こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

巨乳な狐妖怪ヒロインとの青春「かのこん」

かのこん」は、2008年4月から6月まで放送された全12話のテレビアニメ。加えてOVAが2話制作された。

 

かのこん 第6巻【初回限定版】 [DVD]

 

 出てくる彼女が狐の妖怪ということからこのタイトルなのだと思う。良いタイトルだ。

 00年代後半作品と聞けば最近のようでそんなこともない。微妙に懐かしい絵柄、時代が楽しめた。

 

 内容は、俺だけにグイグイ来る巨乳の狐妖怪ヒロインとの青春を楽しむもの。これは素晴らしいアニメだ。

 ちょっとのお色気という慎ましい範囲にはなく、節度なく踏み込んでいくアホほどエロい内容になっている。エロに絡めたアホみたいな要素が随所に見えるもので、ここまでやると逆に清々しくて良い。何でもぶっちぎるととりあえず気持ち良いというもの。どエロアホアニメだけどこういうの大好き。

 

 いわゆるおねショタ要素のラブコメ。主人公少年 小山田耕太くんは高校一年生。そこにヤバい程グイグイ攻め込んくるのは、一つ上の学年のお姉さんヒロイン 源ちずる。

 ちずるは巨乳で年中盛っている困ったさん。耕太くんをちょっと誘惑するような可愛い範囲にとどまる女ではなく、普通に実力行使で襲ってくる。そんなお姉さんヒロインの源ちずるのキャラは強烈。このヒロインの暴走ぶりが面白い。

 

 ちずる姉さんの正体は狐の妖怪。妖かしファンタジーラブ要素もあり。

 近い時期にやっていた「我が家のお稲荷さま。」で狐耳ヒロイン萌えが開花した。なので狐モードになったちずる姉さんがとても良い。狐モードだと金髪でケモ耳があるので可愛い。

 多くの作品でそうだが、ここでも妖怪の一族内では基本的に人間との交わりはNGになっている。そのNGを押しのけてとにかく耕太くんにラブラブ突進をかけるちずるさんのパワフルなヒロイン性は面白い。

 

 耕太くんは昨今のラノベアニメでも結構いそうなモッサリ系童顔少年。モブ顔でめっちゃ冴えない。

 温和で良いヤツではあるのだけど、しっかりむっつりスケベ。おっぱいが大好きだし、ちずるさんにグイグイ来られたらまず突っぱねる事ができない。自分からは来ないが、迫られると全部受けるタイプ。マグロってやつだな。魚のマグロは好きだけど、人間の男がソレ状態になっているのはちょっと好かない。

 

 一見無害にしか見えない耕太くんが結構ノリ良くエロスを楽しむ点も面白い。こういうヤツいそう。

 ちずるさんがお尻ぺんぺんプレイを所望すれば、なんだかんだとリクエストに答えて楽しんでいた。これはちずるがおかしい。

 このように、学生がするには殊勝なプレイもやりがち。学校でも通学路でも普通にちずるさんが襲ってくるのもおかしいけど、ちずるさんが仕掛けるプレイの「あまえんぼさん」「ちちまくら」とかもおかしくて笑う。

 

 なんだかんだ言ってちずるさんが注いでくれるエロは全て飲み込んで楽しんでいることから、耕太くんのスケベレベルは達人の域にある。そんなわけで学校の同級生には「エロス大王」と呼ばれている。

 言動全てがいやらしい典型系スケベオタクキャラではないものの、内面に飼うエロス量がデカいことから、このおとなしい見た目なのに「エロス大王」の太鼓判を押されているのが面白い。ちょっと新鮮。クラスの女子からエロス大王って呼ばれているのはキツイだろうに。

 

 エロス大王な少年をあの能登麻美子が演じているのはすごく印象的。こっちがちずるさんをやる世界もアリだったかもしれない。能登麻美子のショタ声はレアなので能登好きは見た方が良い。

 喜怒哀楽どれもを豊富に見せるちずるさんを演じた川澄綾子の声もすごく良い。川澄綾子のエロ芝居はとっても良い。声が綺麗過ぎる。川澄綾子のちずるの芝居を見るだけでお得感がある。

 能登、川澄でメインを張るのはスゴイ。どちらも好きな声優なので楽しめた。

 

 メインの二人がいちゃつく所に、後から狼ヒロインの望(のぞむ)が乱入して来る。こちらは小さいけど機能的なそれをお持ちのちっぱいキャラ。チビでクールな美少女。小さいけど小回りが利くことからそれはそれで気持ち良い的な事を言って自らを売り込んでいた。一口におっぱいと言えど、大小それぞれで適した使い所があるというもの。

 ちずるは正妻で自分は愛人枠で良い。とにかく耕太くんに関係したい。このノリで来る厄介なヒロイン。見た目はまともそうだけど、中を開けばこの子も愉快におかしい。

 ちずるとはトムとジェリーのように愉快を喧嘩する仲であり、おっぱいがデカい事について脂とか肉饅頭と言ってディスっている。クールに毒を吐く様がちょっと面白い。

 

 二人目のヒロインの彼女の登場によって、耕太くんの優柔不断なヘタレ男属性が浮き彫りになってくる。こいつは迫られると突っぱねることが出来ないから、ちずるさんという物がありながらも望に良いようにされていた。清々しいまでにマグロだな。

 

 ちずるさんは本当にお姉さんヒロインで弟がいる。耕太くんの前ではブリブリしているけど、弟のたゆらくんに対しては急に塩対応になる。いつもの元気な感じも良いが、この冷たい感じもそれはそれで良いな。

 弟の扱いがまるで召使いのそれで、自分では家事、料理はせず、全部弟任せにしている。駄目な姉貴だな。

 洗濯までたゆらくんの担当で、姉ちゃんの下着まで畳んでいる。それはご褒美になるのだろう。

 

 たゆらくんを演じている豊永利行の声がさすがに若い。この頃からやっていた人なんだな。歴が長い。現在はヒットマンをやりながらパパもやる役でアニメに出ている。

 たゆらくんが片恋するあかねちゃんも存在感あるヒロインだった。スケベなノリを許さない委員長キャラの彼女はツンデレ属性持ちで良かった。斎藤千和の元気なツンデレ芝居も良し。

 主人公達以外だとこの二人の恋模様にも注目出来る。テレビシリーズではちょこっと、OVAではもっとツッコんで二人の恋愛関係に迫っていた。

 

 ちずるさんのお母さんもドスケベな狐妖怪ヒロインだった。こちらも巨乳で耕太くんを誘惑してくる。盛り過ぎな一族だな。ママまでこうだともういい加減にしろってなる。

 雪女のヒロインも登場し、とりあえず人間も妖怪も可愛いのが揃っていて楽しかった。それからたまに出てくる耕太くん達の学校のメガネの先生ヒロインも可愛かった。

 

 終始耕太くんとちずるさんがバカみたくいちゃつくのを見るだけの学園ラブコメであり、中身はそれで埋まっている。

 たまに妖怪同士でのバトル展開もあり。ファンタジーを絡めた騒動では、耕太くんがエロス脳になると頭痛が起きること、ちずるさんの遺産でもある巨乳が萎んで望サイズ以下になるといったネタ要素も楽しめた。

 

 OVAのタイトルは「かのこん〜真夏の大謝肉祭〜」。

 一見「大感謝祭」かと思ったら「肉」のワードが入った別の何かになっている。この要素もバカだな。

 このOVAでは、各キャラの穏やかな夏休みの時間が流れる。そんな中で最も穏やかで無かったシーンは、ちずるさんプレゼンツで行う流しそうめん大会にある。

 そうめん流しの装置の下に自分のおっぱいを固定し、谷間を流れるそうめんをゲットして食うというアホみたいなアイデアが見られた。笑う。

 こういうユニークな変態要素は良い。バカすぎて不快感を得る前に一笑いが来る。この女はどういう頭をしているのだろうか。

 

 普通に可愛い女子を楽しめる。それだけで良いのだけど、ちょっと突っ込んだエロも楽しめるのが作品の味噌だった。耕太くんの拒む度合いと、それを簡単に突破するちずるさんの男女パワーバランスにも面白さがあった。

 コレを書いている作者は楽しそうだな~と思えた。実に楽しい世界だ。すごく頭を悩ましく苦しんで書く内容ではないと思う。

 

 これは今再放送すれば話題になるかもしれない。

 現在でもこれの系譜を辿った「犬ひろ」というアホなエロアニメがある。この手のニッチでバカみたないなジャンルもあればあるでちゃんと妙味ってものがある。後の時代にも残るものだな~。犬ひろも大好きです。

 

 それからOVAはBDで出ているけど、テレビシリーズはDVD版しかない。テレビシリーズもBDにしてくれ。DVD特典映像は真にアホエロいので必見かつ要注意だ。

 2008年だとまだパッケージ化がBDに完全以降する前の過渡期だったのか。今となればそんな時代の流れも見えるタイミングの作品だったのかと振り返ることも出来る。

 

 というわけで、変態チックでアホなエロアニメの傑作が「かのこん」だった。狐ヒロインは良いものだ。

 

 

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