こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

子供を風呂に入れるのめちゃ疲れる

 親戚夫婦が揃って腰を痛めた。腰が痛けりゃ現場仕事を休めばよかろう。

 そうして休んでも休んでも家庭生活に直結することからは逃れることが出来ない。それが何かって?そう子供である。育ちきっていない内には必ず親による子育てターンが続くことになるのだ。産んだ以上、子育てからは逃げられない。

 

 風邪をひこうが腰が砕けようが子供は休み無く成長するし、その間に暴れてしょうがねぇから大人が世話をしなければならないわけである。本日の落ち着いた大人の私を育てる過程で我が両親が通ったちょっとの苦労がそれである。

 つっても私と来たら学校の窓ガラスを2、3枚割ったくらいのちょっとの面倒があったくらいで、後は飯だけ与えておけば面倒なしの非常に育てやすい子供だったそうな。育てた本人から得た情報です。

 

 まぁそんなこんなでチビスケの内はどこの子供も手がかかる。そんな時に腰が痛いともう無理。

 というわけで交通費と飯は出すから子供の世話を頼むと親戚夫婦からヘルプがかかったのだ。じゃあ行くかとなり、私はガキばかりの親戚宅に出向くことになった。

 

 子供は好きですねぇ。自分もちょっと前まで子供をやっていて「子供」である時が好きだった。そんな都合から子供に対して好感を持ちおおらかな態度で接することが出来る。あと親戚の子は皆めっちゃ可愛いから見ているだけで楽しいです。

 ホント可愛いからな。皆ぷにぷに人間すぎる。これが後にはゴツゴツした筋肉人間に育って行くこともあるのかと思うと全く不思議だぜ。

 

 見ているだけならホント動物園の猿山を見ている感じでリラックスして楽しめるわけだが、今回はお客でなく飼育員の立場だから。そうなるともうマジに大変なのだ。

 

 マジで元気過ぎる。朝も昼も夕方もフルスロットルだなコイツら。このチビ人間のどこにそんな体力があんのさ。

 歩行、走行、ちょっとの暴力とうるさい喋りまでをものにした成長レベルのチビが4人もいる。

 これと遊ぶ、飯を食わせる、喧嘩をしたら「殴る」以外の手段ならなんでも使って黙らせる。それがミッション。とにかく万事面倒なく休日の家庭生活が回ればそれで良し。

 

 まだ小さい彼らだが、内部は大人と同じ物が揃ったしっかりとした人間です。それが4人も集まれば仲を深めるも揉めるも短期間で捗る捗る。

 仲良く本を読んでブロックを積んでをやっているかと思えば、次の瞬間には本やブロックを使ってしばき合いをしている。忙しいヤツら。

 

 仮面ライダーのビデオを見せればしばしのターンは大人しい。見ている内に一人が変身ポーズを真似る。また一人が「それちょっと違わん?」とか言い始めて皆してポーズ研究が始まる。うむむ、知的でよろしいと微笑ましく見守ること数分後、クロスする意見がやがて拳の交わりに変わりしばき合アゲインとなる。いい加減にしろ。

 

 揉める→仲裁からの鎮圧。しばらくしたらまた揉めて……これの繰り返し。

 起きている限りコイツらは揉める。揉め事の火種は子供社会のどこにだって潜んでいる。

 そういや私もガキの頃は何かと揉めて同級生をケルナグール(蹴る殴る)な世界に誘っていたような。弁が立つ方ではあったが、拳の方はもっと立つからそっち優先のコミュニケーションで行く派だったなぁ。懐かしい!いやでもコイツら程落ち着きがないことはないぞ。

 

 困るのが昼寝をしないこと。未就学児のくせして眠りが遠い。

 ブロックを積みたいし、お外も駆け回りたい。休みなくその勢いで困る。

 寝ないなら寝かすしかない。必殺の子守唄だ。なんとなく最近聴いていて良い歌だな~と心から癒しを得たことで河村隆一の「Love is……」を選曲。隆一になりきって歌うとむしろゲラゲラ笑い出して眠りが遠くなった。河村隆一、ガキに笑われてんぞ。どうしたんだよ。この歌は届かない 例え喉を切り裂いてもってわけか。←そういう歌詞があります

 

 飯も大変。チビのくせして良く食う。良く食うならさっさと食ってしまえば良いのに、食事中私語がめちゃ多くてさっさと食わない。食わないならこっちが食っちまうぞと言えばそれは嫌で自分で食いたがるのだ。

 

 で、風呂ね。ここが一番疲労感デカい。

 チビ4人の風呂の世話がすごいキツい。風呂って疲れを落とす回復の水たまりなのに、入って出たら余計に疲れていたという結果だった。

 子供でも人間だからしっかり洗ってあげねば。ここで私の綺麗好きやとにかく真面目なところが出て半端に体を洗うことはしないのだ。しっかり泡をつけて体を洗ってあげて、シャンプーで髪も綺麗にしてやる。5月の昼はもうかなり暑いから皆よく汗をかいている。じゃあしっかり汚れを落としてやらねば。

 皆小さい頭なのに髪の毛が多い。毛量に密度もやべぇな。全員丸刈りにしてこい、それかもうちょっとハゲろ。髪の毛が多いからお湯で流しても泡切れが悪い。毛細胞もしっかり元気なのね。

 

 湯船なんて最高の遊び場だからやっぱりここでも騒ぐ騒ぐ。可愛いし良い子達なんだけど、風呂ではゆっくりさせて欲しい。

 出た後も大変だ。もうなんでなのだろうか、衣服からの解放がよっぽど心地よいのか、どいつもこいつもなかなか服を着たがらない。ふりちんのまま走り回って捕獲が面倒だ。

 

 さっさと服を着たら風呂上がりのアイスをご馳走してやると言えば大人しく従う。

 これはマジに大変だ。私も体力、足腰の丈夫さには自信しかなかったのだが、その自信がやや揺らいだ。キツいっす。

 休みねぇじゃんかよ。向こうがずっと動いているから昼寝の隙もないし。

 全部のミッションの中で風呂に入れるのが一番疲れた。

 

 あと子供ならではの変な行動に後追い行動ってのがある。それも可愛いんだけど面倒くさい。

 気配察知からの動体への興味がそうさせるのか、とにかく扉を開ければどこでも着いてくるのだ。それまで本を読んだりテレビを見ていても、こっちがどこかに行けば着いてくる。極論こちらが立てばそれに反応して注目して後追い行動に出る。

 飯を作る、洗濯物の世話をする、風呂の掃除と何でも着いてくる。まさかのトイレまで着いてくるからもう面倒だ。扉の前にいろって言っても内部まで来ようとする。どういうことやねん。見張っていないとこっちが逃亡したり死んだりするかと思っているのか。

 これが群れの内一人の場合もあれば全員で来る場合もある。よく分からん。

 

 自分もこうだったのかと親に聞いてみると、そんなにでもなかったって言ってた。集中力があるお子様だったので本やおもちゃ、ビデオで楽しみ始めるとそっちに意識固定だったという。

 

 いや~やっぱり育児って大変だな。子供は本当に可愛いし面白いし一緒にいたら楽しいんだけど、その分ヤバい。心身共に削ってくるダメージもくれるからそこは危険だ。

 こうなると親ってやっぱり辛抱があって偉いよな。親に感謝しなきゃ。

 今度卵成分多めな美味しいカステラでも買ってくるか。

 子供でいられるうたかたの時、その時を大事に守ってくれた親、それぞれかけがえのないものだな。命に感謝、人生にバンザイ。

 

 子供の世話をする1日仕事をこなした後には、死んだのかってくらい深い眠りを経て次の朝を迎えることが出来た。疲れマックスで超寝れます。不眠症の人はこの生活をすれば夜にめちゃ眠れて良いはず。

 

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