こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

極限のインベーダーゲーム「スペースインベーダーエクストリーム」

スペースインベーダーエクストリーム」は、2008年に発売したニンテンドーDSソフト。PSP版もリリースされた。

 

 時代を牽引したあのスペースインベーダーも30歳になった。という訳で発売されたスペースインベーダー30周年記念ソフトである。シリーズがそこまで続くのがスゴイ。と言っても、今となっては10年以上前のソフトであり、聞いたところによるとこれの次の40周年記念作品もリリースされたとか。相変わらずレトロゲーマーだから元最先端、今はお古のものしか知らないのだ。50周年がきた時には40周年のインベーダーを遊ぼうではないか。

 

 単純だけどサクッと遊べて楽しいものだから、人生の箸休めとして度々出番が回ってくるのがこのゲームだった。我が家ではファミコン版、スーファミ版、GB版、PCエンジン版、サターン版まで、大体は中身が一緒なのに見かければ別バージョンを買い揃えていた。ついでの話をすると、親戚のおじさんがカフェに置いているようなテーブル型の筐体まで持っていた。所有理由は「コレを持っていると女にモてる」だった。私も遊ばせてもらったものだ。

 そして今回購入したこのエクストリームもたまたま見かけて気になり、完全なるジャケ買いorシリーズのネームバリュー買いだった。というかDSにもなってまだインベーダーがあったんだ。先週まで存在も知らないソフトだった。

 

 中身は全く知らないが、まぁ所詮インベーダーだから特別期待するものでもなく、想像通りのチープな感じで行くのだろうと高をくくっていた。だがこのゲーム、とんでもなく進化していてオリジナルを踏襲している感もかなり弱いくらいに諸々が新しい。そして、予想と全く違ったが期待を良い意味で大きく裏切ってくれて結果的にものすごく楽しかった。ピコピコと豆鉄砲を宇宙人に打ち込む10年も前に出たゲームを、今になって数十時間もプレイすることになるとは思わなかった。かなりハマったぜ。

 

 「スペースインベーダーエクストリーム」は超楽しい名作だった。これでつまらないという言う人がいたら、ちょっとお友達にはなれないかもしれない。私としては長らく愛したシリーズがとんでもない進化を迎えたことに感動したので、発売から12年も経った今になってだらだらと感想を書きたい。

 

スペースインベーダー エクストリーム

 

 まず起動してすぐに驚くのがステージのバックグラフィック。思ったよりもバックがやかましい。物言わぬバックなのになぜやかましいかというと、なんだかサイバーチックな背景であり、それも動画になっている。最初の内にはバックの主張が強すぎてプレイに集中できなかった。昔のインベーダーならバックなんてまっ黒だったろうに。まさかのおしゃれな仕様に驚くばかりである。時代が変わったもんだと思えた。

 

 次にビックリなのはどう聴いてもおしゃれなBGM。今作では音の作りに特殊なこだわりがあるらしい。確かに何か違うって感じがした。

 今作にはインタラクティブサウンドという凝ったBGMの仕掛けがなされている。ソフトパッケージ裏にそう書いてある。色んな所で結構目にし耳にもするワードだが、そういえばいったいどういうサウンドなのだろうと今になって思う。ちょっと調べてみると、プレイヤーが起こしたアクションの変化によって、その時のテンションに合ったナイスな音楽が奏でられるみたいな仕掛けらしい。まぁやれば分かるが、確かにシューティングそのものと合わせて躍動感ある音楽も一緒に楽しめるものとなっていた。昔のインベーダーみたいに「シュンシュン」と地味な音で攻撃をぶっ放すのではなく、音ゲー感覚で、こちらの攻撃音もまたBGMを盛り上げる一つのエッセンスになっている。ゲーム音楽の完成を手伝うのが我々プレイヤーであるこの感じもなかなか気持ちが良い。よく分からん説明かもだが、とにかく音楽も相当ご機嫌な作りになっている。プレイ毎にノリノリである

 

 今思えば昔のインベーダーときたらプレイ時に流れるのはBGMなんて洒落たものではなく、「デ、デ、デ」という一個の音をただ断続的に流すだけのものだった。敵が下に迫る程「デ」の音の感覚が短くなり、最後にはずっと「デデデ」と続く。淡白な仕様だけど、敵が迫ってくるスリルが謎なくらいに伝わる変わった音楽の仕掛けが見られたものだ。新旧共にゲーム時の音楽でもの見せ方は秀逸と来ている。

 

 進化したインベーダーと言える強い要素がこちら側の攻撃バリエーションが増えたこと。今回のインベーダーは、ほっそい豆鉄砲をチマチマ打ち込んでいた初期のものみたいに神経質なゲームでははない。まぁ一長一短で侵略者共を討てはしないという厳しさが伝わる昔の感じもあれはあれで良かったけどね。

 赤、青、緑、それぞれの色をしたアイテムを取ることによってダンチで攻撃手数が増え、攻撃の威力も増す。特に気持ち良いのは、青色を取ることで発動する貫通レーザー。インベーダ共を一列まとめてぶっ飛ばすことが出来る。初期シリーズでは味わえなかったストレス発散方法がここにある。思い返せばPCエンジン版でも、強力なレーザーにパワーアップするストレスぶっ飛び要素があったが、あちらではそこまでのパワーアップに導くまでがやや道のりが遠かった。今回のは極簡単にパワーアップ出来るから良い。むしろこれらアイテム強化ありきの難易度だと思う。

 

 昔のタイプでは、プレイヤーが敵の攻撃から避難出来る壁が下方に3つ4つくらいあったが、今回のはそんな盾は一切ない。代わりに黒いアイテムをとると攻撃を向こうにするバリアがゲットできる。攻防共に強化アイテムが盛り上げ要素となっている。

 

 こちらがパワーアップできる分、向こうも強い。インベーダ共の種類も様々で、従来どおり横移動で一列ずつ降りてくる者だけでなく、明らかにサイズのデッカいのがいたり、斜めに降りてくる、直下型、誘爆タイプなどまでが揃っている。敵の戦法もバリエーション豊かでそそるものがある。こうも向こうさんが戦法を練ってくるようだと、こちらもより一層ぶっ飛ばしたくもなるものである。

 

 UFOを撃ち抜くことで発生するイベントも特徴的。黄色いUFOを撃てば、ステータスアップが可能となるルーレットが回転し、赤いUFOを撃てば別ステージに移ってミニゲームが始まる。このミニゲームをクリアすれば、通常の赤、青、緑のアイテム以上に強力な特別な攻撃を打ち込むことが出来る。マジでフィーバータイムとなって楽しい。

 特にハードモードの後半ステージをを戦い抜くには、UFOを撃ち抜いて能力強化やワンアップをしていくことが重要になる。

 

 DSの武器である2画面を利用した2画面ぶち抜きで展開するボス戦にはワクワクする。かなり弾幕を張ってくるボスの場合には、上下画面を一度に見ることで目がぐるぐるしてくることもある。避けて攻撃してのために極限状態まで集中力をあげることになる。

 

 ノーマルとハードを選んでプレイできる。何度も挑戦したがハードコースの最終面であるステージ5はどうしてもクリア出来ずに降参した。そもそもボスまでたどり着くまでがやっとだった。悔しい思いをしたが、それをスッキリ晴らしてくれるクリア動画がアップされていたので、そちらを見ることでクリアの気分だけを味わった。

 何度死んでもマジでサクサクとリプレイに入れるので、DSソフトの起動スピードは優秀だ。光学ディスクのゲームではこうは行かないだろう。

 


Nintendo DS Longplay [102] Space Invaders Extreme

 

 たくさん生きる中でたくさんのゲームに出会うわけだが、一定のスパンで人生立ち戻ってまた遊びたいゲームがあったりする。その内の一作がスペースインベーダーである。これからもスペースインベーダーは我が人生と共にある。いつまでも売らず末代まで残して行こう。

 

 

スペースインベーダー エクストリーム

スペースインベーダー エクストリーム

  • 発売日: 2008/02/21
  • メディア: Video Game
 

 

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