こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

現代日本でも名軍師ここにあり!「パリピ孔明 Road to Summer Sonia」

 GWも深まり黄金の日々も終わりが見えてきた。終わったからには一気に色と輝きが抜けてただの日に戻るからなぁ。まぁそんなただの日にも味わいと趣と愛しさがあるってものよ。結局ゴールデンだろうが無色だろうが私の生きる日々は楽しい。

 

 5月の陽気がどうしようもなく心地よい休日。特に何もないのに春の陽気が手招きしているってだけで外に出たくなる。引きこもって一生活動したい思いでいる人間ではあるが、お外の陽気に誘われたならそれに乗っかりたい。これは太古から続く哺乳類の性だからもうどうにもならない。というわけでインドア派になりたいのにヒッキーにはなれない体質。今日もお天道様の下で行う光合成と呼吸が気持ち良い(本日は植物な心持ち)。織田裕二の偽物じゃないけど地球に生まれて良かったぁ~!

 

 じゃあそんな心身共にホッカホカに気分が良い本日のブログ活動に移ろう。

 今日はパリピな私と親和性マックスなあのパリピアニメにぶっ込んで行くぜ!

 

パリピ孔明 Road to Summer Sonia」は、2024年3月に公開された劇場版アニメ。

 

複数枚有 ムビチケ パリピ孔明 Road to Summer Sonia 番号通知のみ

 

 パリピ孔明ももはや懐かしい。そのくらいマジで色んなアニメがスパンぎゅうぎゅう詰めでめっちゃやるから、当時のトレンドだったあのアニメもすぐに過去のメモリーになるなぁ。アニメに限らず日本の娯楽はサイクルが速いってばよ。

 主演を張った本渡楓もこの間に一体何本のアニメに出たよ。ゴミから良作までたくさん出たよな(←好きな役者です)。彼女といえば今期の新作アニメにもよく出ているなぁ。順調に成長しているようで安心です。えーでちゃん見守り隊メンバーです。

 

 そういや去年は実写ドラマをやっていたとか。1ショットすら見たことがないのだが、ウチの母が見ていて「何これ?変なの。オモロイ。マンガのヤツなんでしょ?」とか言ってたっけ。そういや年寄りって漫画も絵本もアニメも、酷い時には紙芝居や人形劇すら全部まとめて「マンガ」っていうよね。その分野に絞ると棲み分けが横着なジェネレーション。

 

 実写をやったのも結構前に感じるのにアニメはもうちょっと前だった。アニメは楽しく見ていたし、OP曲の「チキチキバンバン」は謎に聴きまくっていたな。今年に入っても何回か聴いたし。アニメも曲も楽しかった。

 アニメをやったのっていつだっけ?と思って調べたら2022年4月から6月までの放送だった。へぇ~微妙な時を刻んでいる。もっと昔なようで、逆にもっと最近な感じもしていたが、きっちり2年前なのね。2年が速いんだか遅いんだかもうよく分かんない時になっている。私もここのところ忙しくしているものだから、時の流れに対する感覚がバカになっているようだ。まぁそうして忙しい中にあるのも決して嫌いじゃないのだけど。そんなわけで私の人生ってばいつだって気分上々↑↑だぜ!。

 

 で、その映画が来た。じゃあ見るかぁ。

 映画の内容はアニメの総集編になっている。それにプラスして新規のライブシーンを盛り込んでいるという。シンガー英子が、タイトルにある「Summer Sonia」という音楽イベントに殴り込むまでの道のりを刻んだ素敵メモリーフィルムである。英子ちゃん超可愛いぜ。

 いい感じに昔だからこれまたいい感じに忘れている。そんな中でも楽しかったとは覚えているので、この総集編を見ればきっとまた新鮮に楽しめるはず。確実となった理論を胸に、私はわくわくしながら見たのである。もちろん楽しかったので視聴後には気分上々↑↑だぜ!状態に持って行けた。人生楽しいっす。←気分上々↑↑って言いたい&書きたいだけなお年頃

 

 冒頭すぐのこと。あの有名な軍師 諸葛亮孔明が死んだ。死んだらどうなった?

 それはそれは不可思議なことに、現代日本に転生してきたのだった。場所はパリピの過密極まる渋谷シティ。←私とすこぶる相性が良さそうな街だが、いかんせん運命のすれ違いがエグくて未だ一歩も踏み入れたことがない。

 しかも姿、記憶共に諸葛亮孔明その人のままで転生して来ている。感覚的には転移っぽい。でもちょっとは若返っているっぽい。 

 出で立ちがゲームの「三國無双」のイメージのままで、現代日本ファッションから浮きまくり。あの格好のままくるから面白い。

 出落ち要素にするなら十分にパンチが効いているので、この初っ端の要素には当初結構笑ったものだ。これくらいの時期には、次の転生ものはどんな笑える導入で来るのだろうという転生大喜利待ちの流れが業界に確立していた。その波的にもかなり乗り乗り(またはノリノリ)なのが本作の良き要素だった。

 

 まずは久しぶりに会った英子ちゃん、とっても可愛い!華があるなぁ。ていうかこれ P.A.WORKS作品だったのか。忘れてた。どうりでどのギャルもイケてる仕上がりなわけだ。P.A.女はイケてる!が皆の共通理解。

 ここのところはクソアニメハントが楽しいからってことで、クソアニメーカーのMAHO FILM作品はじめ微妙にヘタった顔の女子が出てくるアニメばかり見て来た。そっちで目が慣れてしまった後に英子ちゃんに帰って来ると眩しずぎて視力が上がる。まぁ元々良いんだけども。

 

 英子ちゃんを演じる本渡楓の声は良いなぁ。変なアニメばっかり出ているけどとても好きな役者です。

 英子ちゃんの健康的なギャル感を演出する良き芝居。英子ちゃんのキャピキャピしないボーイッシュな感じが好き。健康的な腿が伸びる短パンルックスが良し。まずはギャルの精度とファッションチェック終わり。

 

 行倒れの孔明を自分の家に拾って帰って面倒を見てあげるのは人が良いけど、めちゃくちゃ怪しいおっさんを若い女子が拾って帰るのも危険よ~。英子ちゃんは優しいなぁ。

 

 英子がクラブで歌手を始めるまでの流れが結構複雑でシリアスだったのが印象的。こんなキャラ設定だったけ?と総集編を見てまた学びあり。

 一度は命を投げ捨ててしまおうと思ったところで素晴らしい音楽ライブを見た英子ちゃんは「死んでいる場合じゃねぇ!」とパワーをもらって再起出来たのだ。

 いいなコレ。死んでいる場合ではない、だから死ぬ選択肢を殺して今日を明るく楽しく元気に生きる。私も共感します。アニメとかその他楽しいことをやり尽くせていないのが未練で私はずっと現世に留まっています。英子ちゃんが死より生を選んだ理由には説得性があります。

 死ぬのが惜しくなるくらいこの世に楽しみを見出す。それもまた正しきパリピのススメ。または私のススメ。

 

 改めて孔明の順応性が高すぎる。スマホや加湿器など、現代の文明を何も知らないのに、すぐに慣れて渋谷シティの生活にも順応している。改めてあんな三国志オヤジが渋谷にいるのが面白い。絵面として浮きすぎだろ。

 英子は月英の転生後の姿だったのかな。その英子が売れないシンガーをしているのをもっと輝かせるために、孔明はかつて軍事で用いた戦略を応用して素晴らしきプロデュースを行っていく。そうして音楽業界で成り上がっていく英子ちゃんのサクセスストーリーが熱い。

 知略に長ける孔明の能力を戦争でなく音楽プロデュースにあてる発想は大変ユニーク。よく考えついたな。次元と常識をフル無視で考えないと行き着かないアイデアだ。

 

 三国志で見られた孔明の戦略を音楽プロデュースに上手く落とし込んだ展開は面白くて印象的。

三國無双」でも苦しめられた石兵八陣のトリックを用いて、ライブ会場で良い大人相手に迷子を誘発する作戦を展開するのなんて面白い。これは覚えていたぞ。

 泣いて馬謖を斬る例のネタ、周瑜から依頼されたありえん数の矢を短期間で用意した逸話なども盛り込んで英子のプロデュースに役立てている。

 うむ、これはインテリジェンスがあって面白い。この私はまさにインテリジェンスの塊だから、それを感じる作品に傾倒しがち。

 

 孔明が渋谷に来るなんてバカ丸出し妄想を初っ端の設定に持ってきたことで出落ちかと思いきやしっかり魅せる内容だな。まぁ仮に内容がクソみたいだったとしも、英子ちゃんの可愛さはそのままでずっとやっていけばそれだけで1クール分見れる。←結局可愛い子ちゃんがいれば甘く査定するヤツ

 

 ラッパーのKABE太人、覆面シンガーのななみんこと久遠七海らアーティストキャラも良い味を出していて物語を盛り上げてくる。

 KABE太人に食って掛かってくるゴツいラッパーの赤兎馬カンフーも面白かった。カンフーの声がヒプマイでもラッパーをやっている木村昴だったのも思い出。

 

 KABE太人の声って千葉翔也だったのか。知らんかった。滑舌良くラップをかましていた。今やっているラジオ「千葉翔也鈴代紗弓 ONSEN!SHOW・TIME!」を楽しく聴いているから、その関係で彼のことはここ最近でもっと好きになったぞ。応援します。

 

 ななみんのエピソードが結構重めだったのでここは覚えていた。自分のやりたい音楽性と事務所や客が求める音楽性に齟齬があり、そこで苦しむというリアルにありそうなアーティスト心理が見えるものだった。

 実際こういうのって本人が表立って言わないだけで裏ではあるんだろうな。歌一本で勝負したいのに、ダンスしてコスプレしてのアイドル路線にされる。ななみん達が辿ったそれと同じように、事務所の意見で方針を変えるしかないってこともきっとあるはず。

 

 普通に仲間とバンドをしたかったのに事務所から「絶対こっちのが売れる」と推されてやるしかなかったのが、なんかエロい服を来て覆面アイドルをやるトリッキーなパフォーマンスだった。まぁ確かにあの衣装は多くのお友達から受けそう。

 AZALEAのパフォーマンスを見ると「BABYMETAL」を思い出した。アレっぽい作風で音楽を売るグループかな。

 

 こんなのは自分ではないと分かっていてもどうしようもない自分がいるのも確かな話。その葛藤の中でなんとかやっているななみんの心情が分かる所が見ていて辛い。ななみんを助けてあげたい思いになります。

 そんなこんなの果に少女たちが仮面を脱ぎ捨てた青春の脱出物語にキュンときました。英子も良いけどななみんも可愛かった。

 

 AZALEAのプロデューサー役の真殿光昭の芝居も良かったな。彼の悪党な喋りが普通に怖くて良い。普通にイケボなんだけど、こういう高圧的な陰険パワハラ野郎めいた感じで喋っても良い味を出すなぁ。この感じでこられたらプレッシャーを覚えて忘れられないムカつきになりそう。←全て芝居に関する褒め言葉です。

 彼も好きな声優の一人です。出会えた良かった。

 

 ライブで10万いいねを獲得するミッションをコンプして次の道が見えた。まだまだこれから英子が成り上がって行くという所で終わり。

 これは普通に次が見たいかも。アニメ2期をやれば良いと思います。最近では続編制作の話があがっても「いらんいらん!もうそこで大人しく終わってろ!」とツッコんでしまう作品もちょこちょこある中、これは良い作品だから普通に続きが来るのを歓迎します。可愛い英子ちゃんにまた会いたい。

 

 楽曲も良かった。幻想ライブ無しで96猫がクラブミュージックを披露するのも見所。

 最後に皆でステージに上がって「気分上々↑↑」を披露するライブシーンは良かったぞ。あれはまさにミラクルナンバー。

 その後に来た最終楽曲としてテレビOP曲「チキチキバンバン」が流れた。テレビOPのままのアニメ映像も流れている。あのゆったりと踊るのがクセになるダンスも久しぶりに見れた。なんだかんだこのOP曲が一番覚えやすくてハマる。

 

 というわけでSummer Soniaへと続く歌姫物語が面白かった。

 私は陰キャパリピ共に心得があるので、パリピ孔明とも陰キャのKABEくんとも仲良く出来そう。というわけで彼らと再会出来る次回作を待ちながら今日も「チキチキバンバン」を聴いて踊ります。

 

 

スポンサードリンク