遠藤 沙弥(えんどう さや)
センターヒロインちゃんなものだから、彼女のルートが一番物語の根っこを掘っていく内容になる。重要キャラであるので、萌え要素としてもしっかり作り込まれておる。
学園を代表する歌姫で、実は月から来たお姫様でもある。一番ファンタジーしているギャル。可愛い。
今をときめくギャルには珍しい一人称が「わっし」のギャル。この顔でわっしは笑った。現代女子で「わっし」使いはまずいない。
他によく言うセリフが「ぎゃお」。AIRなあの子みたい。
一番男子なノリでイケる幼馴染だと想う。時におっさんのノリで来ることもある。
ボヤボヤして変なことを言う女子かと思いきや、意外と周囲を見ていて、友人に異変があればさっと気付ける。勘がよろしい。
ポイントは素晴らしい絶対領域を作って学校に来ること。リボンがついた可愛いニーソで良いゾーンを生んでいます。ナイス。
雰囲気的にちんちくりんぽいのだが、結構おっぱいがあるお姉さんです。
言動が読めない彼女のギャルい魅力に二見くんが翻弄されているような~。翼の時とは違い、今回は二見くんの方から沙弥が気になって仕方ない。沙弥にドキドキしている二見くんは実に思春期の男子らしい。
普段から女子女子したノリでないだけに、付き合い初めたての沙弥の出方が初々しい。あくまでちょっとずつラブって行く。
一番イチャラブしているルートだった。二人きりの時に沙弥が見せる女子な部分にキュンです。
このルートでは、同じく歌姫の久遠 三日ちゃんと音楽ライブバトルが勃発する。そこで沙弥ちゃんは、二見くんプロデュースの楽曲「狼男が恋をした」をぶちかます。これが面白くて可愛くて笑える出来で良い。狼男というファンタジーをテーマに、人間も共感出来る等身大のラブを歌っている。ネタソングかと思いきや結構マジに頷きながら聞ける。好きな曲です。楽曲に乗せて「ぎゃおぎゃお」言う沙弥のボーカルも良し。
途中で沙弥の兄貴のコウタロウといういけ好かない野郎が出てくる。こいつがキザに決めたつもりがなかなかのマザコンで、ママを感じれば「ママぁ……」と呟いてしっかり感じ入ってしまうのがキモ面白い。
喫茶店のお姉さんの奈々子さんを見た時、女装した二見を見た時にもママを思い出してマザコンモードに入っていた。そこも笑う。二見はないけど奈々子さんは確かにママ味があったかも。
月に帰ることが宿命付けらていることで、後半は沙弥が帰るのをなんとかしようと幼馴染ズが奔走する熱いターンがやってくる。幼馴染大集合で熱いっす。
ここはマクロスばりの音楽バトルで「俺の曲を聞けぇ!」の勢いで二見くんがギターの弦をベンベン鳴らして魂の音撃をぶちかましてなんとかする。理屈少なく熱任せに行く怒涛の展開も好きでした。大人しく理屈を突き詰める文学も良いが、オタク脳だとこういうノリも気持ち良い。
沙弥の歌姫姿は美しく、そしてちょっとエロくて良かったっす。
久遠 三日(くおん みか)
PSP版で新たにヒロイン昇格した歌姫ギャルです。もちろん可愛い。この学園は可愛いギャルばかりだな。
沙弥信者なのは分かったが、後は言動が読めない。会って話す度にテンションが異なることで真意が読みにくいトリッキーさも持っていた。まぁ実際にギャルなんてそんなもので、寝て起きての度に対人の出方も変わるってものさ。
沙弥の物語とも深く関わる人物だから、沙弥ルートから分岐してこちらに入っていく。この選択肢も慎重に行かないとフラグがポッキリ折られるから注意だ。
沙弥という強い輝きがあるから自分は影くらいに想って、力のある歌姫なのに自己肯定感がいまいち弱い。もっとぐいぐい行け。
三日には三日の良さがあるからそっちを磨いて輝け!と二見くんが背中を掴んで押してすることで、三日は独り立ちするのである。良き。
最初は推しの沙弥の周りをうろちょろする邪魔者ってことで、こちらを敵視するターンもあり。そこから段々懐いて来て、デートするようになったらとても可愛いからキュンです。
最初は先輩呼びだが、恋人になって君呼びになる。その関係値の進化にもキュン。
このルートでも出てくるコウタロウさんがちょっと面白くて結構ムカつく。ヤツをぶっ飛ばすしかない。
自分に自信がない歌姫が最終的には覚醒するサクセスものとして楽しめました。
サブヒロイン
メインどころを堪能した後には、別腹で楽しめるサブヒロインもいます。しかも割と大量に。どれもメインで行けるくらい可愛い。
先生ヒロインの岡部先生のルートが無かったのは残念だった。
蓬田 奈々子(よもぎだ ななこ)
まさか攻略出来るとは思わないから、後でルートがあると知ってビックリっす。
二見の担任の岡部先生と同じ年だからまぁまぁ年上で、全然ありな範疇。
翼と同じピアノ弾きのお姉さん。というわけで翼ルートから分岐してこちらに突入する。翼のために良かれと思って奈々子さんから色々話を聞いている内に好きになっちゃいます。まぁ仕方ない。
しかし一生懸命練習している裏ではそんなことになっているなんて知ったら翼が可哀想。でもそれが愛の真実だから仕方ない。自分が選ばれないルートになれば翼の恨み節が聞けてそれはそれで面白い。
+αのルートなので短いが、喫茶店で大人のお姉さんとラブるってことで香ばしい萌えルートでした。これまで幼馴染達とラブって来た後で大人のお姉さんとなったらドキドキもすごいっす。
お姉さんではあるものの、相手は恋愛経験なし。なので共に初々しくゆっくりラブって行きます。良い。
岡部先生と同期だから先生も出番があるルート。岡部先生のルートもあれば良かったのにと思います。何かと二見を廊下に立たせ、そこから説教ルートに持って行くちょっと怖い先生なのだが、美人女教師から受けるお叱りならまぁそれもお得かなってなるから結果良い。
岡部先生と奈々子さんの同期ならではの絡みも癒やされます。
富良峰 英子(ふらみね えいこ)
おぉ、委員長も美しいからなんでメインの攻略勢じゃないんだって思っていた。彼女のルートもあって良かった。声が「リトルバスターズ!」の委員長ヒロインと一緒だから懐かしみがすごい。
でもキュンラブよりかはおまけのおふざけルートで笑う。これはこれで良いが、もっとマジにラブっても良かったかも。
あとおまけに、彼女の仲間の剣道女子 桂子ちゃんと朧さんとのラブにも分岐していく。朧さんには完全に襲われているじゃないか。美少女揃いの中で、朧さんだけはごついパワー系で全然萌えないお笑い要員だった。
いちかルートの発展形で、こちらでも二見のお兄ちゃん力が発動。剣道部の3人娘それぞれが妹になりたがって兄としてめちゃ慕ってくる。この展開もおふざけで笑う。
ルートのミッションで、夜の学校に出る猫のあやかしを退治する流れになる。「Kanon」で見たような展開。
こいつらも「月詠の4剣士」という栄誉あるジョブと任務を担う割にはフザケていたな。
でもいちか合流後に二見も混ざってポーズを決めるのは好きだった。サクラ大戦みたく、ミッションコンプ後には名乗りと決めポーズをやりたくて仕方ない連中で笑う。
↑
萌え~なショットも多くあった中、このCGが全部の中で一番好きだった。3人版、4人版の決めポーズショットもあったが、やはり全員集合の5人ショットが一位だな。
ギャル攻略脳よりも先行して出来た特撮脳が頭に詰まっているものだが、こういうのに反応してしまう。しかし良いショットだな~。
思い出ショットとしてココに記録しておこう。いちかちゃんが一番可愛い(金髪の娘)。
霧島 冬理(きりしま とうり)
命の腹違いの妹ちゃんである。実はまだいたいちかちゃん以外の妹ヒロイン。これは捗る(青春が)。
最初は命の周りをうろついていて「何こいつ?」だったのだが、後で真実が分かった時にはシリアスでびっくり。
命ルートだとすごい噛みついてくる。命の存在に親が苦しむことを気にしての牽制だから、彼女にもまぁ分かる事情がある。
命ルートだとガンガン攻めてくるからちょっとムカつくとも思ったのだが、そこで下げたイメージの救済になる個別ルートがあって良かった。なんだかんだ家族想いで良い子なのよ。
個別ルートでは精神の暴走からの二見への依存が見られ、ちょっとヤンな乙女の部分も見えちゃったかも。
二見が命を守って自分の味方をしてくれない。そう感じた時の態度が結構危うい。心に抱える案件が案件なので分かるが、それにしてもちょっと心配になる危うさ。寄り添い守ってあげたくなります。
命と同じく目に見えてキャピキャピした感じはなくクール系寄りだが、デレるターンもわずかながらあるのでそこは良い。パワフルで喧しいいちかちゃんとはまた違った妹力があって好きっす。←結局どの妹でもイケちゃう人
田辺さん
どこのルートにも行かないバッドエンドになるのだろうが、それが田辺さんと付き合うルートである。
この娘なんだけど、可愛いんだけどあっちこっちに気が多いラブが暴走した結構変な女子なんだよな。こいつオモロイっす。笑う。
最初は瞳が好きと言うが、次にはいちかちゃんら女子も好きになり、もっと意外なことにおこじょのマーくんにも恋をする。何でも良いんだな。
最後の最後で主人公くんを好きになって付き合うが、その後にイケメン女子の稲垣さんのことを好きになっているっぽい。多分田辺さんとは長続きしないだろうなぁ~と予感させて終わる。
田辺さんにいちいち呼び出しをくらって恋の悩みを聞く謎ターンに笑わせてもらいました。
TRUEルート(瞳ルート)
全部のヒロインを片付けて「ふぅ、終わった」と思ったところで、そういえば忘れていた二見自身の夢の話に迫る最後のTRUEルートがやって来る。そしてギャルの内部をバラすばかりでお預けになっていた友人の瞳くんの夢についてもココでしっかり言及される。
この最終ルートの途中までだと、男の瞳がヒロインなのか?とハラハラしたが、まぁなんとか大人しく着地出来た。
瞳が腕輪に願って受けた恩恵についての経緯はまぁ分かったけど、それを失うことでああいったシリアスな態度に出たのはしょうもねぇって思えた。瞳ルートの肩透かし感は予想外のものだったので、逆に面白かった。
ギャル達も良かったが、男友達の瞳の存在も良かった。瞳は爽やかイケメンで良い。
男なんて臭いから嫌いと言って他とは群れようとしない瞳の言葉には深く納得。そうなんだよなぁ。年頃の男子は思っきし汗臭いし、そこから若さの盛を過ぎておっさんになるとまた別口の臭いシーズンがやって来る。男っていつだって一定数の嫌い票が入るんですよね。←で、票を入れているヤツがこの私だったりして
その瞳が二見のことだけは臭くないから好きといつまでもつるんでいる。この関係性が良いよね。
瞳との絡みで思い出深いのは、幼馴染ヒロインズの風呂を覗くミッション。TRUEルートではない割と序盤の銭湯のシーンでそれがやって来る。
長く幼馴染をやって来たのに裸のひとつも見せないのはケチい。というのが覗きを正当化させる瞳くんの考えだった。
なるほど、分からないようで分かること言ってる。納得だ。
こういう幼馴染関係ありきの男子との会話シーンもなんか良いなって思う。私の中の男子の部分が暴れる作品でもありました。
二人がちびっ子の時に、名前が「ひとみ」と「ふたみ」なことから、数字的にどっちの名前が勝った、負けたと小競り合いしている回想話が可愛かった。
TRUEルートの中盤で二見の力が覚醒し、どの女子にもモテモテのハーレム展開に突入しかける。入口くらいで終わります。
沙弥ちゃんが思わずペロッとしたくなるレベルで良い男度が上がった状態になって面白い。
二見の物語のラストでタイトル「キサラギGOLD★STAR」のタイトル回収が成された。なるほど、確かにゴールドスターだ。
二見くんが長屋に帰還したところで「おかえり」エンド。綺麗に締めました。
まとめ
全ヒロイン攻略+主人公自身と瞳の真意に迫る物語、これら全部を合わせると中々のプレイ時間になる。意外にもボリューミーで長く楽しめました。
主人公達の幼少期から続く月の住人にまつわる物語にはSF性があり、そこと絡めて展開する少年少女の夢や青春の物語には清さがあった。若さをもってすれば共感できる大事な思いがテーマになっているのも良し。
メインどころが幼馴染同士ゆえに見える賑やかさも好きだった。そこのところが濃く見える共通ルートがかなり楽しかった。
でも個別ルートに入ってラブればどうしても二人の共同作業となるため、他のキャラの登場が減るわな。そこはちょっと寂しい。
いちかちゃんは他ヒロインルートに入ると剣道部の長期合宿に参加してしばらく消えるので寂しかった。妹は手の届く範囲にいる内にしっかり愛しとけという教訓が得られました。
真剣にラブったり人生について考えるシリアスターンもあるが、ギャグ展開も結構多くて楽しかった。二見のシスコンぶり、剣道部3人娘の絡み、あとは田辺さんと、笑える要素も愛しい。
音楽も良い。まずはOP曲の「Rolling Star☆彡」は格好良くてマジでハマる。
挿入歌の「狼男が恋をした」も電波ってはいるものの面白くてハマる。
システム画面で流れる「パパラ~」言ってる歌も謎に耳残りが良い。
とにかくいちかちゃんに大変萌えたのが一番の楽しい思い出になりました。
黄金の秋には輝く青春を。後で気づけばそうだったってことも結構あるよね。秋に弾ける青春もラブも乙だねって思える良いゲームでした。
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