂だった。こんなことになるなんて誰が予想できたか……。

 

 いくつかの楽曲のPVを解禁し、なんと最新曲のPVも公開。SNSも解禁、楽曲も配信を始めた。

 

「これ、すごいんじゃない?」

 

 私はそう想うばかりだった。

 

 11月3日にはYouTubeで生配信をしたとかいうことだが、なにせこの私情弱なものだから見れなかった。

 

「いや、知らんし。知ってたら見に行ったのにさ」とか後で想う始末。

 

 ジャニーズのこういった変化はとても良いことだと想う。少し前にはジュニアチャンネルも開設し、デビュー組のPVも1分くらいなら見せてくれるようになった。

 

 しかし、もっと早くにこういうことをすれば良かったのにとも想う。だいたいジャニーズってたくさんヒットするからお金持ちのはず。なのにあまりにもPRが閉鎖的でケチって思っていた。

 

 ここからは昔の文句が言いたい。

 その昔、私は有料放送でPVをずっと垂れ流すチャンネルを契約していた。それの大きな目的はジャニーズのPVが見たいから。CD発売前のものは半分サイズで見せてくれて、発売後にはフルサイズが上がっていた。しかし、いつからか、CDが発売してもずっと半分サイズでフルを公開しないようになった。

 

「なんでなんだ。金払ってるのにフルを見せないってどういうことさ。有料放送の付加価値が半分サイズ?ひどい!」とか言ってた。

 

 これもグループによるけどね。それぞれのグループでなんだかんだの都合があるのだろう。嵐は待っていればフルで見せてくれていたはず。そのチャンネルとの契約は数年前に止めてるから今は知らんけど。

 

 そんなわけで、たくさん実入りがあるアイドル帝国のくせにケチやん!てずっと思っていた。まぁ事情があるのだろうし、ジャニースは好きだよ。それでもそこの文句はやっぱり出てくるわなぁ。

 

 秋本先生のところのアイドルとか他の事務所のアーティストはYouTubeでもフルで見せてくれる場合がある。そこへ来てジャニーズはネットへの露出について厳しいことを言い過ぎ。

 

 ここ数年間かけてそれも緩やかになった。今回の進化は良いこと。遅いとは想うが少しずつ進化して行ってるジャニーズ事務所に注目だ。

 

 

 にしても嵐の人気ってすごい!

 ネットで動画が上がれば視聴者数も登録者数もすごい。

 ここへ来て想うのが「嵐、えらくなったぁ」ということ。

 確かに嵐は良いよ(特に大野くんとか)。

 

 でも、たくさんグループがある中でどうしてここまでダンチ(段違い)で大衆からの支持があるのだろうか。

 

 私はジャニーズが好き。なんなら箱も箱の会社ごとの推しなので、デビューしているグループはもちろん、ジュニアの中にも推しがいる。 

 たくさんいるタレントの中でぶっちぎりで嵐が良いとか、ぶっちぎりでこいつらは出来が悪いということは特に思わない。

 

 誓って私は嵐アンチではない。なんならシングルもアルバムも全て視聴してiPodに全部ぶち込んでいるくらいに聴いて楽しんでいる。音源は全部あるので、ぶっちゃけ配信など私には必要ない。

 

 それでもなんでここまで時代に推されるようになったのか、そこに関しては考えても明確な理由が分からない。

 嵐はもちろん良いが、他のグループも同じくらい良いんだよな。そう想うと嵐の出世が嬉しいのになんかズルいていうか、他のグループを応援する時には嫉妬の対象にもなる。複雑なファン心理がここ(私のハート)にある。

 

 ここまで来ると一つ「時の運」で輝いたものなのかな。最終的にはそんなことを想う。嵐も不遇の時代を頑張って乗り切っているから力はしっかりつけている。でもきっと運にも助けられている。

 

 なんか色々言ったけど、ジャニーズはもっと手広く羽振りよく宣伝しても良いのではないかということが言いたい。これからは各グループの新曲を配信したり、ネットでPV解禁(もちろんフル)しても良いのではないかと想う。

 

 今後は裏方に回ったタッキーが色々楽しいことを仕掛けてくれたら良いと想う。

 なんか文句も言ったけど結局ジャニーズウォッチャーを楽しみたいから令和の時代も楽しくしてもらいたい。

 

 ジャニーズに幸あれ。

 

 それにしても嵐の新曲は良かった。PVも格好良かった。

 

 

スポンサードリンク

 

 

2050年にタイムスリップ「未来警察ウラシマン」

未来警察ウラシマン」は、1983年1月から12月まで放送した全50話のテレビアニメ。

 

【Amazon.co.jp限定】「未来警察ウラシマン ブルーレイBOX<8枚組>」メモリアルビジュアルブック「タツノコプロの世界」付き【数量限定】 [Blu-ray]

 

 先日見た「ダッシュ勝平」の最終回劇中でウラシマンの番宣が流れるシーンがあった。

 その流れで「ダッシュ勝平」最終回の次週から始まったこの「未来警察ウラシマン」も見てみようということになった。

 ダッシュ勝平と同じく後番組のウラシマンも大変愉快な番組だった。ウラシマンを見る機会をくれたダッシュ勝平にもありがとうを言いたい。

 

未来警察ウラシマン」は、タイトル通り未来の世界を舞台にしてお巡りさんの活躍を描く娯楽作である。

 

 男性主人公はなぜか警察に追われて車で街を滑走する。その内に雷に撃たれて1983年から2050年にタイムスリップしてしまう。

 劇中では、過去から未来に飛ぶことをウラシマエフェクトと呼び、そうして時を越えたことで超能力を得た者をウラシマンと呼ぶ。

 主人公はタイムスリップした時に記憶を無くし、とりあえずウラシマ・リュウという仮の名前を与えられて機動メカ分署「マグナポリス38」に刑事として身を置くことになる。

 自分の記憶を求めながらも、未来警察となった主人公は犯罪組織ネクライムと対峙する。

 

 というのがアニメの大筋。

 犯罪組織と事を構える物語展開が基本となるが、それに負けじとコミカルな展開もたっぷりあって子供向け作品として楽しめる。

 

 メカ分署のリュウ、クロード、権藤警部、そして紅一点のソフィアらの緩いファミリー感が和む楽しいアニメだった。

 ちょっぴりおちゃらけていたり、おしゃれだったりするキャラクター同士の会話劇も楽しめる要素だった。 

 

 リュウは顔も間抜けでルパン三世ぽい感じ。スケベでお間抜けだけどいいヤツ。

 クロードは二枚目キャラのマスクをかぶっているけど中身はかなりコミカル。この手のキャラをやると味が出る神谷明の声がハマっていた。

 紅一点のソフィアは、当時流行った女子のニュースタイルであり、流行り言葉でもあった「ぶりっ子」要素を盛り込んだおもしろギャルだった。初登場時にはシスターをしていたけど権藤警部によってメカ分署に引き抜かれた。明るく元気でお転婆なソフィアがかなり面白いヒロインだった。横沢啓子の声が良かった。

 年長者の権藤警部はこれらメンバーにとって口うるさくも良き親父を演じていた。

 これにプラスしてリュウと共にタイムスリップした猫のミャーがいる。声が勝生真沙子だったのが意外だった。

 

 ネクライムチームもリーダーのルードヴィッヒを中心に良くまとまってなかなかいい感じのファミリー感があった。

 

 冷静に仕事をこなすルードヴィッヒには悪のプロ感があった。演じた塩沢兼人の声が懐かしい。

 ルードヴィッヒの側近のミレーヌが妖艶にしてミステリアスだった。際どい露出の衣装をいつだって着ているアダルティな感じが良かった。

 そして一番下っ端のジダンダは前番組「ダッシュ勝平」のような短足チビのギャグ要員だった。そしてお声も勝平を演じた田中真弓だった。

 

 

 警察と犯罪組織の2つの勢力が敵対している関係を描いているわけだが、そこはコミカルなキャラや展開によってだいぶやさしめに描かれている。緊張感なく見れて良い。

 

 中盤まではコミカル要素を挟んで仲良くやり合う感じだった。しかし、そこからはネクライムのナンバー2だったルードヴィッヒが大ボスのフューラーを追放してボスにのし上がるという内部抗争が扱われたり、本格的にリュウの記憶や超能力の謎に迫るというシリアス展開も用意された。後半は割としっかり目のエピソードが展開される。

 リュウとネクライム総統のフューラーとの間にあった因縁も明らかになる。

 後半になると、次回予告で最終回まで残り何話あるかをアナウンスしてくれる。いつか来るその時を先に教えてくれるので心の準備が出来て良かった。

 

 物語の舞台である2050年のネオトキオはきらびやかなネオンが光る近未来的都市に描かれている。ネオトキオの町並みが映るとおしゃれなEDテーマの一部歌詞が流れる。劇中で頻繁に見られるこの仕掛もまたおしゃれだった。

 2050年では手打ちうどん、新幹線の文化文明が滅びつつある。悲しい。

 未来都市にいても、元々現代人のリュウには古きを愛する懐古主義なところがある。その点は好感が持てた。

 

 色々あった末に迎えた最終回ではネクライムは壊滅状態にあった。メカ分署の皆は仕事が完了してパーティー気分でいるが、その一方で一度は終わった組織をまたやり直そうと再び意気込むルードヴィッヒ達一行の姿も描かれる。最後になって警察側は再び犯罪を取り締まるために心を引き締める。

 そんなわけで、両組織ともいわゆる「俺たちの戦いはこれからだ!」の流れに入って終わる。

 

 リュウが元の世界に戻れないままどう終わりを迎えるのかと思って見ていたが、ウラシマンならこのエンドでしっくり来る。

 

 50話もあったがストレスなくスムーズに見れた。とても楽しいSFアニメだった。

 

 

 ここへ来て想う。タツノコアニメはだいたい面白い。

 

スポンサードリンク