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天狗が主人公の横スクロールシューティングゲームである。
そう言えば天狗が主人公のシューティングゲームならもっと有名なのがあったが、あっちはまた別の機会に語ることにしよう。
説明書などは何も持っていない状態でスタートした。
OPムービーが全く簡素なもので、紙芝居ぽい絵でのみのお届けとなる。文字は一切ない。ここら辺のスッキリした感じがレトロゲームぽくて良い。
OPムービーの内容は、まず「禁」と書かれた扉を開くと、その向こうから漫画とかでビックリ箱に仕込まれがちな飛び出すパンチンググローブが飛び出す。それを喰らったキツネの男の子は伸びてしまう。そして次のシーンでは手錠をはめられたメスのキツネが「コンタ~」と叫んでどこかにつれ去られていくような描写がみられ、「イナリ 10才 キツネ」と表記された尋ね人の紙が写る。ここでのされたキツネがコンタだと分かる。
そして「はなたーかだか!?」のロゴが出て、「はなた~かだか」とタイトルコールがかかる。「コンタ~」と「はなた~かだか」は声が出ているので聞き所である。
このOPムービーだが、見てもちょっとどういうことだが分からない。
で、ネットで色々調べてみると、コンタとイナリが興味本位で封印の紙を取り、その中から悪い奴が出てきて、コンタはのされて、イナリは拉致された。イナリを助け出してくれとコンタが山の天狗様に頼んで、天狗が悪者の狸集団を討つというものと分かった。なるほど。
こんなダジャレみたいなタイトルで、ツインビーとかパロディスウスみたいな可愛らしい感じのする世界観だが、はっきり言ってコレ、激ムズイ。
天狗はダメージを食らうと小さくなり、アイテムを取ると大きくなる。もちろん大きくなった方がパワーの面で有利なのだが、的が大きいだけに敵の攻撃を避けられないということもある。
通常攻撃と溜め攻撃ができる。溜めに頼らないと後半のボディが硬い敵の撃破は難しい。
通常攻撃と合わせて、アイテムを投げての攻撃も出来る。パワーアップ攻撃のヴァリエーションも豊富で楽しい。
難しいけど、とても面白い。
毎ステージにいる狸の軍団のボスを倒して封印の紙の一部を集め、最終的には「禁」と書かれた一枚の紙が完成する。
この封印の紙集めには凝った仕掛けがされていた。封印の紙は普通にボスを倒しただけでは全て揃わない。全てのステージのボスから一枚ずつ紙を手にすることが出来るが、それとは別に全てのステージのどこかに潜んでいるいたずら狸も封印の紙を持っている。1ステージで紙は二枚ある。こっちの隠れている方の狸を見つけると不思議な空間に飛ばされて、その空間内のどこかにまた狸が隠れているのでそれを見つめるまでステージがループされて脱出できない。これが結構見つけにくい。
ステージ内には分岐点もあるので、選ぶコースによってはいたずら狸を見つることが不可能になる。こうなったらもう取り返しがつかない。
なんとか一周目の全クリを達成したら封印の紙が揃わないので真のエンディングが見れなかった。クリア後は、キャラクター達のイラストが見れるのだが、揃えた紙の枚数分のスペースのみ写るので、取り漏らしがあれば、そこは虫食い状態になる。
これは悔しいので私は回収率100パーセントにするために2周目に入った。一回クリアしていてもやっぱり難しい。かなりの時間を掛け、やっと封印の紙全てをそろえた後、エンディングのイラストがちゃんと見れた。そして幸せそうなコンタとイナリの姿も見れてかなりの達成感を得られた。
ちなみにストーリー中盤でイナリは救出されるのだが、そのままゲームは続行される。
ラスト展開なのだが、まさかの天狗が敵の罠にかかり、絶体絶命のピンチになった時にコンタが飛び入り参戦し親玉を倒してしまう。おいしいところを持っていかれた。
それから通販サイトの「Amazon」と「駿河屋」でこのソフトを検索したら、すごく高値で売られていた。駿河屋では10000円を越えていた。
マジか!そこまで払う価値はないと思うけど、とても楽しめたソフトであった。
私は私生活で鼻高々になりがちなので、ちょっと気をつけてみようと思う。
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