こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

今のところ今年一番おもしろかった動画

 ここ一ヶ月程で湧き上がったVチューバー熱。それを熱くしてくれた一人が爆発系Vがチューバーのやみくもケリンである。

 彼はこれと決めたものをとかく爆発させるという、たまにいる「芸術とは爆発」という口の人間の一人だ。

 

 久しぶりに上がった彼の新作動画を先日ちらと拝見したところ、愉快にしてアホ過ぎるので真夜中なのに爆笑してしまった。

 

 今年が始まってまだ1クール程しか経っていないが、今のところ今年一笑った動画がコレ

 

                ↓

 

youtu.be

 

 

 タイトルにも本人で「クソ動画」と銘打ってる。クソっちゃクソな動画だが、素晴らしく面白かった。

 

 ギャグ展開ながらも、何気に昨今の世の悪を打破するとう風刺がかった内容となっている。確かに寿司屋での迷惑行為は許せない。あと、すしざんまいの社長って何か可愛いよね。

 

 アニメ「バーチャルさんはみている」で女子Vチューバーがケリンを褒めていた。シロちゃんとアカリちゃんは爆撃のターゲットにされたい願望を口にしたので、約束通り始末されていた。しかも二人の汚え画まで挟んでいた。

 

 三分しかないのにこの充実感、さすがケリンワールドだ。すばらしい。

 

 これからもVチューバーを追い続けるぜ。

 

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良質なおっぱいアニメには終わらない「ペンギン・ハイウェイ」

ペンギン・ハイウェイ」は2018年8月に公開された劇場版アニメ。

 

 BDで見たけど、なんかすごく良かった。

 

ペンギン・ハイウェイ Blu-ray スタンダードエディション

 多忙な主人公少年アオヤマ君がお姉さんのおっぱいについてノートにあれこれまとめていること、街中に野良猫感覚でペンギンが出てくること、スタートから三分経たない内にこれらの情報が入ってくる。そんな訳で、取っ掛かりから謎とファンタジーとエロスが頭突きし合っている。これは引き込まれる導入だ。

 

 アオヤマ君が想いを寄せる作品不動のヒロインは、綺麗でおっぱいが大きな歯科衛生士のお姉さん。

 愉快な謎設定とおっぱいというワードが森見登美彦らしい。そう言えば、昔読んだ彼の作品「恋文の技術」の中にも年上のお姉さんのおっぱいが気になって仕方がない少年が出てきた。

 

 この作品、良い点は様々あったが、なんと言ってもアオヤマ君が憧れるおっぱいを持つお姉さんが良い。ステータスは高い。しかし気さくであり、がさつな感じが何だか取っ付きやすい。しかもチェスが強い。他の森見作品でも見られる、どこか不思議で、しっかり魅力的なヒロインとして描かれている。もう大好きだった。

 お姉さんを演じた蒼井優の声は、お姉さんの見た目にしてはやや低めかなと最初は想ったけど、シーンが進む程に「この声で合ってる」と想うようになった。

 

 失礼ながらおっぱいアニメとして観賞した。しかし、小学生少年から見る分のおっぱいなので、そこには退くようなエロスはない。お姉さんは綺麗で確かにエロいが、アオヤマ君目線で展開する物語において、このおっぱいという要素は決して下品なものには成り下がらない。一つの盛り上げ要素として、むしろ作品を高尚なものへと昇華させる役を担っている。ナイスおっぱいでした。

 

 ヒロインのお姉さんについてはもっと語りたい。お姉さんが空に向かって缶ジュースを投げるとそれがペンギンになっちゃうっていう、もう一体なんなのその発想!ていう設定が敷かれている。この段階でお姉さんは間違いなくキーパーソンと分かる。

 

 お姉さんは歯医者の制服姿から他にも色んな私服姿で登場するし髪型もいじってくる。いずれもごちそうなものでした。

 

 いつも快活なお姉さんだが、後半でアオヤマ君と電車に乗った時に体調を崩す。あそこでの弱った感じのお姉さんも萌えだった。語るほど変態性で出てくるのでここらで終わろう。

 

 アオヤマ君は、街中にペンギンがたくさん発生するという、アホでも分かる異常事態を解明するためにポンコツな助手ウチダ君を連れて謎の究明に打って出る。このウチダ君が良いポンコツぶりを発揮していて愛らしい。気の良さそうな顔をして、アオヤマ君がスズキ君に襲撃された時は普通に見捨てて逃げるし、他にもやばいことがあったら普通に逃げ出していた。判断が速い。

 ウチダ君みたいなポンコツなのに、しれっとベテラン声優の釘宮理恵が声を当てているのが憎い配役。

 

 ペンギンの謎を追いながらも、好きなお姉さんとの交流が描かれる。話の主軸はこれ。

 

 キーワードのペンギンなんだけど、やっぱり私はペンギンが好きなんだな。普通に可愛いし、それだけで見ちゃう。小さい頃に「ピングー」とか「ながいながいペンギンの話」などのペンギン作品を楽しんでいたので、今でもペンギンが好きな訳だ。あとはマリオ64の雪のステージで出てくる親子ペンギンね。あれ、マジで可愛かった。

 

 アオヤマ君の理性的にして知性的なところは非常に子供らしくなく、最初は何だこいつ?と想ったのだが、見ているとユーモアも備えた面白くて良い奴だと分かる。後半に進むほどアオヤマ君がイケメンに見える。

 ペンギンの研究をノートにしっかりまとめている研究力がまずすごいし、分からないを説くために行動を起こすという、学校教科で言うところの総合的学習のモットーを心得いるのも素晴らしい。

 アオヤマ君の信念を持つ生き方は現代若者にも見習ってほしい。お姉さんも良いが主人公の彼も相当良いキャラをしていた。

 

 個人的にツボったのは、後半シーンで写るアオヤマ君のノートの内容。大人になったら彼女に「ぐんない(Good Night)」を言って寝かしつけると書いてるのが面白かった。だから主題歌も「Good Night」なのかな。

 

 アオヤマ君は大人になるまであと3千何日と計算してノートに書いている。大人の真似のつもりか苦いコーヒーに挑んだりもする。ガキの頃って早く大人になりたいとか想うものだよなと共感できる。そんで、なったらなったでやっぱり子供の方が良かったとかも言いがち。

 

 子供ならではの心理でもう一つ共感したのは、久野美咲ちゃん演じるアオヤマ君の妹が、どうして生命はいつかは死んでしまうのかとアオヤマ君に泣きながら問いかけたこと。そもそも産まれてくることが謎なので、こればかりは22世紀になってもまだ謎だと想う。実は私も「死」という概念を初めて知った幼い時、心底怖くて悲しくて涙したものだ。おっぱいおっぱい言ってるアニメかと想いきや、ここで宗教や哲学にも絡む「死」というワードを放りこんでくるとは意外にも観念めいたアニメだった。あとアオヤマ君の妹、可愛い。

 

 アオヤマ君と絡む他のキャラも良い。

 お姉さんにやや届かないが、学校のマドンナ的ポジの女子生徒ハマモトさんもかなり強いヒロイン性を持っていた。

 まず見た目は完璧に可愛い。絶対的マドンナキャラと想いきや、喜怒哀楽がはっきりあるキャラだと分かる。ガキ大将のスズキ君にガチビンタを喰らわせるし、普段は強気でもお父さんが失踪したことを受けると弱ってシュンとなっているのは萌えだった。

 アオヤマくんを真ん中に置いて、ハマモトさんとお姉さんでバチバチ状態になるのも楽しかった。

 

 後半の見せ所は大量のペンギンの大行進。お姉さんがペンギンを集め、ペンギンの大軍に乗っかってアオヤマ君とお姉さんが目的地を目指す。あれは少年の夢が詰まったシーンだったな。水の中をまるで「マクロス」のミサイルみたいに泳ぐペンギンの姿は印象的だった。

 

 何この変の話? と言っちゃえばそうな作品だが、夏の綺麗な風景をバックに展開する青春物語には何か胸がキュンとするものがあった。こういう不思議な一夏の奇跡的なことを描いた作品って心に響くんだな。

 とにかく好きな作品だった。

 

 

 最後に、おっぱいのことを考えると穏やかな気持ちになれるというアオヤマ君の精神コントロール術はためになったので、今後実践して行こうと想う。

 

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君の中のニュータイプが目を覚ます!「機動戦士ガンダムUC RE:0096」

機動戦士ガンダムUC RE:0096」は、2016年4月から9月まで放送された全22話のテレビアニメ。

 

 全7話の名作OVA機動戦士ガンダムUC」をテレビアニメ用に再構成したものである。

 

 これを放送していたことは知っていたけど、私は放送当時に完結していたOVAの第3話を見た段階で止まっていた。OVAを見てないのにこっちを見るのも何だかなと想ってチャンネルを合わせないでいた。で、オリジナルであるOVAを最終話まで見たのが今から半年くらい前の話である。

 

 今年に入ってUCのBD-BOXが発売され、それにはOVA版とTV版がセットで収録されていた。というわけで、今になって初めてTV版を見た。OVAのUCが2010年~2014年にかけて発売され、TV版が20016年放送でもう三年も前だ。時の流れは速い。

 

 改めて楽しんだガンダムUCの感想をつらつらと書いて行こう。

 

機動戦士ガンダムUC Blu-ray BOX Complete Edition (初回限定生産)

 テレビ用フォーマットで見たUC二周目だが、やっぱり良い。感動した。

 

 また同じことを思うけど、ストーリー構成も良いし、キャラも良い。そしてなにより絵がすごい!作画が鬼がかっている。ガンダムや他の機体も線が多いし、色の明度や発色もすごい。昭和の淡い色のアニメで慣れていたら、これを見てひっくり返ると思う。

 これだけの物だもの。7話を作るのに5年もかかるわけだ。

 

 やっぱり良いのがヒロインね。

 ミネバとマリーダのツインヒロインが最強すぎる。

 マリーダの人気がすごくて、それは演じた甲斐田裕子の力も大きいとコメンタリーで言ってた。まじでその通りだと思う。完全にイケメン女の声なんだよなぁ。好きだわぁ。

 

 今想うと、ミネバが着ている紫のローブはハマーン様のと似てるなぁ。ハマーンの背中だって見ているはずだから、ああして毅然とした強い女になったのかなとか考察してみた。

 

 TV版を見て新たに好きになったのが浅黒いヒロインのロニ。ララァとかフォウ・ムラサメのポジションキャラだったかもしれない。

 ロニの「バナージ、悲しいね」のセリフが忘れられない。

 

 UCをはオッサンキャラが格好良いんだよなぁ~。ダグザさん、ギルボアさん、オットー艦長、そしてジンネマン。皆強面だったり、ダグザさんなんかは殺し屋臭もするんだけど、それでも誠実な大人で父性があるんだよな。特にジンネマンは父性の権化。ジンネマンとマリーダの親子愛にはまた泣かされた。

 

 ダグザさんの歯車の意地論は改めて聞いても胸に刺さる。こういう上司がいれば良いと想う。怖いけど。

 

 TV版を見てからはオットー艦長が好きになった。

 いつもはうだつが上がらない感じのオットー艦長が、アンジェロに銃を突きつけられても「お前らテロリストには従わん」と啖呵を切るシーンは格好良かった。それを聞いた部下が小さくガッツポーズを取るのも良かった。

 

 この世には、年齢、男女、種族を問わず卑怯な奴が腐る程いる。戦争という汚れた世界に生きながらも、精神を清潔に保っているこれらのキャラクターはマジで素敵。こういう良い大人達が若いバナージを育て導くプロセスも素敵。

  

 この鬼がかったクオリティが日曜朝7時に見れたわけだ。そりゃテレビ版のキャッチコピー「君の中の可能性(ニュータイプ)が目を覚ます!」の通り眠い目も覚めるというもの。ちょっと前の日曜朝7時アニメといえば「かいけつゾロリ」とか「クラッシュギア」を流していたんだから、それらと比べるとUCはかなり贅沢。まぁ先に上げた2作も好きだけどね。

 

 テレビ版の新しい要素は毎話アバンにナレーションが入ること。これを池田秀一が読み、キャッチコピーの「君の中の可能性(ニュータイプ)が目を覚ます」も次回予告の時に言ってくれる。しかも優しい声で。


 OVAが超良かったんだから、何をどういじったところでこっちのTV版も良いにきまっている。面白いのはもちろんのことだが、TV版で良かったのは副音声がついていること。よゐこ濱口が司会となり、スタッフ・キャストコメンタリーが展開する。これが笑えて面白いし、ちゃんと作品説明もしていてためになる。

 

 コメンタリーで特に笑えたのは、ファンからはちょっと嫌われがちなリディ少尉を演じた浪川大輔イジリ。リディは嫌いにはなれないのだが、美しきマリーダさんを殺ったという22世紀になっても許されない罪を犯したからな。その上闇落ちしたキャラでもあり、ミネバに大失恋したこともありで、演じた浪川ごといじられていた。それにしても、マリーダを殺す展開はなんとかして避けられなかったものかと悔やまれる。

 

 原作者の話も面白かった。登場ヒロインのミヒロ・オイワッケンの名前の由来は、ミヒロは自分の嫁の名前、オイワッケンは嫁の故郷「追分」という地名から来ていると話していた。

 そう言えばミヒロを演じているのは豊口めぐみで、ガンダムSEEDでもミリアリアというだいたい同じポジのキャラで出ていたなと想いだす。

 

 主人公バナージ・リンクスは、シリーズとして「話が繋がる」ということで名付けたという。

 こういう一見下らない設定話もファンの心をくすぐる。

 

 バナージを演じた内山昂輝は、バナージを演じ始めた時にはまだ18の大学生だったとコメンタリーで言っていた。製作側からは、大学を卒業するまでに物語は完結すると聞いていたが、6話構成が7話構成に伸びたこととかがあって大学在学中にUCは終わらなかった。就活も考えていたけど、バナージ役を放り出す訳にもいかずで何も出来なかったという。考えようによっては、UCの製作遅延が内山を声優業界に繋げたとも言える。この話を聞いて、アニメだけでなく、役者の人生の方にもドラマを感じた。内山昂輝は会社員とかにならずにこっちに残って良かった。

 

 TV版ではOP、EDがあり、新規撮りアニメが見れる。これだけでもお得だった。

 第18話のみAimerの名曲「RE:I AM」が流れる特殊OPだった。「そばにいてと~」て歌うあの声、最高。

 

  聞くところによると、これより更に先のお話を「ガンダムNT」で展開中だとか。こっちは見てないので、円盤になったらゆっくりチェックしよう。

 とりあえすUCは神アニメだったので、22世紀にも残して行こう。

 

 

 私の中のニュータイプも目を覚ます!

 

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