こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

モンスターに育てられた勇者だ!「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」

ドラゴンクエスト ダイの大冒険」は1991年10月から1992年9月まで放送された全46話のテレビアニメ。
 あの名作RPGドラゴンクエスト」を下敷きにしてオリジナルストーリーを展開するものである。

 

 随分懐かしい作品となってしまった本作だが、なんとめでたいことに2020年を迎えたこのタイミングでリニューアルしたのものを放送することが決定している。であれば、新しいのに行く前に古いのを見たい。丁度見たくなったし、コロナでお外に遊びに行くのも危ないという条件も手伝い、ここ数日で平成版アニメを一気見することが出来た。

 

 ダイの思い出といえば、昔通っていた散髪屋の本棚にあった原作漫画を読んでいたこと。個人的に漫画一巻の見せ場だったのは、悪者ヒロインのずるぼんが縄で縛られているシーン。モンスター達に色仕掛けを使って縄から脱するお色気シーンが印象的で未だにそこだけは覚えていた。でも後のことは大方の話は忘れていた。
 
 本作のアニメを見たいと以前にも思ったことがあったのだが、VHSは出てもDVDが出ていなかった。長らくソフト化が止まっていたが、今年の夏にはBD-BOXが無事リリースされた。この夏の家籠もり期間を盛り上げてくれた良き作品だった。BDの映像修正技術がすごい。古いアニメなのに綺麗に映るぞ。こんな感じで大昔の荒れた画像の作品がどんどん綺麗になって再登場することを願う。

 

 肝心なアニメの中身をチェックした思い出を語っていこう。

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 1 DRAGON QUEST―ダイの大冒険― (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 本作の主人公はチビな少年のダイ。人間の子供なのに、生まれてこの方ずっとモンスターに育てられ、モンスターと共に成長してきた。きめんどうしのブラムじいさんの割とスパルタな教育を受けてダイ良い子に育っていく。この辺の流れがなんかドラゴンボールぽい。じいちゃん以外の人間を知らずに大きくなった悟空みたいな人生を歩んでいる。同じく頭に「ドラゴン」を冠する作品という繋がりからつい意識してしまう。ダイがどんどん強くなっていく展開にもその要素を感じる。

 一度は封印した魔王が復活し、世界が再び危機に陥ったところで、ダイもまた魔王を討つ勇者としての力を徐々に発揮するようになる。ダイが島を旅立って魔王討伐の旅に出る王道ファンタジー展開が見れる。 

 今は亡き藤田淑子がダイを元気に演じているの見れたのが嬉しい。大変懐かしい声が楽しめた。
 

 物語は難しいことはなく、普通のRPGといった感じ。ザ・王道である。ダイが困難に立ち向かい、修行をして強くなっていく物語も描かれる。その中でポップ、マァムら仲間との絆も描かれる。
 このようにしっかり王道ファンタジーしているものを見ると、昨今の深夜枠を盛り上げている例の作品群が似非ファンタジーにも見えてくる。同じくゲームみたいな世界で魔王と戦う作品も大きく毛色を変えたよな、という気づきが得られた。

 

 作中にはドラクエのゲームでもお馴染みのモンスター、魔法が登場し、BGMもアレンジを変えてゲームのものが使われている。ゲームファンが馴染みやすい要素があって良い。

 

 最初のエピソードはダイの島にニセ勇者一行がやって来るもので、これが最初にしてかなり印象的だ。私の思い出のヒロインずるぼんもこれの一味だった。勇者のふりをして王様の恩恵をうけて良い思いをしているケチな詐欺師達だったな。

 

 アバン先生に弟子入りしてアバンストラッシュを覚える流れも印象的だ。魔王ハドラーの前では弟子達は足手まといとなり、一旦逃げることになる。強い敵に会ったら逃げるという展開も数回見られた。一度背中を見せたらもう戦えなくなるというダイの考えは心を掴むものがある。勝てないものは仕方ないが、そうしてしがみついて行くガッツもいるよなと思える。あまりにも敵前逃亡を嫌がるものだから、仲間の手で気絶させてダイを連れて逃げるなんて場面もあった。ダイを見ていると物事の引き際についても考えさせられた。

 

 魔王の下には6つの軍団があり、それを率いる6人のボスがいる。これを順に倒していくことになる。
 最初に戦うリザードマンのクロコダインとの戦闘は激しいものだが、戦う内にクロコダインが人間の美しさを知るようになり最後には仲間になる。人間はいいもの、生まれ変わったら人間になりたいというクロコダインの切実な願いには胸打たれるものがある。

 クロコダインの心変わりを一番手伝ったのが意外にもポップの勇姿だったことが印象的だ。ダイが主役で切り込んでいくのに対し、ポップはビビリでドラゴンボールで言うとクリリンヤムチャあたりの一歩引いたポジションのキャラだった。それがクロコダイン編からは前に出てきて活躍しだす。ポップをただのコミカル要員に終わらせず、ダイと共に成長させるキャラとして印象づけたのが良かった。

 

 人間なのに魔王軍団にいるヒュンケルとのエピソードも割と濃い。ヒュンケルが身につける剣を兼ねる鎧の特殊な武具は良いデザインだった。ハドラーに騙され、勘違いから人間を恨むことになり、誤解がとけるとこれも仲間になる。マァムはポップとくっつのか、それともヒュンケルか、というラブな点でもやや楽しめた。


 かつての強敵が仲間になってこちらの勢力が大きくなるという、この手の作品には定番の流れも見られた。

 バトルシーンもちゃんとバトルしていて結構楽しかった。魔王を倒して平和になるのがエンドというオチが最初から見えている一本道の作品なのだが、アニメでは放送回数の関係で魔王どころか6人の軍団ボスすら倒しきらないところで終わる。本当に俺たちの戦いはこれからだで終わっている。

 

 多くの期間はダイ、ポップ、マァムのアバンの弟子3人のパーティーで話が進む。後半からはマァムが僧侶から武闘家に転身するという斬新な進路変更を行い、パーティーを抜けることとなる。そこからメインヒロインがお姫様のレオナになる。ここは割と思い切ったバトンタッチだったな。
 今ではカツオ君ボイスになってしまった冨永みーながしっかりヒロインのマァムを演じているのがレアな感じがする。冨永みーなのヒロインボイスも可愛い。レオナも可愛く、声は美声が心地よい久川綾なので、まぁ個人としてはどっちのヒロインも需要があっていいかなって感じ。ポップとマァムの間にちょっとラブな感じもあったので二人がどうなったのかも気になる。マァムと再び合流することなく尻切れトンボだったから2020年版ではそこの含めて魔王を討伐する最後までやって欲しい。

 

 久しく見ない王道ファンタジーでなんだか目が覚めた。昨今のいろいろいじってる深夜枠ファンタジーももちろん悪くないが、時には古典的なものも良い。

 2020年のダイの冒険を楽しみに待つ。

 

 

 

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2020年の良かった曲(4月~9月)

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 いつもなら3ヶ月に一回お気に入りの曲を振り返るのだが、最近ちょっとだけ忙しかったし、この夏は暑すぎてパソコンを触る気にもならなかったので一回飛ばすこととなった。なので今回は一気に半年間分の音楽シーンを振り返ろう。この半年でよく聴いて楽しんだ曲を次々上げていこう。

 暗雲立ち込めるコロナ時代でも我々の心を支えるのはやはり音楽である。

 

 

 

aranami / tacica

 テレビアニメ「波よ聞いてくれ 」OP曲。

 

 アニソン感弱め、人生という荒波を越えて強く生きるんだ的な熱が伝わる良い曲。心が震える。

 

Hurry Love / 和氣あず未

 テレビアニメ「社長、バトルの時間です!」OP曲。

 

 最近アニゲーイレブンの司会をやっていることで気になる人物だったのが和氣あず未である。彼女の楽曲を初めてフルで聴いた。これは可愛くてハマる。まずまずの中毒性がある。

 繰り返す「ハリララ~」のフレーズが可愛いし楽しい。

 ちなみにアニメでは彼女が演じたヒロインのアカリが推しだった。

 

 

Lost Princess / ペコリーヌ (M・A・O),コッコロ (伊藤美来),キャル (立花理香

 テレビアニメ「プリンセスコネクト!Re:Dive」OP曲。

 

 初見にして一瞬で思ったことがイントロが「ゲキテイ」ぽいぞということ。調べたら同じ作家先生が作った曲だとのことなので安心だ。

 可愛いヒロインが可愛い声で歌うけど格好良い曲なんだよな。ハマるスルメソングだわ。「君と出会い君と行く」って素敵なフレーズだよな。

 

 三人の中だと絶対にペコリーヌちゃん推しである。

 

DADDY! DADDY! DO! feat. 鈴木愛理鈴木雅之

 テレビアニメ「かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」OP曲。

 

 アニソン界の大型新人再びということで、鈴木雅之にとって二発目のアニソンである。

 今回もおしゃれでキャッチーな景気の良い曲で好きになる。

 ゲストボーカルによそのお家の若い鈴木を連れてきて挑んだことで話題を呼んだ。

 

恋に落ちたら / PRINCESS PRINCESS

 修行を頑張るお坊さんの青春をコミカルに描いた映画「ファンシィダンス」主題歌。

 

 1989年の楽曲だが、最近になってテレビ放送されたの見て再び聴いてみようということになった。プリプリが残したものは時を越えて今日でも楽しむことが出来る。これだから音楽は年代フリーで楽しい。

 

 恋に落ちる女子のあれこれの都合を綴った歌詞が胸に刺さる。そしてなんだか郷愁に駆られもする平成元年のヒット曲であった。

 

大丈夫 / RADWIMPS

 アニメ映画「天気の子」劇中歌。

 

 約一年前の発表となった楽曲だが、BD化した「天気の子」を見て大変気に入った。RADが担当する複数の劇中歌の内、これが一番好きになった。

 映画の中で帆高少年の人生にはマジで色々なことがあったけど最後には「大丈夫だ」と言って締める。そのシーンがフィードバックされて良い。私の大丈夫ソングにもなった。

「君にとっての大丈夫になりたい」という歌詞は、男の願いとしてありがちなものではないかと思える。

 

証拠 / ジャニーズWEST

 楽しくお祭りソングを歌うことが多いイメージの彼らだが、今回の曲は歌詞、歌唱法の面でとても力強い一曲になっている。ダンスなしで清い魂を歌うパフォーマンスも良い。

 

 いつだって我々人間が欲しがるものは、人生を歩んだ「証拠」である。「頑張っている証拠」という目には見えない価値を歌う熱い一曲になっていて良い。

 神山くんの高音な美声が聞き所である。桐山も相変わらず良い仕事しかしていない。

 

 

間違っちゃいない。 / ジャニーズWEST

 これを視聴して「あれ、これ聴いたことあるぞ。新曲なのに知ってるぞ、どういうことなのだろう?」と思ったのは私だけではないだろう。実はこの曲、過去にアルバムに収録されたグループ内ユニット曲で、今回はそれをメンバー全員で歌っている。

 中居くんのソロ曲の「泣きたい気持ち」を後にSMAP6人全員で歌い直した的な流れを見た。

 

 この曲、とにかく心に響くし、メンバーの気持ちのこもった歌唱法も良い。後半のハマちゃんや桐山の切なげな高音パートとかにはドキッとくるものがある。

 

 メンバーのシゲ(重岡大毅)プロデュース曲というのがびっくり。コイツ、天才や。ライブで聴きたい。

 

芽ぐみの雨 / やなぎなぎ

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完」OP曲。

 ついでに言うとED曲の「ダイヤモンドの純度」もめちゃ良かった。

 

 前作シングルの「宝石の生まれるとき」もかなり良かったが、こちらもそれを越えるくらい強い。

 

「俺がいる」シリーズOPをこれまで歌ってきて、これが三曲目にしてラストを飾ることになる。それだけにどうせ名曲を当ててくるとは思ったがやはり良かった。やなぎなぎの本気を見るならやはり「俺がいる」シリーズである。感動した。

 元々は4月放送作品、発売もその時期に合わせていたが、コロナのバカのせいで夏休みくらいまで伸びた。遅れたけどやっと聴けて良かった。

 

 物語を終わらせるためにキャラクター達が行動するアニメ本編内容とリンクした歌詞が胸に響く。物語の終わりにも芽ぐみをという明るいメッセージ性が良い。

 

センチメートル / the peggies

 テレビアニメ「彼女、お借りします」OP曲。

 

 聴いたことある見たことある軍団だと思ったら青ブタで「君のせい」を歌ったグループだった。

 

 好きなんだけどそれを相手に言えない、そんなうだつの上がらない恋する男の心情が分かる悩まし青春ラブソング。アニメの水原を追いかける和也くんの事情とリンクする世界観が良い。

  なんだろう、聞くとちょっと泣きそうにもなるとても良い曲。

 

 テレビアニメ「富豪刑事」OP曲。

 

 4月放送作品だったが、2話のみ放送して続きは7月からへと延長した。その関係でCDも先送りになった。

 

 実はこの曲がこの半年で一番聴いた曲だったりもする。ノリに乗るジャニーズの超新星だからという勢い任せのセールスではなく、単純に曲として何から何まで作りが素晴らしい。車を飛ばしながら聴きたい疾走感が心地よい。

 

 曲の良さをについて言えば、ウダウダ説明する余地ないくらいにめっちゃ格好良い。発売が大変楽しみな曲であった。

 

 PVも早く見たくて、Youtubeで先行してPVがアップされた時には、アップ時間にリアルタイムで合わせて見たくらいパフォーマンスが楽しみな曲だった。マジで格好良い。

 

 前作「Imitation rain」から引き続き、歌い始めにジェシーが何か囁いて始まるのが特徴的。イヤホンで聞くとお耳が殺られる。樹のラップの破壊力も凄まじいものである。PV後半で見せる慎太郎のバク転もよろしい。

 

JAPONICA STYLE / SixTONES

 デビュー曲は「Imitation rain」だが、ストと言えばこの曲が代名詞だと思っている。2018年末に滝沢プロデュースで仕上げた衝撃のPVをYoutubeで公開したのが昨日のことのようだ。私の中ではストの始まりの狼煙はこの曲にある。とにかくCD音源化を待っていた。それがセカンドシングル「NAVIGATOR」のカップリング曲として収録されたのだから大変嬉しい。

 

Mazy Night / King & Prince

 今年3月くらいには音楽番組で発表されていたのだが、コロナのせいで二度も発売延期してやっと聴けた曲である。マジでいつ出すんだろうと焦らされたことでムカつきはしたものの、それゆえ想い出深い一曲となった。

 

 これまでの4枚のシングルはキラキラ元気系で攻めていたが、今回はシングルとしては作風を大胆に変えて攻めたロックなダンスチューンになっている。単純に格好良い。

 

 去年出したファーストアルバムで、キンプリは幅広い音楽性を出せることが分かった。そろそろ脱王子様系アイドルのシングルが欲しいと思ったところでこいつがドカンと来たのが良かった。

 

 キンプリは置いてキレイなお人形さんとして見せて行くだけでなく、アクティブに何でもイケるということをプッシュした方が良いというリスナー心理を叶えた決意の一曲に仕上がったと思う。大変良い。

 

 軍隊風に決めた衣装も良かった。

 個人的な手応えだが、ココへ来てまた一段と神宮寺がイケ化を迎えたと思う。 

 

ANIMA / ReoNa

 テレビアニメ「ソードアート・オンラインアリシゼーション War of Underworld」OP曲。

 

 力強いボーカルと疾走感、そして歌い始めの歌詞「魂の色は何色ですか」のインパクトがすごい。

 ものすごく生命力を感じる魂の一曲で好きになった。

 

RUN / Sexy Zone

 同じくドラマ「未満警察」主題歌だったキンプリの「Mazy Night」があれだけ発売に待ったをかけたのに、こちらはもっと待たされた。

 

 ポニーキャニオンを後にした移籍後一発目の景気良い前向き応援ソングとして早くもグループの持つ名曲になったと思う。

 

 走っているかのような速いテンポ感で「止まらないで」と歌う点が格好良い。

 CDには4人の声しかないが、発売後に復帰した松島を加えた5人バーションをテレビで見た時にはもっと格好良いと思えた。

 

ココロノック / YuNi

 テレビアニメ「宇崎ちゃんは遊びたい!」ED曲。

 

 去年発売したアルバムを聴いてかなりハマったYuNiがアニソンを担当してくれるのは嬉しい。アニメを見ていてなんか聴いたことある声と思ったらYuNiだったのでビックリしたぜ。

 

 めっちゃ美声。歌詞の世界観も綺麗、PVも綺麗。

 ラストサビの前にコンコンとドアをノックする音が入るのが良い。

 

GAME OVER!!! / A.B.C-Z

 我々ゲーマーにとっては死の宣告でもあるワードがタイトルなのだが、マイナスの意味はなく、ここからの再スタートを歌う応援ソングである。そう、一つのゲームオーバーは、イコールして次のスタート地点なのである。

 

 ゲーム用語を用いて人生を頑張る清い心を歌うテーマ性が面白くて好き。

 エビの楽曲はやはり良い。聴くほどにハマるスルメ曲だと思う。


ENDLESS SUMMER / Kis-My-Ft2

 ジャニーズJr.グループ「美 少年」全員出演のドラマ「真夏の少年〜19452020」主題歌。どれも出ていないのになんでキスマイが歌を担当するのだろうという謎もあったが、そんなことは置いといてこの曲はとても良い。

 それにしてもドラマの佐藤龍我と岩崎大昇の髪型はネタだったな。良いドラマだったけどね。

 

 歌詞、振り付けにデビュー曲「Everybody Go」の要素が入っている。「3,2,1」「Camon」などの掛け声が入るので、油断するとそのまま「Everybody Go」を歌ってしまいそうになる。歌唱にあたって気の引き締めが必要である。

 

 千ちゃんの進化が怖い。聴けば分かるが美味しいところを結構持って行ってる。彼については後列で縮こまるような男ではないと常々思っていたので、ぐんぐん前に出てきてくれることが嬉しい。千賀ファンがキャッホーになる夏ソングだった。

 

桃色タイフーン / 春奈るな

 テレビアニメ「ゆらぎ荘の幽奈さん」OP曲。

 

 2018年放送アニメだが、この夏再放送されていた。久しぶりにアニメでこの曲を聴いた時には、改めて楽しくて可愛い曲だと思った。ここのところリピートして楽しんでいる一曲だ。

 

 サビ入りの「ひぃ、ふぅ、みぃ、よぅ」のカウントが楽しくて好き。

 

ORESEN / King & Prince

 セカンドアルバム「L&」収録曲。

 アルバムにはリード曲の「&LOVE」、映画タイアップ曲の「Key of Heart」、世界進出を意識した全編英詩のダンスナンバー「Bounce」などの話題曲が満載だったが、ノーマークで聴いて驚き笑ったこの曲が一番気に入った。

 

 この曲はことによるとアルバムコンセプトにヒビを入れかねない代物で、キンプリにしてはやや遊び心も詰めた異質な一曲だったと思う。

 

 バブル時代の遊技場でもイメージ出来るようなアゲアゲダンスナンバー調で、主メロは岸くん以外で歌い繋いで行き、肝心な彼は何をやっているかと言うと後ろの方で攻めたラップを歌っている。これでもう面白いが、サビ前に「ファイヤー」とか「サンダー」とかいうぷよぷよのアルルが使う技の名前を叫んでいるのがまたウケる。

 これが岸優太の世界観か、好きだな。と素直に思える面白い一曲だった。ライブで絶対盛り上がると思う。

 

 

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おかえりのセクゾ松島

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 先日放送した大型音楽番組「THE MUSIC DAY」で遂にSexy Zone松島聡の復帰が見れた。これはセクゾの歴史を見てきた者として大変喜ばしいことだ。松島の合流なくして真のSexy Zoneはありえないと日々思っていたので、これにて一旦の完成形を見れたことに安心だ。

 それにしてもこの番組の放送時間が長く「セクゾを早く出せ!」と思って結局全部見ることになった。セクゾの出番はかなり後ろの方だったのでそれまで待つのも大変だった。

 

 そんな訳で松島について、そして新生セクゾについて思うことをつらつらと書き殴っていこう。
 


 松島復帰を発表したセクゾオフィシャルサイトの声明文に「これより5人での活動を再開します」とあるのを見た時には「なんだコレ、熱い」と思った。5人で再スタートの流れが熱いし格好良い。
 
 


 松島の活動休止期間は1年と9ヶ月続いた。長かったな。

 2018年後期の名盤シングルとなった「カラクリだらけのテンダネス / すっぴんKISS」の発表からちょっとの間を置いて松島は病気療養で引っ込んでしまった。あの衝撃は未だに覚えている。これらダブルA面曲をTV披露したものには、松島の活動休止ギリギリで収録が間に合った5人バージョンと、悲しくもお休み後に収録した4人バージョンが存在している。松島復帰を受けて我が家のDIGAのHDDに眠る映像を確認し、4人バージョンを見た時には寂しく思えた。特にすっぴんKISSはマジ神曲だと思っているので、真のセクゾに成長した今こそ再び見たいものだ。この曲の松島のソロパートには癒やしをもらう。

 

 セクゾは4人体制でシングル、アルバムを各2枚ずつリリースしている。松島がいなくなった面でパワーダウンが見られたものの、4人体制時の発売曲はかなり良かったと思う。そもそも、序盤のセクゾはちょっと変な曲も多かったし、昨今になってやっと作風をセクシーな感じに合わせてきたと思う。
 昔のセクゾの曲がちょっと変ということに関しては、最近放送した「関ジャム」でも触れられている。ドゥバイの曲とか夏なのにクリスマスやっちゃう例の曲の存在が音楽業界の異端児ヒャダインの目に止まり、楽しいトークネタにされていた。結果としてヒャダインにありがとうだ。

 

 昨年末に発売した「麒麟の子 / Honey Honey」はかなり強烈なダブルA面だったと思う。どちらも良かったから単発シングルで小出しにしても良かったかもしれない。
 この二曲を視聴した時、ネタでなくマジで「めっちゃセクシーや!」と思った。荒廃した世に抗ってでも強く前を見て生きて行くというちょっと変わったサイドから攻めたポジティブ上げソングの麒麟の子。対して、アイドル感とセクシー感増し増し、聴けばミツがたっぷりの蜂の巣の中の気分になる仕上がりなのがHoney Honeyである。対照的な魅力をぶちかましているこれら二曲は未だに聞いている。メンバー個々のボーカル力もパワーアップしている。

 麒麟の子も是非5人で見たい。サビ始まりの歌詞「ワンダーチャイルド」はまさに松島のことだと思う。「黄金のたてがみ」の歌詞の時に一列になり、前の人の頭の上で手をワサワサする楽しい振り付けを5人でやっているのを見たい。5人でツアーをやればこれも見れると思う。未来が楽しみである。
 

 今年8月には最新シングルにして早くも名曲となった「RUN」が発売となり、これが景気よく売れている。そこに来て松島が帰ってくるというこの流れである。今、セクゾが熱い。
 それにしてもRUNの発表は後に後に伸ばしたなと今になって思う。よくよく考えると3月にはケンティー平野紫耀が司会の音楽番組で発表したのに大分待ったな。マジでいつ発売すんだよ、曲の歌詞通りそれこそ発売が「止まらないで!」って常々思っていた。

 

 松島復帰ステージとなった「THE MUSIC DAY」では、最新曲RUNの5人バージョンを披露した。これまで4人で歌ってきて、CD音源ももちろん4人の声しかない。そこに一人足された新たなバージョンが聴ける、見れるとなるとレアで嬉しい。
 考えてみると、ジャニーズの場合はメンバーが減るばかりで、そこからまた増えるというのが珍しい。減ったメンバーの穴埋めで他のメンバーがCDとは違うパートを歌うことに新鮮味を感じたことがあるが、今回の新鮮味はそれとは全く違う。嬉しく、ありがたい新鮮味だった。CDでのマリウスパートを二分して久しぶりに松島の甘い声が聴けた。松島の歌うところが格好良い。すごい、同じ曲なのに5人で披露するとやはりパワーが違う。私はただ嬉しく、感動した。

 

 帰ってきた松島に、めっちゃ太っている、痩せている、または禿げているなどの恐ろしい変化が見られなかったことに安心した。ちょっとばかし痩せたみたいだが、健康そうだ。男前度はアップしていた。まだ20代そこそこなのでこれから脂が乗って本番となるところだろう。本人としても、事務所としてもこれくらいの年齢からどんどん男前になる成長を見せたいだろう。私はこれからも松島の成長を見ていこうと思う。

 

 松島復帰について、菊池は「学生時代の仲間に会ったみたい」という内容は簡単だけど彼らの距離感が分かる心温まる一言を発していた。確かにそうなのだ。私と松島は全然友達ではないのだが、なぜか突っ込んだ親近感、つまりは友達感を抱いてしまう。それだけ彼が気安い癒やし系としてキャラを確立しているのだと思う。
 
 ケンティーは松島が帰ってきて「真のSexy Zoneになった」という確信を突く一言を発し、曲終わりには「We Are Sexy Zone」を叫んでいた。5人で真のチーム、それが分かる気の利いた一言だった。
 佐藤勝利は不動の顔面国宝だったし、マリウスは不動ではなく見る度にデカいというわけで成長が楽しみな男である。

 

 やはりセクゾは絶妙なバランスの5人だ。グループ結成時には、それに伴って解体されることになる「B.I.Shadow」のことはどうするんだよという反発意見をちらほらと聞いたし、私も言ったことがあったのだが、今を見ればセクゾを作って良かったと心から思える。

 デビューから約10年のグループだけに進退色んな歴史があった。だからこそ成長を見ていると楽しいではないか。

 これからブーストをかけてまだまだ上の舞台に駆け上がってくるセクゾの挑戦が楽しみだ。セクゾは止まらない。

 

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