こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

秋に輝け!我らの青春「キサラギGOLD★STAR -NONSTOP GO GO!!」その1

キサラギGOLD★STAR -NONSTOP GO GO!!-」は、2013年年9月5日に発売されたPSPソフト。

 

 ノンストップで輝く秋の青春物語です。秋という季節も青春の進軍には持って来いなのだ。

 というわけで昨年の秋の終わりくらいからプレイ開始したのだが、マジに色々あるのが人生ってものじゃないか。結果、クリアが翌年4月半ばまで持ち越しになったとさ(ていうか今日)。

 秋がすっかり春になって私の人生もまたまた楽しいことになった。秋の一本を春に振り返る、これもまた乙ってもの。

 

 しかしPSPってのも結構丈夫なもので、我が家では未だに現役だ。次に出た機種のvitaも閉まって今はSwitchで遊んでいる我が家のお兄ちゃんから「お前まだそれで遊んでんの?」って言われました。そうです、まだやるんです。だってあと200本近く遊んでいないPSPソフトがあるのだから。ふぅ~棺桶に入るまでに全部クリアは無理かな。

 

 本作OP曲の「Rolling Star☆彡」は、お耳に心地よい秀逸ソング。名曲っす。

 リズムが心地よく、おしゃれで格好良い。めちゃ聴いている。これを聴きながら書いています。

 


www.youtube.com

 

 

 ではタイトルに「ノンストップ」とある割には、プレイ記録に停滞期ありでノロノロプレイとなったこのゲームについて振り返って行こう!

 

キサラギGOLD★STAR - NONSTOP GO GO!! - (限定版) (書き下ろしドラマCD 設定資料集 同梱) - PSP

内容

 主人公少年 新田二見(にった ふたみ)は、平成も中盤が近づいた時分に住むにはなかなかのレトロな長屋で暮らしている。

 連なった古い家々には、彼の幼馴染達が住んでいる。同級生男子の瞳、女子の沙弥、翼、命の4人とは腐れ縁で今も仲良し。そこに二見の可愛い妹のいちかちゃんも加えて合計6人で仲良しグループが稼働中。微笑ましく羨ましい。 

 

 幼馴染ズは、それぞれ謎の腕輪を持っていて、それが仲間の証となっている。この腕輪なのだが、なんと月の住人より与えられたものだった。とある条件によって光り輝くこの腕輪の正体は一体なんなのさ?月の住人もなんなのさ?

 彼らがタイムカプセルを埋めた幼少期から謎のエピソードは続いて行く。

 

 謎は謎で始末せねばならないが、皆は今が青春の盛りの学生でもある。これから始まる秋の学園祭に向けて、各員は才能を用いた活動に打ち込むのに忙しい。

 そんな中、我らが二見くんは何かの才能を活かした活動をしているわけではない。彼は仲間達のサポート役に回ることに専念し、その中で何か色々起きてしまい……そんなこんなの末、皆の秋は黄金に輝いていくのである。

 

 まぁ月も地球もどこを見ても青春野郎は忙しいのさっていう話。

 

 以上、雑な内容説明でした。

 

感想

 皆大好きサガプラネッツのヒット作です。サガプラ女は大変イケる!で有名なので、やはりギャルズがナイス。 

 

 もちろんPSPの限定版を購入して遊んだのだが、その限定版外箱に書かれたキャッチコピーが素晴らしい。良き文言だ。感銘を受けたので以下に記載しよう。

 

「いつの間にか、友達だった いつの間にか、秋だった いつの間にか、恋だった」

 とあります。

 めちゃ素敵!

 

 そうなんだよな~。全部「いつの間にか」のことなんだよな。これからそれが来るという兆しを感じることは大体の場合無しで、秋も友も恋も気づけばそこにあるしいるしで、感覚的には自然発生系。私の青春もそうだった。いつだって今でなく後になって気づくパターンが多い。とついつい語ってしまうくらいに共感出来る文言でした。これだから秋に始める青春はやめられない!←結局どの季節でもテンションが高いヤツ。

 

 プロローグで二見くんが不思議な夢を見て、起きたらすぐにも幼馴染ズと戯れ合う良き青春ライフが見える。

 これが良い!幼馴染とわちゃわちゃする青春ライフ。先に遊んだ「リトルバスターズ!」でも同じ事を思ったが、やはり幼馴染との仲良し青春ライフは良い。

 憧れるんですよね。声を大にして言えるんだけど、幼馴染がいた事がないんだよな。幼い頃に馴染んでいないと駄目だから、生活環境の都合から後天的になんとかなるものでもないし。近くに家が、つまりは子供がいない高台で育ったからすぐに馴染める同年代と御一緒したことがありません。

 

 皆でわちゃる共通ルートが大変楽しかった。

 皆で学校に向かうが、6人グループでチャリを3台しか持っていないから二人乗りが3組出来る。それで学校に向かうのが何かリアルかも。誰が運転して後ろに座るか都度話あっているのとか可愛い。

 でも交通違反だし、校門で待っている富良峰委員長にも交通違反&校則違反だと注意されている。なので二人乗りは止めましょう。

 

 興味深いのは、それまで普通の学校だった高校が、最近になって特待生制度を設けたこと。二見は凡人として描かれるが、妹を含めた他の仲良しメンバーはそれぞれ一芸を買われて入ってきた特待生。

 しかし外部に向けて華を持たせようと展開した特待生制度について良く思っていない関係者もいるとのこと。入って来ただけで安心は出来ず、何かその道で成績を残さないと特待生の看板を守るのが危ない。そんなちょっとリアルっぽい都合を岡部先生から聞けるターンがある。

 これを聞けば、組織体制が変わることで学校の大人達に生じる面倒が色々あるんだなと分かってくる。

 ちなみに私の学校はオール凡人の暇人で特待生制度なんてありませんでした。一部ではクロマティ高校レベルで受験突破が簡単な学校だと評されていた。つまりダメダメ。

 

 攻略ヒロイン達との個別イベントは、マップ移動時に簡単に狙って行けるように設定されている。

 メインとなる4人のヒロインの個別ルート突入はとても簡単。この4人以外にもおまけシナリオが多数追加され、追加で攻略出来るヒロインも+αがやや過ぎる数存在する。 

 厄介なのが、その+αのヒロイン攻略ルートの開拓。こっちの方が突入が難しい。選択肢をミスったら即死でルート開拓失敗に終わることもある。要注意です。

 

 では肝心なヒロインズとの思い出を振り返ろう。各員大変萌えて個性的で面白い。キャラ萌えゲーとして優秀な布陣でした。

 

ヒロイン

 もちろん攻略順で記載して行くぞい!

 とりあえずヒロインズの制服姿が良いよね。2次元でしか無いんじゃないかな~っていう赤いブレザーで学校に来るから華やか。ギャルゲー制服には作品ごとに色々なデザインがあって面白い。そこもこの手のゲームをプレイする上での楽しみっす。

 

新田 いちか

 妹である。もちろん超可愛いのである。

 私がこの手のゲームを遊ぶ場合、同級生は後回しにして、妹か先生がいるならまずはそこにぶっ込んで行く。

 同級生なんていくらでもいるが、攻め込んで行ける先に妹と先生の選択肢があるなんてのはリアルならそんなに無い。まずは「無い」そこをさっさと行ってしまいたいのが人の真実である。

 

 というわけで最初に遊んだいちかちゃんルートが一番楽しかったかもしれない。これはアタリのツンデレ妹枠。

 

 二見の同級生ヒロインズはそれぞれおっぱいがあってスタイルも良いお姉さん。いちかちゃんが一番ちんちくりんでロリ。でも一番元気でバカっぽいかも。

 

 金髪で華のあるお嬢様に見えるが、腕利きの剣道女子である。

 いつも竹刀を持っていて、私生活でも何かあれば取り出して打ち込んでくる。お兄ちゃんがバカなことをすればツッコミとして打ち込んでくるし、デートをするようになっても持っていたら落ち着くってことで携帯していつでも打ち込めるように備えてくる。

 生粋だなぁ。どこまで生粋かっていうと、最後の結婚式のシーンでも竹刀を持っていたからマジモンだな。可愛いっす。

 竹刀を振る掛け声が「ちゃあちゃあ!」なのは可愛い。

 

 ふたにぃ呼びが可愛いし、お兄ちゃんと二人で安心した時には一人称の「いちかちゃん」が出てくる。よそ行きでは封印の一人称が己の名前、それも可愛いギャルが扱う。そうなれば萌えますなぁ。

 

 いちかルートは月の住人の事に結構触れているので、物語の確信に割と踏み込める。

 二見くんは、普段なら冷静に周囲を見る割と落ち着いた男なのだが、妹が絡むと結構アホくなる。そこが面白い。

 こいつが妹大好き人間で、妹ラブのノリを見せると妹からうざがられてツッコまれる。この兄妹漫才のノリが愛しい。

 

 このルートの面白い所は、妹が絡むと面白くなる二見の暴走。

 女装して剣道部に潜入するのなんて普通におかしい。まさかのトゥルールートでも女装二見が再登場するのは笑った。

 最初はまともかと思ったけど、結構ノリよくおかしくなれる奴だったことで二見くんに好感がもてます。

 

 妹のことが大好きお兄ちゃんから独り立ちするため、いちかが意地になり、それで揉めて深まってで仲良くやっていく兄妹の物語が見れて良かったっす。

 いちかちゃんが兄貴任せにしていた飯の準備に挑戦するターンがある。頑張るけど不器用なので失敗しちゃうのがなんとも愛しい。応援したくなる。

 いちかがトンカツを食っているシーンがやけに印象に残る。肉食系剣道娘なのね。

 

 父が亡くなり、母は出て行って兄妹ふたり暮らしという家庭の事情も描きつつのハートフルファミリー劇の要素があった。

 

 いちかの中にいるもう一つの魂のにちかが外に出てきて、二人の妹が萌えの襲撃をかけてくる不思議展開になる。黒髪のにちかもそれはそれで良かった。

 

 このルートでは二見のお兄ちゃん力が発揮される。いちかちゃんの妹属性能力もすごいのだが、二見のお兄ちゃん力も並のものではなかった。

 剣道部の女子たちが、二見の妹になる権利を賭けて河原で決闘する流れはバカいもので笑えた。

 

羽音々 翼

 スタイルの良い学園のアイドル。ピアノの天才で大変可愛い。

 

 この手のゲームにたまにいるポジで、初手から主人公にベタ惚れしているヤツに該当する。スタート段階から翼の二見スキスキ度はカンストしており、すぐにも次のステージ行けるようになっている。ヌルいぜ。だがそのヌルさに用があるっていう秋もある。

 

 彼女を見た時に割と強めの既視感に襲われた。なんだろう?とゆっくり思い巡らすと「撲殺天使ドクロちゃん」だなと結論が出た。見た目がちょっとドクロちゃんぽい。あれってホントおかしいアニメだったよな。好きだったけど。

 

 よそ行きの態度を作りまくる子で、外では学園のアイドルらしく上品に、でも二見にはラブラブ。そして腹黒い人格が備わっていて、腹の中の声はプレイヤーにとって一切隠れない仕様になっている。外面と内面がユニークに違っているのが良い。どちらにせよ可愛い良い子です。

 

 色恋にまつわる二見の勘がどうにも鈍く、翼をモヤモヤせてばかりだった。個別ルートに入ると翼の方から熱烈に告白してくるイベントある。あそこは良かったです。情熱的乙女のラブハートには萌えました。

 

 同じピアニストの稲垣さんが翼にちょっかいを出してくる。この子も面白くて可愛いギャルだった。ラッキースケベかましで二見が稲垣さんのおっぱいを鷲掴む展開がある。ラッキースケベは神より与えられしギフトだな。

 

 付き合ったら飯を作りに来てくれるのだが、男子はだいたいカレーで!というざっくりな目算で翼ちゃんは連日カレーしか作ってくれない。

 そりゃ好きは好きだけど連日は飽きる。だがそれは言えない。そこの文句は押し殺して、男なら黙って食うべし。なんだかんだその態度で行こうとする二見くんはいい奴だと思う。ちなみに私なら30食でも連続でいける。

 カレー出来上がり時のCGがある。そこで見せる翼の笑顔は超グッド。

 

 キャラ萌え要員としては合格だが、翼ルートだと特に月関係のファンタジーに攻めていかないため、謎回収が捗らない。まったり青春がしたい人にはおすすめルートだった。

 

藤丸 命(ふじまる みこと)

 可愛い!いちかちゃんが一番好きで、次点に来るイケてる女が彼女だったかもしれない。

 

 黒髪クールビューティー。かと思いきや、朝早く二見くんが寝ている所に突っ込んで来たりと、言動の隅々までは読み切れないキャラだった。面白い子です。

 瞳に対して当たりが強い。あの当たり具合は良いと思います。あのくらいのイジられ、または虐められ方ならほど良い刺激で良い距離感で結果心地よい。

 

 絵描きの才能に長ける美術女。よくスケッチしている。ぶっちゃけ彼女の方がいちかよりも剣道ギャルに見えるけど、繊細な絵描きなのね。

 二見の注文で、天使のように可愛いいちかちゃんに本当に羽とかつけてマジに天使ぽく描くシーンが好きだった。妹が絡むとこいつはすぐにおかしくなると命ちゃんの方でも理解している。

 

 このルートでは、命の家庭環境に攻め込んでいく。こちらの家はシングルマザーとのふたり暮らし。その母も実母の妹と設定されてちょっと複雑。

 命の母がもっとおばさんかと思ったら若いギャルの見た目で嬉しかったっす。←正直者

 

 母が結婚して父が出来る流れになるが、新婚生活に自分は邪魔だからと独り立ちを考える。命も若い学生の割には複雑な事を考えている。

 バイトをしてお金を貯めてしっかり者だな。そんな彼女の突飛な行動は印象的。

 娘を任せられる男がいるなら母も安心して新婚生活をエンジョイ出来る。だから二見には将来を誓った相手として恋人の振りをしてくれと提案してくる。

 母を想う冷静な子かと思いきや、この提案はちょっと焦って冷静さが微妙に足りていないような。

 母もやっぱり母ということで、娘の浅い考えと二人の浅い男女関係値をすぐに見抜いてしまう。やるねぇ。

 

 こんな感じに最初は嘘から始まる二人の恋人関係だが、それが段々とマジになっていく。そうして楽しくラブな秋が深まっていく。それが良い。

 

 途中から命の腹違いの妹の冬理ちゃんが参戦の流れになる。

 この妹ちゃんが命に辛く当たってくるターンには胸が痛む。冬理は冬理で家族を想っていて、その都合で命に辛く当たることになる。だからすぐに「黙れ小娘!」とは言えないんだよな。 

 命の出生、現在の暮らし共に簡単ではなく、結構複雑だ。

 

 こちらのルートでちょっとファンタジーだったのは、命の相棒のオコジョのまーくんの正体。まさかそういう都合でまーくんが存在してあのオチなのか。そこは印象的。

 

 命が消しゴムの代わりとして食パンを探しているが売り切れているというシーンがある。そこで二見が、食パンしか食えないくらい小遣いにこまっているのか、じゃあクリームパンを差し入れようと気を利かせます。

 この親切心からの勘違いで求めていないパンが巡ってくるのは、O・ヘンリーの短編小説にあったやつだな。O・ヘンリーオマージュなのかなと一人でニヤッとしていました。

 

 つづく

 

koshinori.hatenablog.com

 

 

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