こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

禁断のグルメ「東京喰種 トーキョーグール」

 2014年7月~9月放送のダーク(すぎる)・アドベンチャー作品。

 現代日本では絶滅危惧種と言っても過言で無い、清楚お姉様系文学少女 神代利世とのデートにホイホイとついて行った主人公の金木研は、実は食人の化け物グールであった利世に餌として選ばれて襲われる。男女のデートから追う捕食者と逃げる餌の関係になった騒動の末に、金木は利世の攻撃で瀕死の重傷を負い、利世の方は金木を追い詰める際に工事現場の落下物の下敷きになって死亡してしまう。瀕死の金木に利世の一部を移植することによって金木は復活するが、利世の一部を宿したことで自分もグールになってしまう。金木のグールの性(さが)である人肉を求める誘惑と衝動に耐えて悶え苦しむ化け物ライフがスタートする。完全なる一般人の金木君が迷惑なことにグールとして人生リニューアルを決めこんでしまうという厳しい運命を歩む物語である。マジで恐ろしい。

東京喰種トーキョーグール Blu-ray BOX ≪初回生産限定商品≫

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  主人公 金木君がよく叫んでいるイメージのあるアニメ。絶叫せずにはいられないとんでも展開が多数の危険な作風アニメである。グロいのでボカシ解禁のBD版は特に注意が必要。作品に漂う「ザ・危険」な世界観は同じくグロいアニメの「エルフェンリート」や「喰霊ー零ー」を見た後と同じような、後味の悪さとやばい世界を覗いたという独特の高揚感を得ることができる。とてもおもしろいしこういうの大好物です。

 この年から目覚しい活躍を見せ始めた雨宮天ちゃんがかなり毒舌なヒロイン霧嶋董香(とうか)の役をしてそれまでの可愛い演技をするイメージを一新させる演技を見せている。

 金木を化け物の世界に引っ張り込んだ張本人の利世は化け物の本性を曝け出してからはミステリアスで怖くてそして会話の節々にエロさを匂わすクセのあるキーパーソンに仕上がっている。こちらを可愛い声で御馴染みの花澤香奈が演じたことも意外であった。こんな悪者なエロ女キャラを演じるのは彼女の演技の新境地であったと思えた。このように私としては意外な配役にびっくりでした。

 役者のことについては若手、中堅、ベテランの有名声優が担当して声優好きには嬉しいアニメであった。

 通称グルメと呼ばれるグールの月山さんが愉快にキモすぎる。衝撃のキャラクターだった。

 後半で金木が敵のグール ジェイソンに捕まって拷問を受けるシーンが凄惨すぎて萎える。ムカデを耳から入れるという他で聞いたこともないマニアックな拷問まである。 

 グロいけどバトルシーンは画が良く動く迫力ある仕上がりになっている。

 普段は偉そうに決めている警察の丸手さんが部下に愛車のバイクを壊されて泣くシーンがお気に入りのおもしろシーンである。

 グールの変身時の描写、戦闘時に出す武器や捕食器の作画が凝っている。人間側の使用する武器のクインケも細かく書かれていることから付属物や小道具の絵も気合が入っているアニメである。 

 

 人間とグールが反目しながらも同じ都市に共生している状態で、グールも普段は本性を隠しあくまで人間として社会生活をしている。化け物が人間の中で生きていかなければならない困難さとその孤独とを感じ取れるアニメである。それがよくわかるのがグールの味覚は人間のそれと違い、人間の食べ物はグールにとっては生臭くてとても不味いものに感じるということ、金木が好物であったハンバーグを食べられなくなって苦しむシーンは可哀想でキツイ。そして、空腹はどうしても人間の肉でないと補うことはできないということである。

 わかりやすく常に超化け物の見た目ではない理性や心も持つ人間に近しい化け物であるグールを描くのは、架空であってもリアルに近づき目の設定なのでグールの方にも感情移入して見ることができるのでおもしろい。

 グールの組織、それの殲滅を企む人間サイドの警察組織のどちらの内面状況をも平等に描き、両種族間の共存が叶わない悲しい都合は感慨深いものがあった。あっちにもこっちにも都合がありまた、正義があるのだとわかる。戦争が起きる反発する二つの心理がこういうことなんだろうなと何となしに頷ける。ただ血しぶきを上げてのグログロ化け物アニメではない深いテーマが隠れている気がする。

 

 あと、実写映画をやることになったけどソレは来世にでもゆっくり見ることにします。