こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

2023年のアニメの感想(1月~3月)その3

 

 

 

 

犬になったら好きな人に拾われた。

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 素晴らしい作品でした。出会えてよかったです。

 

 まるでアホが書いた日記みたいなタイトル、加えてまるでアホのようなスケベな内容。煩悩と夢がぎっしり詰まった素晴らしいアニメだった。タイトルで笑う。

 やっぱり中2童貞の心を絶やさずにペンを取ることって大事なんだな。その心から卒業する、あるいは捨ててしまったらこんな夢世界は描けない。

 

 というわけで、人間のオスだったけど犬のオスになって可愛い子ちゃんに飼われるという話である。別にハサミ枠の復活ではない。犬は出てくるがハサミの要素は特に無くて安心した。犬はさも丁度10年前の怪作。

 昔読んだ「ToLOVEる」という名作マンガでも主人公が犬になって好きな子に可愛がられるという展開があったな。

 可愛い子ちゃんに愛玩されたいという願いは、極度の変態に限らず一般的な男子でもある程度は持ち合わせているものなのだろう。それを違和感なく享受するなら犬の格好を取ってしまえばオールオッケーなのだ。

 

 犬になった主人公はいくらかの抵抗や罪悪感も持ちつつ、メインで出てくる3人のヒロインのあんなところやこんなところに突っ込んでいく。犬視点で美女と戯れる素敵なアングルがずっと楽しい。

 ひたすら性癖が活きるスケベ展開、ゆえに見えてくる女子の絶景、コレが売りだ。

 

 長ったらしい30分枠でなくそのハーフサイズでお届けしたのも良かった。中身があまり無いのに30分もあってキツイという作品なら同期放送枠にもちらほらと見られた。その点いぬひろはよく考えた時間で作っている。

 

 第1のヒロイン犬飼さんの名前にはコレ用に用意された女感が出すぎている。この子が清楚で可憐な真面目ギャルかと思いきや、早々におかしいと分かる。犬飼さんが愉快におかしいのを楽しむのも作品の価値となった。

 犬飼さんを演じた会沢紗弥は、昨年放送した「エンキス」に続きまた面倒な地雷女の役を演じているのな。犬飼さんは適度に機嫌を取っておかないと絶対に怖い女。

 犬飼さんが甘々と塩で極度に態度を変えて来るのも面白い。

 

 犬飼さんの友人の猫谷もスケベ要員すぎる。こっちの方が見た目的には無法地帯ぽいが、犬飼さんよりも常識がある。それくらい犬飼さんがおかしい。

 後半回ではパン一で学園中走り回るアクシデントにあっていた。可哀想。

 猫谷を演じた相良茉優のスケベ芝居が見れる点でも価値あるコンテンツとなった。まゆちの萌え声はヤバい。EDのハウスハウスの歌の相良茉優のボーカルは強烈。

 

 3人目の後輩ヒロインのうさぎちゃんもおかしい。

 バカスケベな合戦を仕掛けて犬飼さんと先輩を取り合う展開はアホだった。

 

 おかしいヒロインばかりだけど皆可愛いしエッチなので良かった。

 主人公が犬になった謎を握るゆかち(井口裕香)声の白衣の女も印象的。ゆかちがこんな変なアニメに出ているのに笑う。嬉しかったけども。

 こいつの発明はすごすぎる。今期は男を犬にしたり妹にしたりの高度な発明を出してくるヒロインが活気づいていた。

 

 犬と人間のスキンシップに絡めた数あるドスケベネタを仕掛けて来たが、それぞれがギャグめいていてムラッと来る以前に笑える。ある意味健全。

 そんな中で一番アホみたいで笑ったのは文化祭の出し物となった「犬湯」。足湯をヒントに犬で癒やしをというカオス企画である。その内容は犬がギャルの足をしゃぶるだけというもの。アホい。

 これは発想が斜め上か下かも分からないくらい奇抜すぎた。ナイス発明だ。私だったら一生かかってもたどり着けないものだった。

 

 で、なんだかんだで戻れそうなチャンスもあったけど、主人公は犬のままでいる。賢明なところだろう。戻ったってどうしようもない人生だろうし。ていうかコイツが人間の男だったってことがヒロインズにバレたら殴られるんじゃないのかな。

 

 白衣女が男のスケベ心の本当の所をついた最終回終盤展開は結構納得出来る。それがオスの本性だものな。犬になったら罪の意識はあっても流れでスケベな方向に持って行くわな。ここら変は性に絡めてリアルを追求したギャグではない要素。

 最後まで見て思うことは、人にも犬にも煩悩があり、それを捨てて生きるのは無理。適度に付き合うことが大事だが、その適度の範囲内に留まるのもまた楽な話ではない。自らを律してスケベを跳ね除けよう。

 

 OP曲も印象的。知らない人からすれば「誰?」で終わる話だが、知っている人的には歌い手の顔ぶれがすごいのでタダでは終わらない。

 大きなお友達がこっそり楽しむ優良コンテンツに楽曲で貢献した猛者達が勢揃い。その手の界隈を集めて作る日本版「USAフォー・アフリカ」みたいな顔ぶれになっていた。なんでこんなアニメでこんなすごい人達が集まったのだろう。

 とりあえずOP、ED、本編合わせて見て損無き時間だった。ありがとう。

 

 というわけで2を待ちます。もっと笑いたい。

 

お兄ちゃんはおしまい!

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 素晴らしい作品でした。出会えてよかったです。

 

 引きこもりの駄目ニートお兄ちゃんをまずは女にし、自分よりもちっこい妹にしてしまう。そんな素敵な発明をぶっ込んで来た妹が本作の火付け役と書いてトリガー。

 この妹のみはりちゃんが天才すぎる。全国にいる駄目ニートお兄ちゃんを持つ妹達、またはそのお兄ちゃんズ自身もこの発明の到来にウェルカムなのではなかろうか。どうぞ終わりにしてくれと返せる作品タイトルからナイス。

 家にいるだけで脂ぎって行く困ったお兄ちゃんは美少女に変えて野に放とう。この発想が正解だ。政府でやれば良いと思う。

 

 妹の妹になったお兄ちゃんは小さな女子の体に詰まった不思議を体感し、世界は女の子で回っていると知って行くのである。とっても可愛い物語でした。

 女子になったらおしっこに失敗して大変とか、女の子の日が来てもう大変とか、ホント女子は大変だと分かる。見た目が可愛いだけの楽しい生き物ではないのだ。

 昨日までおっさんだったのが今日から上手に女子を出来るわけがない。でも妹にママみたく世話されているのはどうよ。みはりちゃんは天才学者で中身も優しいのな。ナイス。

 

 心は男の女子を元気に演じた高野麻里佳の演技、元気に妹を演じた石原夏織の演技、それぞれが良かった。この二人のコンビも珍しい。まりんかは昨年末に体調不良を発表したけど、ここでは元気な声が聴けて良かった。

 

 後半に迫るとまひろの体だけでなく心も女体化が進んではいないかと思える場面がやってくる。これは不思議感覚。おっさんであるよりも美少女の自分を本当だと受け入れたくなってくるのかな。

 

 迫りくるヒロインズにもモテて、中身はおっさんなのにロリ達と仲良くしている。みはりちゃんはコレを普通に眺めているけど、中身が男だってバレたら他からはすボコにされるだろうに。

 

 最終回では薬の効果が切れて局部から男子に戻ってしまう現象が起きる。ヤベェ。

 男に戻るチャンス到来となるが、今に未練もあるみたい。

 世間的な生産性の概念からいえば男に戻すべきではない。しかしここで夢時間を終わらせて現実を受け入れるガッツを見せたのならその覚悟は称賛出来る。

 で、結局女子のままで行く道を選んだ。これまで作り上げて来た世界観を保つためにはそれで正解だが、主人公には現実を受け入れて立ち上がって欲しいとちょっと願う自分もいた。

 

 男だった主人公を初っ端に排除したことで後は女子だらけの素敵な世界となった。萌え萌えだし緩くユリな展開も見えて良かったぜ。

 ヌルヌル動くEDアニメで良かったぞ。

 

 お兄ちゃんをおしまいにしてくれてありがとう。二期があっても良いぞ。

 それからこれを見たニートのお兄ちゃんずズよ、立ち上がれ。

 

冰剣の魔術師が世界を統べる

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 今期1位のクソアニメの当たり枠だった。クソアニメハンターの狩り場としておすすめ。こいつは統べらせては行けない狩るべきアニメだった。私以外に最終回まで見た者が何人いたことだろうか。

 かつてないくらい延期作品がホイホイ出て来たクールとなったが、その中でこんな感じなのに完パケだったのが何かすごい。

 

 もう1話目からテンプレで不穏しかない。まずシナリオを吟味の前に絵が駄目。全話まるっと通してのネタギャグアニメだった。このしょうもなさが一周して清々しい。

 

 ナスビ頭の主人公がずっとバカっぽい。主人公が全然格好良くないし、他の男子達もそう。初っ端からレイに絡んできたモブの顔がめっちゃ老け顔だった。

 女達がホイホイとレイくんに落ちる意味が分からない。早々にデート回があったりと、男女関係の流れがスムーズ過ぎて逆に詰まりを感じるマジックがある。

 たくさんいたヒロインズも可愛くないし。言動がイタ面白いキャロキャロ先生とかは面白かった。それから声優は良かったぞ。

 

 メイド服に並々ならぬ拘りを持つ者達で推し進める文化祭の流れ、筋肉を称える流れなどのおバカなノリは、もちろんバカっぽいのだが結構楽しくて好きだった。この私が誰よりもノリが良いからな。

 モブサイコが終わってちょっと懐かしくなった筋肉要素を多めに入れていた点で印象的。レイもルームメイトも筋肉好きで、こちらには冰剣版の肉体改造部みたいなのがあった。

 

 レイの女装モードの声が釘宮理恵だったのは何かすごい。声が聴けて嬉しいけど、間違いなく釘宮理恵の無駄使いだったな。彼女がものすごくうるさいことを言って仕事を厳しく選ぶ人だったらこんな所で声が聴けるはずがなかった。というわけで彼女に感謝。

 

 まさかの続編への布石を打つ形で終わっている。コレで二期が来るのか。最近は何が起きるか分からないまるでマジックみたいな世界だからな。スマホ太郎、異世界洗濯屋、進化の実、陰の実力者など、絶対に続きなんてないだろうと思ったやつにも続きがあったりもするからコレにも二期があるかもしれない。あったら笑いながらチャンネルを合わせよう。

 

REVENGER

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 和風アクションで攻める必殺仕事人的アニメだった。

 ふざけたアニメが少なくない数出て来た今期の中ですごく真面目で硬派なアクションものだったことから、とんでもなく新鮮に見えた。

 

 リベンジの契約で小判を噛む儀式は歯が痛そう。リベンジを行う集団が「利便事屋」と当て字なのがユニーク。

 

 勘違いから義父を切って許嫁を死に追いやってしまう雷蔵の物語の入り口部分からキツイ。後には絵描きにもなった彼が、罪に生きて最後はやはり降りかかる罪を受けて終わる。悲しいけどコレで真実性があるというオチだった。

 

 チビなのに妖艶なヒロインの鳰(にお)が良い味を出していた。彼女に沼って死んでいくおっさんの話はなんとも幻想的。

 

 幽烟役の梅原裕一郎は、同じ日にやっていた「スパイ教室」でも暗殺者の役をしていた。暗殺系俳優なんだな。

 

 扱う事件が色々あり、その中で坊さん、尼さんが社会の裏で薬物関係の悪さをやっている話がエグかった。空念仏って言葉もあるものな。

 

 闇討ちアクションが楽しい硬派なアニメで結構好きだった。

 

にじよん あにめーしょん

にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】

 ともりる在籍時ラストクールに、ショートとはいえ新作アニメが出来て良かった。

 

 同好会のスーパーアイドル達がわちゃわちゃしている景色が連発するだけの素敵なアニメだった。やっぱり虹ヶ咲は最強アイドル。

 

 アニメ本編とは違うぎゅと潰したような絵柄だが、こちらはこちらで可愛い。ちびキャラ化しかニジのアイドル達がとてもキュート。

 たまに逆作画崩壊を起こして急に画力が上がるカットもあった。よく叱られる作画崩壊の常連はこういう所に学ぼう。

 

 エモさが印象的だったのは10話と最終の12話。

 それぞれせつ菜への、というかともりるへの愛が見えて良い。中の人がこれで卒業するのを強くイメージ出来るものだった。これには作り手の愛を感じる。

 せつ菜のアイドルとしての熱と魅力を3分にぎっしり詰めた10話、侑ちゃんからせつ菜にむけてありがとうを伝えた最終回にはウルリと来た。侑ちゃんを同好会に引っ張り込んだのは優木せつ菜のステージ熱だったという歴史を忘れてはいけない。

 こんなに緩い絵柄で一瞬で終わるアニメに泣かされるとは思わなかった。

 侑ちゃんのピアノ演奏でアイドル全員が「Love U my friends」を歌う最終回終盤シーンはとても良かったぜ。あれは名曲。大好きが咲き誇った最終回だった。ありがとう。

 

 ED曲「わちゅごなどぅー」が楽しすぎる。これは好きでよく聴いた。

 侑ちゃんが12人のアイドルと戯れるEDアニメも何度見ても楽しめる。

 

 

koshinori.hatenablog.com

 

 

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