こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

Love-tune → 7ORDER project 反撃開始

 22日の夕方には元KAT-TUNの田口君があんな残念なことになってしまったのを知ってショックだった。

 辞めたところでグループにいた記憶と記録は無くならないので「元メンバー」の肩書がついて回る。それだけにやらかした時のリスクが大きい。麻薬って怖いなって思った。田口君、一番好きだったのになぁ。

 グループに残った三人は過去に関係した以上、どこまで行っても全く無関係ではないので、何かコメントか求められそう。三人になってもKAT-TUNを応援してるぞ。亀ちゃん担当の母に頼まれて先週発売した亀梨ソロシングル買いに行ったしね。

 

 

 そんな感じでがっかりしていたけど、次には元ジャニーズ関連の嬉しいニュースが舞い込んだ。

 Yahoo!ニュースを見て、遂に安井が合流して元Love-tuneが7人で再始動すると知った。これは嬉しい。私は安井謙太郎を推していた。グループでデビューしないのが勿体ないと常々思っていた。

 去年末にグループ解散&メンバー全員ジャニーズ退所の電撃発表があったのが記憶に新しい。そういえばあれって結局何が理由だったのだろう。Love-tuneの抜けた穴に今は7 MEN 侍が収まっているよね。

 しかし、ジャニーズを抜けてすぐにグループ活動出来るのはスゴイ。ジャニーズを辞めたら芸能界で仕事がしにくいイメージがあるけど、そこは元SMAPの三人が新たな道を切り開いて緩くなったようだ。 

 

 安井以外の6人は4月からバラエティ番組の「イケダンMAX」に出ている。これがもうスゴイ。自分たちメインの番組をジャニーズを辞めて半年くらいで持つことになるのは異例のことだ。ジャニーズの新星のキンプリだって冠番組はまだなのに。

 この番組が決まったのはそりゃ嬉しいから見るけど、出演者に安井がいないのが気がかりだった。一人だけ仲間はずれで可愛そうじゃないかと思っていた。けど「7ORDER project」として安井も合流し、7人でインタビューを受けている動画も見れた。これはファンが歓喜するだろうと想う。

 イケダンのタイトルロゴに7色使われているので、これはどこかで合流かと思っていた。最近は安井の合流いつよ?と思ってネット検索していたので合流出来て本当に良かった。その内イケダンにも出てくれるはず。

 

 ジャニーズでは良い縁が無かったかもだけど、7ORDER projectとして大成して欲しい。CDを出せば是非視聴したい。

 

 そして一回目放送から見ている「イケダンMAX」だけど、普通に面白い。これは毎週楽しみに見ている。

 MCの「タイムマシーン3号」は良い仕事をしている。「にじくじ」を見て、タイムマシーン3号の腕前は信用している。イケダン達とタイムマシーン3号の親和性が高い。

 番組では諸星翔希考案の母の日に送る「24回ありがとうを言う動画」がすごい面白かった。ふざけているようでナイスアイデアだった。

 ジャニーズにいた時には思わなったけど、イケダンを見て長妻怜央って光GENJI内海光司に顔が似ていると気づいた。これを想うのは私だけか、どこかで見た顔だなと初回放送からずっと思っていて4回目放送くらいで内海の顔を思い出した。

 

 そんな訳で、これからも彼ら7人の活躍を見守りたい。

 

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小さいけど先生だぞ!「ぱにぽにだっしゅ!」

ぱにぽにだっしゅ!」は2005年7月から12月まで放送した全26話のテレビアニメ。加えてOVAが1話ある。

 

 この作品は巷でそこそこ話題だったので、作品名と斎藤千和が出ているということだけは知っていた。

 内容を知らないままに本作のBDを視聴したらなんと言うか、ぶっ飛んだ愉快な作品だった。

 

ぱにぽにだっしゅ! Blu-ray BOX(初回限定版)

 

 内容

 11歳にして飛び級マサチューセッツ工科大学を卒業した天才少女レベッカ 宮本(通称ベッキー)は、私立高校桃月学園で教師生活をスタートさせる。

 ベッキーの教師生活と共に、個性爆発な愉快な生徒達(加えて人外のあれこれ)の物語が展開する。

 そして、そんなベッキーの生活を人知れず宇宙から観測する異星人達の物語でもある。

 

 感想

 中身はベッキーを筆頭にして可愛いキャラがギャグをばらまく内容だった。前後の脈絡なく予想外のギャグ展開になるので毎回飽きずに見ることが出来た。

 作風としては「絶望先生」とか「あずまんが大王」のもっとイカれたバージョンと言った感じだった。

あずまんが大王」では小学校→高校へ飛び級した天才少女がいたけど、ベッキーは11歳で大学を出て先生になっているからもっとすごい。

 

 ベッキーが11歳で教師をやってる時点で色々おかしいけど、桃月学園が番長連合とか変な化物に襲撃されたり、巨大ロボが出てきたりとカオスすぎた。アニメにはこれといった筋がなく、ひたすらぶっ飛んだ意味の分からない内容となっていた。楽しかったけど。

 

 ベッキーの担当したクラスの生徒達は個性的。他クラスの生徒や先生もたくさん登場する。キャラはとても多い。そして声優が豪華。もうこのメンバーは揃わないと想う。

 個人的には中盤で魔法少女を廃業してタダの人に戻った魔法少女ベホイミが好きだった。演じた門脇舞は「プリズマ☆イリヤ」の前からこの手の役をやってたんだな。

 メディアを演じた松来未祐の声を久しぶりに聴いた。最近、旧作のBD-BOXを見て亡くなった方が出演していたら、懐かしい声で泣きそうになるんだよな。私も歳を取ったものだ。

 

 学校の自販機に住み着く猫の神様、課外学習回で出会って以降学園にも住み着いているオオサンショウウオベッキーの使い魔だけど使えないメソウサなど、人外キャラも個性を出しすぎていた。そして、ベッキー達の学園生活をかなり引いた視点から見ている謎の異星人達も面白かった。

 異星人達は結果暇すぎだし、メソウサは何だかずっと可哀想。

 今ではスーパー声優になってしまった神谷浩史があんなふざけた猫の神様の役をすることはもうないだいろうと想う。

  

 ギャグばかりで内容が一つもないようで、その実情報量が多い。カット数が多いので見応えはある。

 オタク的に楽しめる仕掛けは、カットが切り替わる度に教室の黒板や張り紙に表記される文字が変わること。これらのメッセージはいずれもアニメ、特撮、ゲーム、その他流行りネタ関係のもので、分かる人には分かる濃い内容になっていた。

 個人的にウケたのは黒板に「コンバット越前(伝説のクソゲー デスクリムゾン登場キャラ)」の名前が書かれていたこと、「アクマイザー3」のネタがあったこと、「AIR」のもうゴールしてもいいよねのセリフが書かれていたことなどなど。

 こういった小ネタが随所にばら撒かれているので、目を離さずに集中して探した。スタッフがかなり遊んでいるし、そっち側の知識量もなかなかのものだった。

 

 制作があのシャフトということで、中毒になるクセカットが連発されている。おかしな角度や実写を混ぜたカットもやはりあった。

 画面を少し引くと、学校のセットの上にベッキー達がいて、それをカメラマンが撮影しているという、まるでベッキー達の物語が劇中作のようにも思える凝った演出がなされていた。これはアイデアものだと想う。

 視点がころころ変わるので絵コンテがどんなことになっているのだろうと思った。

 多くの生徒はモブだが、モブデザも様々でモブのくせに主張が強い。

 OPアニメが3曲、3パターンもあったし、EDアニメも毎回映像が違っていて楽しかった。

 画面の端々に遊び心が見られ、アニメーションならでは生み出せるエンターテイメントを追求していると想う。ふざけているようでなかかなの職人芸を見せていた。

 これは「ひだまりスケッチ」とか「化物語」でも同じ事が言える。 

 

 かなりクセが強くて、見る人によっては1話で切るようなぶっ飛んだアニメだったけどたいへん面白かった。なんと言ってもベッキーが可愛い。オーコメで斉藤千和は幼い姪っ子からロリ演技を勉強したと言ってた。その姪っ子は今ではすっかり大きくなっているという。こうしてBDとなって過去作が綺麗になって蘇るのってとっても素敵。そう思いました。

 

 

 ベッキーがよく言う「先生だぞぉ」が好きだった。

 

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実話に基づく天才詐欺師の物語「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」は2002年に公開したアメリカ映画。

 

 私の好きな作品「キャッチー・イン・ザ・ライ(ライ麦畑でつかまえて)」と名前が似ているからという理由のみで気になって視聴した。前情報は何も知らなかったが、見ると夢中になって二時間半程ある内容を一気に見てしまった。目が弱いので映画は休み休み見るのだが、これは一気に行けた。

 

 1960年代に実在した天才詐欺師フランク・W・アバグネイル・Jrが起こした偽造手形事件に基づいた物語となっている。本人が自伝小説も書いている。

 小切手偽造というレベルの高い詐欺行為に手を染めすぎて、本人はそちらに精通してしまっている。そのため捕まって出てきた後にはその知識を活かした商売で一儲けしているとか。偽造のノウハウが分かっていれば、それを防止する知識ももちろんある。人はどこで何をして才能を開化させるか分からない。悪に手を染めはしたものの、そこら辺の凡人よりずっと能力があるまさに天才だったわけだ。

 

 主人公の詐欺師フランクをレオナルド・ディカプリオが演じ、それを追い詰めるFBI捜査官をトム・ハンクスが演じた。日本まで名前が届く二大スターが主演ということで画面が映えた。

 

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン [Blu-ray]

 

内容

 主人公の高校生少年フランクは両親の離婚がショックで家出する。その後、生計を立てるために偽造手形詐欺に手を染めて金持ちになって行く。

 フランクを捕まえるためにFBIが動き出すが、鮮やかな犯行はFBIの手をもすり抜ける。FBI捜査官のカールは執拗にフランクを追う。

 フランクはパイロット、医師、弁護士に成りすまして社会をも騙して行く。

 

感想

 詐欺行為を行うにはやはり頭がいると感じた。フランクは単純に知能が高いのだろうが、咄嗟の判断で場を切り抜ける才気煥発で冷静沈着な男であり、そして相手を騙す演技力がある。この点がまさに天才だと思う。

 学生の段階でも天才的詐欺師の片鱗を魅せている。臨時講師のフリをして、生徒でありながらフランス語の授業を一週間行った過去がある。この段階で色々すごすぎる。

 

 パイロット、医師、弁護士にもなりすます。なりすましの前には教材ビデオを見るなどしてしっかり予習をしているあたり学習能力が高いと分かる。詐欺師だって誰にでも出来る金儲けではない、予習もしっかり必要だ。

 弁護士に関しては2週間勉強して本当に司法試験をパスしたという。どんだけスゴイんだよと思ってしまう。

 

 追われる恐怖の中でも鮮やかな手口で操作の手を逃れ、フランクはなかなか捕まらない。一度はカールと対面しながら、その時にはフランクが捜査官になりすまして逃げる。ここでの判断と演技と行動力がすごかった。FBIに銃を向けられてもまだ反撃に出る手数の多さがすごい。

 捕まった後に飛行機のトイレから脱走したのも凄かった。カールが「なんでやつだ」と驚くよりも呆れた表情で言ったのも分かるもの。

 

 詐欺師パイロットだったので後に新聞で「空のジェームズ・ボンド」という通り名がついたのが面白かった。フランク本人もその気でジェームズ・ボンドのスーツと車を揃えるのも笑えた。

 飛行機のおもちゃを風呂に浮かべて航空会社のシールを剥ぐシーンも面白かった。

 

 根っからの悪人ではなく、両親の離婚に傷つき、二人の仲を元に戻すためにお金を稼ぐことも目的としている。定期的に親に手紙を出す親思いの良い息子だった。

 

 フランクの父親がよく口にするネズミで例える人生論が心に響いた。二匹のネズミがクリームの入ったバケツに落ちた時、一匹目は諦めてさっさと溺れ死んだけど、二匹目は最後までもがいた。するとクリームはバターになって脱出できた。自分は二匹目のネズミ側の人間だ。という内容のもの。単純にめげずに頑張ること、成功者は皆これを行っているということか。というかこの父が所属するロータリークラブって何だって思った。

 父がフランクに授けた他の教えが落とし物ネックレス作戦。その人の落とし物ではない仕込みのネックレスを「あなたのでしょ?」とか言って女性にあげちゃうことで心のガードを解くというもの。これはキザな詐欺術で好きだった。フランクの見せるこのよような高度なコミュニケーション能力は、詐欺に限らず処世術として役立つ。

 

 世紀の大犯罪を扱っているが犯行手口の描き方はコミカルで、時にはハートフルなシーンもあって良かった。

 

 フランクと捜査官カールの関係性の描き方が良かった。ルパンと銭形みたいで敵同士だけど何だか信頼関係がある感じが良い。フランクが、自分を捕まえようとする相手のカールに電話をするシーンが印象的だった。逃亡者ならではの寂しさから来る行動なのだと思う。

 フランクが捕まって出所した後は、偽造手形を見抜く能力を活かしてカールと共にFBIで仕事をするようになるのは意外な展開だった。犯罪だけど、そこから得られる知識も確かにあると分かる。

 追う者、追われる者の間で出来る奇妙な信頼関係も魅力の一つだった。

 

 悪さもたっぷりしたけど、一人の天才の激動の人生を追ったコミカルなドキュメントは上質な物であった。

 

 私の中で詐欺師映画の名作と言えば「スティング」や「ペーパームーン」が思い浮かぶのだが、本作もその仲間入りを果たした。

 

 

 一番良いのは、ずっと善人のままで己の才能を開化させること。

 

 

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