「救急戦隊ゴーゴーファイブ」は、1999年2月から2000年2月まで放送された全50話の特撮テレビドラマ。スーパー戦隊シリーズ第23作である。
この約半年間、YouTubeにて配信されていたのを全部見て来ました。
家族のパワーで魔を討って未来を掴む。そんな魂の物語に感動しました。
良かった、実に良かった。ゴーゴーファイブがいなかったら我々人類は00年代を見ることなく終わっていたことだろう。90年代だって良いが、その次に訪れた進化の時代2000年以降の世界も同じく良いものだからな。
ゴーゴーファイブが出動時に言う決まり文句「人の命は地球の未来」はまさにその通り。この私だってその未来の一部だぜ!
つうわけで楽しかったゴーゴーファイブの戦いの物語を振り返って今日も色々書いて行きましょう。私が日々パソコンのキーボードで打ちこむあれこれだって地球の未来になれば良いですね。
内容
時は1999年。ノストラダムスの大予言が当たったかハズれたかは別にして、恐怖の災厄は確かに天より降り注いだ。それは宇宙的災厄 災魔一族の襲来だった。
奴らは大魔女グランディーヌを地上に降臨させて世界を終わらせようとしている。とりあえず先行してグランディーヌの子供たちが地上で悪さをします。
それを食い止めるべく天才科学者 巽 モンドは、可愛い5人の息子&娘を招集して救急戦隊ゴーゴーファイブを結成させる。同時にそれまで就いていた名誉ある職を辞めさせ無職にもしましたとさ。ゴーゴーファイブと何かで兼業なんて忙しくて無理っす。
若き5人の兄弟パワーが邪悪を討つため燃え上がる。ゴーゴーファイブは家族の平和を、ひいては地球の平和を守って未来を掴めるのか。
「人の命は地球の未来!燃えるレスキュー魂!救急戦隊ゴーゴーファイブ、出場!!」 というわけで現場はとにかく大混乱なのである。頑張れゴーゴーファイブ!
感想
この時代には、当時の皆さんが生きたホームの90年代とのお別れ、同時に20世紀とのお別れが近づいていた。この時期を世紀末と呼び、人々はなんとなく何かの終わりを感じていたそうな。
世の人々の多くが終末思想にあったそうだ。99年7の月に世界が終わると予言したノストラダムスのせいもあって世界的に緊張や絶望感が走っていたのかもしれない。
そこのところからイメージを受けてか、本作が見舞われる厄介は、それそのものが世界災厄の大災害とされる大魔女グランディーヌの脅威と設定されている。ノストラダムスの話とは別に、戦隊的大災厄は確かに降り注いだ。ではそんなものは戦隊に討ってもらいましょう。というわけで戦隊シリーズの歴史にも辞世が見えるね。
こうして何が起きて世界が終わるか分かったものではない時代が来たなら、大人しくそれに従って終わっていてはいけない。そんな時こそ人類の皆さんには救急活動を行ってもらわねば。現場に出る出ない関係なく、皆に持ってほしいのは救急魂。そんな救急魂がマッチする時代に生まれたのが、我らが救急戦隊ゴーゴーファイブだった。
OP曲はマッチョにクールに救急魂を歌った非常に暑苦しい内容になっているが、それが格好良くて心地よいから気に入ってノリノリで聞いてしまう。良い曲です。
ゴーゴーファイブメンバーは、消防士、救急隊員、警察官など、いずれも人助けがメインの名誉ある仕事に就いている。日々ご苦労さまです。
皆救急業界の若きホープだったのだが、ある日勝手に辞職届が受理されていて、揃って無職になる。有職までの道は苦労あれど、無職になるのは早い早い。稀に引き止めがすごくて無職になるのが難しいパターンもあるけどね。まぁそれもよっぽど優秀な人材か、質は問わずよっぽど現場に人数が足りないかくらいに条件が絞られるけどね。
この集団離職騒動を手配したのは、しばらく姿を隠していた巽家のオヤジ殿だった。もちろん巽ブラザーズ5人はブーイングです。
自分の子供とはいえど、勝手に仕事を辞めさせるのは結構酷いと思う。その後しばらく食わせてくれるならまぁ良いけど、実際にこれをやられたらオヤジとは言えど長めの説教+腹パンの刑だぞ。
このモンド親父も掴みどころのない面白お父さんだったな。演じたのはヒット曲「バラが咲いた」で有名なマイク眞木。ゴーゴーファイブに出ているとは知らなかったが、この歌は昔からも聞いたことがあって知っていました。バラの歌でヒットしたことをネタにしてか、親父がバラを持っているシーンが描かれたこともあったな。
仕事を辞めてもらったからには、しっかりと正義の戦士ゴーゴーファイブをやってもらいます。仕掛け人となった親父のお陰あって地球の未来は保たれたわけだが、しかし強引ではあるよな。息子たちの立場になればそういうことも思えちゃう。
ファイブマンに続いて兄弟のパワーで悪を黙らせる救急戦隊がここに誕生しました。
曲者なパパの意志の下、本人たちの意志とは関係なく結成された戦隊だが、やることは各員がこれまでやっていた仕事の延長線上にある更なる発展型である。いずれにせよ救急活動であることは変わらない。第1キャリアがしっかり活きる第2キャリアが用意されました。
親父が仕掛けた急な転職騒動となったが、これがもし転職エージェントの仕事だとしたら、本人の能力を最大限に活かした第2の道を呼び込んだことから高く評価されるところだろう。とか分析する私は転職エージェントなんて使ったことがない。ちなみに自己評価によるところだと、私が使うよりも逆にエージェントとして働く方が向くような気はしている。
オレンジのジャケットを纏って事件現場に出動する巽ブラザーズ。あのオレンジ色は格好良い。「救国のオレンジ」というタイトルのアニメをちょっと前にやっていたが、ゴーゴーファイブ諸君のジャケットカラーにもそれを見たね。オレンジジャケットは救いのヒーローのカラーだ。
変身した際のマスクデザインに、救急現場に強い防護マスクの要素が取り入れられているのも格好良い。マスクデザインは結構シンプルだが、ゆえに見やすく5人並べば統率感もあって良し。
1話目の記念すべき初出動の際には、巨大メカを用いてしっかりレスキュー活動している様が描かれる。これがなかなかに臨場感がありますな。
ゴーゴーファイブはほとんど見たことがないんだけど、この1話目だけはかなり前にビデオで見たことがあり、その際には迫力ある救出シーンが印象的だったと記憶していた。今回見てみても良い感じ。
合体して人型ロボになる以前にも、各機が救急マシンとして機能している。こいつは優れ物だ。ハシゴが伸びて人名救助をしたり、放水機能で火事を消したりしていた。
いつものロボバトルもそりゃ楽しいが、合体前の単機状態で救急アクションを見せるのも面白いポイント。
いきなり用意されたゴーゴーファイブの仕事だが、それでも巽ブラザーズは長男のマトイ兄さんを筆頭にしっかりまとまってチームレスキューをこなして行く。戦隊にしては珍しい兄弟チームならではの要素をお届けする家族劇も見どころ。
最初からずっと存在感があるのは、世紀末一燃えてんだろってくらい熱血漢な長男のマトイ兄さん。アニマル浜口ばりに気合だ!気合だ!の熱血論で行く元気で真っ直ぐな暑苦しさを持つ兄貴だ。こんな兄貴は今時そうはいないぜ。元気がなくて冷めきった現代人諸君には彼をちょっとくらい見習って欲しいものだ。でも今の世だと、あそこまで「気合だ!」の精神で下の世代に攻め込んで行くとパワハラ認定を受けそうなものではあるけどね。
マトイ兄さんの気質は昭和の頑固親父みたいで、熱血で勇ましいのは良いのだが、結構人の話を聞かないタイプなのは困りもの。序盤からも弟達のミスを責め、それに対する弁解の言葉をしっかり聞こうとしない。ここらあたりを見れば、下からの不満が出そうなタイプではあるのかも。
難点も目立つが、総合的には人間として好ましい。なんだかんだ人を引っ張る力があるから兄弟達にとって精神的支柱になっている。
思えばまだ若い段階に母がいなくなり、父もどっかをほっつき歩いてる中、彼が最年長として下の兄弟の面倒を見てきたんだものな。マトイ兄さんは苦労人だよ。
自分抜きで他の兄弟たちが美味い飯を食いに行った際には、買い置きのカップ麺を全部食ってやる!とプチ復讐に出たことがあった。あれは微妙にみみっちいもので笑った。
とまぁ総合的に見れば良い兄貴っすね。こういう一昔前な兄貴感もそんなに悪くない。マトイ兄さんのキャラ性は強烈に記憶に残るぜ。VSシリーズでは、後輩のタイムレンジャーにめっちゃ説教していたのも思い出。
知らずに見たのだが、ゴーグリーンのショウくんは「仮面ライダー555」でデルタに変身する三原くんじゃないか。あれ?なんか見た顔だな~と思ったら三原くんじゃんかと思い出した。この人は先に戦隊に出ていたのか。
ついでにこのショウくんの航空学校時代の先輩のキョウコ先輩は、声優の宮村優子が演じていた。準レギュラーで声優が顔出しで来る時代なのか。
「あんたバカァ?」のセリフで有名な惣流・アスカ・ラングレーの中の人であることをネタにしたのか、キョウコ先輩もそれを言う事があった。それを言ってもらえるならバカで良かったと思いますね。ということをバカとは程遠いインテリ(私のこと)が言っております。特撮好きと同時にアニメ好きの声優好きだから彼女の出演は嬉しいものとなりました。
末っ子妹のマツリちゃんが良かった。一番下の兄弟だが、見た目は格好良いお姉さんだから心の中ではマツリ姉さん呼びして応援していました。
敵の能力で4人の兄さんズが子供にされた時には、それを守るママみを見せていた。キッズに囲まれる中で妹がお姉さんしているあの回は良かったっす。
一番下の子ではあるが、甘えん坊な感じはなく、むしろ親父や他の兄弟達が揉めても仲裁に入るような落ち着いたお姉さん感を見せていた。芯が強く精神的にもしっかりした良きお姉さんで推せる。
兄弟でしっかりまとまってチーム戦を進めて行くが、いつだって簡単に勝利なんてことはありえない。時に困難もあり。
敵に負けてしまうこともそりゃある。完全な負け戦の末に悔し涙を飲むこともあれば、敵の脅威の前に死を感じて心から恐怖するというシリアスな展開もあった。これらの感情が見える点から、ヒーローである前にただの人間であると分かる。
人の生き死にが間近となる職業戦士だからこそ、襲いかかる死の恐怖を理解し克服することに意味がある。そういう大事なことも知れる作品となりました。
ヒーローの戦いならこれも気遣わないといけないのが、一般人を戦闘に巻き込まないこと。敵との戦闘に一般人の子供を巻き込んで怪我させる展開もあった。そうなってはヒーローの方でも戦意喪失となって困る。
救急とは非常に難しく、救急戦隊は常に課題を背負っている。緊張する仕事場なんですね。
面白いのが、こっちが家族パワーで行くなら向こうさんもそうであること。敵の災魔一族もファミリー経営となり、ボスはママのグランディーヌ、その下には息子&娘達がいるという組織形態を取っている。あっちもこっちもガチに兄弟でバトっているのは印象的。
それでも対比的に描いているのは、家族の絆の濃さ、あるいは薄さにある。災魔一族は目的のためなら家族だって道具の扱いだから薄情な一族である。二つの家族を描いていてもそこの違いはすごい。
末弟のサラマンデスが上の兄弟を利用してコマにする、母のグランディーヌも子供達のことなど目的達成のためなら道具同然に扱うといった薄情さと怖さを見せている。
当初は可愛らしい赤ちゃんだったドロップが、後には緑川光ボイスが似合う格好良いサラマンデスに進化するのは印象的だった。
恐怖のママがボスで子供たちに対して愛情もなく冷酷過ぎる。このキャラ設定から、本作より少し前にやった「ビーファイターカブト」のマザーメルザードを思い出した。あのママも怖かった。
母があの感じで怖いが、それでもジルフィーザ、コボルダ、ディーナスの上の3人は兄弟らしい絆で結ばれていたようだ。終盤でジルフィーザがゴーゴーファイブの兄弟の絆に感動して改心するのは良いところ。
あとディーナスお姉様も目の保養となるダークヒロイン枠で良かったっす。90年代はカーレンジャーの頃から連続でセクシー系な格好良いお姉さんが敵幹部役で出てくるのか。そこは良いです。
ディーナス姉さんが上の兄貴のジルフィーザのことはしっかり慕っているが、下の兄貴のコボルダの事は微妙に軽んじているのが妹心理としてなんかリアルな感じがあって記憶に残る。妹目線で同じ兄貴を見ても、ものによって評価は変わるものですわな。
ドロップ推しの呪士ピエールもユニークなキャラとして目立っていた。何気に最終戦以降も生き残っていて、この後のタイムレンジャーとのコラボ作品にも連投で出てくるんだよな。敵キャラだけど愉快な顔をしていて憎めないヤツだった。コイツのこともちょっと好きだったかも。
あっちもこっちも親子、兄弟の要素が見え、それぞれその内容は異なっている。各家庭毎でいろいろな都合があるものだと分かる対比図となりました。私の場合はママとも兄弟とも仲良くやっているので問題なしだな。やっぱり家族はなるたけ仲良くってことだな。
ゴーゴーファイブはロボットも派手で格好良い。メカニックデザインがかなり良いと思う。ロボットアニメでもいけそうなデザインだ。
あの飄々とした親父がすごい科学者で、秀逸メカを次々用意しているというのが信じられない。
電車基地があって、そこから飛び出した電車が合体してロボになるなんてのはガキから大きなお友達まで含めたオタク全部が好きなやつだろう。電車合体で降臨するバカデカロボのグランドライナーは格好良かった。トッキュウジャーより先に特急で合体してやがる。
後半から登場のビクトリーマーズは宇宙にも出て戦える。技術力がとにかくすごい。世紀末レスキューは宇宙での活動も想定内に見据えていたのか。
最終回では長らく行方不明だった母も見つかり、巽ファミリー全員集合の平和エンドとなって良かった。地球も家族平和も守ってと、得た功績はデカいぞ。
戦隊が2000年代に潜り込んだその瞬間が見れるもので良かったです。90年代から00年代へと繋げたことから、シリーズの中でも記念的ポジとなった作品になりました。
戦隊もそうだが、家族ってのも良いものだ。そう思える良き作品でした。
ありがとうゴーゴーファイブ。君たちが救った地球の未来の一片がこの私です。それを守ったことは誇って良し!
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