こしのり漫遊記

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南海は怪獣パラダイス「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」

「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」は、1970年に公開された特撮映画。

 特撮映画をやらせたら強い!でお馴染みの東宝さんがリリースした3大怪獣揃い踏みのエンタメ巨編です。

 

 こちらはめっちゃチビの頃に父にビデオを見せてもらったことがある。1作で三体の怪獣が出てくるのでお得。

 子供なんてのはとにかく怪獣がたくさん出てくればそれだけで楽しいから。というわけで大変楽しく見たものとして記憶しているが、なにせ古い話なので怪獣のこと以外は何も覚えていない。シナリオの記憶が皆無。

 この夏休みに久しぶりに見てみるとしっかり楽しかった。このオールドな特撮感がたまらない。良い熱量で頑張って作っているよな。

 

 では懐かしの名作を見た感想と行こうか。

 

ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣 [東宝DVD名作セレクション]

 

内容

 木星調査に旅立った無人ロケット ヘリオス7号は消息不明になってしまった。それがある日南海に降り立った。

 週刊誌カメラマンの工藤太郎はそれを目撃していた。後日彼は落下点近くの孤島 セルジオ島を訪問する。

 本土と遠く離れたそこに観光の新たな可能性を見出す輩がいた。彼はその宣伝取材の仕事を受けて島に来たわけだが、同時にヘリオス7号の謎も追うべく情報を集める。

 島には不思議なことにイカの怪物 ゲゾラが襲撃を仕掛けてくる。その後にはカニの怪物 ガニメ、亀の怪物 カメーバと休憩少なく島は恐怖に襲われる。

 怪獣発生の原因はヘリオス7号に寄生した謎の地球外生命体にあった。アメーバ状の謎生物は海の生物に寄生して巨大化させていたのだ。

 地球の平和を脅かす宇宙生物をなんとかするための戦いが南海で勃発。人類に明日はあるのか!

 という楽しいお話です。

 

感想

 今日日一体どこにあるのだろうと思えるくらい文明が栄えていない小島で事を構えることになる。島の原住民のオールドぶりがすごい。

 以前日本軍が立ち寄った過去があることから島の人々は日本人に対してウェルカム状態です。日本軍の大和魂の売り込み方が良かった。

 

 東宝ものでよく見る佐原健二がここにも参戦している。正義サイドの取材カメラマンの役ではなく、金の臭いに敏感な組織が寄越した産業スパイの役で島に上陸する。

 これから観光地になって一儲け出るかもしれない島を調べに来る産業スパイってことでなんか生々しい話だな。実際に田舎を派手に観光地化しようってなるとこういう輩が湧いて出てくるものなのかな。

 佐原健二のちょい悪役も良し。しかしハンサムな顔してんなぁ~。声も良いし。 

 

 島を襲撃した3大怪獣の正体は巨大化した海の生物だった。それを可能にしたのが木星帰りの探査機に寄生していた謎の宇宙生物。こんな感じで宇宙船を打ち上げて帰ってきたらよその星の面倒がくっついていたというパターンは他の特撮でも割と見るような。よその星の物を持って帰って来るとだいたい面倒臭いことになると心得ておこう。

 宇宙生物は人間にも寄生する。後半では佐原健二演じる産業スパイくんにも寄生する。操られた佐原健二が悪者になるが、最後は人間の熱き魂を燃やすことで支配から逃れる。寄生されたまま彼が死を選ぶことで宇宙生物もお陀仏となった。最後は佐原健二がちょい悪から光落ちして良いヤツな終わり方だった。

 

 宇宙生物の弱点がイルカやコウモリの発する超音波というのが意外なところ。これは当初全く読めない攻略法だった。

 そもそも得体の知れない化け物だから、その退治方法もなかなか読めない意外なものだったってわけね。

 島の皆さんにとっては、怪物をやり過ごす頼みの綱が洞窟にいるコウモリさんになったわけだ。コウモリ捕獲作戦も印象的。敵に操られた佐原健二が大事なコウモリを撃退してしまう面倒を起こすこともあった。邪魔すんなよ。

 鳥獣保護法でコウモリは勝手に始末したら駄目って課長が言っていたなぁ。じゃあこの産業スパイにはゲンコツだと言いたいところだが操られていたのでまぁセーフにしておくか。

 こうしてコウモリが地球防衛の切り札になることもある。家に住み着いてウザいからといって始末しまくるのは止しといてあげよう。

 

 OPでは登場怪獣3体がワンショットに収まる形で出てくるが、作中では3大怪獣が揃うことはない。そこがちょっとがっかりかも。

 まずはゲゾラが上陸。人々が結束して退治することで退場。次にガニメが来てこれも退治。最後はガニメの二匹目とカメーバが出揃ってバトルする。ゲゾラの存命中に他も出てきてよと思ったね。

 

 東宝といえばタコやイカの足が元気系の特撮が得意。ゲゾラのウネウネ足も元気に動いていて良かったな。やっぱり触手の化け物って真っ向勝負の特撮的でもアニメとかのエロス成分としてもオールOKで良しなものだな。あとイカが食いたくなった。

 ガニメの固そうな感じも良い。東宝甲殻類の怪物なら他にエビラもいるが、どっちも良いな。ガニメだけ出番が二回もあるので優遇されている。

 最後のカメーバは可愛い。顔を1回引っ込めて勢いよく飛び出すことで破壊力抜群のヘッドバットを食らわすアレは見ていて結構面白くて可愛い。うちのお兄ちゃんなんてカメーバの名前だけでウケていたくらいカメーバにハマっていました。大映ガメラと比べると弱そうなカメ怪獣だった。

 終盤では宇宙生物の洗脳が解けたことでガニメ、カメーバが野生の本能から衝突。最後は二体が相打ちで火山に落ちてエンド。火口に落としてエンドの怪獣特撮もいくつか例があるような。

 

 文明が栄えていない小島を舞台に超ヤバい化け物とやりあう人々のガッツが逞しい。ここでは軍隊の応援もなしに、少ない人間達が限られた物資でやり過ごすのみだった。 

 どれかが正義怪獣ということもなく、全部人類の敵だった。思い返せばあんなヤバい怪物の3連続襲撃を島の人々はよく切り抜けたな。あんな少数戦力で切り抜けた皆さんの協力体制と個々のガッツ称えたい。

  

 これはエンタメ性があるもので普通に楽しかった。夏休み時期ということで海辺の決戦だったのが季節にマッチしてよかった。なんか海にも行きたくなったぜ。

 思い出の映画がまた見れて良かった。やっぱり東宝特撮って良いよな。映像関係の仕事はこうして時代が変わっても後に残るから素晴らしい。視覚的に後の世に価値が理解されやすいから職人冥利にも尽きるよな。

 こちらの作品、南海のみならず古今東西どこにお住まいの人々にもおススメしておきますね。

 

 

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